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出光興産、潤滑剤とPEEKコーティングを組み合わせた世界初の低摩擦ソリューションの事業化に向け基本合意書

17時間 57 分 ago
出光興産、潤滑剤とPEEKコーティングを組み合わせた世界初の低摩擦ソリューションの事業化に向け基本合意書kat 2026年02日12日(木) in

 出光興産は、コーティング技術に強みを持つ韓国のゼニス社と、その日本総代理店であるグローバルコードの 3 社で、同社の潤滑剤と、ゼニス社のポリエーテルエーテルケトン(PEEK)を用いたコーティング(PEEK コーティング)を組み合わせた世界初の低摩擦ソリューションの事業化に向け、基本合意書を締結した。出光では、2035年までに事業規模 100億円の達成を目指し本事業の拡大を進めていく。

 潤滑剤は、摩擦を低減するために、自動車や産業機械などのしゅう動部で広く使用されている。さらに、基材の表面に耐熱性・耐摩耗性に優れたコーティングを施すことで、潤滑剤との相乗効果により、摩擦を一層低減できる。出光では、これまで潤滑剤供給を中心に事業を展開してきたが、コーティングとの併用によりさらなる低摩擦化の実現を目指す。

 コーティング素材として広く使われてきたPTFEは、環境中で分解されにくいPFASの一種で、廃棄後も土壌や水中に長期間残留するため、環境への影響が懸念されている。このような背景から、非PFASで高機能な代替素材への期待が世界的に高まっている。

 出光は、その代替素材として、非PFASで耐熱性、耐摩耗性に優れた高機能プラスチックPEEKに着目した。しかし、PEEKは基材への密着が難しいことから、コーティングとしての利用は限定的だった。

 同社は、この課題に対し基材の表面に微細な凹凸を形成するアンカー構造を用いて高い密着性を実現するゼニス社の技術を採用。また、長年培ってきた潤滑剤の設計・処方技術を生かし、PEEKの特長を最大限発揮させる高機能潤滑剤を開発した。これにより自動車や産業機械などの工業分野において、潤滑剤とPEEKコーティングを併用することで、さらなる低摩擦化を実現する。

 なお、コーティング用途向けに塗料化されたPEEKの国内への輸入および基材へのコーティング施工は、ゼニス社の委託を受けて GC社が担う。

 出光は、環境負荷低減と高機能化を両立させる新たな低摩擦ソリューションとして、国内外の潤滑剤供給先に対し、PEEKコーティングの提案と、それに適した潤滑剤の販売を進める。これにより、自動車や産業機械などにおける省燃費・省電力化を促進し、持続可能な社会の実現に貢献していく。

 

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出光興産、スマートフォンを用いた潤滑油の状態診断サービスを開発・発

18時間 30 分 ago
出光興産、スマートフォンを用いた潤滑油の状態診断サービスを開発・発kat 2026年02日12日(木) in

 出光興産は、スマートフォンとモバイルアプリを用いて潤滑油の劣化度合いなどを診断する「Idemitsu Smart OC」を開発・発売した。スマートフォンとモバイルアプリを用いて潤滑油の製品ごとに劣化診断できるサービスの提供は業界初となる。

 また、本サービスは、潤滑油の劣化や汚れの度合いを数分で診断し、点検⼯数を削減できる点などが評価され、日本デザイン振興会が主催する「2025年度グッドデザイン賞」を受賞した。

 Idemitsu Smart OCは、少量(2cc)の潤滑油を専用撮影モジュールに入れ、スマートフォンに搭載されたカメラで撮影するだけで、劣化や汚れの度合いを数分で診断‧判定できるサービス。専用撮影モジュールと解析技術により、天候や照明などの撮影環境に左右されない、高精度な診断を実現する。

 潤滑油は機械を稼働させる際の摩擦・摩耗防止、防錆などの目的で使用されているが、機械の性能発揮や安定稼働を維持するためには、潤滑油の品質管理が欠かせない。これまで潤滑油の劣化度合いなどの判断は熟練作業者の経験に依存することが多く、少子化による人材不足が課題となっている。また、機械保守の高度化などにより、品質管理の効率化が求められている。

 本サービスは数分で定量的な診断が可能であり、経験の浅い作業者でも潤滑油の推定寿命を算出できるほか、分析機関への診断依頼の回数削減に貢献する。また、潤滑油の適正な交換時期が分かるため、部品交換の頻度やオイル交換のタイミング最適化によるコスト削減、廃油の削減による環境負荷の低減にも寄与する。

 同社の潤滑油部門は「The Heart of Technology」をブランドメッセージに掲げ、潤滑技術を通じて心豊かな社会の実現を目指しています。今後もモノづくりの現場における作業環境の改善とコスト削減、そして持続可能な社会の構築に貢献する。

 Idemitsu Smart OCの特長は以下のとおり。

・スマートフォンのアプリを使い写真撮影するだけで潤滑油の劣化‧汚損状態を数値化できるため、人による判断の差がなくなる(製造現場における熟練作業者不足に対応)

・潤滑油の劣化などを早期に現場で発見できるため、機械の安定稼働に寄与

・潤滑油の推定寿命を算出できるため、適正な交換時期がわかり、廃棄量とメンテナンス⼯数の削減が可能

・潤滑油を使用する機械の稼働を継続したまま、現場で定量的なデータの取得が可能(分析機関へのサンプル提出、分析機器を用いた診断回数の削減に貢献)

 

kat

ハノーバーメッセ 2026 プレスカンファレンスを開催、日本からの来場を呼び掛け

20時間 45 分 ago
ハノーバーメッセ 2026 プレスカンファレンスを開催、日本からの来場を呼び掛けkat 2026年02日12日(木) in

 世界最大の産業見本市である「HANNOVER MESSE(ハノーバーメッセ) 2026」(主催:ドイツメッセ)が本年4月20日~4月24日にドイツ・ハノーバーメッセで開催されるのに先立ち、ドイツメッセ日本代表部(代表:竹生学史氏、International Linkage代表)は2月3日、東京都千代田区のステーションコンファレンス東京で「HANNOVER MESSE 2026プレスカンファレンス」を開催した。当日はドイツメッセ日本代表部 竹生氏の司会のもと、同展の概要や見どころが以下のとおり紹介され、日本からの同展への参加を呼びかけた。

ハノーバーメッセ2026の概要と魅力

 当日はまずドイツメッセ グローバルダイレクターのフーベルトゥス フォン モンシャウ氏より、「ハノーバーメッセ 2026の魅力」と題して、以下のように紹介がなされた。

・世界最大の産業見本市:技術革新や政策に関わる議論、ビジネス、産業分野の枠を超えたコラボレーションのグローバルステージ

・世界60カ国から3000社以上の企業が10000の製品・ソリューションを披露

・300社超のスタートアップ企業:さまざまな技術分野で劇的な変化をもたらす可能性を秘めたイノベーションを披露

・中心テーマは、競争力のある効率的な生産を可能にする人工知能(AI):主要三大展示エリアの「Automation & Digitalization(⾃動化とデジタル化)」、「Energy & Industrial Infrastructure(エネルギーと産業インフラ)」、「Research & Technology Transfer(研究と技術移転)」はもちろん、新設された「防衛⽣産エリア(Defense Production Area)」においても防衛・安全保障産業がセキュリティを重視しながらAIも活用し迅速・効率的に製造能力を拡大するための実践的なソリューションが紹介

・テーマ構成の再編とホールレイアウトの刷新:来場者は順路がより分かりやすくなり、出展者は関連分野での注⽬度をより増すことができるよう、上述の三大テーマを集結させホールレイアウトを刷新


・自動化とデジタル化エリア:AI制御の産業用ロボットやデータ駆動型ものづくりからデジタル化されたサプライチェーンに至るまで、ソフトウェアとハードウェアの融合の加速、という明確なトレンドを反映

・エネルギーと産業インフラエリア:電⼒⼯学とエネルギーオートメーション、エネルギーインフラと蓄電ソリューション、⽔素技術など、製造業における電⼒ベースの持続可能なエネルギー供給のための製品やサービスを紹介。また、AIと連携することによりスマートグリッド、蓄電技術、持続可能なモビリティの実現に貢献するソリューションを紹介

・研究と技術移転エリア:産業界における基礎的・応⽤的研究の成果、および市場投⼊準備の整った技術の産業⽤途への移転に着目。来場者はAI、バイオニクス、インテリジェントテキスタイル、ナノテクノロジー、新素材、量⼦テクノロジーなどの分野における画期的な進歩を実感できるほか、アディティブ・マニュファクチャリング、再⽣可能エネルギー、グリーン⽔素、軽量構造、ロボット⼯学といったトピックとの直接的な相乗効果も期待される

・パートナーカントリーはブラジル:すでに1500社を超えるドイツ企業が活動し国内⼯業⽣産⾼の約10%を占めるブラジルが、ハノーバーメッセ2026でデジタル化、イノベーション、国際開発、天然資源、持続可能性といった分野での強みを訴求

・注⽬のプログラムが⽬⽩押しの「センターステージ」:シーメンス取締役でデジタルインダストリーズCEOのセドリック・ナイケ⽒など世界各国の著名⼈80名が講演

会場におけるハブ機能を提供するJapan Industrial Park

 続いて、ゲストスピーカーとして、アビームコンサルティング 執行役員 プリンシパル 未来価値創造戦略ユニット長の橘 知志氏が、ハノーバーメッセ2026における日本企業と公的機関・団体による共同出展ブースJapan Industrial Parkの概要を紹介。ロボット革命・産業IoTイニシアティブ協議会(RRI)やデータ社会推進協議会(DSA)などと共同出展して、共創をテーマに、産業変革に挑む日本企業のソリューションや価値共創、日本のデータ連携の取り組みを紹介するほか、会場における日本と世界のハブとなるブースを目指すコンセプトについて説明した。会場のハブとして、来場者や出展社など会場を巻き込む機能によって、発見の相互創出と国際的な共創機会の創出のアシストを狙う、とした。

