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日本精工、状態監視・診断ソフトウェアを用いた各種サービスを開始

3年 9ヶ月 ago
日本精工、状態監視・診断ソフトウェアを用いた各種サービスを開始kat 2021年01日27日(水) in

 日本精工は、コンディションモニタリング(状態監視)技術を用いた新事業の一つとして、状態監視・診断ソフトウェア「ACOUS NAVI™(アコースナビ)」を用いた各種サービスを開始する。また、同社が提供するコンディションモニタリング技術を用いた各種サービスの情報を発信するACOUS NAVI専用Webサイト(https://www.acousnavi.nsk.com)を、1月25日から公開している。

ACOUS NAVI専用Webサイト

 

 同社の主力製品である軸受、ボールねじ、直動案内は、機械設備の機能・性能を支える重要な部品であり、これらの稼働状態を監視して故障や異常の原因となる予兆を早期に検知・診断する技術は、予知保全に貢献する鍵となる。同社では長年の研究開発により、軸受、ボールねじ、直動案内の損傷や劣化のメカニズムを解明し、その予兆を捉える技術を確立しており、この知見と技術を強みに、ユーザーの機械設備の生産性向上や製品品質の向上に貢献する事業を目指している。

 この事業の一つとして今回、ユーザーの機械設備の軸受、ボールねじ、直動案内の状態を監視して故障や劣化の予兆を早期に捉えて診断する、状態監視・診断ソフトウェア「ACOUS NAVI」を用いたサービスを開始するもの。

 まずは本年4月から、ファナックが提供する製造業向けオープンプラットフォーム「FIELD system」上で稼働するアプリケーション「ACOUS NAVI for Bearings」と「ACOUS NAVI for Ball Screws」を販売開始する。これらは軸受やボールねじの近傍に設置した振動センサーのデータを用いて軸受の傷/はく離、ボールねじの摩耗を診断し、その結果を表示するもの。

 同じく本年4月から、回転機械の状態をその場で測定・診断できるワイヤレス振動診断器「A10」について日本、中国を皮切りにグローバル販売を開始する。この振動診断器は、2017年より日本国内で販売しているワイヤレス振動診断器Bearing Doctor BD-2の後継機として開発され、一般的な振動測定・診断機能のほかACOUS NAVI for Bearingsの機能も搭載されており、軸受の傷/はく離の診断が簡単・スピーディーに行える。

kat

日本精工、従来比2倍以上の走行寿命を実現する長寿命直動案内を開発

3年 9ヶ月 ago
日本精工、従来比2倍以上の走行寿命を実現する長寿命直動案内を開発kat 2021年01日27日(水) in in

 日本精工(NSK)は、独自熱処理技術の適用により従来比2倍の走行寿命を実現した直動案内「NSKリニアガイドTM長寿命シリーズ DH・DS型」を開発した。2021年4月より販売を開始し、2026年度に年間60億円の売上を目指す。

DH・DS型

 

 NSKリニアガイドは、半導体・液晶製造装置、自動車製造設備、搬送用ロボット、工作機械などの各種生産設備を中心に幅広い用途で使用されている。リニアガイドには、従来から装置の信頼性向上を実現させるため長寿命化が求められており、同社では転動体(ボール)とレース溝との接触面圧分布を最適化するボール溝形状の設計により信頼性を向上させた「NH・NS型」で市場の要求に対応してきた。

 昨今のスマートファクトリー化の加速により、装置には一層のタクトアップ・昼夜連続稼働による生産性向上、小型化による省エネルギー化などが要求されており、これを実現するためリニアガイドには、より一層の高い信頼性や長寿命化が求められている。

 これに対し同社では今回、さらなる走行寿命延長を目指し、長寿命シリーズ DH・DS型では独自の熱処理技術であるTF(タフ)化技術をリニアガイドに適用した。

 TF化技術とは長年の軸受開発の中で培った熱処理技術の一つで、材料の鋼材に存在する残留オーステナイト量の最適化により、ボールが異物などを踏むことで発生するボール溝圧痕の縁形状をなだらかにし、応力集中を小さくすることではく離を抑制、走行寿命延長(転がり要素の長寿命化)を達成するもの。

 開発した長寿命シリーズ DH・DS型では、TF化技術の適用により、従来比2倍の長寿命を実現、世界最高レベルの動定格荷重を実現した。これにより、設備のさらなる信頼性向上や小型化を可能とし、小型化による軽量化・低摩擦化により省エネルギーに貢献できる。

 また、幅広いラインナップを用意。寸法は国際標準ISO規格に準拠しており、従来品と置き換えが可能となっている。

さらに、高防塵シール、潤滑ユニットなど、従来品同様に豊富なオプションを用意している。

 開発品は大幅な信頼性の向上や生産性の向上に貢献するほか、小型化による軽量化・低摩擦化により省エネルギー化を実現する。

 半導体・液晶製造設備や自動車製造設備、搬送用ロボット、工作機械、プラットホーム用ドア、CTスキャナ など各種設備機械・装置と広範な用途が見込まれている。

kat

日本精工、工作機械スピンドル用高信頼性単列円筒ころ軸受技術を開発

3年 9ヶ月 ago
日本精工、工作機械スピンドル用高信頼性単列円筒ころ軸受技術を開発kat 2021年01日27日(水) in in

 日本精工は、工作機械スピンドル用軸受向けに、新開発のころ案内保持器の採用により、組立や慣らし運転時の作業負荷低減と信頼性向上を両立する技術を開発した。今後、市場の反響を踏まえながら、2021年度以降の早期の量産化を目指す。

 

 マシニングセンタの主要要素であるスピンドルに使用される単列円筒ころ軸受は、グリース潤滑で使用する際、スピンドルを組み立てた後に、グリースを最適な位置に最適な量配置するための「慣らし運転」という工程に長い時間を要し、生産性向上のネックとなっている。また、オイルエア潤滑で使用する場合、低速回転時に軸受温度が異常に上昇してしまう課題もあった。

 これらの問題を解決する手段としては、保持器の位置を安定させるための方法を「ころ案内方式」にすることで可能になるが、この方式では保持器に過大な力が掛かることがあり保持器が破損しやすいという課題があることから、これまでは「外輪案内方式」が一般的だった。

