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ブルカージャパン ナノ表面計測事業部、4/23にトライボロジー試験をテーマにウェビナーを開催

4年 1ヶ月 ago
ブルカージャパン ナノ表面計測事業部、4/23にトライボロジー試験をテーマにウェビナーを開催kat 2020年04日03日(金) in

 ブルカージャパン ナノ表面計測事業部は2020年 4月 23日 14:00~15:00に、ウェビナー「トライボロジーの基礎と評価事例~60分で学ぶ、実務に役立つ摩擦・摩耗の基礎知識と応用事例~」を開催する。参加は無料(事前申込み制)で、以下から申込みできる。

https://mbns.bruker.com/acton/form/9063/03fd:d-0004/0/-/-/-/-/index.htm

 セミナー形式はウェビナー(オンラインによるWEBセミナー)で、参加者は自身のPCによるインターネット経由での聴講となる(別途音声を聞くためのイヤホンもしくはスピーカーが必要)。

 様々な技術分野において摩擦・摩耗・潤滑(トライボロジー)に関わる基礎知識は必要不可欠で、昨今では新しい価値の創造のためのトライボロジーとして、低摩擦下による省エネルギーや耐摩耗性向上による低資源化に向けた研究開発が盛んになってきている。

 本ウェビナーでは以下のとおり、トライボロジーの基礎(評価できる項目など)を実際に研究開発・製造プロセス・品質管理などの現場で用いられている評価事例を交えながら紹介する。

・ トライボロジー基礎 ー 摩擦・摩耗・潤滑の考え方
・ ブルカートライボロジー試験機の紹介 - 新モジュールアップデートなど
・ アプリケーション事例

 本ウェビナーは、トライボロジー試験評価に興味のある人や、どのように日々の業務・研究にトライボロジー試験が活用できるかをイメージしたい人に最適。

kat

「ハノーバーメッセ2020」開催中止が決定、次回開催は2021年4/12~16

4年 1ヶ月 ago
「ハノーバーメッセ2020」開催中止が決定、次回開催は2021年4/12~16 in kat 2020年04日01日(水) in

 世界最大の産業技術見本市「HANNOVER MESSE(ハノーバーメッセ)2020」の開催中止が、3月27日に正式決定された。新型コロナウイルス(Covid-19)の感染拡大に伴い、当初の4月開催から7月開催への延期が決まっていたが、世界保健機関(WHO)のパンデミック声明を受け、また、世界的な公共機関や経済活動の制約などを背景に、主催者のドイツメッセが開催中止を決めたもの。1947年の第1回開催以来、中止となるのは今回が初めて。

 次回「ハノーバーメッセ2021」は、ドイツ・ハノーバー国際見本市会場において、来年4月12日~16日に開催される予定だ。
 

来年4月12日~16日の「ハノーバーメッセ2021」の開催に備えるハノーバー国際見本市会場

 

 開催中止を決定した主催者ドイツメッセのCEOを務めるJochen Köckler氏は、「こうした状況においてハノーバーメッセ2020の開催実施はかなわなくなったものの、出展者から来場者に伝えられるはずだった製品・技術・ソリューションに関する情報は、我々が蓄積してきた多様なウェブベースのフォーマットで提供し、出展者と来場者をつないでいきたい。ライブストリーミング配信によって専門家のインタビュー映像やパネルディスカッション映像なども世界中に発信できる。また、オンライン出展者・製品検索も強化されており、出展者と来場者がダイレクトに連絡できるような機能を付与している。こうした未曾有の危機の中にあってこそ、今後の経済の課題や技術的ソリューションに関する情報の交換が重要になる」と述べている。

 ドイツ機械工業連盟(VDMA)会長のThilo Brodtmann氏は、「ハノーバーメッセ2020の開催中止は苦渋の選択だったと思うが、唯一の正しい選択と言える。機械産業界は現在、産業界におけるパンデミックの影響を最小限に留めるべく、一丸となって取組みを開始している。2021年4月のハノーバーメッセ2021では、すべてのエンジニアがハノーバーに集結できるよう、取組みを強化したい」と語っている。

 また、ドイツ電気・電子工業連盟(ZVEI)会長のWolfgang Weber氏は、「ハノーバーメッセ2020が開催されないことは電気・電子産業界にとっても手痛い損失ではあるが、正しい決定だと受け止めている。コロナウイルスによって産業および経済に悪影響が及ぼされることのないようマネージし、来年のハノーバーメッセ2021では、当連盟会員企業から、インダストリー4.0および将来のエネルギーシステムのための最新の製品およびソリューションを提案していただきたい」と述べた。

 世界の製造業が技術的変革に直面する中、「ハノーバーメッセ2021」でもデジタル化、個別化、環境保護、人口変動という四つのメガトレンドに対する、産業用AI、産業用5G、製造およびロジスティックスのスマート化、カーボンニュートラルな生産、などへのソリューションが示されると見られる。

 産業用AIでは、生産プロセスの中で蓄積されていく膨大なデータから意味を抽出し生産効率向上につなげていくことが重要であり、機械やシステムがつながり相互に情報を共有、状態監視やシミュレーションに役立てていく中で、データ活用は生産効率化の原動力としてAIや機械学習の必要条件としてますます重要になる。

 産業用5Gでは、産業のデジタルインテグレーションでは膨大な情報をリアルタイムに伝達しつつ高度なデータセキュリティ保持を実現する5Gは必要不可欠と見られている。
製造およびロジスティックスのスマート化では、製造ラインにおいて定時に正確な場所に正確な数量のワークの受け渡しを行う無人搬送車(AGV)などのソリューションが提起されている。

 カーボンニュートラルな生産へのソリューションでは、エネルギー消費の多い産業界の命題であるカーボンニュートラルへの取組みとして、水素・燃料電池の技術や電気自動車のためのインフラ技術に関するソリューションが用意されている。

kat

イグス、衛生的で静かな引き出し構造を実現する伸縮型レールを開発

4年 1ヶ月 ago
イグス、衛生的で静かな引き出し構造を実現する伸縮型レールを開発kat 2020年03日27日(金) in

 イグスは、衛生的、軽量、洗浄可能なソリューションが求められる環境向けに伸縮型レール「ドライリンNT-60」を開発した。スライド部には高性能樹脂イグリデュール材質を使用しているため、無潤滑・メンテナンスフリー・軽量化と静音な動作を実現する。

ドライリンNT-60伸縮型レール

 

 伸縮型レールは小さなスペースで物体を動かすことができるため、あらゆる場所で使用されている。同社ではこのほど、高荷重用で軽量かつ無潤滑なソリューションとして、ドライリンNT伸縮型レールシリーズを拡充。新開発のドライリンNT-60は、幅が60mm、高さが24mmで、長さは用途に合わせて最大2000mmまで無段階で自由に拡張できる。

 開発品には硬質アルマイト処理アルミニウム製レールおよび高性能樹脂イグリデュールJ製スライドパーツを採用。イグリデュール材質には固体潤滑剤が配合されており、静音でスムースな動作が可能なだけでなく、グリースが不要なためレールに汚れや埃が付着せずメンテナンスフリーで使用でき、長寿命化を実現する。簡単・スピーディに高圧・薬品洗浄できるため、医療現場や実験施設などで使用できる。

