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表面設計コンソーシアムが設立、11月15日にKISTECで設立講演会を開催

1年 1ヶ月 ago
表面設計コンソーシアムが設立、11月15日にKISTECで設立講演会を開催 in kat 2023年09日25日(月) in

 「表面設計コンソーシアム」(https://surfacedesignconsortium.com/)がこのほど、複雑な表面課題にソリューションを提供しつつ、今後求められる表面課題に対応する複合処理の技術開発をする目的で設立された。創設メンバーは、微粒子投射技術を有する不二WPC(https://www.fujiwpc.co.jp/)と、多様なコーティング技術を持つ日本電子工業(http://www.ndkinc.co.jp/)、熱処理技術を提供する武藤工業(https://www.mt-k.com/)、金型の設計・製造を手掛ける昭和精工(https://www.showa-seiko.co.jp/)に加えて、豊富な分析評価技術を保有する神奈川県立産業技術総合研究所(KISTEC)、理論構築を担う横浜国立大学。

 

 表面設計コンソーシアムは、単一の技術では対応できない表面に関わるユーザーのニーズ・オーダー(表面課題)に対して、表面技術のスペシャリスト集団がエンジニアリングの立場から共同受注し、計測・評価を経た根拠のある合理的で最適なバリューコストを高める表面設計ソリューション、また、各種の表面損傷に対して寿命予測が可能な表面設計ソリューションを開発し提供することを目的とするもの。

 一方で、将来的に必要とされるであろう表面課題に対応する複合処理の技術開発も行っていく。

 同コンソーシアムは11月15日15:00~17:15、神奈川県海老名市のKISTEC海老名本部(https://www.kistec.jp/aboutus/access/#ebina)研究棟5階・共通技術研修室で、「Innovation Hub 2023」の1フォーラムとして、「表面設計コンソーシアム 設立講演会~神奈川から世界へ、ものづくり中小企業による産学公地域連携の新しいカタチ~」を開催する。申込はこちらから。

 同フォーラムの内容は以下のとおり

・15:00~15:05    「開会の挨拶」
北森武彦氏(KISTEC 理事長)

・15:05~15:20
「KISTECのものづくり中小企業支援と表面設計コンソーシアム」
髙木 眞一氏(KISTEC 川崎技術支援部長)

・15:20~15:40
「擦り合わせ技術の複合化によるシステムソリューションを目指す」
梅澤 修氏(横浜国立大学大学院 工学研究院長)

・15:40~16:00
「企業連携で目指すもの-新たなビジネスモデルと複合技術によるイノベーション」
熊谷正夫氏(不二WPC 取締役 技術開発部長)

・16:00~16:15
「メンバー各社の得意技術紹介①」斉藤 邦夫氏(不二WPC 技術開発部 主任研究員)

・16:15~16:30
「メンバー各社の得意技術紹介②」池永 薫氏(日本電子工業 相模原工場長)

・16:30~16:45
「メンバー各社の得意技術紹介③」中村正美氏(武藤工業 企画開発部長)

・16:45~17:00
「メンバー各社の得意技術紹介④」木田成人氏(昭和精工 代表取締役)

・17:00~17:15
「メンバー各社の得意技術紹介⑤」髙木眞一氏(KISTEC 川崎技術支援部長)

kat

第11回マヌス賞 受賞事例4件を公表

1年 2ヶ月 ago
第11回マヌス賞 受賞事例4件を公表kat 2023年09日22日(金) in

 イグスは、自社のすべり軸受けを創造的に使用した事例を表彰する「マヌス賞」を2年に一度開催しているが、このほど「第11回マヌス賞」の受賞事例を公表した。今回は世界36ヵ国から480の使用事例が寄せられ、アイデアや機能性、節約、効果、差別化などの基準で審査される選考プロセスを勝ち抜き、以下4件の事例がマヌス賞に輝いた。

第11回マヌス賞授賞式の様子

 