 開発した新技術では、従来品と同等の耐久性を有した「ころ案内方式」保持器の開発に成功したほか、保持器形状の改良によって余剰なグリースの排出性を向上させ、グリース潤滑での慣らし運転時間を外輪案内方式に比べ最大約7割短縮した。

 また、オイルエア潤滑においては、ころ案内方式の採用によって、従来の外輪案内方式で課題だった、低速運転時に軸受内部へ潤滑油が過剰滞留して発生する軸受の異常昇温も低減。これにより、オイルエア潤滑でもスピンドルの安定した運転が可能となる。

 さらに、ころ案内形式で問題となる保持器の破損を防止するため保持器の形状と材料を最適化したことで、ころ案内保持器の耐久性(信頼性)向上を実現した。

 本技術は、グリース潤滑スピンドルの組立時間短縮により、工作機械メーカーでの生産性向上に貢献するほか、オイルエア潤滑での異常昇温の低減、ころ案内保持器の強度向上により、運転時の高い信頼性に貢献する。

 自動車部品/一般機械部品加工用マシニングセンタなどで使用されるビルトインモータスピンドルでは、スピンドル本体の発熱によって軸方向の膨張が発生するため、スピンドルのリア側に円筒ころ軸受が採用されているが、今回開発された技術は、このリア側支持用軸受に最適としている。

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ベアリング&モーション技術の総合情報誌「bmt」2021年1月号「特集:クルマのトライボロジー」「キーテク特集:解析技術」が発行!

3年 9ヶ月 ago
ベアリング&モーション技術の総合情報誌「bmt」2021年1月号「特集:クルマのトライボロジー」「キーテク特集:解析技術」が発行!admin 2021年01日22日(金) in in

 ベアリング&モーション技術の総合情報誌「bmt(ベアリング&モーション・テック)」の第28号となる2021年1月号が1月25日に小社より発行される。

 今号は、特集「クルマのトライボロジー」、キーテク特集「解析技術」で構成。

 特集「クルマのトライボロジー」では、ゼロエミッションに向けた内燃機関の産学連携研究から、自動車用エンジン軸受の信頼性向上および摩擦低減技術、変速機の効率向上に貢献する超低粘度変速機油の技術、さらには電動車両から空飛ぶクルマまでの次世代車両を支えるベアリング技術などについて、広く紹介する。

 また、キーテク特集「解析技術」においては、様々な問題を多方面にわたりシミュレートすることによって試作や実験の回数を減らすなど、ものづくりでの研究・開発工程の効率を高める解析技術の適用事例として、高分子やミセルを扱うためのマルチフィジックスシミュレーションや、球面軸受のFEM接触応力とヘルツ接触応力の比較、といった話題を紹介する。

特集:クルマのトライボロジー

◇自動車用エンジン軸受の信頼性向上および摩擦低減技術・・・日産自動車 村木 一雄
◇ゼロエミッションに向けた内燃機関の産学連携研究・・・東京都市大学 三原 雄司
◇超低粘度変速機油の開発・・・ENEOS 増田 耕平
◇電動車両から空飛ぶクルマまで、次世代のクルマに対応するベアリング技術・・・編集部

キーテク特集:解析技術

◇高分子やミセルを扱うためのマルチフィジックスシミュレーション・・・兵庫県立大学 鷲津 仁志
◇球面軸受のFEM接触応力とヘルツ接触応力の比較・・・トラ研 栫井 邦彦

連載

機会の声を聞く・・・日清エンジニアリング 森山 秀男 氏、小澤 和三 氏
注目技術:5G用途・DNA増幅・自動車用途などで需要が拡大するサーモモジュール・・・フェローテックマテリアルテクノロジーズ
Q&A「軸受管理」の機素知識 第4回 AE診断の活用編②AE計測システムの構成・役割・・・エヌエフ回路設計ブロック 佐藤 公治

トピックス

日本半導体製造装置協会、半導体・FPD製造装置の需要予測を公表、2022年に初の3兆円超えへ
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イグス、コスト削減を実現する可動ケーブル配送・保管用ソリューションを開発

3年 10ヶ月 ago
イグス、コスト削減を実現する可動ケーブル配送・保管用ソリューションを開発kat 2021年01日21日(木) in in

 イグスは、ケーブル保護管「エナジーチェーン」専用の可動ケーブルである「チェーンフレックス」の配送・保管用の新たなソリューション「チェーンフレックスケース」を開発した。本ケースは通常配送で出荷でき、また、積み重ねて保管が可能なため、輸送コストと保管コストの両方を大幅に削減できるほか、ケーブルはケースから直接繰り出しが可能となっている。

チェーンフレックスケース

 

 チェーンフレックスをケーブルドラムでパレットに載せて出荷する場合、多額の送料がかかる上、特別な保管場所を確保する必要がある。今回開発された「チェーンフレックスケース」は50㎝×45㎝×40cmの箱で、ケーブルを収納して通常配送で出荷できるため、送料を大幅に節約できる。また、積み重ねることが可能なため商品到着後にすぐ使用でき、あるいは保管場所に設置できる。

 ユーザーは用途に合わせて、作業現場のすぐ近くに保管システムを構築することも可能なほか、本ケースを使用することで、取り扱いの手間や、パレットリフターやケーブル巻き戻し機、架台、これらにかかる費用が不要となる。つまり、大型で高コストのケーブル保管設備がなく、ケーブルを通常の棚に保管しているような作業場にも適した実用的なソリューションとなっている。

 ケース内部には特別設計された小型のケーブルドラムがあり、これにケーブルを巻き付けることでケーブルを保護すると同時に、直接繰り出して使用できる構造となっている。ケースは段ボール製のため、非常に軽くて頑丈でリサイクルも容易。

 チェーンフレックスケースの仕様は以下のとおり。

・寸法:50㎝×45㎝×40cm

・収納ケーブルの最長長さ:200m

・収納ケーブルの最大重量:70kg

・対応ケーブル:イグスのチェーンフレックス 制御・動力ケーブル、データケーブル、バスケーブル、複合ケーブル、エンコーダケーブル、動力ケーブル

kat

THK、物流、鉄道向けにユーティリティスライドを開発、受注を開始

3年 10ヶ月 ago
THK、物流、鉄道向けにユーティリティスライドを開発、受注を開始kat 2021年01日21日(木) in in

 THKは1月20日にオンライン記者発表を開催、同社常務取締役 産業機器統括本部技術本部長の星出薫氏が、物流分野などに向けた新製品として開発した高負荷容量、耐久性に優れたユーティリティスライド「ATG」について説明し、同日から受注を開始する旨を発表した。