 開発品は、曲げ応力を受ける部分がアルミニウム製のため、優れた剛性を備える。ドイツ本社の試験施設で行った引き出し試験で、400mm拡張した2本のドライリンNT-60がハンドル付近で最大180Nの静荷重に耐えられることが実証されている。引き出しのように2本を水平に取り付けたり、個々に、または平行に取り付けたりすることも可能。耐食性も備えており、屋内・屋外両方の用途にも対応している。

 ドライリンNT 伸縮型レールシリーズにはこのほか、幅35 mm、高さ19 mm、最長1,200mmまで拡張可能なドライリンNT-35も容易。本製品ではラッチ機能付きも用意、コンパクトサイズのため自動車や航空機の内装部品などの狭いスペースへの用途に適している。

kat

ハイウィン、ロボット事業拡大へ

4年 1ヶ月 ago
ハイウィン、ロボット事業拡大へkat 2020年03日27日(金) in

 ハイウィンは、日本国内でのロボットの導入提案を強化している。

 同社では先ごろ、繰返し位置決め精度±0.02mmの高精度と12インチウエハまで対応できる高剛性のウエハ搬送ロボット「RWS/RWDシリーズ」を開発、市場に投入した。
 

ウエハ搬送ロボット

 

 同ウエハ搬送ロボットでは、高価なDD(ダイレクトドライブ)モータをはじめACサーボモータ、ボールねじ、リニアガイドウェイといった主要コンポーネンツがすべて自社製のため、高性能ながらリーズナブルな価格を実現している。

 中でも、減速機構を必要としないダイレクトドライブ方式を採用したDDモータは、モータと荷重とをクロスローラーベアリングを介して高剛性で結合、サーボドライバ制御により高い加速度と運動の安定性を実現する。中空軸を通してケーブルおよび関連アクセサリをつなげるため、自動化タスクなど幅広い用途を持つ。
 

DDモータ

 

 同ウエハ搬送ロボットでは、この高精度・高剛性の自社製DDモータ採用による繰返し位置決め精度±0.02mmの実現により、その後の工程においてアライメントがスムーズになり、タクトタイム短縮につなげることができる。

 さらに、ギヤがなくバックラッシュなしのダイレクトドライブ方式という非接触で経年劣化が少ない設計に加え、部品点数も少ないことから、メンテナンス工数も軽減できる。
 エンドエフェクタはオプションで真空吸着、把持、反転と方式を選択できる。マッピングセンサは、スイープ機能を搭載し、オプションのマッピングセンサ使用時にはピックアンドプレースの前に、カセット内のウエハや基板の重なり、傾斜を検出する。小型で持ち運びやすいデザインのティーチングペンダントは、分かりやすいアイコンで簡単に操作できるほか、安全スイッチ付きで、ロボットの誤動作を防止する。

 同社では同ウエハ搬送ロボットについて、シングルアーム、ダブルアームをラインアップしているほか、ウエハ搬送用途にとどまらず、PCB(プリント基板)搬送用途やガラス基板搬送用途のカスタム対応や、ロボット自体の搬送軸も仕様に合わせて提案しており、用途、数量は明かしていないものの、すでに数件の受注を得ているという。

 同社ではこのほか、並列リンク機構の採用により自由度の高い運動を実現するDeltaロボット(パラレルロボット)「RD401」を提案。0.3sという短いサイクルタイムと繰り返し精度±0.05mmの高精度を実現。エンドエフェクタの交換により、高精度で迅速な移載作業や組立作業、整列作業、包装作業などに対応できる。
 

パラレルロボット

 

 さらに、自社開発部品を用い、敏捷・高精度で自由度の高い運動を実現するスカラロボット「RS406」も提案。エンドエフェクタ交換により、プラスチック産業、自動車産業、電子産業、製薬産業、食品産業など幅広い分野における、平面作業環境での高速搬送・組み立てを実現する。
 生産自動化に向けた各種ロボットの導入・応用が進む中、同社は直動案内機器やメカトロ機器のメーカーであるとともにロボット導入のシステムインテグレータとして、エンドユーザーのSI(システムインテグレーション)のニーズに対し、自社製の直動案内機器、モータ、ロボットのそれぞれを完全にマッチングさせた最適なトータルソリューションとして迅速に提供できるという強みをアピールしながら、ロボット事業の拡大に努めていく考えだ。
 
 

スカラロボット

 

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ベアリング&モーション技術の総合情報誌「bmt」2020年3月号「特集:工作機械」「キーテク特集:グリース技術」が発行!

4年 1ヶ月 ago
ベアリング&モーション技術の総合情報誌「bmt」2020年3月号「特集:工作機械」「キーテク特集:グリース技術」が発行! admin 2020年03日25日(水) in in

 ベアリング&モーション技術の総合情報誌「bmt(ベアリング&モーション・テック)」の第23号となる2020年3月号が3月25日に小社より発行された。

 今号は、特集「工作機械」、キーテク特集「グリース技術」で構成。

 特集「工作機械」では、工作機械技術の基盤となる軸受・直動案内などの機械要素技術や潤滑技術の動向から、自動化・デジタル化を支える機械および機械要素の見える化、予防保全技術などについて紹介する。

 また、キーテク特集「グリース技術」においては、日本トライボロジー学会グリース研究会の活動としての、転がり軸受におけるグリース寿命の共同研究の紹介を通じて最新のグリース研究・開発の動向を紹介するとともに、自動車など電動化が進む中でのモータの高出力化に伴う、超高速・高温環境で適用できる革新的ウレアグリースの開発について紹介する。

特集:工作機械

◇工作機械のトライボロジー課題への取組み・・・東京理科大学 野口 昭治
◇工作機械向け直動システムの技術動向・・・THK 堀江 拓也 氏に聞く
◇工作機械における自動化、デジタル化、アディティブマニュファクチャリングへの取組み・・・独DMG MORIに聞く

キーテク特集:グリース技術

◇転がり軸受におけるグリース寿命の共同研究―JASTグリース研究会の活動―・・・日本トライボロジー学会 田中 啓司
◇超高速・高温環境に適した革新的ウレアグリースの開発・・・出光興産 村山 勲

連載

注目技術:アプリケーション志向の電動アクチュエータ技術・・・木村洋行

トピックス

「ハノーバーメッセ プレビュー2020プレスカンファレンス」開催、展示会の概要・見どころを紹介
機械要素技術展が開催、軸受・直動製品の技術が集結
HEFグループ、PEMFCバイポーラプレート用PVDコーティングを披露
ハイウィン、ロボット事業拡大へ

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ジェイテクト、連続鋳造設備用の長寿命自動調心ころ軸受を開発

4年 1ヶ月 ago
ジェイテクト、連続鋳造設備用の長寿命自動調心ころ軸受を開発kat 2020年03日23日(月) in in

 ジェイテクトは、連続鋳造設備用の長寿命自動調心ころ軸受「JHS®330」を開発した。材料の合金成分と熱処理の最適化により、従来軸受比2倍の耐摩耗性を実現するほか、高性能オイルシールの採用により、密封性とリップ部潤滑性を高めている。2021年1月に同社国分工場で量産を開始(オイルシールはグループ企業の光洋シーリングテクノで製造)する予定で、国内外の製鉄メーカーへの提案を進め、2025年までに1億円/年の売上を目指す。

 同社では鉄鋼設備用軸受の長寿命、高耐久性を実現した製品「JHS®(ジェイテクト・ハイパー・ストロング)軸受」のシリーズ化を進めている。今回の開発品は、2009年に発表した第一弾の圧延機ロールネック用長寿命高耐食軸受「JHS®520」、2010年に発表した第二弾のセンジミア圧延機バックアップロール用高性能密封軸受「JHS®210」に続く、鉄鋼設備用長寿命・高耐久性軸受の第三弾となる。