マヌス金賞:液体窒素肥料を農地に供給するパラリンケージコールター/J&M Manufacturing社(アメリカ)

 J&M Manufacturing社は、無潤滑の樹脂製ベアリングを使った新型の農業機械をサステナブルで経済的に使用した事例でマヌス金賞を受賞し、賞金5000ユーロを獲得した。

 同社ではパラリンケージコールターという鍬の機械を開発しており、農家はこれを使ってトウモロコシやジャガイモ、小麦などの農作物に液体窒素肥料を散布している。メンテナンスフリーで運用し、かつ潤滑剤を地中に混入させないために、パラリンケージコールターの設計者は五つある全てのコールターブレードのピボットポイントで、イグスのイグリデュールすべり軸受を使用した。イグリデュールは、液体窒素肥料に触れても腐食せず、揺動運動にも耐性があるベアリングで、潤滑剤を使用する必要がないため、潤滑剤を使用していた分のコストを削減できる。

マヌス銀賞:スリムなデザインの高圧洗浄機ユーザー向けパワードスーツ/Aufratech社(フランス)

 マヌス銀賞には、高圧洗浄機を扱う作業員が着用するパワードスーツ「EXO N」の事例でAufratech社が選ばれた。

 食品業界、造園業、農業などで高圧洗浄機を扱う作業員は、腰に大きな負担がかかる重い機器を使用している。Aufratech社は「EXO N」というパワードスーツを開発し、スーツの中核機能である、ユーザーが背筋を伸ばしたままでランスをガイドできる制御システムのスリム化に成功した。本事例には、イグリデュールすべり軸受とドライリンリニアガイドが採用されている。

マヌス銅賞:自治体車両向けの伸縮式高圧洗浄機/Fiedler Maschinenbau und Technikvertrieb社(ドイツ)

 マヌス銅賞には、汚れた道路や広場を清掃する自治体車両向けの高圧洗浄機の事例でFiedler Maschinenbau und Technikvertrieb社が選ばれた。

 この高圧洗浄機の特長は、拡幅可能な洗浄ノズルを備えている点で、この機能を実現するために、Fiedler社はドライリンリニアガイドを採用している。ドライリンリニアガイドは耐食性に優れているため、摩耗や水、砂、砂利、ブレーキダストに強い耐性がある。加えて、非常に頑丈であるため、縁石や石畳を通過する際の激しい衝撃や振動に耐えることができる。

グリーンマヌス賞:ローダーワゴンや堆肥散布機などに使用される無潤滑ボール式連結装置/Rockinger Agriculture GmbH社(ドイツ)

 グリーンマヌス賞には、ローダーワゴンや堆肥散布機、ダンプカー、農業用噴霧機用の無潤滑ボール式連結装置「KS80」の事例でRockinger Agriculture社が選ばれた。

 この連結装置はカプラーとツメで構成され、高さを調整する機構に設置されている。このボール式連結装置内部には、イグスが同社のために開発したイグリデュール製の頑丈で高性能な耐摩耗性インサートが搭載されている。一体型の固体潤滑剤により、低摩擦で土壌汚染の恐れがない無潤滑運転が可能となった。同社の試算では、ドイツにあるトラクターの1/3が「KS80」と耐摩耗性インサートを搭載すると約8300個分のボール式連結装置が無潤滑で済み、それによって年間8tのグリースを節約できるとしている。
 

4件の受賞事例

 

kat

ベアリング&モーション技術の総合情報誌「bmt」2023年9月号「特集1:自動車」「特集2:工作機械」発行!