注目すべき技術や動向

 最後に、ロボット革命・産業IoTイニシアティブ協議会(RRI)の中島一雄氏より、RRIの視点から見たハノーバーメッセ2026において注目すべき技術や動向について、①会期中だけでなく前夜祭などにおいて、欧州が現状をどう分析し何をしようとしているかを政府や研究機関、工業会などがネットワーキングする姿などを見るべき、②個別の企業の動きと同時に、欧州が面で押してくる様子をどうとらえるか、協調領域をどこに、どのように作っているか見るべき(欧州プロジェクトなど)、③隣接している独Plattform Industrie 4.0ブースと上述のJapan Industrial Parkブースの相互ミニセミナーなども企画しているので見るべき、④技術的なキーワードとしてにデータ連携関連、8ra(オーラ)、AI Continent Action Plan(AIの産業活用)などに注目すべき、と説明した。


 ハノーバーメッセ 2026の詳細は以下で確認できる。
https://intl-linkage.co.jp/dm/hannovermesse/

また、ハノーバーメッセ2026では日本からの来場を募集しているので、関心のある方は以下まで問い合わせをいただきたい。
International Linkage ドイツメッセ日本代表部 竹生学史(たけお・まさひと)氏
TEL:080-1396-9902または03-6403-5817
E-mail : masahito.takeo@intl-linkage.co.jp
 

ハノーバーメッセ 2026プレスカンファレンスのようす
左から竹生学史氏、フーベルトゥス フォン モンシャウ氏、橘 知志氏、中島一雄氏

 

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出光興産、データセンター向け液浸冷却油を発売

2日 21時間 ago
出光興産、データセンター向け液浸冷却油を発売kat 2026年02日10日(火) in in

 出光興産は、高性能液浸冷却油「IDEMITSU ICFシリーズ」を発売した。高い安全性と低粘度化による冷却性能の向上を両立し、データセンターの省エネ化に貢献する。

 近年、通信インフラの高度化やデジタルサービスの普及・多様化に伴い、データ通信量が急増しており、高性能コンピュータサーバーを備えるデータセンターの設置が世界的に拡大している。また、コンピュータサーバーの演算処理装置(GPU)の高性能化による発熱量の増大が課題となっており、従来の空気冷却に代わる液浸冷却に注目が集まっている。

 液浸冷却は、電気を通さず、空気の30倍の熱伝達率を持つと言われる高性能液浸冷却油にサーバーを漬けて、効率的に熱を取り除く冷却方法で、液浸冷却は空気冷却に比べ冷却に要する電力を大幅に削減できることから、データセンターの消費電力低減につながる。

 IDEMITSU ICFシリーズは、同社が長年にわたり取り組んできた冷却油・電気絶縁油等の研究開発の技術・知見を集約し開発した製品で、以下の特長を有する。

・安全性と冷却性能の両立(高引火点・低粘度):液浸冷却油は、高引火点であるほど燃えにくくなるため安全性が高まり、低粘度になるほど冷却・放熱効果が高まるため冷却性能が向上する。一般的に高引火点と低粘度は相反関係にあるが、同社は厳選した基油と独自の添加剤処方により両立を実現し、安全性と冷却性能を兼ね備えた製品の開発に成功した

・メンテナンス効率の向上(無臭・低刺激性・高い透明度):
サーバー機器に影響を与えないことはもちろんのこと、無臭・低刺激性のためメンテナ
ンス時の負荷が少なく、加えて、透明度が高いため液浸時にサーバー機器の視認性を確保
できることから、メンテナンス効率の向上に寄与する。

IDEMITSU ICFシリーズによる液浸冷却のようす(試験機)


 

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第11回固体潤滑シンポジウムが開催

2日 22時間 ago
第11回固体潤滑シンポジウムが開催kat 2026年02日10日(火) in

 日本トライボロジー学会の産学協同研究会である固体潤滑研究会(主査:東京科学大学 平田 敦氏)は昨年11月27日と28日の両日、東京都江東区の産業技術総合研究所 臨海副都心センターで、「第11回固体潤滑シンポジウム」を開催した。11年ぶりの開催となる本シンポジウムでは、固体潤滑剤のメーカーや、自動車や宇宙機器といったユーザー、アカデミアなどから、各日とも約80名の参加があった。
 

開催のようす

 

 初日となる27日には、平田主査が開会挨拶に立ち、固体潤滑研究会が固体潤滑の応用を発展させるため、固体潤滑機構の解明、新しい固体潤滑剤の研究開発、新しい分野での固体潤滑の応用など幅広い視点で調査研究を進めている会であり、年数回の研究会の開催や『固体潤滑ハンドブック』の編集・発行といった活動内容を紹介した。
 

挨拶する平田氏

 

 続いて、基調講演をはじめ、以下のとおり講演がなされた。

基調講演

「固体潤滑入門」梅原徳次氏(名古屋大学)…『固体潤滑ハンドブック』を紹介・引用しつつ、硬質のCNX膜の上に軟質で低せん断のトライボフィルムが形成されるような理想的な固体潤滑システムについて、さらには軟質金属薄膜の潤滑機構について解説した後、CNX膜の構造変化層による超低摩擦、摩擦界面その場評価による固体潤滑機構の解明についての事例紹介を行った。
 

基調講演を行う梅原氏

 

セッション「平面層状物質」

1)「平面層状物質の潤滑作用発現機構と流体との複合効果」柏谷 智氏(住友金属鉱山)…固体潤滑粉末は従来、添加剤と見なされてきたが、平面層状物質と油分の複合によって相乗効果を見出したことから、平面層状物質の潤滑作用発現機構とともに、流体との複合効果について紹介した。

2)「インターカレーション法によって合成した有機変性マイカの潤滑メカニズムと冷間鍛造用固体潤滑剤への応用」大下賢一郎氏(日本パーカライジング)…長鎖アルキルアンモニウムイオンでへき開面を修飾した有機変性マイカのトライボロジー特性と、分光光度学的に解析した潤滑メカニズム、さらには冷間鍛造用固体潤滑剤として適用した場合の諸性能について解説した。

3)「ナノサイズ二硫化モリブデン「DIC-MoS2」を添加剤として用いた潤滑アプリケーション」小寺史晃氏・シティ マストゥラ氏(DIC)…独自手法により合成した数百nmサイズの高アスペクト形状の二硫化モリブデン(DIC-MoS2)をエンジンオイル、グリース、固体潤滑剤などに添加した際の効果について紹介。DIC-MoS2が潤滑添加剤として耐摩耗性向上や摩擦低減に寄与する可能性を示した。

 

セッション「カーボン」

1)「固体潤滑剤としてのナノカーボン」平田 敦氏(東京科学大学)…フラーレン、カーボンナノチューブ、グラフェンというsp2混成軌道由来の代表的なナノカーボン材料について、それぞれのトライボロジー特性と潤滑のメカニズムについて概説したほか、ナノカーボンを潤滑剤として適用する際の付着性など、応用に向けての課題について示した。

2)「ta-C の摩擦により形成される固体潤滑性表面」加納 眞氏(Kano Consulting Office)…水素フリーDLC(ta-C)コーティングの歯車適用を目的とした基礎試験として、ta-Cと生分解性エステル油との組み合わせを用いて、三つの異なる条件で単体摩擦摩耗試験を実施した後のしゅう動面の状況や表面分析、トポグラフィーの変化を調べた結果として、ta-Cの機能性材料特性が超低摩擦および優れた耐摩耗性の主要因であることを示した。

3)「液相カーボンコート法の開発とトライボロジー分野における応用」郷田 隼氏(日本触媒)…微粒子に対しても極薄・均一なカーボンコートが可能な可溶性炭素材料と液相ナノカーボンコート技術を開発し、潤滑性や耐摩耗性、流動性の付与が可能となった。ここでは、シリカ球状粒子の転がり潤滑特性向上といったトライボロジー分野での応用例について紹介した。

セッション「高分子」

1)「高分子トライボマテリアルの研究動向と評価技術紹介」岩井善郎氏(福井大学)、神谷 周氏(大豊工業)…標記の研究動向を、トライボロジー会議予稿集を対象に調査し、ゴム、ポリマーブラシ、ハイドロゲルの研究が拡大し、樹脂材料はPTFEとPEEK、PA、UHMWPEとそれらの複合材料が多い結果を示した。また、固体潤滑剤とそれらを含有した樹脂材料の特性評価に関わる研究事例を樹脂材料の開発、固体潤滑の開発、新しい試験評価方法の観点から選択し紹介した。

2)「ポリイミド樹脂のトライボロジーとその応用」宮内卓也氏(デュポン・ジャパン)…スーパーエンプラの中でも最も優れた耐熱性、機械強度、電気的特性、耐環境特性、難燃性を有するポリイミド樹脂について、その歴史から始まり、その化学構造に起因する特徴とそれらを生かした、航空機部品や自動車部品、エレクトロニクス部品、一般産業部品などのトライボロジー応用事例について紹介した。

セッション「宇宙」

1)「高温・高真空下でのカーボン系硬質膜の低摩擦化」梅原徳次氏(名古屋大学)…耐熱性に優れるとされるa-C:B膜と耐真空性に優れるとされるa-C:H膜の摩擦特性の評価に加え、新たに提案したa-C:H:B膜の摩擦特性の評価、摩擦メカニズムの解明を行い、a-C:H:B膜が水素脱離を抑制し長寿命化することで宇宙環境におけるしゅう動面での使用に期待できると報告した。

2)「波動歯車装置における固体潤滑への取組みと粉体潤滑への挑戦」黒木潤一氏(ハーモニック・ドライブ・システムズ)…波動歯車装置の伝達効率を低下させる潤滑剤の撹拌抵抗という問題に対して、撹拌抵抗を抑制する固体潤滑としてMoS2粉体を用いて伝達効率を改善した事例を紹介。同粉体潤滑による宇宙用途(極低温環境)での可能性について示した。

3)「ロケットエンジンに欠かすことのできない固体潤滑剤」髙田仁志氏(宇宙航空研究開発機構)…極低温環境で高速回転が要求されるターボポンプ軸受などロケットエンジンにおける固体潤滑剤の役割や、宇宙開発で使用される固体潤滑剤の代表的な種類、シミュレーションによる性能予測が難しい固体潤滑剤を用いたトライボロジー要素に対する性能評価手法と運用などについて紹介した。