 

連続鋳造設備/自動調心ころ軸受


 連続鋳造設備は、溶鋼を凝固させて半製品である鋳片に鋳造する設備で、軸受の使用環境は、重荷重・極低速回転と非常に過酷となる。

 連続鋳造設備には自動調心ころ軸受が多く使用されるが、これらの過酷な使用条件により軸受の軌道面に顕著な二山状の摩耗が生じる。この摩耗が進展すると、はく離や割れにつながり、設備の突発的な停止などの不具合が生じる。

 

自動調心ころ軸受の外輪軌道面摩耗イメージ/自動調心ころ軸受の破損例


 また、連続鋳造設備で製造する鋳片は非常に高温で、凝固させるために多量の水が使用されるが、この際の軸受内部への水および水蒸気の侵入も軸受に大きなダメージを与え、軸受の耐摩耗性・密封性の向上が生産性向上への大きな課題となっていた。

 そこで同社では、材料成分見直しと熱処理の最適化を行い、従来品比2倍の長寿命・高ロバスト性を兼ね備えた軸受を開発した。

 さらに軸受箱に使用されるオイルシールも改良することで、トータルでの信頼性向上を目指した。

 

ベンチ評価における外輪軌道面の摩耗面積比


 開発品では、微細炭窒化物の析出強化による軌道面の高硬度化や、ミクロ組織構成の最適化による軌道面の強靭化、心部靭性向上によるき裂進展の抑制を図る材料合金成分と熱処理の最適化によって、耐摩耗性を従来軸受比で2倍に高めた。

 また、採用した高性能オイルシールでは、新設計のリップ形状により密封性を向上。グリース給脂圧調整機構を持たせたリップ構造としたほか、ニーズが高まっているオイルエア潤滑にも対応できる。

密封性とリップ部潤滑性を高めた高性能オイルシール

 

 同社では、今回開発した連続鋳造設備用長寿命自動調心ころ軸受の適用を進めることで、製鉄メーカーにおける安定操業とメンテナンスコストの低減に貢献していく考えだ。

kat

ジェイテクト、光学フィルム製造装置向けなどに高耐食性の長寿命軸受を開発

4年 1ヶ月 ago
ジェイテクト、光学フィルム製造装置向けなどに高耐食性の長寿命軸受を開発kat 2020年03日11日(水) in in

 ジェイテクトは、特殊環境用軸受「EXSEV®シリーズ」として、光学フィルム製造装置など化学溶液中での使用において耐食性が従来品の3倍となる長寿命軸受「コロガードプロベアリング®-ZO」を開発した。

 同社国分工場および徳島工場ですでに量産を開始しており、国内外のフィルム製造装置メーカーや、半導体製造装置メーカー、医薬・食品製造機械メーカーなどへの提案を進め、2000万円/年の売上を目指す。

開発品

 

 化学溶液中など特殊環境下で使用される軸受は、軸受自体の腐食が早いという問題があり、生産性向上やランニングコスト低減のニーズからは、耐食性が高く、トラブル時の耐衝撃性に優れた軸受の開発が急務とされていた。

 こうした課題に対し同社では、特殊環境用軸受「EXSEV®シリーズ」の一つで耐食性と耐荷重性を両立する「コロガードプロベアリング」の素材を、これまでのステンレス鋼から、セラミックスの中でも特に耐食性の高いジルコニアに変えることで、従来は1~2ヵ月程度で交換が必要だった軸受の寿命が、6ヵ月以上に延長されることを実証した。

 

軸受使用箇所のイメージ

 

開発品の概略

 

 開発品では、化学溶液の性質を検証し、窒化ケイ素よりも優れた耐食性を持つことが認められたジルコニアを採用することにより、軸受寿命を従来比3倍に高めている。

軸受寿命比較結果(従来品を1とする)

 

 また、セラミックスの中でも高い靭性を備えたジルコニアを採用することで軸受の耐衝撃性が向上したため、フィルム破断などの装置トラブルが発生した場合でも、破損することなく継続して使用できる。

靭性の比較

 

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機械要素技術展が開催、軸受・直動製品の技術が集結

4年 2ヶ月 ago
機械要素技術展が開催、軸受・直動製品の技術が集結kat 2020年03日06日(金) in

 「第24回 機械要素技術展」(主催:リード エグジビション ジャパン)が2月26日~28日、千葉市美浜区の幕張メッセで開催された。軸受および直動製品では、以下のような展示がなされた。

会場のようす

 

 エバオンは、多様な種類と豊富なサイズで動力を的確につなぐ韓国ドゥリマイテック社製のカップリングを紹介した。高品質なアルミ合金材質の採用で、より少ない慣性での伝達が可能。また、あらゆる精度を高次元で実現したドゥリマイテック社製の精密研磨ロックナットは、直角度、平面度に優れ、高速回転、高バランスに大きく貢献するとした。さらに、ドイツFanke社製の「ワイヤー・レース・ベアリング」を披露。コンパクト・軽量化が図れるほか、隙間調整が可能で回転がよりスムーズになる、4点接触軸受並みの高荷重が受けられる、設計の自由度が高く材料の選択肢が豊富、といった利点をアピールした。

エバオン ブースのようす

 

 THKは、予兆検知のIoTサービスシステム「OMNI edge」を紹介した。LMガイドやボールねじなどの機械要素部品にセンサを装着し、収集したデータを数値化、状態を可視化でき「THK SENSING SYSTEM(TSS)」を用いて、LMガイドの損傷や潤滑状態を数値化したデータをウェブ上でモニタできるほか、ユーザーで設定したしきい値を超えた場合は、アラートメールを発報し、設備の突発停止を防止するとともに、コミュニケーションプラットフォーム「Omni THK」とも連動させて、部品調達を遅滞なく行えるようにする。LMガイドに続く第二弾としてボールねじの予兆検知にも対応していくことをアナウンスした。

THKブースのようす


 日本トムソンは、ローラーの優れた特性を最大限に活かし、剛性、負荷容量、走行精度、振動減衰性など各特性で高い性能を実現した「CルーブリニアローラウェイX」の直曲案内機構とBECKHOFFのドライブテクノロジーXTSとの融合によって、5㎏までの質量を載せて搬送できる(通常のXTSでは1㎏の質量しか搬送できない)ようにしたことをアピール。これまでリニアモータ駆動で搬送システムを構築できなかったものまで、この直曲案内機構の搭載によって設計の幅を広げ、生産現場における最適な搬送システムを構築できるとした。
 

日本トムソン ブースのようす

 

 日本ベアリングは、高剛性、高減衰性・高運動精度のローラーガイド「EXRAIL(エクスレール)」を披露した。小径で長さのあるニードルローラーを転動体として採用しローラーの総数を増やすことによって、1個あたりのローラーが受ける荷重は小さくなり、各ローラーの弾性変形量が小さくなった結果として、剛性を1.5倍以上に高めている。また、ローラーの数が増えたことで動摩擦力が比較的大きくなり素早く振動が収まることによって、従来の1.5倍以上の高減衰性を実現。さらに、荷重を多数の小径ニードルローラーで受けるため、ガイド駆動時に発生するウェービングを1/2以下に減少させ、運動精度を高めている。切削・研削加工時の振動吸収によって、加工面品位の向上に貢献できることをアピールした。
 