ユーティリティスライド「ATG」

 

 併せて、ホイールを採用し鉄道のドアスライドやバッテリーの引き出しなどに適した「ARG」や、ラック&ピニオン式でボールを同調しボールのズレを完全に排除し航空機のシートパネルやテーブル、フットレストなどの直動案内に適した「TPG」も発表、これらは受注生産で対応する。

 同社では、特に自動倉庫の搬送台車コンテナ取出し部、鉄道車両用ドアの開閉部、航空機用旅客シートのスライド機構等での需要を見込み、ユーティリティスライドレール3製品で初年度に2億円、3年後に10億円の売上を目指す。

 ATGは、アウタレール(アウタメンバ)とインナレール(インナメンバ)、ボール、リテーナ(保持器)で構成し、コア技術で培われた高炭素鋼や最適な潤滑剤(リチウム系AFB-LFグリース)を採用。アウタ/インナレールが前後に伸縮するテレスコピックタイプのスライドレールで、高負荷容量、耐久性に優れ、2条のボール列が安定したスムーズな動きを実現し、スライドレールならではの取付けの容易さも備えた製品となっている。

 従来のスライドレールはこれまで、ATMや自動販売機をはじめ、各種事務機器のスライド部を中心に普及が進む一方で、一層の高負荷容量や耐久性の向上へのニーズも多く、スライドレールとLM ガイド双方の利点を有する中間的なユーティリティ・グレードへのニーズが高まっていた。

 たとえば自動倉庫では、電動搬送台車(シャトル)が各棚へのコンテナの出し入れを行うが、物流の増加により稼働率が高まっており、生産性の一層の向上が求められている。自動倉庫のシャトルは20~50㎏といったコンテナを1200㎜/s程度の高速で取り出し、収納を行う必要があるが、ボールのズレが発生するとコンテナを所定の位置に収納できない不具合が起こる。

 ATGは、引き抜き材をコの字型に成形し、転動溝に熱処理を施して強度を上げることで、自動倉庫のシャトルの高速・高荷重下でも、一般的なスライドレールを上回る高負荷容量、高速性、耐久性を実現。リテーナを利用してボールの整列状態を保つことで、スライド部の滑らかでスムーズな動きを維持するほか、ボールと転動溝の2点接触構造(サーキュラーアーク構造)を採用し、ストロークエンドの“ボールのズレ”を抑制する。

 ボールのズレが発生すると、引出し方向に通常より強い力を加えてズレを修正する必要があるが、ATGではボールのズレの問題が解消される上、その取付け作業には専門のエンジニアの立ち合いが不要なことから、現場の作業負担を軽減し作業時間を短縮、自動倉庫の生産性向上に寄与できる。

 THKでは、ATGの高負荷容量、耐久性といった利点を前面に打ち出すとともに、LMガイド、ボールねじで実績のある予兆保全のIoTサービス「OMNIedge」による稼働状況の監視も可能な点などで他社と差別化を図りながら、ユーティリティ・グレードを必要とする物流、鉄道分野への普及を目指していく考えだ。

ATGの使用例

 

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ハイウィン、ロボット技術センターを開設、自動化導入を支援

3年 10ヶ月 ago
ハイウィン、ロボット技術センターを開設、自動化導入を支援kat 2021年01日15日(金) in in

 ハイウィンは、ロボット・自動化システム導入におけるPoC(Proof of Concept:概念実証)から実際の導入、運用におけるティーチング、メンテナンスまでを支援する「ロボット技術センター」を東京都府中市に開設した。

ロボット技術センター

 

 自動化システムの導入では、企画したものが技術的に可能なのかを検証するPoCで躓くケースが少なくない。その背景としては、PoCには要素が多く、コストが導入の妨げになることが少なくないことなどが挙げられる。ハイウィンではPoCの段階からユーザーと課題を共有し、導入までのサポートを行う。

 運用においてはまた、プログラミング作業を行うティーチングや日常点検などのメンテナンスが欠かせない。厚生労働省は労働安全衛生法第28条第1項で、危険防止の措置、作業行動から生ずる労働災害の防止の措置を講じるよう定めており、事業者が産業用ロボットを運用する上でのメンテナンスの必要性が記載されている。ロボット技術センターでは、担当者が受講する必要のある保守法令に則った「特別教育」もサポートする。

 ロボット技術センターでは、同社の垂直多関節ロボットやスカラロボットなどの産業用ロボットを常設。見学のほか、PoC~導入までの打ち合わせの相談も常時受け付けている。

常設された各種の産業用ロボット

 

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日本ベアリング、供給安定性向上を目的に一部ミニチュアスライドガイドを製造終了、置き換えを推奨

3年 10ヶ月 ago
日本ベアリング、供給安定性向上を目的に一部ミニチュアスライドガイドを製造終了、置き換えを推奨kat 2021年01日15日(金) in

 日本ベアリングは供給安定性向上を目的に、ミニチュア直線運動案内である「NBスライドガイドSEB形」のボール非保持タイプや「NBスライドガイドSER」など一部の製品について、本年6月30日をもって製造を終了する。

 同社では、一部製品の製造終了にあたり、ボール保持・耐食仕様の「NBスライドガイドSEBS-B形」やボール保持・ワイドタイプ・耐食仕様の「NBスライドガイドSEBS-WB形」への置き換えを推奨している。
 

置換推奨製品のSEBS-B形(上)とSEBS-WB形(下)

 

 SEB形は、2条列の軌道溝内でボールが転がり運動を行う直動案内で、スライドガイドの中でも最もコンパクトで軽量のため、機械・装置の小型化・軽量化が図れる。また、SER形は、2条列の軌道溝内で精密ローラーが転がり運動を行う直動案内で、コンパクトな形状にもかかわらず高負荷容量であることから、広範な用途に使用されている。