 2日目となる28日には、以下のとおり講演がなされた。

セッション「観察・分析技術」

1)「トライボ現象解明のための表面観察・分析技術」佐々木信也氏(東京理科大学)…トライボ表面は摩擦により機械的刺激を受けているため動的に変化していることから、本当の摩擦面の状態を知るにはIn-situあるいはオペランドと呼ばれるその場観察が必要とされる。ここでは、和周波発生分光分析(SFG)やラマン分光分析、周波数変調原子間力顕微鏡(FM-AFM)を活用した、摩擦面のその場観察事例を示した。
 

講演する佐々木氏

 

2)「各種分析法を用いたトライボロジー解析の実例」沼田俊充氏(日産アーク)…NOxガス吹き込みにより市販エンジンオイルを劣化させLC-MSによるオイル中の添加剤分析と摩擦試験後のトライボフィルムについてAFM、ラマン分光を用いて複合的に解析した事例を紹介した。LC-MSでは、各種添加剤の定性や含有量の変化を、AFMとラマン分光の複合解析では摩擦面突起部でのMoS2の面積率の算出による摩擦係数との関連性の評価が可能となると総括した。

セッション「シミュレーション技術」

1)「トライボ分子シミュレーションの概要と固体潤滑分野における適用例」鷲津仁志氏(兵庫県立大学)…分子シミュレーションによって解明されたグラファイトの低摩擦発現機構について、真実接触点でのグラフェンの熱回避運動や、グラフェンが移着片として存在しうる条件など低摩擦機構に関する研究成果について紹介した。そのほか、酸化グラフェンや高分子がグラフェンとは全く異なる摩擦機構を有し、全原子分子動力学では材料の違いによる摩擦発現の詳細を調べることができることなどを解説した。

セッション「鉄道」

1)「鉄道における固体潤滑剤の適用事例」久保田喜雄氏(鉄道総合技術研究所)…鉄道における固体潤滑剤の適用事例として路面制輪子・ブレーキライニングやパンタグラフすり板、車輪/レール間の潤滑剤、橋梁の支承、分岐器の床板の事例を紹介するとともに、路面調整子の開発や新幹線のブレーキ摩擦材に含まれる黒鉛の耐久性と摩擦係数の関係の調査、二硫化モリブデングリースによるトロリ線の摩耗低減といった、近年の研究開発動向を紹介した。

2)「車輪/レール接触境界の潤滑と摩擦制御」深貝晋也氏(鉄道総合技術研究所)…曲線区間では車輪フランジとレールゲージコーナーの摩擦で急速に摩耗することが、メンテナンス上の主要な課題となっているほか、急曲線区間では振動や騒音が発生する場合もあり、こうした状況に対処するため、車輪/レール接触部に潤滑剤や摩擦調整剤などを供給して摩擦の状態を制御する技術がある。ここでは、曲線区間の車輪とレールが接触する境界への潤滑や摩擦を制御する対策技術や鉄道総研での開発事例を紹介した。

セッション「テクスチャリング」

1)「新規固体潤滑材(ZnO、セリサイト)とテクスチャの相乗効果」宇佐美初彦氏(名城大学)…下地へのテクスチャ付与で固体潤滑剤の流出を抑制し摩耗を抑制しつつ低摩擦を維持できる可能性がある。特に無機系固体潤滑剤を金属素地に複合する際には化学的な結合が期待できないので、アンカー効果等による密着性向上に期待がかかる。ここでは、近年適用が検討されつつある酸化亜鉛(ZnO)やセリサイトといった無機系材料を軟質金属と複合させ、予めテクスチャを付与した金属素地上に成膜した表面の摩擦特性を評価した結果を報告した。

2)「往復しゅう動における凸テクスチャ上に成膜された軟質金属膜の耐食耐摩耗性改善」関 秀明氏(大同工業)…自動車タイミングチェーンの張力を維持しつつ振動を抑制する密着巻きしたゼンマイばね間の摩擦を利用し減衰力を得る機械式テンショナには、ばね表面には高い耐摩耗性と安定した摩擦力の維持が求められる。ここでは、ゼンマイばねのしゅう動面に凸テクスチャを形成し、その上に軟質金属の亜鉛を成膜した複合処理により、機械式テンショナの耐食性・耐摩耗性を向上できる可能性を示した。

3)「ボーナイトとテクスチャの相乗効果」佐藤知広氏(関西大学)…ボーナイトは銅鉄系の硫化物であり二硫化モリブデンのような固体潤滑特性を有し、かつ銅系合金の溶解時やアトマイズ時に合金化できる特徴を有する。ここでは、硫化物分散青銅合金に表面テクスチャを加えた際の相乗効果について紹介した。網目状に亜鉛をショットピーニングした後に錫をショットピーニングした試験片のしゅう動特性が、錫をショットピーニングしただけの試験片に比べ良好であったと報告した。

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日本粉末冶金工業会、2025年度(第47回)日本粉末冶金工業会賞の受賞者を発表

2日 22時間 ago
日本粉末冶金工業会、2025年度(第47回)日本粉末冶金工業会賞の受賞者を発表kat 2026年02日10日(火) in

 日本粉末冶金工業会(JPMA)は、「2025年度(第47回)日本粉末冶金工業会賞」の受賞者を発表した。

 この賞は、粉末冶金工業の振興、発展に顕著な業績を挙げた製品などを表彰し、粉末冶金業界の底辺拡大と一層の技術水準向上に役立てようとするもので、1979年度から実施されている。表彰の種類は、業界功労賞、新製品賞(デザイン部門、材質部門、製法開発部門)、原料賞、設備開発賞に区分されており、2003年度からは、新製品賞、原料賞、設備開発賞の中から最も優れた案件に「工業会大賞」を授与している。また、上記賞以外に奨励賞が設定されている。

 今回、工業会賞大賞は該当なしで、その他受賞製品の概要は以下のとおり。 

新製品賞・デザイン部門

「高気密熱処理材を採用したEV向け冷却モジュール用焼結平歯車」ダイヤメット

 本製品は、BEV向け冷却モジュールの流路切替え用バルブに搭載される平歯車。
BEVにおいて冷却機構が複雑化している中で、このモジュールは冷却機能を一括で管理できるため、今後の需要増加が見込まれている。当初は樹脂製歯車の採用が検討されていたが、強度や耐摩耗性に課題があり、焼結歯車が採用されることとなった。
 焼結化にあたり、材質Fe-Cu-Ni-Mo-C系、密度7.0g/cm3以上とし、浸炭焼入れ処理を施すことで強度および耐摩耗性の要求仕様を満足させた。また、当該製品の一部がユニット外部に露出することから、焼結部材の気孔がユニットの気密性に影響を及ぼす可能性が懸念されたため、気密性、コスト、生産性からスチーム処理を採用した。
 浸炭焼入れとスチーム処理を組み合わせた熱処理工程は、類例のない設計のため、浸炭焼入れによる強度向上効果を損なうことなく、気密性や機械的特性を確保するためのスチーム処理条件を見出すことにより実現した。また、スチーム処理による外観不良(汚れ)の対策や相手部品の損傷防止策も講じることで性能、品質、コストの顧客要求レベルをクリアし、量産化に成功した。

新製品賞・製法開発部門

「モータの高性能化に貢献する薄肉・高絶縁耐圧塗装付き圧粉磁心の開発」住友電気工業

 本製法は、モータ用の薄肉・高絶縁耐圧を有し、かつ薄く均一な絶縁塗装による低コストの圧粉磁心を可能とした製法技術。
 モータは、電気エネルギーを動力に高効率に変換可能な機器で、需要増に伴いさまざまなアプリケーションへの搭載が進んでおり、モータの高効率化と小型/軽量化に向けた研究開発が多くなされている。本開発は、モータ用鉄心材料として、圧粉磁心の特長が生きるアキシャルギャップモータに適用することで現在主流の電磁鋼板を用いたラジアルギャップモータから置き換え、新たな販路拡大に実現した。
 本製品のコアの機能は、コイルで発生した磁界を増幅しモータに高い回転力を発生させるとともに、コイルの熱を効率的に放散する放熱経路の役割を果たす機能で、これらの要求事項を満たすために従来の絶縁部材(絶縁紙、樹脂ボビン等)の肉厚よりも圧倒的に薄い厚さと高い絶縁耐圧を有し、コイルの放熱性を高めるとともにコイルの占積率の確保、圧粉磁心をモータハウジングケースに機械的に固定しつつ安価な塗装方法を実現可能とする製法として、絶縁被覆された軟磁性粉末を加圧成形し、残留歪の除去を目的とした熱処理を施した上でねじ(M2)固定用の穴あけと従来の絶縁塗装厚200~300μmに対し、反応・析出型の絶縁塗料を用いることにより40~50μmと薄く均一な膜厚を可能とする絶縁塗装を行うプロセスの開発に成功した。

「焼結接合キャリア省人化ラインの開発」住友電気工業

 本製法は、焼結接合キャリアの成形~出荷までの省人化ライン。
 焼結接合キャリアは、複数の成形体(ブリッジとスプライン)を組み付けるため、広い成形体仕掛置き場の確保や、人の手による成形体組立・ろう材投入工程、接合保証、部品間をまたいだ寸法保証など、一般焼結部品より製造工程、検査工程が多く、出荷までのリードタイムが長くなり、製造コスト高となる課題があった。
 本生産ラインの開発のポイントは、省人化によるコスト競争力の向上だけではなく、仕掛量の低減、検査工程の連結化、さらにはCO2排出量低減の為生産エネルギーコストの低減にも取り組んだ。生産ラインは複数の製品を流動させるため、ライン構成として、成形~焼結までの「製造ライン」と熱処理と品質保証をする「保証ライン」の二つのライン構成に分け開発した。製造ラインは、仕掛量の低減を目的に成形~組立~ろう材投入~焼結まで連続で同期生産を可能とした。保障ラインは、寸法、焼結接合、高周波熱処理(インライン化)、磁気探傷、外観保証をベルトコンベアでつないだ1個流しライン構成とし品質を確保した。この二つのラインを連結化することにより、成形~出荷までのリードタイムを従来の工法対比90%の短縮を実現できた。また、製造コストも組立自動化や搬送自動化により従来の工法対比約30%原価低減を実現した。