日本ベアリング ブースのようす

 

kat

イグス、耐屈曲の制御・動力ケーブルを改良

4年 2ヶ月 ago
イグス、耐屈曲の制御・動力ケーブルを改良kat 2020年03日06日(金) in

 イグスは、「チェーンフレックスMシリーズ」の耐屈曲性制御・動力ケーブル「CF880/CF881」および「CF890/CF891」を改良した。ケーブル外径を最大20%小さくしたケーブル構造で小さな曲げ半径が可能となり、組込みスペースやエナジーチェーン内のスペースが節約されるため、コスト削減につながる。

 

 同社では2013年にチェーンフレックスMシリーズを発表、その後、機械装置だけでなくケーブル開発も大きく進展し、産業界における自動化が進む中で、機械の動作スピードをさらに上げる要求も出てきている。それに応じて、軽量で細径のケーブルが求められ、同社では優れたコスト効率のケーブル開発に注力し続けている。

 今回改良したチェーンフレックスM 制御・動力ケーブルCF880/CF881およびCF890/CF891は、新しい構造設計により従来よりもケーブル外径を最大20%小さくした。ケーブルの曲げ半径が小さくなるため、エナジーチェーン内での所要スペースが少なくすむメリットがある。この制御・動力ケーブルは、PVC外被 (CF880/CF881)またはiguPUR外被(CF890/CF891)付き、シールドあり/なしの両タイプが利用できる。特にCF890/CF891は、耐油性・耐熱性に優れ、石材・紙・木材等の加工を行うシンプルな工作機械での短いストロークに最適。

 イグスでは25 年以上にわたり、エナジーチェーン専用のケーブル開発を続けている。ドイツ・ケルンにある広さ3800 ㎡の自社試験施設では、実条件下においてケーブルが完全損傷するまで耐久試験を実施。今回紹介するCF880/CF881およびCF890/CF891も、発表までに4 年という研究開発期間を経ており、長期テストで耐久性が実証されている。

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「ハノーバーメッセ プレビュー2020」開催、展示会の概要・見どころを紹介

4年 2ヶ月 ago
「ハノーバーメッセ プレビュー2020」開催、展示会の概要・見どころを紹介kat 2020年03日02日(月) in

 本年7月13日~17日にドイツ・ハノーバー国際見本市会場で開催される世界最大の産業技術見本市「HANNOVER MESSE(ハノーバーメッセ)2020」(主催:ドイツメッセ)に関して、2月12日に同国際見本市会場で「Hannover Messe Preview 2020」が開催され、世界中から約250人のジャーナリストが参加する中、概要と見どころが紹介された。
 

会場のようす

 

■プレスカンファレンス

 当日はまずプレスカンファレンスが行われ、主催者であるドイツメッセCEOのJochen Koeckler氏が「Overview, trends and topics HANNOVER MESSE 2020」のテーマで、開催概要と展示プログラムについて紹介した。世界の製造業が技術的変革と経済的・政治的な不透明感に直面する中、「ハノーバーメッセ2020」では「Industrial Transformation(インダストリアル・トランスフォーメーション)」をメインテーマに、デジタル化、個別化、環境保護、人口変動という四つのメガトレンドに対し、①産業用AI、②産業用5G、③製造およびロジスティックスのスマート化、④カーボンニュートラルな生産へのソリューションを示す。産業用AIでは、生産プロセスの中で蓄積されていく膨大なデータから意味を抽出し生産効率向上につなげていくことが重要。また、機械やシステムがつながり相互に情報を共有、状態監視やシミュレーションに役立てていく中で、データ活用は生産効率化の原動力としてAIや機械学習の必要条件としてますます重要になる。このため今回の展示では、フレキシブル生産およびB2Bプラットフォームのためのソフトウェア・ソリューションがアマゾン、グーグル、インテル、マイクロソフトなどから提案される。産業用5Gについては、産業のデジタルインテグレーションでは膨大な情報をリアルタイムに伝達しつつ高度なデータセキュリティ保持を実現する5Gが必要不可欠として、ホール3およびホール12で5Gネットワークによる産業応用のショーケースを設ける。製造およびロジスティックスのスマート化では今回、製造ラインにおいて定時に正確な場所に正確な数量のワークの受け渡しを行う無人搬送車(AGV)が各ホールで稼働する。カーボンニュートラルな生産へのソリューションでは、エネルギー消費の多い産業界の命題であるカーボンニュートラルへの取組みとして、ホール27において水素・燃料電池の技術や電気自動車のためのインフラ技術が紹介される。
 

Jochen Koeckler氏

 

 続いて、「ハノーバーメッセ2020」のパートナーカントリーであるインドネシアを代表して、在独インドネシア共和国大使館 大使のArif Havas Oegroseno氏が、「Partner Country Indonesia」と題して、東南アジア最大のデジタル経済国に向けた取組みを紹介した。同国における70%という労働人口率の高さやGDP成長率の高さを示したのち、eコマースやフィンテック、eスポーツといったデジタルサービスが同国のインダストリー4.0の原動力となっているとした。同国は、インダストリー4.0の技術の導入とジョイントベンチャーの拡大を通じ、インドネシアの産業を近代化する「Making Indonesia 4.0」を推進しているが、優先的に同国の主要産業である食品・飲料、繊維・アパレル、自動車、化学製品、エレクトロニクスといった五つの分野を重点的に強化していく。Making Indonesia 4.0を加速させるため、投資、技術、キャパシティー・ビルディング(能力の習得・構築)の三方面においてパートナーシップを模索しており、そのためハノーバーメッセ2020では、①インドネシアのこれまでの成果やインダストリー4.0の進捗度合いの提示、②上記三方面においてのパートナーシップへの呼びかけ、③インドネシアのスタートアップ企業の産業向けエコシステムの紹介、④ドイツおよびEUでのインドネシア製品の市場拡大、⑤インドネシアのビジネスにおける協業姿勢などを訴求する考えを示した。ハノーバーメッセ2020インドネシアパビリオン(ホール21)では、会期中にオープニングセレモニーや文化ショー、ツアー、ビジネスサミット、ビジネスマッチングなどのイベントが予定されている。
 

Arif Havas Oegroseno氏

 