 今回、供給安定性の向上を目的に、以下の製品の製造を本年6月末日で終了する。

・ボール非保持タイプのSEB-A形 9A、9AY、12A、12AY、15A、15AY、20A、20AY

・ボール非保持タイプ・耐食仕様のSEBS-A形 5A、5AY、7A、7AY、9A、9AY、12A、12AY、15A、15AY、20A、20AY

・ボール非保持・ワイドタイプのSEB-WA形 9WA、9WD、9WAY、12WA、12WAY、15WA、15WAY

・ボール非保持・ワイドタイプ・耐食仕様のSEBS-WA形 7WA、7WD、7WAY、9WA、9WD、9WAY、12WA、12WAY、15WA、15WAY

・標準ブロックのSER-A形 9A、12A、15A、20A

・標準ブロック・耐食仕様のSERS-A形 9A、12A、15A、20A

・ワイドブロックのSER-WA形 9WA、12WA、15WA

・ワイドブロック・耐食仕様のSERS-WA形 9WA、12WA、15WA

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THK、防塵用プレートカバー付き直動案内を拡充

3年 10ヶ月 ago
THK、防塵用プレートカバー付き直動案内を拡充kat 2021年01日15日(金) in

 THKは、直動案内「LM ガイドHDR形」について、防塵用プレートカバーを5m超の長尺レールに対応できるよう改良し、さらにHDR20、HDR25用のブロック高さを低くしたコンパクトブロックを新たに追加した。

防塵用プレートカバー付きLMガイド

 

 HDR形は、転動面でボールがしっかりと受けられる接触構造であることからローリング方向の剛性が高く、1 軸使用に適したLM ガイド。レール側面にはボール転動面を設け、レール上面からの異物に対して転動面が影響を受けにくい構造となっている。さらに、防塵用プレートカバー(最大90m)を使用することで、長尺レールをはじめ小型形番などの用途にも優れた防塵効果を発揮する。
 

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NTN、中東・アフリカ市場の販売拡大狙い、UAEに販社を新設

3年 10ヶ月 ago
NTN、中東・アフリカ市場の販売拡大狙い、UAEに販社を新設 in kat 2021年01日05日(火) in

 NTNは、今後市場の拡大が見込まれる中東・アフリカ地域の販売拡大を目的に、アラブ首長国連邦(UAE)・ドバイに販売会社「中東NTN販売」を新設する。新会社設立により、営業・技術サービス体制を構築・強化し、中東・アフリカ地域における販売拡大に取り組んでいく。

中東NTN販売が入居するビル

 

 中東市場は、サウジアラビアやUAEなど湾岸協力会議(GCC)諸国における石油・ガス関連や、社会インフラ関連などの産業において、中長期的に需要が見込まれる。一方、アフリカ市場についても豊富な天然資源と10億人を超える人口を有し、産業機械補修、自動車補修ともに潜在需要の高い市場となっている。

 NTNではこれまで、日本、欧州、シンガポールの販売・物流拠点から商品を出荷し、中東・アフリカ地域の需要に対応してきたが、中長期的な需要拡大を見据えて2017年にUAE駐在員事務所を設立、市場動向などの調査を行うとともに、販売体制の検討を進めてきた。

 同社では今回、今後の需要拡大を見越し、中東・アフリカ市場の営業活動を加速させるため、新たに販売会社を設立する。新会社である中東NTN販売はNTNシンガポール販売の100%子会社で資本金は約2900万円。新会社は代理店の新規開拓など補修販売ネットワークの整備や拡充に取り組むほか、営業窓口を一本化し、商流を整理・統合することで、販売ならびに収益の拡大を図る。

 NTNは、グローバル市場における産業機械の補修や自動車補修(オートパーツ)の需要に対応すべく、幅広い商品ラインアップと国内外の大手代理店との強固な連携を通じた販売ネットワークの構築を進めているが、今回設立する新会社を拠点に、中東・アフリカ地域で積極的な営業活動を展開し、補修市場における販売拡大とシェア獲得に取り組んでいく考えだ。

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ジェイテクト、新開発の高圧水素供給バルブと減圧弁が新型MIRAIに採用

3年 10ヶ月 ago
ジェイテクト、新開発の高圧水素供給バルブと減圧弁が新型MIRAIに採用kat 2021年01日05日(火) in in

 ジェイテクトが新開発した「高圧水素供給バルブ」と「減圧弁」が、昨年12月9日に発売されたトヨタ自動車の燃料電池自動車(FCV)、新型「MIRAI」に搭載された。

 高圧水素供給バルブは燃料電池自動車の燃料となる高圧水素が貯蔵されているタンクに装着され、高圧水素を封止/供給する役割を担い、一方、減圧弁は、バルブから供給された高圧水素を下流のスタックで使用可能な圧力まで減圧する役割を担う。

高圧水素供給バルブ

 

減圧弁

 

 ジェイテクトでは、2014年に発売された初代「MIRAI」にこれらの製品を供給していたが、今回の開発品では、FCVの本格量産に向け、スマート工法採用により造りやすさを向上させたほか、スマート設計により約30%減という部品点数の削減などを図り、小型・軽量化を実現するとともに性能を高め、燃費向上や製品の耐久性向上に寄与している。

 開発品では同社従来品に比べ、水素供給流量に関して高圧水素供給バルブで43%増加し、減圧弁で21%増加、また、軽量化の点では減圧弁が38%減少しているほか、減圧弁の作動耐久性がより向上している。さらに、いずれも国連規則(UNR)に適合している(装置単位ベースでの相互認証)。

 

高圧水素バルブ、減圧弁搭載図

 

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イグス、ボールねじナットから置き換え可能なポリマー製の送りねじナットを開発

3年 10ヶ月 ago
イグス、ボールねじナットから置き換え可能なポリマー製の送りねじナットを開発kat 2021年01日05日(火) in

 イグスは、ポリマー製送りねじナット「ドライスピン」のラインアップに、射出成形で製造された「ドライスピンJGRM(製品番号: DST-JGRM-×)」を新たに追加した。新設計のポリマー製送りねじナットは無潤滑で耐摩耗性に優れ、高荷重に対応し、ボールねじナットからの置換えが可能。オプションで、ステンレスプレートを取り付けたヘビーデューティーバージョンも用意している。

ドライスピンJGRM

 

 建設機械やアクチュエータ、追尾式太陽光発電架台など幅広い用途で使用される送りねじには、高荷重下での安全性や長寿命が求められる。新開発のドライスピン JGRM 送りねじナットは、こうした用途専用の送りねじナットで、新設計によりラジアル荷重とアキシアル荷重を分散させ、従来のフランジ付き送りねじナットよりも大きな力を吸収できる。