原料賞

「高強度焼結材の製造を実現するNiフリー低合金鋼粉」JFEスチール

 本原料は、高強度焼結材の製造を実現するNiフリー低合金鋼粉。
 従来のNi系部分拡散合金鋼粉(Fe-4Ni-0.5Mo-1.5Cu、4Ni粉)は、4%のNi添加によって気孔周辺に生成されるNiリッチオーステナイト相が、部品に深い負荷が付与された際の気孔周りでの応力集中を抑制する効果を担い、機械特性向上へ寄与しているが、近年Ni粉の需要拡大と価格急騰から供給が不安定化しているため、Ni粉を使用せずに、同等の機械特性が得られる合金鋼粉の開発が望まれていた。
 開発合金鋼粉は、焼結促進による焼結気孔微細化という新機軸をもとに粒子設計を行い、合金鋼粉の粒子円形度の低下による気孔の微細化及び添加剤Cu粉の微粒化による焼結体密度の低下を抑制した。この結果、従来の4Ni粉と同等以上の機械的特性を実現し、かつ従来の高温焼結(1250℃)から通常焼結(1130℃)で製造が可能になったことにより、CO2排出量削減にも寄与している。

奨励賞

「カーエアコン用コンプレッサー容量制御弁(ECV)ガイドブッシュの焼結化」ポーライト

 本製品は、カーエアコン用コンプレッサー容量制御弁(ECV)ガイドブッシュ。
カーエアコン用の可変容量型のコンプレッサーは、吹き出し温度の変動を押さえ、コンプレッサーの負荷を低減するために、容量制御弁(ECV)が搭載されている。このECVには、可動弁をスライド方向に支持するための真鍮製の切削ブッシュが使用されていたが、摺動特性の向上とコスト低減の課題より、焼結化への変更が検討された。
 焼結化にあたり形状は、生産上の問題点を考慮しつつ冷媒の流路面積を確保した外形形状とした。材料選定は、含浸されている潤滑油が冷媒によって置換されてしまうため、潤滑油を含浸せず、無含油でも使用可能な固体潤滑剤(黒鉛量2.0~3.0mass%)を分散させたCu-Sn-P-C系材料を採用した。この結果、摺動特性が向上し、従来の切削加工品から50%以上のコスト低減を実現した。
 

 

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日本粉末冶金工業会、創立70周年記念式典を開催

2日 23時間 ago
日本粉末冶金工業会、創立70周年記念式典を開催kat 2026年02日10日(火) in

 日本粉末冶金工業会(JPMA)は1月16日、東京都港区のインターコンチネンタル東京ベイで、創立70周年記念式典を開催した。

会場のようす

 

 式典の冒頭、挨拶に立った園田修三JPMA会長(福田金属箔粉工業会長)は、「当工業会は1956年4月に会員17社で粉末冶金工業会として設立、1969年に日本粉末冶金工業会に名称を変更、今年で創立70周年を迎えることとなった。17社で始めた当工業会の会員企業は2001年に83社まで増えたが、これをピークに現在は67社と減少しており、会員増強の必要性を感じている。創立当時の日本の粉末冶金製品の生産量は年間 600t程度だったが、現在はその100倍以上を生産しており、日系企業の海外事業所を含めると15万tを超えるまでになり、日本の粉末冶金産業が世界において確固たるプレゼンスを確立している。この間に開催された粉末冶金国際会議に参加して感じるのは、特に中国が、若い研究者を中心に貪欲な吸収力をもって急速に実力をつけてきたことで、こうした姿勢を日本人は忘れかけているように思われる。粉末冶金産業は、自動車や各種産業機械という我が国の重要な産業を支える産業だが、一般的にはあまり知られていない、縁の下の力持ち的な存在であり、粉末冶金の持つパフォーマンスや魅力を若者たちにもっと知ってもらう努力を続ける必要がある。70周年はあくまでも通過点であり、この記念式典を単なるお祝い事だけで終わらせることなく、次の80周年、90周年、そして100周年を見据えて、今後の活動のあり方を見つめ直す貴重な機会にするとともに、目先にとらわれず長期的な視点で粉末冶金業界の発展に努めていきたい」と語った。

挨拶する園田会長

 

 続いて、来賓の挨拶に立った経済産業省 製造産業局 素形材産業室長の大今宏史氏は「粉末冶金技術は複雑形状の実現や複数素材の組み合わせでさまざまな特性を有する部品を作り出せるなどの特徴を生かして、日本の製造業を長年支えてきた。自動車をはじめとする輸送機械、産業機械、電気電子機械、さらに医療機器に至るまで、多岐にわたる産業の発展に寄与しており、我が国のものづくり力の向上に大きく貢献してきた。70年という年月は、まさにその技術革新と挑戦の歴史だったと思う。材料開発、成形、焼結技術の高性能材料の実用化、さらにデジタル技術との融合の取り組みを積み重ねて、今日の高い技術力を確立したと理解している。これらの成果は、会員企業各位の不断の努力や強い結束があってこそ成しえたものだと思う。一方で、昨今は、産業構造の転換、カーボンニュートラルへの対応、グローバル競争の激化と、我々を取り巻く環境は大きく変化している。こうした時代にこそ、粉末冶金技術が持つ可能性をさらに広げる新たな価値を作り出していくことが求められている。粉末冶金業界がこれまで培ってきた知見や国内外のネットワークを生かしつつ連携を一層強化することで、業界全体の発展に大きく寄与されるものと確信している。また若い技術者や研究者が粉末冶金の分野に魅力を感じて未来を担う人材として育っていくを祈念している」と述べた。

来賓の挨拶を行う大今氏

 

 その後、海外友好団体からの祝辞として、アジア粉末冶金工業会(APMA)会長のChiu-Lung Chu氏と欧州粉末冶金工業会(EPMA)会長のAdeline Riou氏、北米粉末冶金工業会(MPIF)会長のChristpher Adam氏からのビデオメッセージが、会場で放映された。

ビデオメッセージのようす

 

 最後に、菊池 勇氏(元ポーライト)、カール グスタフ エクルンド氏(元ヘガネスジャパン)、武田義信氏(JPMA ISOアドバイザー)の3名の特別表彰式が執り行われ、代表者として菊池氏が挨拶し、記念式典は閉会した。

特別表彰で代表者挨拶を行う菊池氏


 

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日本半導体製造装置協会、新春賀詞交歓会を開催

2週 ago
日本半導体製造装置協会、新春賀詞交歓会を開催kat 2026年01日30日(金) in in

 日本半導体製造装置協会(SEAJ)は1月15日、東京都千代田区の東京會舘で「2026年 新春賀詞交歓会」を開催した。

 挨拶に立った河合利樹SEAJ会長(東京エレクトロン社長/CEO)は「2025年のICT業界を振り返ると、ハイパースケーラーの設備投資が2024年比で40%増の 315億ドル、日本円で約50兆円に達するなど、AIへの投資が話題になり、この流れを受けて2025年の半導体市場もデータセンター向けの先端ロジックやHBMを含むメモリー需要の増加があった。12月2日に公表されたWSTS(世界半導体市場統計)によると2026年の半導体市場は9755億ドルと予想されており2030年頃に1兆ドルという以前の市場予測に対し大幅な前倒しとなる見込みだ。これらを踏まえSEAJは本日、半導体・FPD製造装置についての最新の需要予測を発表した。2025年4 月~本年3月までの日本製半導体製造装置の販売高は、前年度比3%増の4兆9111億円と予測。これは台湾ファウンドリーの2nm (GAA)投資の本格化、HBMを中心としたDRAM投資の底堅さによるもの。また、本年4月から始まる2026年度はDRAM投資拡大の継続に加え、AIサーバー向け先端ロジック投資拡大が期待されることから、12%増の5兆5004億円とした。2027年度もAI関連の需要が高水準で続くため、2%増の5兆6104億円と予測した。足元では A Iサーバー向け半導体の供給不足に対して、投資の前倒しや追加の動きもあり、さらなる上方修正の可能性も高まっている。一方、FPD製造装置については、2025年度は韓国と中国でG8.6クラスの基板を使ったOLED投資が開始されたが、3月までの販売計上タイミングを精査した結果、3%増の3490億円と予測した。2026年度もG8.6基板OLED投資は行われるが、一部は翌年度に繰り越されるため横ばいの3490億円と予測した。2027年度はOLEDの前年度繰り越し分と、TV画面サイズの大型化による投資を合わせ、23%増の4292億円と予測した。1947年のトランジスタ誕生以来、半導体の技術革新はICT産業の成長を力強く牽引してきた。我々は現在AIの時代におり、その先の未来についても量子コンピューディングや次世代の通信規格6G、7Gの実用化と、ICT産業はさらに成長していくことが予想される。しかし、そのような未来の実現に向けて克服しなければならない課題もある。AIの普及によってデータセンターの需要は急速に増加しており、2030年には現在と比べてデータセンターの電力消費が約130%増加すると予測されている。また、CO2排出量についても再生可能エネルギーの導入は進むものの、2024年の1.8億tから 2030年には 3.2億tと 80%も増える恐れがある。データセンターは社会を支える重要なインフラであるため、地球環境保全に向けた対策が一層求められており、各企業の社会的責任も大きくなっている。SEAJは業界共通の課題として、サステナブルな社会を実現するためのネットゼロ、PFASに代表される環境規制物質への対応、地政学やサプライチェーン、そして将来の半導体産業を支える人材育成などの課題に対して、会員企業各位や本日ご臨席いただいているアカデミア、行政の皆様とともに一丸となって取り組んでいきたい」と語った。

挨拶する河合会長

 

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SEAJ、半導体製造装置の需要予測を公表、2026年度販売5兆円超えへ