 さらに、マイクロソフト社 Azure industrial IoT Partner Program ManagerのChristoph Berlin氏が「Intelligent Manufacturing at Scale」と題して発表した。デジタル化や個別化といった変革のトレンドから産業分野・企業規模を問わずサービス化が進み、Anything-as-a-Service(クラウドサービス、ZaaS)が企業独自のビジネスモデルとして構築されてきている。そうしたサービスをベースに、プラットフォームやオープンシステムを持つシェアリングエコノミーが成長している。デジタル化、デジタルツイン、産業分野向けモノのインターネット(IIoT)におけるコネクテッドインダストリーは、1個流しからのオンデマンド生産を可能にしている。しかし、ネットワークから分離された「データサイロ(data silos)」などは「デジタル化」の状態には至っておらず、多くの企業で保有データの有効活用を難しくさせている。そこでマイクロソフトは、ハノーバーメッセ2020のブース(ホール17、スタンドE06)で「Home of Industrial Pioneers」をテーマに、パートナー企業と共同で、幅広い産業分野で製品・サービスの新しい形を実現するためのプラットフォームとサービスを提案する。デジタル化による少量生産から大量生産への生産の拡張では機械や装置が互いにネットワークで情報伝達を行い、協調作業を行う必要があり、ITとオペレーショナルテクノロジー(制御・運用技術)との間、機械と装置との間で、ネットワーク上のすべてのルータが全経路を認識している「コンバージェンス(収束状態)」になければならず、複数の異なるものを接続したり組み合わせて使用したときに全体として正しく動作する「インターオペラビリティ(相互運用性)」の確立が要求される。これに対しマイクロソフトでは、従来の枠組みを超えて新しいシェアリングエコノミーのためのオープン性、協調性を有する、製造業向けインダストリー4.0ソリューションの発展・拡張を加速するオープン・マニュファクチャリング・プラットフォーム(OMP)を投入。メーカーとパートナー企業が共通のネットワークによって協働することでデータサイロの問題を解決、生産の最適化を阻害するITシステムの複雑な欠陥を克服できる。オープンな産業標準とデータモデルを用いることで、企業が保有するデータをフル活用でき産業用ITソリューションを迅速・確実に統合できる。また、制限のない分析サービス「Azure Synapse Analytics」をユーザーやオペレーターとともに進化させ、データサイエンティストやディベロッパー、デザイナーがいなくても、個々のデータ解析を実行できるようにしたほか、Azureをベースに開発された産業用機械学習モデルのためのWeidmüller社のソフトウェアを紹介。機械学習分野の専門知識を必要とせずに使用でき、OMPを補完し産業における機械学習を拡張するほか、パートナーシップ・モデルを構築・促進する。
 

 

■ミニ展示会

 当日はまた、ハノーバーメッセ2020に出展予定の企業のうち、約40社が併設のミニ展示会に参加した。ベアリングおよびモーション製品とその予知保全技術関連では、以下のような展示がなされた。
 

ミニ展示会のようす

 

●イグス(展示ブース(以下、同)ホール6、スタンドD25)

 関節部に薄型・軽量のロータリーテーブルベアリング「イグリデュールPRT」の歯付き外輪タイプを使用することで軽量、メンテナンスフリーを実現する低コストロボット「ロボリンクDP」や、各種ロボットのグリッパーなどでバックラッシのない正確な減速を実現する、トライボポリマー技術をベースにした「波動歯車」を紹介。波動歯車は、モータによって入力軸に取り付けられた楕円形のウェーブ・ジェネレータが動くと、出力軸に取り付けられた弾性体のフレクスプラインの円周に沿って膨らみが移動、フレクスプラインは変形しながら回転する楕円を描く。楕円の長軸の端では、固定されたサーキュラ・スプラインの内歯とフレクスプラインの外歯とが噛み合っていて、ウェーブ・ジェネレータが時計方向に回転すると、フレクスプラインはサーキュラ・スプラインより歯数が2枚少ないため、歯数差2枚分だけ、反時計方向へ移動、この動きを出力として取り出す。すべり軸受用材料で実績のある高性能ポリマー「イグリデュール」製のフレクスプラインは金属製に比べて弾性変形に有利で、カジリもなく、無潤滑・メンテナンスフリーで、なめらかな減速を長期にわたり可能にする。また、金属製に比べ大幅な軽量・コンパクト化が図れるほか、コスト削減にも貢献できる。今回もまた、センサーを埋め込んだモーション・プラスチック製品により取得した実稼働での摩耗量などのデータと、長年厳しい条件下で性能・寿命評価試験を行った結果得られた豊富な製品寿命データセットとを照合することで、製品の交換時期を予測しエンドユーザーに知らせる「スマートプラスチック」のシステムを提案。同システムにより、予期しない稼働停止を回避しメンテナンス費用を低減するほか、寿命延長や装置の効率向上につなげることができることを訴求する。
 

イグスブースのようす

 

無潤滑・高性能ポリマー製波動歯車

 

●シェフラー(ホール5、スタンドD48)

 様々なユーザーニーズ・工場の規模に対応する、振動ベースの三つの状態監視システム(CMS)を紹介。いずれも振動ベースのCMSに関する知識や経験を必要とせずに利用できる。「OPTIME」は様々な機械に組み込まれた部品の状態監視を可能にするコスト効果の高い無線IoTソリューション。インストールも容易で、数百台のユニットを1日で統合することも可能。転がり軸受の保全に関する専門技術に基づいた自動データ分析によって、メンテナンスを低コストで効率よく進めることができる。「SmartCheck」は、シングルチャンネルで機械およびプロセスパラメータを常時監視するための、コンパクトで革新的なモジュール設計の状態監視システム。従来では測定システムが高コストであった機械や設備の状態監視を低コストに実施できる。「ProLink」はマルチチャンネルのオンライン測定システムで、4~16の計測ポイントで、プロセス上重要な機械の状態監視が行える。OPC UA、Profinet、CC-Link IEといった様々な通信プロトコルに対応。いずれのシステムも予期しないダウンタイムを防止でき、機械稼働率を向上。予知保全によって計画的なメンテナンスとサービスのための人員配置が可能で、メンテナンスコスト削減や欠陥の原因分析も可能にする。
 

知識・経験なしに利用できる振動ベースの三つのCMS製品:「OPTIME」と「SmartCheck」、「ProLink」

 

●カールスルーエ工科大学(KIT、ホール25、スタンドC14)

 ボールねじ駆動システムにおいて表面損傷の自動判定を行うためのカメラシステムによる機械学習モデルを紹介。直線運動のための駆動を担うボールねじにおいて、その表面損傷の定量化が、機械の稼働における部品のタイムリーな交換時期を実施し、ライン停止につながるような故障を防止する目的で強く求められている。表面の摩耗についてはスピンドル近辺に取り付けられたセンサーによって間接的に検知する方法が多いが、これに対しKITでは、カメラシステムによるねじ表面のイメージと機械学習手法を組み合わせることで、直接的でスマートなイメージベースのボールねじ表面評価システムを提案している。インテリジェントなカメラシステムをボールねじ駆動システムに組み込むことによって、ユーザーは、自動評価のイメージデータによってダイレクトに表面損傷の評価が行える。カメラシステムは、図中の①ライティング機能を含むハウジング、②カメラシステムとボールねじナットを固定する接合部品、③イメージを記録するカメラ、からなる。カメラは、ねじを見下ろす位置でボールねじナットに装着され、ボールねじが回転し直線運動に変換される間にねじ表面のイメージをとらえる。ここでとらえられたイメージが、多数のイメージデータに基づく機械学習モデルによるスマート・アルゴリズムによって評価される。
 

KITブースのようす

 
 

機械学習手法と組み合わさってボールねじ表面の損傷を自動評価するカメラシステム  ●フラウンホーファーIPK(ホール6、スタンドA26)

 工作機械の主要コンポーネントでありワーク搬送に用いられるボールねじ駆動システム2セットを用いて、異常信号を検知するためのセンサー技術とクラウドプラットフォームをつなぐことで、完全なワークフロー管理と連動して稼働する工作機械の状態の最適化を実現する状態監視・予知保全システムのデモンストレーションを実施。ボールねじは経時的に摩耗していき、それに伴い振動が発生して加工不良につながる可能性があることから、できるだけ早期に異常信号を検知する必要がある。同システムでは、MEMS(微小電気機械システム)センサーを用いたセンサー回路基板を心臓部に持ち、これが様々な通信モジュールと接続。振動などの環境刺激を瞬時に計測し、MEMSとプロセッサで形成されたセンサー端末がしきい値を超えた「異常」と判断するとその情報がIoTプラットフォームへと送られる。こうしたアラームがサービス部門に発信され、機械停止に伴う生産ダウンタイムを避けるよう部品交換を行うといった計画保全が可能になる。このIoTプラットフォームはデジタルツインを実現。そのサイバー空間のデジタルの双子は機械およびコンポーネントの履歴や現在の状態、そのほか稼働に関わる様々なパラメータの情報を蓄積しており、実際の機械の状態との比較によって自動的にコンポーネントの異常/正常の分析がなされる。
 