 標準的なボールねじナットと同じ取付サイズおよびピッチに対応しているため、簡単に置き換えが可能で、φ14mm、φ16mm、φ18mm、φ20 mmのねじサイズに対応。

 新開発の送りねじナットは、軽量でコスト効率に優れるほか、独自開発の高性能ポリマー「イグリデュールJ」材質を使用しているため摩擦係数が非常に低く、丸みを帯びたねじ面とボールの不使用により、非常に滑らかに動く。送りねじナットには固体潤滑剤が配合されているため、潤滑剤の供給が不要でメンテナンスフリーを可能にしている。

 JGRMには、高いアキシアル荷重向けにステンレスプレート付きのヘビーデューティーバージョンも用意。ステンレスプレートはナット前面に取付けられており、力を分散させる耐荷重面が増え、ねじヘッドとプラスチックが接触しない。ヘビーデューティーバージョンは、イグス本社(独ケルン)の広さ3,800㎡の試験施設でのテストで最大6MPaの荷重を吸収し、同等の樹脂製フランジ付き送りねじナットより50%高い負荷に耐えることが実証されている。

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イグス、ラベリングマシン向けに無潤滑の黒色ガイドローラーを開発

3年 10ヶ月 ago
イグス、ラベリングマシン向けに無潤滑の黒色ガイドローラーを開発kat 2021年01日05日(火) in

 イグスは、ラベリングマシン用として新たに、黒色ガイドローラーを開発した。組立済みのためすぐに取付け可能な本製品は、黒色アルマイト処理したアルミニウム製のチューブと、高性能ポリマーであるクシロデュールを使用して無給油・無潤滑でメンテナンスフリーを実現した樹脂製ボールベアリング「クシロス」で構成。

 

 クシロス ボールベアリングは、無潤滑・メンテナンスフリー、衛生的で起動トルクが極めて低いという特性から、主に包装・食品機械業界で採用されている。このクシロスとアルミニウム製/カーボン製/PVC製のチューブを組み合わせた「クシロス ガイドローラー」は完全組立済みシステムで、フィルムやラベルの方向転換、搬送用ガイドローラーとして使用されている。

 金属製ガイドローラーに比べて最大48%の軽量化と42%の低慣性化が図れることから、加速に必要なエネルギーを小さく抑えられることで、ローラーは素早く搬送速度に到達できる。

 今回ラインアップに追加された新しい黒色アルミニウム製ローラーは、黒色製品に対するユーザーニーズから誕生。黒色アルマイト処理を施したアルミニウム製のローラーと、黒色のクシロス フランジ付きクシロデュールS180製ボールベアリングを組み合わせて開発された。開発品は黒色で光反射がないため、カメラシステムにも適している。

 ユーザーの使用条件に適したガイドローラーの選定では、イグスのオンラインツール「ガイドローラーエキスパート」が利用できる。このオンラインツールに外径・内径、ローラー長、荷重条件、環境温度を入力すると、ローラーにかかる力が計算され、適切なチューブ材質を選定。提示された選択肢から、たわみや、重量、価格データを基にガイドローラーを選択し、その場でオンライン注文することができるまた、コンフィギュレーション用のCADデータのダウンロードも可能となっている。

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日本精工、英スペクトリス社からCMS事業を買収

3年 10ヶ月 ago
日本精工、英スペクトリス社からCMS事業を買収 in kat 2021年01日04日(月) in

 日本精工(NSK)は、Brüel & Kjær Vibro(ブリュエル・ケアー・バイブロ、BKV)ブランドで知られるコンディション・モニタリング・システム(CMS)事業を買収することを決議し、BKV事業の所有者である英国のスペクトリス社と譲渡契約を昨年12月10日に締結した。

 近年、設備や製造ラインの保全手法として、設備や製造ラインのコンディション・モニタリング(状態監視)により得られた情報を分析し診断する「予知保全」が注目されている。予知保全は保全だけでなく生産性向上や品質改善への貢献が期待され、デジタル・トランスフォーメーション(DX)推進の重要性が叫ばれる中で、生産革新の手段としても注目されている。

 NSKの軸受をはじめとする主力製品は、設備の機能・性能を支える重要部品で、これまでに蓄積した豊富なデータ・技術・知見が予知保全を実用化するための鍵となる。こうした背景から、同社では、第6次中期経営計画(2019-2021年度)において、成長への新たな仕掛けとして「CMS事業の構築」を掲げている。具体的には、故障診断・余寿命診断の技術サービスを起点に、設備が抱える問題点や課題のソリューションを提供する「コト売り事業」にまで展開し、幅広い産業の発展へのさらなる貢献を目指した研究開発と事業開発を進めている。

 NSKでは今回、中期経営計画の実行施策の加速・拡大を狙い、同社CMS事業構築のプラットフォーム(土台)とすべく、CMS市場の専業大手で今後も急速な成長が見込まれるBKV事業を買収することを決めたもの。BKV事業は、内山俊弘社長直轄の自律型組織となり同社リソースも活用することで、より迅速で積極的な事業展開が可能となる。

 同社では、BKV事業を当社CMS事業の成長ドライバーと位置づけ、BKVの優良な顧客基盤、技術、信頼のブランド、CMS人材、事業開発に不可欠なビッグデータへのアクセスなどを活用することで、CMS事業開発を加速させ、自動化・省人化・スマート化・環境対策等の社会的ニーズへの対応力を一層強化していく考えだ。

 内山NSK社長は、「BKV事業が当社の一員となることで、CMS事業のプラットフォームが構築できる。成長著しいCMS市場において、今後さらなる成長を目指していく」とコメントしている。

kat

ジェイテクト、長寿命、Siフリーの腐食環境用深溝玉軸受を開発

3年 10ヶ月 ago
ジェイテクト、長寿命、Siフリーの腐食環境用深溝玉軸受を開発kat 2021年01日04日(月) in in

 ジェイテクトは、厳しい腐食環境下で使用する特殊環境用軸受として、世界初となるアルミナジルコニア複合材料を使用した「コロガードプロベアリング®-AZ」を開発、耐食軸受シリーズとして展開中の「コロガードプロベアリング®」シリーズに新たにラインナップした。