2週 ago
SEAJ、半導体製造装置の需要予測を公表、2026年度販売5兆円超えへkat 2026年01日29日(木) in in

 日本半導体製造装置協会(SEAJ、会長:河合利樹・東京エレクトロン社長)は1月15日、2025年~2027年度の半導体製造装置の需要予測を発表した。2025年度の日本製装置販売高は、台湾ファウンドリーの2nm (GAA)投資の本格化、HBMを中心としたDRAM投資の底堅さにより前年度比3%増の4兆9111億円と予測した。2026年度はDRAM投資拡大の継続に加え、AIサーバー向け先端ロジック投資拡大が期待されることから、12%増の5兆5004億円とした。2027年度もAI関連の需要が高水準で続くため、2%増の5兆6104億円と予測した。

 WSTS(世界半導体市場統計)によれば、2025年の世界半導体市場は、大手IT企業等によるデータセンター投資が牽引し、メモリー製品およびロジック製品の高成長により、前年比22.5%増の7722億ドルと2年連続で過去最高を更新する見込みである。2026年も引き続きデータセンター投資が牽引役となり、メモリー製品とロジック製品の高成長が期待されることから、前年比26.3%増の9755億ドルと予想され、1兆ドルの大台が目前に迫る。

 メモリー各社の業績は2023年1Q(1~3月)に底を打って以降、総じて上昇基調を続け、営業利益率は高水準にある。DRAMについては2025年後半からHBMに加え、AIサーバー向けの汎用DRAM需要も急増し、供給が大幅に逼迫しているが、建屋・ユーティリティーそのものが不足しており、装置の購入・立ち上げを含めた生産能力構築が、当面のAI需要に追い付かない状態となりつつある。

 NANDについてはAIデータセンター向け需要拡大に加え、HDDの供給不足も重なり、データセンター向けSSDの需要が急増している。需要の継続性に対する不透明感や高利益率のDRAMへの投資優先により、現段階では大規模な投資拡大は見られないものの、ASPは上昇基調にあり、今後の収益性改善に伴う投資加速が期待される。

 日本製半導体製造装置の販売高予測では、2025年度は一部のロジックや車載、パワー半導体への投資の停滞は続くものの、台湾ファウンドリーの2nm投資の本格化、HBMを中心としたDRAM投資の底堅さにより前年度比3%増の4兆9111億円を予測した。前年比の伸び率としては、2024年度実績が「29%増」にまで上振れて着地したこともあり、成長率は低いが高水準の販売額が続く。また、2026年度はDRAM投資拡大の継続に加え、AIサーバー向け先端ロジック投資拡大が期待されることから、12%増の5兆5004億円とした。2027年度もAI関連の需要は高水準で続くため、2%増の5兆6104億円と予測した。

 日本市場における半導体製造装置の販売高予測では、2025年度は車載とパワー半導体の投資が大きく落ち込んだ。NANDフラッシュとDRAMの先端投資が行われたものの、全体としては緩やかな伸びにとどまるため5%増の1兆3147億円と予想した。2026年度も堅調なメモリー投資が予想され、5%増の1兆3805億円と予測した。2027年度は更に大手ファウンドリーの第二期投資や2nmロジックの量産投資も加わるため、10%増の1兆5185億円を予測した。
 
 

日本製半導体装置の販売予測(提供:SEAJ)

 

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bmt2026年1月号「特集:自動化支援技術」、「キーテク特集:解析技術」1/27発行!

3週 1日 ago
bmt2026年1月号「特集:自動化支援技術」、「キーテク特集:解析技術」1/27発行! in admin 2026年01日22日(木) in in

 ベアリング&モーション技術の総合情報誌「bmt(ベアリング&モーション・テック)」の第58号となる2026年1月号が1月27日に小社より発行される。

 今号は「特集:自動化支援技術」、「キーテク特集:解析技術」で構成。特集「自動化支援技術」では、「2025国際ロボット展(iREX2025)」に見る自動化の新潮流から、モジュール製品を活用した自動化支援の取り組み、ロボット分野における材料×機械共創による樹脂3D造形の社会実装への取り組み、「CES2026」に見る球体型ドローンとMIDセンサ、触覚拡張ツールの技術と適用について、それぞれ紹介する。

 また、キーテク特集「解析技術」においては、さまざまな問題を多方面にわたりシミュレートすることによって試作や実験の回数を減らすなど、ものづくりでの研究・開発工程の効率を高める解析技術の適用事例として、グリース増ちょう剤分子の自己集合プロセスの解析と、油膜を滑空する円形部品の計算について紹介する。

特集:自動化支援技術

◇2025国際ロボット展(iREX2025)に見る自動化技術の新潮流・・・編集部

◇ものづくり現場の部分機械化を支えるモジュールソリューション・・・THK 星野 京延 氏に聞く

◇ロボット分野における材料×機械共創による樹脂3D 造形の社会実装への取り組み・・・大塚化学/グーテンベルク 稲田 幸輔 氏、グーテンベルク 梶 貴裕 氏に聞く

◇ES2026に見る、球体型ドローンとMIDセンサ、触覚拡張ツールの技術と適用・・・DIC 森 耕太郎 氏、市川 敦 氏に聞く

キーテク特集:解析技術

◇グリース増ちょう剤分子の自己集合プロセスの解析・・・兵庫県立大学 鷲津 仁志、西村 泰風、高橋 尚毅、岡本 隆一

◇油膜を滑空する円形部品の計算・・・トラ研 栫井 邦彦

クローズアップ「3Dプリンティング」

食の未来を形づくる3 Dフードプリンター技術と展示・実証・・・山形大学 古川 英光、貝沼 友紀

連載

注目技術:第2 回トライボロジー技術セミナーを開催・・・ニッペコ

あるコスモポリタンの区区之心 第28回 トリウム溶融塩炉・随想(前編)・・・紺野 大介

トピックス

第11回固体潤滑シンポジウムが開催

自動車5団体、新春賀詞交歓会を開催

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ロボット関連3団体、2026 新年賀詞交歓会を開催

SEAJ、半導体製造装置の需要予測を公表、2026年度販売5兆円超えへ

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潤滑剤関連5団体、令和8年新年賀詞交歓会を開催

3週 3日 ago
潤滑剤関連5団体、令和8年新年賀詞交歓会を開催kat 2026年01日19日(月) in

 潤滑油協会、全国石油工業協同組合、日本グリース協会、全国オイルリサイクル協同組合、全国工作油剤工業組合の潤滑剤関連5団体は1月14日、東京都千代田区のアルカディア市ヶ谷で「令和8年新年賀詞交歓会」を開催した。

 冒頭、挨拶に立った潤滑油協会(JALOS)の石川裕二会長(中外油化学工業 会長)は、「潤滑油協会は潤滑油に関する我が国唯一の中立な機関である。潤滑油は輸送機械、産業機械を動かすにあたって消費燃料を最小化し、それを節約、CO2削減、また錆を防止して資源効率をより高くし、地球環境保全に貢献している。国内を見ると、昨年末のガソリン暫定税率の廃止、そして今年4月からの原油の暫定税率の廃止により、車両の移動手段としての使用率が高まり、走行距離も伸び、オイル交換の頻度も増すものと期待している。EV化において日本は新車普及率が3%弱と、欧州各国では80%以上の国もあり、また、中国の40%、米国の10%と比べると低いが、日本政府は2035年に100%EV化する目標を掲げている。我々は一年一年対応し、かと言って内燃機関はなくなるものではない。海外に目を向けるとロシアのウクライナへの信仰、イスラエル・ガサ地区、ハマスへの攻撃、本年1月6日の米国によるベネズエラへの攻撃と大統領の拘束問題等、世界を騒がせている。その後も、トランプ大統領の発言等により我々の関わるエネルギーの変動への今年の変動がどう推移していくのか懸念されるところだ。中国でも、レアアース、化学品を含めた輸出入の禁止などがある。今後は原油価格の高騰や為替も注視しながら対応していかなくてはならない。ロシアによるウクライナ進攻問題については、2024年に外為法に基づくロシア向けに輸出管理令改正によって我々専業メーカーにとっても164品目の追加があった。その中に我々が主力としている自動車用エンジンオイルが含まれている。この改正で相当の打撃を受けており、私の算定では、年間3万kL程度と思われ、これは中小専業メーカー1社の製造する量に等しく、その規制緩和についても本年も要望していきたい。2050年に向けたカーボンニュートラルへの対応と潤滑油の安定供給が大きな課題。ご承知のとおり国内における潤滑油需要の4割はエンジンオイル、車両用潤滑油であり、これまでに省燃費型の低粘度エンジンオイルの開発はすでに終わっているが、さらに再生ベースオイルまたは植物油を使用した生分解性の製品等にも着手していきたい。資源エネルギー庁からの委託事業により、省燃費型エンジンオイル規格であるJASO GLV-1およびGLV-2のガイドラインを策定しJASO音ファイルシステムで運用が行われている。さらにカーボンニュートラルに向け我が国の潤滑油産業のためのカーボンフットプリント算定、削減貢献量算定ガイドラインと、潤滑油業界のカーボンニュートラルロードマップを策定した。今後ブラッシュアップしていきたい。補助事業においては、各社の潤滑油試験室の照合試験を継続して行っている。アドバイスや認定証の発行を行い、技術向上を支援している。さらに、各社からの試験依頼に万全を期して対応できるよう整備を進めている。そして何と言っても最近多発している、風災害、山火事や、戦後80年を過ぎた我々のプラントの老朽化等を踏まえ、受講者の知識や水準に合わせた技術研修会を実施して潤滑油関係従事者の能力向上に努めていく。BCPにおける意識向上訓練や経営者層向けのセミナーを開催している。最後が物流問題で、出荷時は我々の会社から出荷の係が積み込みするが、ユーザーに届けた際に受け入れ側のフォークリフトがない、配送トラックにパワーゲートがないなど、運送屋さんは人手不足の中、苦労している。労働時間の制限がある中、業界としても、昨年アンケート調査を実施して現状を把握しており、今年は潤滑油の物流関係を何らかの形で前進させ、皆様のお役に立てればと思う。今年は午年なので是非ともビジネスがウマくいく年にしよう」と呼び掛けた。