フラウンホーファーIPKブースのようす

 

二つのボールねじ駆動システムを用いた、状態監視・予知保全システムのデモンストレーション

 

■ハノーバーメッセ2020に関する問合せ先

ドイツメッセ日本代表部 担当:竹生(たけお)
〒105-8522 東京都港区芝公園3-1-22 一般社団法人日本能率協会内
TEL:03-3434-6447 FAX:03-3434-8076
E-Mail:DMS@jma.or.jp

kat

ジェイテクト、環境規制対応の真空・クリーン用ベアリングを開発

4年 2ヶ月 ago
ジェイテクト、環境規制対応の真空・クリーン用ベアリングを開発kat 2020年02日28日(金) in in

 ジェイテクトは、欧州連合(EU)の化学物質規制「REACH」や「POPs条約」など環境規制に対応する特殊環境用軸受「EXSEVシリーズ」として、真空・クリーン用ベアリング「EXSEV🄬-EX」を新たに開発した。

 本年4月から、同社徳島工場、国分工場、亀山工場と、グループ企業のダイベアで量産を開始する。半導体製造装置メーカーやフィルム製造装置メーカーなどへの提案を進め、10億円/年の売上を目指す。

製品イメージ

 

 REACH規則の制限対象物質リストが修正され、本年7月4日から、パーフルオロオクタン酸(PFOA)およびその関連物質が規制の対象となる。

 同社ではこれまで、低発塵で主に半導体製造過程など真空環境で使用されるフッ素系グリース(KDLグリース)を使用した「DLベアリング」を製造・販売してきたが、このグリースの製造過程でPFOAが発生することが分かっている。

 そこで今回、製造過程で規制対象物質を含有しないグリースを使用し、環境規制に対応した軸受「EXSEV🄬-EX」を開発したもの。

 開発品では、環境規制に対応するだけでなく、従来のDLベアリングと比較して、低発塵、アウトガス、起動トルク、回転トルク、音響、寿命において同等以上の性能を有することが確認されている。

 

発塵量の比較(ベアリング)

 

アウトガス量の比較(グリース)


 

kat

イグス、低摩擦係数で減振性に優れた高性能樹脂をすべり軸受材質に追加

4年 2ヶ月 ago
イグス、低摩擦係数で減振性に優れた高性能樹脂をすべり軸受材質に追加kat 2020年02日28日(金) in

 イグスは、低摩擦係数で優れた減振性を備えた高性能樹脂「イグリデュールE7」をすべり軸受材質に追加した。

 

イグリデュールE7の製品イメージ

 

 すでに、リニアガイド「ドライリン」のスライドパーツとしてドイツ本社の試験施設で優れた性能を実証。現在すべり軸受として12の標準サイズを提供しているが、その他のサイズやカスタム仕様も要望に応じ対応が可能としている。

 包装機械、繊維機械、家具製造の分野などに適している。

 新材質はすでにカメラや電車ドア、3Dプリンターなど多くの用途で採用。特に優れた減振性について、ユーザーから高い評価を得ている。

 このためイグスでは、新材質を用いたすべり軸受を開発。特に低~中程度の負荷がかかる揺動運動に適しており、推奨最大許容面圧は18MPa。また、摩擦係数が非常に低いため駆動力を削減でき、その結果コスト削減が図れる。

kat

イグス、ケミカルリサイクルのスタートアップ企業に投資、プラスチック再生利用促進へ

4年 3ヶ月 ago
イグス、ケミカルリサイクルのスタートアップ企業に投資、プラスチック再生利用促進へkat 2020年02日05日(水) in

 イグス・ドイツ本社は、プラスチックのサーキュラー・エコノミー(循環型経済)を推進するため、初の商業用Cat-HTR(Catalytic Hydrothermal Reactor)プラント始動を計画するスタートアップ企業Mura Technology社への投資を開始した。Cat-HTR 技術が目指すのは、再生可能で持続可能な廃棄物を削減するプロセスで、この技術によりプラスチック廃棄物は再生可能オイルとなり、再生されたオイルは新しいプラスチック製品の製造に再利用することができる。

 現在、膨大な量の混合プラスチック廃棄物が、世界規模で問題になっている。プラスチック製機械部品メーカーであるイグスにとって、廃プラスチック問題は重大な関心事であることから、イグス ドイツ本社では昨年、新たにリサイクルプログラムを立ち上げた。ユーザーから、他社製品を含む使用済みのプラスチック製品を引き取り、細かく粉砕して粒状にし再利用している。

 Cat-HTR技術は、これまでリサイクルが不可能だったプラスチック廃棄物を約20分でオイルに還元することができる。高温・高圧条件下で水を使用するだけで、化学分解および再合成を実現できるため、化石燃料を地下から採取するよりも資源効率に優れる。イグス ドイツ本社ではこのほど、7ヵ月に及ぶ集中的な調査を経て、商業用として初のCat-HTRプラント建設を目指すMura Technology社への投資を決定したもの。

 このCat-HTRプラントは、現在英国のウィルトンで計画され、今年建設開始が予定されている。一つのプラントで、年間約20000tのプラスチックが処理され、二酸化炭素(CO2)排出量を28180t削減することが見込まれている。

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イグス、最大7000°の回転動作を実現するケーブル保護管に狭小スペース向け2種を追加

4年 3ヶ月 ago
イグス、最大7000°の回転動作を実現するケーブル保護管に狭小スペース向け2種を追加kat 2020年01日28日(火) in

 イグスは、回転動作においてケーブルやホースを安全・確実にガイドするケーブル保護管「ツイスターバンドHDシリーズ」を提供しているが、このほど、特に小さな設置スペースでの用途に向けに内高さ11mmと18mmの2種類の小さいサイズを開発した。工作機械やロボット内などの狭小な組込みスペースに最適。

ツイスターバンドHDシリーズ

 

 ツイスターバンドHDシリーズは、スリムかつ軽量で、回転軸に近接して回転動作を行う。チェーンリンクがピン・フック方式で繋がって構成されているため、曲げ半径が固定されると同時により高い安定性が確保される。