 同社国分工場および四国工場で2023年をめどに量産を開始する予定で、腐食環境(溶液やガス環境)でのメンテナンス軽減を求めるユーザーに提案を進め、6000万円/年の売上を目指す。

コロガードプロベアリング開発品イメージ

 

 半導体製造装置の一部には、セラミック軸受が使用されているが、腐食ガス中や溶液がかかる環境で使用されるため、材料の窒化ケイ素が腐食し、摩耗が促進されることで軸受が劣化してしまうという問題があった。

 半導体製造現場では、その需要の増加に伴い、生産性の向上や安定生産を実現するため、メンテナンス回数の削減が大きな課題となっており、溶液や腐食ガス環境下でも腐食しない長寿命軸受の開発が求められていた。

 同社ではこれまでも、薬液中や水中でも腐食せずに使用できる窒化ケイ素を用いたセラミック軸受や、耐食軸受シリーズとして「コロガードプロベアリング®」を展開しているが、従来のラインナップに加え、今回、窒化ケイ素やジルコニアが使えない強い酸環境においても使用可能な「コロガードプロベアリング®-AZ」を開発したもの。

 開発品では、軸受の材料として世界で初めてアルミナ-ジルコニア複合材料を使用したことで、窒化ケイ素が使えない厳しい酸性環境下での使用が可能で、その耐久性は炭化ケイ素(SiC)よりも高く長寿命を実現している。

 開発品はSiフリー(Siを含まない)材料の軸受ながら、SiCと同等の高い耐食性と、SiCの1.2倍という耐荷重性を両立するため、軸受交換周期が延長されることで、ユーザーのメンテナンスコストの削減に貢献できる。

JTEKTセラミック軸受の性能イメージ


 

kat

フェローテックマテリアルテクノロジーズ、半導体マテリアル製品群を増強

3年 11ヶ月 ago
フェローテックマテリアルテクノロジーズ、半導体マテリアル製品群を増強kat 2020年12日05日(土) in in

 半導体製造装置向け冶具・消耗材である石英、シリコンパーツ、セラミックス、CVD-SiCはフェローテックホールディングスの主力のマテリアル製品群で、中長期的に事業拡大を目指す戦略製品に位置付けられている。

 フェローテックホールディングス傘下のフェローテックマテリアルテクノロジーズでは、需要の高まる半導体マテリアルについて、各種ニーズに合わせた取組みを増強している。

 

◆石英製品 ・特徴と適用例

 半導体製造プロセスでは高熱処理や化学処理が頻繁に行われる。高純度(純度:99.99%)を誇る石英ガラスは、熱に強く、薬品に侵されにくいという特性があることから、半導体製造工程での高温作業に耐え、活性ガスとの化学変化を起こさない石英製品が活躍している。

 石英製品は火加工品と機械加工品(切削加工品)に大別され、エッチング装置の部品、CVD(化学気相成長)拡散炉中のウェハボート(図1)や炉心管、洗浄槽などの治具、消耗品として用いられる。配線の微細化や高純度化の進む半導体製造プロセスにおいて重要な役割を担っている。

 石英製品は、フェローテックマテリアルテクノロジーズの中国杭州工場および東台工場で量産を手掛け、国内では2019年に山形工場を設立、少量~中量の試作評価・製造の拠点として稼働している。いずれも技術レベル・品質レベルともに同等の製品を提供できるため、ワールドワイドに展開している。
 

図1 石英製品:ウェハボート

 

・半導体製造プロセスにおけるニーズと石英製品における取組み

 半導体製造プロセスにおける微細化の進展とともに、石英製品においても加工精度の公差が±0.1mm、さらには±0.01mmと厳しさを増してきている。特に人が組立てを行う火加工品では、火炎による熱変形もあって対応が難しく、フェローテックマテリアルテクノロジーズでは熱変形の解析なども踏まえつつ組立て用治具の工夫・改良などを実施して対応している。ますます進む高精度化の要求に対して、できる工程から自動化を進めるべく検討を始めている。

 一方、新設した山形工場は主に炉メーカーなど日本の顧客を対象に開発品を手掛けている。開発品は短納期対応が要求されるため、拠点新設で技術者同行による打ち合わせの強化や開発品の短納期化が可能になっている。石英製品は前処理工程で使われることが多く、直近で新規設備投資の需要が見込まれることからも、石英製品の試作評価の迅速化に引き続き努めていく。

 

◆シリコンパーツ ・特徴と適用

 シリコンパーツでは、シリコン同士を接合する独自技術「SiFusion」に強みがある。シリコンウェハと同じ熱膨張係数・熱伝導率を有する高純度ポリシリコン材料で構成されるSiFusion製品(図2)は、拡散炉・CVD炉・酸化炉などの微細化高温プロセス向けシリコンボートに採用されている。

 シリコンパーツのもう一つの主要な用途としては、真空エッチング装置向けパーツがある。他社がシリコンインゴットを購入してパーツを生産するのに対して、フェローテックマテリアルテクノロジーズは単結晶インゴット引上げ技術・炉を保有しており、川上から川下までの一貫生産を実現している。中国銀川工場でインゴット引上げを、中国杭州第二工場で加工を手掛けており、低コストで高純度のシリコンパーツは、日本の半導体製造装置メーカーのOEM製品となっているほか、台湾や中国でも採用が進み、米国の半導体製造装置メーカーでも検討が進んでいる。
 

図2 シリコンパーツ:インジェクター

 

・半導体製造プロセスにおけるニーズとシリコンパーツにおける取組み

 3D-NANDフラッシュメモリーの製作ではエッチングとCVDを何回も繰り返して、積層して電極を形成していくが、3D-NANDフラッシュメモリーの需要増加に伴いエッチング装置の需要が急伸している。一方で微細化の進展からは、チャンバー内のコンタミネーション、特にメタルコンタミをなくしたいとのニーズがあり、従来の酸化アルミニウムや酸化イットリウム等を部材としたパーツから、フェローテックマテリアルテクノロジーズの高純度なシリコンパーツへの切り替えが進んできている。

 また、ウェハの大口径化に伴いシリコンパーツの大口径化への需要が高まってきているが、これに対しても大型単結晶インゴット引上げ炉を保有していることから、550mmまでの大口径化に対応できる。