挨拶するJALOS・石川会長

 

 また、中締めの挨拶に立った日本グリース協会(JGI)の山口芳基会長(ニッペコ社長)は、「JALOS石川会長に倣って午年になぞらえると、潤滑油5団体の会員は皆、ウマが合う方々ばかりだと思っている。将来に向けていろいろと課題はあるが、今年は午年で躍動、前進の年なので、日本の潤滑油業界は必ずウマくいくと確信している。来年のこの場で石川会長から「去年はウマくいったね」という挨拶が聞ければ幸甚」と述べた後、今年1年間の潤滑油業界の事業活動に勢いをつけるべく、“2026, Let’s go, Tribology of Japan!”と掛け声を発し、会場全員で“Go, GO, GO!”と気勢をあげた。

気勢をあげるJGI・山口会長

 

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日本工作機器工業会、2026年 賀詞交歓会を開催

4週 1日 ago
日本工作機器工業会、2026年 賀詞交歓会を開催admin 2026年01日15日(木) in in

 日本工作機器工業会は1月14日、東京都千代田区の東京會舘で、「2026年 賀詞交歓会」を開催した。

 当日は寺町彰博会長(THK会長)が、2025年1月~12月の同工業会会員企業の販売額が当初予想の1674億円から1765億円へと上振れし、前年比8.8%増となる見込みであることを報告。2026年1月~12については1770億円という予想だったが、これは昨年秋から年末時点の想定であり、現在の受注ペースを踏まえると、さらに増加する可能性があるとした。

 続けて、「私自身は昨年末から非常に強気で、社内でも“今年は行くぞ”と発破をかけている。国際的な業界予測を見ると、工作機械関連では1兆7000億円規模、ロボット分野は1兆300億円とやや低めながらも、いずれも前年を大きく上回る見通しが示されている。さらに、半導体製造装置についても、各社が業績予想を上方修正しており、今後発表される数字はさらに大きくなるのではないかと考えている。もちろん、国際情勢を見ると、突発的な動きや不安要素は少なくない。ただ、ウクライナ情勢や中東問題についても、良し悪しは別として、一定の小康状態が続く可能性が高いと見ている。また、米国の動きに対しても社会的な批判があり、今年すぐに大きな変化が起きる可能性は低いのではないか。そうした中で、半導体製造装置をはじめ、工作機械、ロボット、自動化分野はグローバルに拡大していくと考えており、私自身、今年は良い年になると感じている。問題は、その環境をしっかりと受注や供給に結びつけられるかどうかであり、ここが我々にとっての大きな課題だと思っている。もう一つ、年頭にあたり感じていることがある。近年フィジカルAIという言葉が注目されているが、日本はこれまで知能化ロボットや自動化技術を長年積み重ねてきた。決して新しい概念が突然現れたわけではなく、日本は実社会において十分にリードできる立場にあると考えている。漫画やアニメの世界ではなく、現実の産業の中で主導権を握ることが重要だ。そのためには、ハードウェアだけでなく、サービスやデジタル技術を組み合わせ、時代に対応していく必要がある。当工業会としても、さまざまな機会を通じて支援できる体制を整えていきたいと考えている。最後に、日本や欧州において製造業比率が大きく低下している現状について触れたいと思う。世界が大きく変化する中で、従来の延長線上では立ち行かなくなっている。多少行き過ぎた面も含め、変えるべきところは大胆に変えていかなければ、時代に取り残されてしまうという危機感を持っている」と述べた。

挨拶する寺町会長

 

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ロボット関連3団体、2026新年賀詞交歓会を開催

1ヶ月 ago
ロボット関連3団体、2026新年賀詞交歓会を開催kat 2026年01日10日(土) in in

 日本ロボット工業会、製造科学技術センターと日本ロボットシステムインテグレータ協会(SIer協会)のロボット関連3団体は1月9日、東京都港区の東京プリンスホテルで「2026年 ロボット関連3団体新年賀詞交歓会」を開催した。

 冒頭、3団体を代表して挨拶に立った日本ロボット工業会の橋本康彦会長(川崎重工業社長)は「昨年末ロボット業界にとって最大のイベントである2025国際ロボット展を開催し、出展者、来場者ともに過去最高となり、15万6000人余りの来場者数と盛況裡に終えることができた。当業界の2026年新年を迎えるにあたって、皆様から非常に力強い応援と期待をいただいたと考えている。昨年は我が国にとって20年ぶりの万博が半年の回帰にわたり盛況裡に終わり、また、我が国としては初の女性首相が誕生し、さらにノーベル化学賞やノーベル生理学・医学賞を日本人が受賞する輝かしい年でもあった。一方、直近の国際通貨基金(IMF)による世界経済の見通しは、昨年度の3.2%の伸びに対して、今年は不確実性の長期化や保護主義、分断化等の拡大により3.1%になると観測されている。このような状況下で2025年の我が国のロボット産業は、世界経済の諸リスクや米国の関税問題など不透明な中で、受注額は対前年比19.9%増の9980億円、生産額では19.7%増の9350億円となることが見込まれ、当初の予想を大幅に上回る結果となった。2026年のロボットの市場においても、IMFの観測による保護主義の拡大など懸念材料はある状態だが、AIの大規模投資による半導体・電子業界の需要回復が見られ、また、根強い自動化投資、あるいはフィジカルAIへの大いなる期待などによって、受注額では対前年比3.2%増の1兆300億円、生産額では対前年比6.9%増の1兆円と、ロボット業界にとっては非常に明るい見通しを立てている。加えて新政権による政策、非常に高いフィジカルAIへの期待感などもあり、発表した数字よりもはるかに大きい結果も見込まれる」と語った。

挨拶する橋本会長


 

 続いて、ロボット関連3団体の本年の活動について紹介、特に日本ロボット工業会の活動について以下のとおり紹介した。

 日本ロボット工業会は、業界の活性化をさらに推進すべく、昨年に引き続き、以下の3点に着目して取り組みを進める。

・市場拡大に向けた取り組み:ロボット市場拡大に向けては省力化投資支援等の施策を通じた普及に加え、2025国際ロボット展の裏年に当たる2026年は、12月2日~4日にインテックス大阪で「RoboNext2026」の第1回を開催し、西日本のロボットユーザー層にもアプローチする。この新しい展示会では、AIロボティクスの技術革新のスピードに対応するため、最新のテクノロジーの発信とともに、次世代を担うスタートアップ、ベンチャー企業や若手人材が集える場をイメージし、そのテーマを「ロボットをもっと身近に、そして未来(あす)へ。」として、未来に向けて人とロボットがともに歩んでいく展示会を目指す

・イノベーションの加速化に向けた産学連携の推進:ロボット分野における国際競争はますます激化しているが、高市政権下において国家戦略技術が創設され、経済安全保障上の高い6分野の一つに、AI、先端ロボットが盛り込まれた。ロボット業界でも、日本の優位性確保や先端企業の健全化に向けて、日本ロボット学会など関係学会との連携をさらに深め、ロボットイノベーションの加速に勤めていく

・国際標準化の推進、国際協力の推進:国際標準化については引き続き、我が国の官民を挙げての戦略的な取り組みが重要で、特にロボットの国際基準を審査しているISO TC299では、そのプレナリー会議をはじめそのWGが各国で開催されることになっているが、その一つ、産業用ロボットの安全性を審査するWG3が2026年5月に大阪で開催される予定となっている。このほか、海外で開催の会議にも積極的に委員を派遣し、ロボットのリーディングカンパニーとして引き続き積極的に取り組んでいく。また、国際ロボット連盟を通じて活動を展開し、国際交流を積極的に進めていく。12月開催のRoboNext2026に加えて、本年6月10日~10月12日には「第27回実装プロセステクノロジー展」が開催される。両展示会を通じて、技術情報の発信とともに、さまざまな分野へのロボットの利活用拡大への意欲を喚起することに加え、市場調査・技術振興等の各事業を意欲的に展開していく

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日本工作機械工業会、2026年の工作機械受注総額1兆7000億円見込む

1ヶ月 ago
日本工作機械工業会、2026年の工作機械受注総額1兆7000億円見込むkat 2026年01日09日(金) in in

 日本工作機械工業会(日工会)は1月8日、東京都港区のホテルニューオータニで新年賀詞交歓会を開催した。

 会の冒頭、挨拶に立った坂元繁友会長(芝浦機械社長)は、「昨年を振り返るとロシアとウクライナの戦闘をはじめ世界各地で依然として地政学的リスクがあった。また、通商面ではいわゆるトランプ関税や米国通商拡大法232条など米国は矢継ぎ早に通商政策を打ち出し、その対応に追われるなど世界情勢は混とんとした中で、不透明・不確実な状況が続いた一年だった。このような局面にあって社会においてはDX、GXの活用が進展している。製造業ではこれらに関連する設備投資が進められた結果、2025年の工作機械受注額は、年初見通しの1兆6000億円をわずかながら下回る見込みだが、高水準を達成できたと考えている。2026年を展望すると、年明け早々に米国がベネズエラを軍事攻撃しマドゥロ大統領を拘束するなど、本年も世界情勢は不安定・不確実な状況が想定され、各国による通商上の措置や外交上の対立等が設備投資に及ぼす影響が懸念されている。しかしながら、自動化、効率化、環境対応といった工作機械の事業をけん引している背景は本年も継続するものと思われる。加えて、第7次エネルギー基本計画で指摘された長年活用されている工作機械をはじめとする生産設備の省エネ性能の相対的劣化に対する官民一体となった取り組み、また総合経済対策で示された戦略分野の危機管理投資、成長投資といった施策は、稲葉善治前会長(ファナック会長)から引き継いだビンテージ問題の解決につながるもので、国内老朽設備の更新に寄与していくものと見込まれる。以上の状況を総合的に判断し、2026年の工作機械受注額は総額で1兆7000億円になるものと見通した」と述べた。