 また、グラスファイバー強化材料を使用しているため、メンテナンスフリーで長寿命化を実現。

 モジュール式構造のため、必要に応じて長さを調節できるほか、ケーブル収納が容易なことや、交換や拡張が随時可能なことも、スリップリングに勝る利点となる。

 高速回転動作で高い負荷がかかるケーブルやホースを確実にガイドするため、木工機械や自動車産業向け位置決め装置等で採用されている。本ケーブル保護管を装備することで、1秒当たり最大180°の回転速度で、水平使用で最大7,000°、垂直使用で最大3,000°の回転運動が可能なため、回転角度が制限されている用途でスリップリングの代わりに使用することができ、バスケーブルや液体ホースなどの異なる媒体も一つのシステムで簡単に効率良くスムースにガイドできる。

kat

日本ベアリング、コンパクトタイプのボールねじスプラインを開発

4年 3ヶ月 ago
日本ベアリング、コンパクトタイプのボールねじスプラインを開発kat 2020年01日27日(月) in

 日本ベアリングは先ごろ、1軸で「位置決め」「直線運動」「回転運動」を行うことができ、直線運動と回転運動を組み合わせることで「スパイラル運動」を可能にする「NBボールねじスプライン」のコンパクトタイプ「SPBR-KP形」および直線運動に特化した「SPBF-KP形」を開発、市場に投入した。スカラ形ロボット、組立機、ローダーなど様々な機械における可動機構の簡素化と省スペース・軽量化、さらには重量削減による省電力化に貢献する。
 

SPBR-KP形


 

SPBF-KP形

 

 「NBボールねじスプライン」はボールねじとボールスプラインのそれぞれの軌道溝を設けた1本の軸と、高剛性で高精度なロータリーボールねじナット、さらにロータリーボールスプライン外筒で構成される。「NBボールねじスプライン」は、ボールねじナットとボールスプライン外筒に高速回転が可能なアンギュラコンタクトの回転部を一体としたロータリーボールねじナットとロータリーボールスプライン外筒が組み合わされた「SPBR形」とロータリーボールねじナットとボールスプライン外筒が組み合わされた「SPBF形」をラインナップする。

 SPBR形を例にとると、駆動モータによってボールねじナットが正転するとボールスプライン外筒が回り止め機構となってボールねじスプライン軸(出力軸)が上に移動、反対にボールねじナットが逆転すると同様の機構で出力軸が下に移動する。

 また、駆動モータによってボールスプライン外筒とボールねじナットを同時に回転すると出力軸では上下動はなくボールスプライン外筒の回転方向に旋回運動を行う。

 さらに駆動モータによってボールスプライン外筒が正転しボールねじナットが回り止め機構となる場合は、出力軸は下に移動しつつ正転するスパイラル運動を行い、ボールスプライン外筒が逆転すると同様の機構で出力軸が上に移動しつつ逆転するスパイラル運動を行う。
 

SPBR形作動パターン図 ※上から見て右回転を正転とする

 

 今回開発された「SPBR-KP形」および「SPBF-KP形」では、従来のSPBR形およびSPBF形でフランジ外輪と外輪の間に設けられていた間座(SPBR形ではロータリーボールねじナットとロータリーボールスプライン外筒の両方で設けられている)をなくしフランジ外輪と外輪を一体構造として軽量化と省スペース化を図った。さらにボールねじスプライン軸を中空構造とすることでさらに軽量化した。

 軸径16mmの製品で比較すると、SPBR16形のロータリーボールねじナットの長さ43.5mm、重さ0.46㎏、ロータリーボールスプライン外筒の長さ50mm、重さ0.54㎏に対して、SPBR16KP形ではそれぞれ長さ40mm、重さ0.36㎏、長さ50mm、重さ0.37㎏とコンパクト・軽量化している。SPBR16形で重さ1.47㎏/mあった軸も、SPBR16KP形では中空化によって0.75㎏/mと半減させている。

 これによって、ロボットなど可動部の軽量化、コンパクト設計と、駆動のための消費電力の低減に貢献できる。


 

開発品の構造

 

従来品の構造

 

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ベアリング&モーション技術の総合情報誌「bmt」2020年1月号「特集:グリーンエネルギー」「キーテク特集:解析技術」が発行!

4年 3ヶ月 ago
ベアリング&モーション技術の総合情報誌「bmt」2020年1月号「特集:グリーンエネルギー」「キーテク特集:解析技術」が発行! admin 2020年01日22日(水) in in

 ベアリング&モーション技術の総合情報誌「bmt(ベアリング&モーション・テック)」の第22号となる2020年1月号が1月24日に小社より発行される。

 今号は、特集「グリーンエネルギー」、キーテク特集「解析技術」で構成。

 特集「グリーンエネルギー」では、風力発電ビジネスなどグリーンエネルギーの日本国内における成長に向けた技術課題とベアリング&モーション技術への期待から、風力・太陽光・水力などのグリーンエネルギーを複合的に利用する発電システムの技術と適用、グリーンエネルギーのシステムの長期にわたる信頼性を支えるベアリングや潤滑油剤、潤滑油添加剤の技術などを幅広く紹介する。

 また、キーテク特集「解析技術」においては、様々な問題を多方面にわたりシミュレートすることによって試作や実験の回数を減らすなど、ものづくりでの研究・開発工程の効率を高める解析技術の適用事例として、ボトムアップ手法によるメソスケールの固体摩擦モデリングやトライボロジーニーズの流体潤滑数値計算技術といった話題を紹介する。

特集:グリーンエネルギー

◇風力主力電源化に向けた技術課題とベアリングおよびモーション技術への期待・・・日本風力発電協会 松信 隆
◇自然災害に対する危機管理 安心安全を確保する自然エネルギー商品の開発・・・NTN 奥野 智久
◇風力発電装置におけるグリースの高性能化と予知保全の取組み・・・EMGルブリカンツ 岡田 孝利 氏、藤原 新吾 氏 に聞く
◇高性能風力発電用ギヤ油市場に向けた低コストフォーミュレーション技術・・・編集部
◇グリーンエネルギー関連設備におけるモーション・プラスチック技術の適用・・・イグス 北川 邦彦 氏に聞く

キーテク特集:解析技術

◇粗視化モデルによる固体間摩擦のメソスケールシミュレーション・・・兵庫県立大学 鷲津 仁志
◇トライボロジーニーズの流体潤滑数値計算技術・・・トラ研 栫井 邦彦

連載

注目技術:IIFES2019に見る設備診断技術・・・展示会出展各社

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日本粉末冶金工業会、新年賀詞交歓会を開催

4年 3ヶ月 ago
日本粉末冶金工業会、新年賀詞交歓会を開催kat 2020年01日21日(火) in

 日本粉末冶金工業会(JPMA)は1月20日、東京都港区のインターコンチネンタル東京ベイで、「令和2年 新年賀詞交歓会」を開催した。

 当日はまず井上洋一会長(ファインシンター社長)が挨拶に立ち、「令和時代に入り世の中の変化のスピードがますます速くなり、日本の粉末冶金業界も乗り遅れることなく自ら次世代に向けた変化を成し遂げていく必要性を強く感じている。ビジネスの環境も厳しさを極め、顧客である自動車メーカーもユニットメーカーも、世界的な合従連衡を行いながら生き残りの道筋を探っている。AIやバーチャルの技術がもてはやされる昨今だが、リアルなものづくりの技術なくして、文明の進化も人々の豊かな暮らしもないことは言うまでもない。この度10年ぶりに『工業会大賞』を授与した案件(ファインシンター、トヨタ自動車「ディスコネクト部品の焼結化」)は、複雑形状の部品をネットシェイプにより製作し大幅な原価低減を達成、世界中で販売される量産車に搭載されたもので、まさに粉末冶金の本領発揮という感があり大変喜ばしい。こうした粉末冶金の可能性を拡げる製品が次々と生み出されるよう注力していかなくてはならない。JPMAはリアルなものづくりを支える企業集団共同組織として本年も技術革新、マーケティング、新しい価値創造、広報渉外、標準作成、行政との連携など、委員会活動を一層強化して、会員全員のサポートを全力で行っていく」と語った。