1年 2ヶ月 ago
ベアリング&モーション技術の総合情報誌「bmt」2023年9月号「特集1:自動車」「特集2:工作機械」発行! in admin 2023年09日21日(木) in

 ベアリング&モーション技術の総合情報誌「bmt(ベアリング&モーション・テック)」の第44号となる2023年9月号が9月25日に小社より発行される。

 今号は、「特集1:自動車」、「特集2:工作機械」で構成。特集「自動車」では、カーボンニュートラル実現に向け期待される水素を活用した内燃機関の研究開発の動向から、電動車両の進展とともに要求される静音化などに対応するグリース技術、燃費向上・電費改善につながる自動車部品の低フリクション化と耐久性向上を支えるベアリング&モーション・テクノロジー(bmt)関連技術を紹介する。

 特集「工作機械」では、最近の工作機械の技術と、工作機械を滑らかに高い耐久性・低い消費電力をもって稼働させるbmt関連技術と試験評価技術について紹介する。

特集1:自動車

◇水素を燃料とする内燃機関に関する動向・・・東京都市大学 三原 雄司

◇自動車分野におけるグリースへの各種ニーズと技術対応・・・ニッペコ 西村 寛 氏 に聞く

◇自動車技術会賞に見るbmt関連技術・・・編集部

◇【特集内コラム】賞を頂いた機会に企業生活を振り返って・・・トヨタ自動車 菊池 隆司

特集2:工作機械

◇MECT2023に見る工作機械関連bmt技術・・・編集部

◇ローラースクリューを用いた電動アクチュエータと超薄型ボールベアリングの加工分野における適用・・・木村洋行 足立 健太 氏、北澤 潤 氏に聞く

◇さび・白残りトラブルを低減し、生産性向上に寄与する水置換長期防錆油の開発・・・出光興産 田巻 匡基

◇SRVを利用した金属加工油・クーラントに適したトライボ特性スクリーニングの新たなソリューション・・・Optimol Instruments Prueftechnik GmbH Ameneh Schneider、Felix Zak、訳:パーカー熱処理工業 佐藤 雅之

連載

注目技術:人とくるまのテクノロジー展 2023 YOKOHAMAに見るbmt関連技術

あるコスモポリタンの区区之心 第14回 思考停止と無縁なフランスの哲学授業・・・紺野 大介

トピックス

THK、SMCとハーモニック・ドライブ・システムズ、第2回 3社合同メカトロニクスショーを開催

TECHNO-FRONTIER 2023開催、bmt関連製品が展示

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BASF、中国・湛江の統合生産拠点で合成ガスプラントの建設に着工

1年 2ヶ月 ago
BASF、中国・湛江の統合生産拠点で合成ガスプラントの建設に着工kat 2023年09日21日(木) in

 BASFは、中国・湛江のフェアブント(統合生産拠点)で合成ガスプラントの建設を開始した。フェアブント拠点に完全に統合される世界的規模の合成ガスプラントは、2025年の稼働開始を予定している。BASFは合成ガスプラントにおいて独自のプロセスコンセプトを採用、従来の合成ガスプラントよりもCO2排出量を削減することで、同社のサステナビリティ目標達成に貢献していく。

BASF湛江フェアブント・プラント建設開始式典の様子

 

 この最先端の設備では同社の生産フェアブントで使用される合成ガスと水素が製造される。合成ガスプラントで採用される製造技術は、主にエチレンオキサイドプロセスの副産物であるCO2オフガスや、スチームクラッカーの稼働による余剰燃料ガスを利用して合成ガスを製造するもの。

 BASFアジア太平洋地域の石油化学品事業本部のシニアバイスプレジデントである ビア・ダーバー・メータ氏は「合成ガスプラントの技術的コンセプトは中国初となるもので、2050年までにクライメート・ニュートラル(気候中立)を達成するという当社のコミットメントを明確に示すもの。他の技術と比較すると、これらの革新的なプロセス技術は湛江フェアブント拠点の直接的なCO2排出量を削減し、特に当社のオキソおよびエチレンオキサイド製品のカーボンフットプリントを低減するのに役立つ」と述べている。

 合成ガスプラントでは上記以外の原料も使用できるため、より安定した生産を実現。2025年までには、再生可能エネルギーを100%利用する電力が供給される予定としている。