 2026年の日工会の事業については、デジタル、グリーン、レジリエンスを柱に、「工作機械産業ビジョン2030」で示された内容について、委員会活動を中心として、活動を前進させていく。その一環として日本の製造業の国際競争力を強化していく観点から、老朽機の更新を促し生産性を向上させる税制や補助金の創設を強く働きかけていく。デジタルツールを活用した生産加工における情報伝達の規格化やEPA利用促進、アジアの新興市場や米国における工作機械需要産業の動向、さらにカーボンニュートラル実現に向けた省エネ活動、これらの調査・研究事業を推進して、会員各社に共通する共有領域の進化・拡大を進めていく。

 また、工作機械ビジネスは技術、輸出管理、経済保障など、あらゆる面で高度化・複雑化している。情勢の変化に対応していくために、最新情報の入手・分析を進め、適切に適宜対処していく。

 工作機械業界の技術者、輸出担当者、サービス員等の人員育成や、学生や社会一般に対する工作機械産業の周知活動も進めていく。

 2026年は工作機械業界の最大のイベントである「JIMTOF2026(第33回日本国際工作機械見本市)」を10月26日~31日の6日間開催する。JIMTOF2026では「果てなき高度へ 羽ばたく技術」をコンセプトに、製造業のポテンシャルを最大限に引き出す最先端の工作機械技術・製品を世界に向けて発信する。開催場所の東京ビッグサイト東4~6ホールが大規模修繕工事で使用できないものの、周辺設備も活用して来場者の密集・混雑を解消した会場運営に努めていく。JIMTOFでは国内外の技術者が集う「工作機械技術会議」を開催するほか、製造業全体の未来を担う学生を対象に全国から招致し、「工作機械トップセミナー」を開催する。また、多彩な講演会や最新トレンドを俯瞰できる企画や学生向けの規格など、盛りだくさんの併催行事を用意する予定だ。

 高市早苗内閣においては、与党税制改正大綱では、国内投資を喚起して成長を後押しすべく、設備投資の規模や収益性の条件を満たせば、投資額の7%を法人税から控除するか、即時償却できる投資促進税制が打ち出された。坂元繁友会長は壇上、政府関係当局に対し、国内の設備投資を喚起して老朽設備の更新を促進させるため、政策面での支援を依頼した。

 

挨拶する坂元繁友会長

 

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自動車5団体、新春賀詞交歓会を開催

1ヶ月 ago
自動車5団体、新春賀詞交歓会を開催kat 2026年01日09日(金) in in

 日本自動車工業会(自工会)、日本自動車部品工業会(部工会)、日本自動車車体工業会、日本自動車機械器具工業会、日本自動車販売協会連合会の自動車関連5団体は1月6日、東京都港区のホテルオークラ東京で、「令和8年 自動車5団体 新春賀詞交歓会」を開催した。

 当日はまず、本年1月1日付けで自工会新会長に就任した佐藤恒治氏(トヨタ自動車社長)が挨拶に立ち、「年始から国際情勢の目まぐるしい変化に直面しているが、このような時にこそ日本の基幹産業としてしっかりと自動車産業が役割を果たさねばならないと思っている。そのためにも、自工会の新体制として、片山前会長のもとで築かれてきた業界連携の基盤を継承した上で、実践のスピードを上げていきたい。昨年は厳しい通商環境に直面し、日本の自動車産業の基盤をいかに守り抜くかが問われた一年となった。そうした中で赤澤亮正経済再生担当大臣をはじめ政府各位が日米関税交渉の妥結に向け奔走していただいた。また、令和8年の税制改正大綱においては自動車関係諸税の簡素化あるいは負担軽減に向けた大きな一歩を踏み出していただいた。引き続き、日本のものづくりの競争力強化、国内市場の活性化に向けて、官民一体となって取り組んでいきたい。自工会では昨年末に、新たな重点テーマ「新・七つの課題」を定めた。そのキーワードは「国際競争力」。足元が厳しい環境を生き抜くため、そしてモビリティ産業として成長していくためには、業界一丸となって国際競争力を高めていくことが必要。人材基盤の強化やサプライチェーン全体での競争力向上、あるいはマルチパスウェイの社会実装を加速していくこと、こういったテーマのもと、一歩も二歩も踏み込んで協調領域を具体化させて、実践を積み重ねていきたい。また、国際競争力を高めるためには、自動車産業の強みを生かしたAI活用も重要になる。AIをはじめ情報セム、データ分析の領域では「Garbage in, Garbage out(ガベージイン・ガベージアウト)」、つまり質の悪い情報からは良い結果は得られないという格言がある。逆に言うと良質なデータこそが良いアウトプットを生み出す、と言える。我々自動車産業の現場には、生産から物流、販売、整備まで、長年培ってきた理論・技術があり、これを支える人がいる。私自身、本当にものづくりにずっと携わってきて、この部分は絶対に失ってはいけない、競争力の源泉であると思っている。今こそ、この力を伸ばしていく、その時が来ている。こうした強み、現場の技をデータに落とし込むと、AIあるいはロボティクス、フィジカルAIを組み合わせたものづくりができれば、我々の新たな競争力になっていく、日本の勝ち筋にもなっていくと思う。是非とも自動車5団体の知見を持ち寄り、こうした取り組みも進めていきたい。正解が分からない時代にこそ、動き続けることが大切。意思をもって行動すれば目の前の景色は必ず変わる。我々自動車産業にいる者はこれまでも、そしてこれからも、基幹産業として日本をもっと元気にする、その役に立つ必要がある。そのためにもまずは、我々一人ひとりが元気でなければならない。正直難しいことはいろいろとあるが、「元気があれば何でもできる」そんな思いで新年をスタートしていきたい。この一年、自動車5団体、そして550万人の仲間の力を結集して、元気良く動き続けていこう」と力強く語った。

挨拶する佐藤恒治・自工会新会長

 

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ジェイテクト、MVVを軸にソリューション型企業への転換を加速

1ヶ月 ago
ジェイテクト、MVVを軸にソリューション型企業への転換を加速admin 2026年01日09日(金) in in

 ジェイテクト( https://www.jtekt.co.jp/ )は1月8日、本社事務本館で新年合同取材会を開催し、近藤禎人社長が2026年を最終年度とする第二期中期経営計画の進捗と、2030年に向けた成長戦略を述べた。会見では、MVV(Mission、Vision、Value)を経営の軸に据え、既存事業の収益力強化とソリューション型ビジネスへの転換を進める姿勢が強調された。

近藤社長

 同社は2025年5月にMVVを策定。「技術をつなぎ、地球と働くすべての人を笑顔にする」をミッションに掲げ、「モノづくりとモノづくり設備でモビリティ社会の未来を創るソリューションプロバイダー」というビジョンの下、全社員が同じ方向を向くための羅針盤として位置付ける。

 近藤社長は、MVVを起点にオペレーション、組織、人材の順で戦略を展開する考え方を示し、技術をつなぐことで付加価値を高め、その原資を新領域への挑戦に振り向ける時間軸の経営について説明した。具体策として紹介されたのが、2025年1月に設立した「ソリューション共創センター」。社内から500件超の相談が寄せられ250件以上を解決。事業部の壁を越えた技術連携で解決可能な課題が半数以上を占めたという。社外からも40社超、50件以上の相談があり、自動車分野にとどまらない引き合いが広がっている点を成果として挙げた。

 デジタル化も成長戦略の重要な柱だという。全社デジタル基盤改革「J-REBORN」を通じ、PLM(製品ライフサイクル管理)を含むエンジニアリングチェーンの一体化を進め、設備開発のリードタイムを約30%削減。今後は50%削減を目標に、工作機械関連グループ会社との連携を強化する。

 さらに、脱炭素に向けた取り組みとして、再生可能エネルギーと水素を活用するCN(カーボンニュートラル)ソリューションを紹介。本社敷地内の実証設備や花園工場でのCNプラントをテストベッドとし、実証から実装、外販につなげる構想を示した。

 質疑応答では、米国関税や地政学リスクへの対応について「各地域に生産拠点を持つ強みを生かし、品種変更や物流最適化で柔軟に対応する」と説明。成長市場としてインドを重視し、中国では体質改善を進めながら次の成長機会を見据える考えを示した

 近藤社長は「2026年は第二期中計の総仕上げであり、第三期中計への土台づくりの年」と位置付け、既存事業の収益力向上とソリューション創出を両輪とした成長を加速させる方針を改めて強調した。

 

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bmt主催 講演会・交流会「カーボンニュートラル実現に向けた歯車システムとトライボロジー」

1ヶ月 1週 ago
bmt主催 講演会・交流会「カーボンニュートラル実現に向けた歯車システムとトライボロジー」 in kat 2026年01日06日(火) in

 メカニカル・テック社 bmtベアリング&モーション・テック編集部は2026年3月4日、東京都・丸の内で講演会・交流会「カーボンニュートラル実現に向けた歯車システムとトライボロジー」を開催します。

 本講演会では、電動車や建設機械など、カーボンニュートラル(CN)実現に向けて需要が高まる機械システムにおいても、引き続き重要な役割を果たすと見られる歯車システムに関する技術課題と、軸受や潤滑油剤といったトライボロジー技術を中心とするソリューションについて、第一線でご活躍の講師の方々にご講演をいただきます。新分野でのビジネスのヒントとなるよう、人材交流の場としてご活用いただけるよう、皆様のご参加をお待ちしております。

主催:株式会社メカニカル・テック社 『bmtベアリング&モーション・テック』編集部

コーディネーター:東京理科大学 教授 佐々木 信也 氏

開催日時:2026年3月4日(水)

講演会:13時~17時(開場:12時)

交流会:17時~19時

会場:TKPガーデンシティPREMIUM東京駅丸の内中央 (東京都千代田区丸の内1-9-1 丸の内中央ビル 12階)ホール12D 交流会会場:同ホール12F
https://www.kashikaigishitsu.net/facilitys/gcp-tokyo-marunouchi-chuo/access/

参加費用:37, 400円(税込み、資料代、交流会参加費含む)