挨拶する井上JPMA会長

 

 続いて、来賓の挨拶に立った経済産業省 製造産業局 素形材産業室長の松本真太郎氏は、「不確実性の高まる世界において、日本は類を見ない堅調な安定性を保っており、米中問題や中東問題など世界の抱える問題の解決に向けて世界をつなぐ“結節点”としての役割を担う。一方、日本のものづくり産業の重要な基盤技術であり結節点となる素形材技術、粉末冶金技術の高付加価値や重要性を再認識すべき。オリンピックイヤーとなる本年は日本の粉末冶金技術を世界に発信する好機であり、同時に、わが国の若い世代へとその技術の重要性をつないでいきたい。わが国は若手への情報発信力が弱いと感じている。粉末冶金業界の技術力やノウハウ、若い力を活用することで粉末冶金技術の発展、ひいては日本の産業競争力の向上、結果として世界の平和維持へとつながることを祈念している」と述べた

挨拶する経産省・松本氏

 さらに、粉体粉末冶金協会(JSPM)の吉村一良理事(京都大学教授)は「地球環境問題から粉末冶金製品の需要の8割を占める自動車業界では電動化や自動運転といったCASE(コネクテッド・自動運転・シェアリングとサービス・電動化)やMaaS(サービスとしてのモビリティ)など百年に一度の変革に起因する、粉末冶金業界の根幹に関わる難しい諸課題に対して、JPMAとJSPMという粉末冶金製品を支える両輪の連携強化で対応していきたい」と挨拶した。

 

 また、乾杯の挨拶に立った青木茂夫JPMA(ポーライト社長)常任理事は、「我々の利用する焼結法はネットシェイプでエネルギー削減、SDGsに貢献する製法。リアルなものづくりを支える技術として業界一丸となって発展させ、ひいては当工業会の発展につなげていきたい」と述べた。

乾杯の挨拶を行う青木JPMA常任理事

 

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日本工作機器工業会、2020年新年賀詞交歓会を開催

4年 3ヶ月 ago
日本工作機器工業会、2020年新年賀詞交歓会を開催admin 2020年01日20日(月) in

 日本工作機器工業会は1月16日、東京都港区の芝大門の芝パークホテルで、「2020年新年賀詞交歓会」を開催した。

 当日は、寺町彰博会長(THK社長)が、「まだ12月が締まっていないため概略であるが、工作物保持具部会を除いたその他4部会の販売額は80%台のマイナス成長となった。全体では18%程度のマイナスになると見られる。しかしながら、当工業会の数字は暦年ではなく年度で発表しているため、正式には5月に発表する。2018年は当工業会にとって過去最高の販売額になったが、一転して2019年は厳しい年になった。2019年を振り返ると、2016年から始まったデジタルバブルが2018年半ばに崩壊した影響があった。そこに米中貿易摩擦が加わり、経済戦争につながった。さらに産業の米と言われる自動車業界が岐路に立つ状況になってきた。こうしたことが重なり2019年は特に生産材の関係で急ブレーキをかけた年になった。一方、2020年は引き続きデジタル化を進めていかざるを得ない。我々製造業関連、また今後は消費材の関係でもインダストリー4.0やソサエティ5.0と言われるようにデジタルとの共存が明確になってきている。こうしたものは今後も着実に進んでいく。したがって、地政学的なリスクが大きくならなければ2020年は着実に進んでいくものと私自身は期待している」と見通しを語った。

挨拶する寺町会長

 

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NTN、2020年ツアー・オブ・ジャパンに冠協賛、全8ステージで回る学校も開催

4年 3ヶ月 ago
NTN、2020年ツアー・オブ・ジャパンに冠協賛、全8ステージで回る学校も開催kat 2020年01日17日(金) in

 NTNは、5月17日~5月24日まで8日間にわたり全8ステージで開催される、国内最大規模の国際自転車ロードレース「ツアー・オブ・ジャパン」(TOJ)の2020年大会に冠協賛する。同大会への冠協賛は、2017年から4年連続となる。各レース会場で、環境について学べるイベント「NTN 回る学校」も併催される。

昨年の大会の様子(PHOTO:TOJ2019)

 

 TOJは、UCI(国際自転車競技連合)公認の国内最高峰の国際自転車ロードレースで、今年で23回目の開催を迎える。自転車ロードレースの認知度と人気の高まりにより、年々その注目度が増し、昨年のレースは世界からトップクラスの選手が所属する16チームが参戦、8日間で約30万人の観客を動員した。

 NTNは、企業理念の実践を通じて、人と自然が調和し、人々が安心して豊かに暮らせる「なめらかな社会」の実現を目指しており、国連の定める「持続可能な開発目標(SDGs)」についても、世界各地における地域社会との交流や事業を通じた社会貢献活動をはじめ環境保護や次世代育成に向けた積極的な取組みを展開している。

 同社では本冠協賛を通じて大会を盛り上げるとともに、次世代を担う子どもたちや地域の人々に環境やエネルギーについて楽しく学んでもらうイベント「NTN 回る学校」を各レース会場で開催することで、大会フィロソフィーにも掲げられている地域貢献、社会貢献活動に寄与していく。

昨年の「NTN 回る学校」の様子:環境ワークショップ「なめらかエコ教室」

 

昨年の「NTN 回る学校」の様子:曲作りに挑戦「回る楽器職人」

 

kat

潤滑剤関連5団体、令和2年新年賀詞交歓会を開催

4年 3ヶ月 ago
潤滑剤関連5団体、令和2年新年賀詞交歓会を開催kat 2020年01日16日(木) in

 潤滑油協会、全国石油工業協同組合、日本グリース協会、全国オイルリサイクル協同組合、全国工作油剤工業組合の潤滑剤関連5団体は1月16日、東京都千代田区のアルカディア市ヶ谷で「令和2年新年賀詞交歓会」を開催した。

 冒頭、挨拶に立った潤滑油協会の武藤英輔会長(三和化成工業 社長)は、「自動車をはじめ国内の工業が押しなべて縮小傾向にある中、潤滑油の供給体制は過剰となっており、石油元売りでは早くから企業統合で対応している。一方で潤滑油の専業メーカーは単独で大きな動きをとることは難しく、各社の置かれた状況を判断しながら前進すべきで、①情報技術の進展する中でIoT化推進につながるような潤滑油の高付加価値化を図る、②国内市場の縮小する一方で、工業化の途上にあり潤滑油の需要拡大が見込まれる地域などをターゲットに、企業同士が連携・協力して世界市場を相手にしていく、③災害時に安定的に潤滑油剤を供給するためのBCP(事業継続計画)に関して企業単独では限界があるため、企業同士、あるいは企業と国、地方自治体などが連携・協力して取り組むべき」と述べた。

挨拶する武藤・潤滑油協会会長

 

 また、乾杯の挨拶に立った日本グリース協会の山崎雅彦会長(協同油脂 副会長)は、「このところ“100年企業”の経営者の経営哲学に深い関心を寄せているのだが、稲盛和夫氏の言う、自分を犠牲にしても他の人を助けようとする“利他の心”の実践が、長年企業を存続・発展させているのだと感じる。潤滑剤に関わる企業ならびに業界がますます発展していくよう、利他の心を実践していこう」と5団体会員企業に向けて呼びかけた。

乾杯の挨拶を行う山崎・日本グリース協会会長

 

kat
Checked
38 分 4 秒 ago
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