 BASFの湛江フェアブント拠点は同社にとって最大の投資となり、完成時には最高100億 ユーロに達する見込み。この拠点はBASFの単独責任で運営され、ドイツのルートヴィッヒスハーフェン、ベルギーのアントワープに次ぐ、世界第3位のフェアブント拠点となる。

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NTN、水素ステーションの低コスト化・高度化基盤技術開発プロジェクトがNEDO 公募事業に採択

1年 2ヶ月 ago
NTN、水素ステーションの低コスト化・高度化基盤技術開発プロジェクトがNEDO 公募事業に採択kat 2023年09日15日(金) in

 NTNは、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公募した「競争的な水素サプライチェーン構築に向けた技術開発事業」において、九州大学などの法人・機関とともに「水素ステーションの低コスト化・高度化基盤技術開発プロジェクトを提案し、このほど開発テーマとして採択された。同社の水素環境におけるトライボロジー技術やノウハウを活用し、水素インフラ整備の進展や次世代エネルギーの普及に貢献していく。

 本プロジェクトでは、同社を含む計11 の法人・機関が連携し、水素ステーションを構成する各種高圧水素機器やホースなど各種部材の高信頼性化、長寿命化による低コスト化、今後想定される水素の大流量化などについて基盤となる研究開発を推進する。

 同社は、本プロジェクトにおいて、高圧水素ガス圧縮機に使用される樹脂製ピストンリングの耐久性・信頼性向上にあたり、長年にわたりエンジニアリングプラスチック製しゅう動部品の開発、製造、販売を通じて培ってきた樹脂材料のトライボロジー技術を活用し、研究開発の推進に貢献していく。

 同社は、省エネルギーに貢献するベアリング技術を幅広い分野で活用し、持続可能な「なめらかな社会」の実現を目指している。新領域として取り組む水素分野においては、水素起因の早期破損を防止する新たな転がり軸受の開発に取り組むとともに、水素関連機器向けのエンジニアリングプラスチック製しゅう動部品の販売拡大に注力している。

 同社では本プロジェクトへの参画を通じて、水素インフラ整備の進展と次世代エネルギーの普及に貢献するとともに、同社の水素関連事業の取り組みを加速していく。

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NTN、AI活用した転がり軸受の高精度な余寿命予測技術を開発

1年 2ヶ月 ago
NTN、AI活用した転がり軸受の高精度な余寿命予測技術を開発kat 2023年09日11日(月) in

 NTNは、複数の人工知能(AI)手法を組み合わせ、軸受の余寿命を高精度に予測する技術を開発した。軸受の故障の原因となるはく離が発生してから使用限界までの余寿命を高精度に予測することで、機械設備の効率的なメンテナンス計画の立案を可能とし、生産性の向上やコストの削減に貢献する。

 機械設備に組み込まれた軸受は、使用を続けていくと条件によっては軽微なはく離が発生し、進行すると最悪の場合破損につながることがある。しかし、はく離が発生した後も、機器の構造や設置場所などによりメンテナンスが容易ではない場合は、運転に支障がない範囲において軸受が使用され続けるケースがある。

 軸受の状態は、振動データによる異常検知などにより把握することが可能だが、はく離などの異常が発生した後、どのぐらいの期間、軸受を使用できるのか(余寿命)を精度良く把握する方法はなく、軸受がまだ使用可能な状態でも早めに交換したり、軸受が破損してから交換するケースが一般的となっている。また、現場作業者が長年の経験などに基づいて交換時期などを判断する事例も多く、省人化や自動化が進む中で、機械や設備などのダウンタイムの短縮やメンテナンスコストの低減に向けて、より正確な軸受の交換時期が分かる高精度な余寿命予測技術へのニーズが高まっている。