プログラム(予定) ※各講演後に5分間の質疑応答を予定しております

・13:00~13:40「カーボンニュートラル実現に向けた歯車システムとトライボロジー」
東京理科大学 工学部 機械工学科 教授 佐々木 信也 氏

・13:45~14:25「カーボンニュートラル実現に向けたリマン事業とリマンプロセス」
コマツ 部品・リマン推進本部 本部長 櫻井 直之氏

・14:30~14:45トライボロジー関連の計測評価メーカーによるショートプレゼン①
株式会社東陽テクニカ ワン・テクノロジーズ・カンパニー カンパニープレジデント
阿部 泰尚 氏

・14:50~15:05休憩

・15:05~15:20トライボロジー関連の計測評価メーカーによるショートプレゼン②
 Rtec-Instruments株式会社 代表取締役 國井 卓人 氏

・15:25~16:05「E-Axleにおける要求性能と試験・評価技術」
ニデック株式会社 製品技術研究所 研究第3部長 花野 雅昭 氏

・16:10~16:50「電動車用超低粘度トランスアクスルフルードの開発」
トヨタ自動車株式会社 電動化・環境材料技術部 電動化材料開発室 主任 白石 有 氏

・17:00~19:00 交流会

【お申し込み方法】

以下の受付フォームよりお申し込みください。

お申込みはこちらよりお願いいたします(googleフォーム)。 
問い合わせ先
株式会社メカニカル・テック社 TEL:03-5829-6597 E-Mail:info@mechanical-tech.jp
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NTN、軸受トルクの高精度な計算手法を開発、自動車のさらなる省エネに貢献

1ヶ月 1週 ago
NTN、軸受トルクの高精度な計算手法を開発、自動車のさらなる省エネに貢献kat 2026年01日06日(火) in in

 NTNは、オイル潤滑下の玉軸受が高速回転する際のトルク計算の精度を従来比で最大50%向上させた新たなトルク計算方法を開発した。本技術を軸受のさらなる低トルク化技術の開発にも応用するとともに、ユーザーの設計時における机上計算の精度向上に貢献していく。

 軸受トルクは適用されるアプリケーションのパフォーマンスや省エネルギー性などに大きく関わる性能で、ユーザーのアプリケーションに軸受を適用した際の軸受トルクは通常、軸受メーカーが自社で開発した計算プログラムを用いて行う。

 近年、EV(電気自動車)やHEV(ハイブリッド車)の省エネルギー化が進められる中、これらの車両のモーターや減速機に使用される軸受の低トルク化は普遍的な課題となっている。これらの軸受は従来よりも高速回転性能が求められるため、高速回転条件下でもより高精度にトルクを計算する手法の開発が求められていた。

 新たに開発したトルク計算手法は、軸受のボールが通過する軌道面に着目し、ボールと軌道面の接触域と非接触域を分離して計算するもの。従来は接触域のみを計算対象としていたが、新たに非接触域も計算対象とすることで、トルクを発生させる要因をより細かく計算でき、各要因がトルク増加につながるメカニズムを明らかにすることに成功した。本手法により高速回転条件におけるトルク計算の精度を従来比で最大50%向上できる。本手法を幅広い条件下で使用できる計算式を作成し、社内の計算プログラムへの適用を完了している。

新開発のトルク計算手法のイメージ

 

 本手法はトルク増加に影響を与える要因を明らかにしたことにより、これまで軸受の内部設計面でトルク減少に有効とされていたアプローチの妥当性の説明や、各使用条件においてどのような低トルク化の内部設計が有効であるかを短時間で明らかにすることも可能となる。本手法を用いて将来的には、潤滑油や保持器など軸受を構成するさまざまな要素における軸受の低トルク化技術の開発にも応用していく。

 加えて、高速回転条件下におけるトルク計算の精度向上により、NTN内の工数削減も可能で、今後さらなる需要拡大が見込まれるEV用軸受の検討・提案スピードの向上にもつなげていく。

 NTNでは今後も、さまざまな研究・技術開発を通じて、EVやHEVをはじめとする各分野における低トルク化および省エネルギー化ニーズに対応するとともに、MBD(モデルベース開発)などデジタル技術の活用による研究・開発活動の高度化と開発スピードの向上に取り組んでいく。

トルク計算精度の比較

 

顧客要求から提案までのフロー

 

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ジェイテクト、人中心の自動操舵制御システムがトヨタ新型RAV4に搭載

1ヶ月 1週 ago
ジェイテクト、人中心の自動操舵制御システムがトヨタ新型RAV4に搭載kat 2026年01日06日(火) in in

 ジェイテクトの手掛ける人中心の自動操舵制御システム「Pairdriver」が、トヨタ自動車のSoftware Defined Vehicle (SDV)普及に向けた第一歩として位置づけられる「新型RAV4」の操舵制御機能として初めて量産車に搭載された。

トヨタ自動車の「新型RAV4」

 

 ジェイテクトグループは「技術をつなぎ、地球と働くすべての人を笑顔にする」というミッションに基づき、2030年までに目指す姿としてJTEKT Group 2030 Vision「モノづくりとモノづくり設備でモビリティ社会の未来を創るソリューションプロバイダー」を掲げており、このソリューションプロバイダーへの変革のために、既存製品の高付加価値化と新領域へのチャレンジの両軸での成長と変革を目指している。

 1988年に電動パワーステアリングを世界で初めて開発した当時から培ってきたステアリング制御技術というコンピタンスを生かし、人とシステムが調和するシステムとして生み出したPairdriverと、トヨタ自動車のSDV普及に向けた第一歩として位置づけられるRAV4とがつながり、より安全で快適なモビリティ社会の実現に貢献していく。

 Pairdriverは、自動運転システムと人の操舵を自然につなぐ協調操舵技術。高精度な舵角制御によって目標軌道への高い追従性と滑らかな操舵介入を実現し、車両ごとのステアリング機構の違いに左右されず常に安定した制御が可能となる。操舵反力もソフトウェアで柔軟に設計・調整でき、「人とシステムの直感的なコミュニケーション」による新しい運転支援体験を通じて、これまでにない安全・安心な運転環境を提供する。

Pairdriver

 

 今回の新型RAV4では緊急回避時に起動。今後は、走行シーンの様々な領域で起動できるよう、自動車メーカー各社への提案と共創を推進していく考えだ。

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ジェイテクト、蓄電池製造設備産業の強化を⽬指す共同事業を始動

1ヶ月 1週 ago
ジェイテクト、蓄電池製造設備産業の強化を⽬指す共同事業を始動kat 2026年01日06日(火) in

 ジェイテクトは、電池サプライチェーン協議会(BASC)が掲げる「電池のサプライチェーン(部材・素材)を持続可能な形で発展させることで、⽇本、そして世界の電池産業に貢献していくことを⽬指す」という想いに賛同し、2023 年7 ⽉からBASCに加⼊しているが、今回BASCに加盟する設備関連企業の中の9社が蓄電池製造設備産業の強化に向け、共同事業体「Swiftfab Energy Systems(仮称」の設⽴に合意した。設⽴時期は2026 年4⽉を予定している。

 当共同事業体は、BASCのタスクフォース活動を起点として⽣まれた産業横断型の共同プロジェクト「Swiftfab」を推進するために設⽴されるもの。蓄電池産業には①持続的な資源・製錬の確保、②電池設備産業の構造変⾰、③電池・部素材・設備製造への積極投資、④中古⾞の国内還流促進、⑤リサイクル資源の国内還流促進、⑥電池価値向上に向けた情報流通整備、⑦電池⼈材育成・確保スキームの構築、という七つの重点課題が設定されており、本取り組みは、その一つである「電池設備産業の構造変⾰」に向けた⼤きな前進であり、⽇本の蓄電池産業が国際競争⼒を⾼め、新たな産業モデルを世界へ⽰す挑戦でもある。

 ジェイテクトグループは「技術をつなぎ、地球と働くすべての⼈を笑顔にする」というミッションに基づき、2030 年までに⽬指す姿としてJTEKT Group 2030 Vision「モノづくりとモノづくり設備でモビリティ社会の未来を創るソリューションプロバイダー」を掲
げており、このソリューションプロバイダーへの変⾰のために、既存製品の⾼付加価値化と新領域へのチャレンジの両軸での企業活動に取り組んでいる。今回のBASC会員企業との共創活動の⼀つであるSwiftfab事業への参画を通じて、カーボンニュートラル社会実現の鍵を握る蓄電池産業へのソリューションの提供を推進していく。

 ジェイテクトは、本プロジェクトにおいて電池性能の肝である源泉⼯程の製造設備の開発・供給を担当し、蓄電池製造の⾼効率化・⾼信頼化を⽀援する。「シンプル・スリム・コンパクト」な設備を中⼼としたソリューションを提供し、⾞載⽤電池の競争⼒確保に貢献していく。

 クルマの電動化に伴い、⾞載⽤電池の需要は急速に拡⼤しており、電池性能を⽀える電池製造設備の需要も増加している。ジェイテクトは、こうしたニーズに応えられる体制を整えており、第⼆期中期経営計画における成⻑戦略の中で、電池製造設備の競争⼒強化を⼯作機械・システム事業の重点施策に位置づけている。

 また、ジェイテクトでは設計から⽣産までのエンジニアリングチェーンと、営業・調達を含むサプライチェーンをデジタルで⼀気通貫する「デジタルモノづくり」を推進しており、電池製造設備においても設備の設計から⽣産に⾄る各⼯程において⼀貫した3D モデルの活⽤により、⽣産プロセスの効率化とリードタイム短縮を実現した。

 さらに、グループ会社であるジェイテクトサーモシステム、ジェイテクトフルードパワーシステムと連携し、「シンプル・スリム・コンパクト」を設計コンセプトにした電池製造の源泉⼯程におけるターンキーソリューションの提案を開始した。今後はこの連携を
さらに強化し、加えて、本事業でのBASC会員企業との共創を通じて、顧客への提案⼒を⼀層高めていく。

 ジェイテクトでは「今後も設備性能に加え、付加価値の提供を志向することで、モビリティ社会の未来を⽀える電池製造設備の⾰新に挑み続ける」としている。

kat
Checked
1分 45 秒 ago
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