 さらに、省エネ化を目的とするパワーデバイスの増加などや、ウェハ表面層の結晶欠陥を低減したいとの要求から、炉の高温化が進んでいる。これに対してSiFusionポリシリコンボートは炉の高温化に耐えつつ、パーティクルと結晶欠陥スリップの低減に寄与できる。

 シリコンパーツの生産面においては石英製品と同様に、加工精度向上への要求に対応して、装置間の搬送の自動化や三次元測定の自動化などの取組みを進めている。

 

◆セラミックスおよびCVD-SiC

 セラミックスとCVD-SiCは、日本における「材料、加工、コーティング技術」の開発優位性が強みとなっている。

 セラミックス(図3)は高度な素材技術・生産技術を活かし、厳しい品質管理のもとで一貫生産され、様々な分野の製品開発・生産において求められる優れた特性と高度な機能を発揮。高純度・高剛性・高精度を要求される半導体製造(ウェハ製造・処理・組立・検査)の各プロセスに使用される部品や液晶製造用部品をはじめ、一般産業機械分野で使用される耐摩耗・耐熱・耐薬品用部材にも適している。
 

図3 セラミックス

 

 CVD方式による独自のSiC成膜(CVD-SiC)技術は、高い特性を備えながらも低コストを実現した製品を提供している。30年以上にわたり培ってきた独自のCVD法で製作されたSiC製品(図4)は、超高純度・高耐食性・高耐酸化性・高耐熱性・高耐摩耗性の特性を備えており、その特性を低コストで必要とする半導体製造において、いまや欠かせない存在となっている(生産拠点は日本の岡山工場)。
 

図4 CVD法で製作されたSiC製品

 

 セラミックスとCVD-SiC は石英製品、シリコンパーツと同様戦略製品である半導体マテリアルとして、開発力を強みに事業拡大へ向けた取組みが強化されてきている。中国の浙江省杭州工場では、今後も需要が旺盛なファインセラミックスの生産能力増強が計画されている。また、日本の石川工場で製造されているスーパーマシナブルセラミックスは、主に半導体製造のウェハ検査工程で使用されるプローブカードに使用されており、今後、半導体のさらなる微細化に対応していく。

 

●フェローテックホールディングスの日本のマザー工場ご紹介

 

●90秒でわかるフェローテックの製品シリーズ(主要8製品)

kat

ベアリング&モーション技術の総合情報誌「bmt」2020年11月号「特集:加工機械」「キーテク特集:予兆保全技術」が発行!

3年 11ヶ月 ago
ベアリング&モーション技術の総合情報誌「bmt」2020年11月号「特集:加工機械」「キーテク特集:予兆保全技術」が発行!admin 2020年11日27日(金) in in

 ベアリング&モーション技術の総合情報誌「bmt(ベアリング&モーション・テック)」の第27号となる2020年11月号が11月25日に小社より発行された。

 今号は、特集「加工機械」、キーテク特集「予兆保全技術」で構成。

 特集「加工機械」では、未知の被削材の加工条件を最適に設定するための研削盤への機械学習の適用や、二軸混錬押出機を用いたCNFコンパウンド技術、さらには、各種の加工機を滑らかに高い耐久性をもって稼働させる転がり案内技術、潤滑技術について広く紹介する。

 また、キーテク特集「予兆保全技術」では、各種機械やプラント・工場の設備が長期間安定して生産性を維持・向上できるよう、機械の状態を常に監視し、異常を早期に検知するための予兆保全技術を紹介する。

 

特集:加工機械

◇研削加工におけるグリップ解析の考え方と研削動力の機械学習による被削材の分類・・・理化学研究所 大森 整、春日 博、加藤 照子、上原 嘉宏、ナガセインテグレックス 井村 諒介、長瀬 敬、板津 武志
◇加工機械におけるモーション・プラスチック技術の適用・・・イグス 北川 邦彦 氏に聞く
◇工作機械におけるボールねじの技術動向・・・日本精工 小林 茂晴 氏に聞く
◇二軸混練押出機を用いたCNFコンパウンド技術・・・日本製鋼所 竹内 貴季、稲川 憲司、佐賀 大吾、木村 嘉隆
◇高引火点でキープクリーン性を有する油圧作動油の国内導入と展開・・・EMGルブリカンツ 大槻 一喜 氏、藤原 新吾 氏に聞く

キーテク特集:予兆保全技術

◇ベアリング&モーション機器における予兆保全技術・・・編集部
◇ギヤ故障検出アルゴリズムの性能評価・・・GPMS Inc. Eric Bechhoefer、東朋テクノロジー 塚本 宗太郎 編集、藤木 信裕 訳

連載

機械の声を聞く・・・千曲樹脂工業 丸山 毅 氏
注目技術:石英、シリコンパーツ、セラミックス、CVD-SiCの最新動向・・・フェローテックマテリアルテクノロジーズ
Q&A「軸受管理」の機素知識 第3回 AE診断の活用編①センサ・プリアンプの使用方法・・・エヌエフ回路設計ブロック 佐藤 公治

トピックス

JAST、トライボロジー会議 2020 別府をオンライン開催
日本工作機械工業会、JIMTOF 2020 Onlineを開催

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不二越、製品紹介特設Webサイト「NACHI TECHNOLOGY PARK」を公開、オンラインセミナーも実施

4年 ago
不二越、製品紹介特設Webサイト「NACHI TECHNOLOGY PARK」を公開、オンラインセミナーも実施kat 2020年11日18日(水) in in

 不二越は、11月16日~27日に初めてのオンライン開催となる「JIMTOF2020 Online(第30回 日本国際工作機械見本市)」での出展に合わせて、11月11日から、工具・工作機械・ロボット・特殊鋼・ベアリング・油圧機器・コーティング・洗浄装置・カーハイドロリクスという同社製品を紹介する特設Webサイト「NACHI TECHNOLOGY PARK」(https://www.nachi-technologypark.jp/)を開設した。

NACHI TECHNOLOGY PARK

 

 特に、11月16日~27日のJIMTOF2020 Online 会期中には毎日、工具・工作機械・ロボット・特殊鋼の4事業から、8テーマでオンラインセミナー(要事前予約)を実施する。

 オンラインセミナーの事業ごとのテーマは以下のとおり。

1.工具:アクアREVOミル/ドリルシリーズ、Hyper Zタップシリーズ

2.工作機械:歯車の高精度化に応える最新加工技術(歯車スカイビング加工技術と複合加工機)、精密仕上加工機(研削盤・フイルムラップ加工機)

3.ロボット:ロボットIoTソリューション(NR:Connect)、小型ロボットMZシリーズ

4.特殊鋼:新しいマルテンサイト系ステンレス鋼(高強度高耐食EXEO-CR20)

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THK、製造業向けIoTサービスの予兆検知対象にボールねじを追加

4年 ago
THK、製造業向けIoTサービスの予兆検知対象にボールねじを追加kat 2020年11日18日(水) in in

 THKは、本年1月に直動案内(同社商品名:LMガイド)の予兆検知を対象に販売を開始した製造業向けIoTサービス「OMNIedge」(オムニエッジ)の第二弾として、ボールねじの予兆検知サービスを開始した。さらに、2021年1月には第三弾として回転部品の予兆検知サービスを開始する目的で、30社を対象とした無償トライアルを実施する。

 

 OMNIedgeは、2019年に輸送部品や電子部品、半導体、オプトエレクトロニクス、食品、医療、材料系(ガラス、プラスチック、ゴム)、鉄道、工作機械など、様々な業界の企業51社による無償トライアルを経て、本年1月に第一弾としてLMガイドに対応するサービスの正式販売を開始した。

 OMNIedgeは、LMガイドなどの機械要素部品にセンサを取り付け、収集したデータを数値化、状態を可視化する独自技術「THK SENSING SYSTEM」を活用し、独自のアルゴリズムによって収集したデータを、安全な通信網を介して数値化、解析することで状態診断、予兆検知を実現するシステム。センサ、アンプ、通信機器一式を通信費込で提供するパッケージ型サービスで、「簡単」「安全」「初期コストゼロ」を実現した。

OMNIedgeイメージ図

 

 今回第二弾として、LMガイドとセットで使用されることが多く予兆検知のニーズが高かったボールねじを予兆検知サービスのラインナップに加えた。利用料金は1装置あたり月額8000円~(2年契約)。

 「THK SENSING SYSTEM」によりボールねじの異音、異常振動を数値化して検知。部品の状態を数値化する「OMNIedge」を用いることで、従来、現場作業員の経験と感覚による確認・判断に頼っていた装置の保全作業に計画性を持たせることが可能となる。これにより、作業員の経験やスキルに左右されることなく保全作業を効率化でき、予備在庫の管理コスト削減が図れるほか、保全の形態をこれまでの時間管理から状態管理に移行させることで部品交換時期を適正化し、設備稼働率を高め、現場の生産効率を全体として向上させることができる。

 また、国内の製造業では、製造設備の保全作業に際し熟練工の感覚に頼らざるを得ない場面がある一方、熟練工の高齢化や人手不足により技能継承が難しくなってきているが、THKはこの課題を解決すべく、装置の保全作業の一端を担うOMNIedgeをパッケージ化。ハードルが高いとされてきた製造業におけるIoTをリーズナブルな価格で簡単に導入できる仕組みを取り入れている。

 THKでは今後、「OMNIedge」の適用範囲を回転部品やアクチュエータなどにも拡げる予定で、機械要素部品の予兆検知を基盤とした装置全体の健康管理へと進展させていく考えで、回転部品に対応したサービスの本格展開に先立ち11月16日から、トライアル導入を希望する企業30社に対して無償トライアルを実施する。対象部品はポンプ、モータ、コンベア、ファンなどの回転部品。使用するセンサは無線振動センサ(バッテリ内蔵タイプ、電源供給タイプの2種類を準備)で、収集できるデータは振動、温度、音。無償トライアルは、申込みフォームから応募できる。

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NTN、工作機械主軸用センサ内蔵軸受ユニットを改良、高度で広範囲な状態監視を実現

4年 ago
NTN、工作機械主軸用センサ内蔵軸受ユニットを改良、高度で広範囲な状態監視を実現kat 2020年11日17日(火) in in

 NTNは、2018年に発表した工作機械主軸用「センサ内蔵軸受ユニット」をワイヤレス化するとともに、新たに荷重センサを搭載し高度かつ広範囲な状態監視を実現する改良品を開発した。これにより、主軸用軸受の焼付きの未然防止につながるほか、加工状態の監視や軸受の組付けなどを簡素化できる。

 工作機械主軸(マシニングセンタ、旋盤、複合加工機) 向けに展開し、2023年度に3億円/年の販売を目指す。

 労働人口の減少などを背景に、製造現場では省人化や無人化が進むとともに、生産性の向上が求められている。こうした中、工作機械の基幹部品である主軸用軸受の焼付きなどの損傷と、それに伴う稼働停止や主軸交換などの損害を防ぐニーズが高まっている。

 工作機械主軸用「センサ内蔵軸受ユニット」は、軸受に隣接する外輪間座にセンサを内蔵し、軸受軌道面付近で高度な状態監視を行うことで、主軸用軸受の焼付きの未然防止に貢献する商品で、2018年の開発発表後にユーザーへの提案を進める中で、ワイヤレス化や加工状態の監視、軸受の組付けにかかる工数の削減などの要望があり、改良を行ったもの。

 今回の改良では、主軸の回転を利用して発電する小型・高出力の電磁式発電機と、小型で消費電力を抑えた無線モジュールを軸受ユニットに内蔵し、ワイヤレス化を実現した。電力供給やデータ伝送のための外部接続ケーブルや配線スペースが不要となり、軸受の組付け・取扱いを簡素化する。

 また、新たに小型・高感度の荷重センサを適用し、運転時に軸受に負荷される荷重やその変化を同時検出することが可能となった。運転中の切削荷重の変化など加工状態の監視に用いることで、加工品質や生産性の向上に貢献するほか、予圧荷重の高精度な測定も容易となり、軸受組み付け時の調整を短時間で行うことができる。

 さらに、焼付き前に生じる予圧荷重の急激な増加を検出することで、従来適用していた熱流センサに代わり、荷重センサで焼付きの未然防止に貢献する。

 NTNは、本開発品を工作機械の高機能化および製造現場の省人化や無人化、生産性の向上に貢献する商品として、各工作機械・スピンドルメーカーに提案を進めていく考えだ。

 

商品写真(左)と構造(右)

 

適用箇所(左)と適用例(右)


 

kat
Checked
26 分 10 秒 ago
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