 これに対し同社が今回開発した余寿命予測技術は、ディープラーニング(深層学習)とベイズ学習を組み合わせることで、軸受のはく離が発生してから破損するまでの余寿命の推定精度を向上させたもの。複数のAI手法の中から、畳み込みニューラルネットワークと呼ばれる画像処理に特化したディープラーニングを選択し、軸受の振動データを画像データに変換して利用することで、軸受の損傷状態や余寿命の予測を可能にしている。

 さらに、軸受の損傷の進行度合いにおける個体差や測定データのばらつき(誤差)を考慮して予測値の信頼性を評価する階層ベイズ回帰を組み合わせることで、信頼性の高い予測モデルを確立した。損傷状態も考慮することで、従来の技術と比較して余寿命の予測精度を約30%向上させている。

 本技術は、2017年に大阪大学大学院工学研究科(本部:大阪府吹田市)に設立した「NTN次世代協働研究所」における共同研究によるもので、同社がこれまで100年以上にわたり培ってきた軸受に関する技術やノウハウと、同大学の福井健一准教授(産業科学研究所)をはじめとする最先端のAI研究に関する知見を融合することにより実現したもの。

 同社は今後、本技術の実用化に向けた検証を進めるとともに、メンテナンスに関連したサービスへの活用を図ることで、機械設備の適切なメンテナンスの実施や、軸受の最適な状態での使用を通じて、生産性の向上や環境負荷の低減に貢献していく。

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ジェイテクト、ロードバイク用高性能軸受のラインアップを拡充

1年 2ヶ月 ago
ジェイテクト、ロードバイク用高性能軸受のラインアップを拡充kat 2023年09日11日(月) in

 ジェイテクトは、昨年8月に発売したロードバイク用高性能セラミックボール軸受「ONI BEARING®」のラインアップを拡充する。ONI BEARINGは発売以来、圧倒的な低トルク性能が評価され、全国のロードバイクユーザーに愛用されているが、今回発売1周年を機に、より多くのロードバイクユーザーに「より速く・より快適な走り」を体感してもらうよう型式を増やし、適合ホイールを拡大するもの。

ONI BEARINGとそのロゴ

 

 同社では、1984年に世界で初めて実用化したセラミック軸受の技術と自動車・産業機械向けに培った知見を生かして、ONI BEARINGを開発。本軸受は既存のロードバイク用軸受と比べ圧倒的な低トルクを誇り、漕ぎ出しの軽さとホイール速度維持を実現する。市販ビジネス商品としてサイクルショップなどで販売され、ホイールへの取り付けも行われているす。また、ロードレースの国内トップリーグであるJプロツアー(JPT)で2022シーズンのチーム総合優勝を果たしたMATRIX POWERTAG(マトリックスパワータグ)のレース車両にも採用されている。

 ONI BEARINGの名前の由来は、「ジェイテクトの基本理念」に掲げる「No.1&Only One」から「ONI」を取り、セラミックボール軸受として低トルクを筆頭に圧倒的な高性能、さらには自転車競技の本場欧州への日本ブランドアピールも込めて、ONI(鬼)を商品名に採用している。

 ONI BEARINGは、これまでは主にMavic(マヴィック)ブランドのディスクホイールに適合する型式を製造していたが、その他のホイールを使用するロードバイクユーザーの要望に応える形で、ラインアップを拡充することを決めたもの。ジェイテクトでは、Mavicのディスクホイールだけでなく、リムホイールへの適合をはじめ、DT-swiss、Roval、Bontrager、Vision、ZIPP、ENVE各ブランドのホイールにも適合する型式を提供していくほか、フリーボディにも適合するONI BEARINGも用意していく。詳細は、ONI BEARINGサイト「製品適合表」(https://koyo.jtekt.co.jp/products/onibearing/compatibility_table.pdf)に記載されている。

 ジェイテクトでは、今回のラインアップ拡充による適合ホイールの拡大に続き、今後はボトムブラケットへの展開を予定している。また、自転車競技の本場欧州をはじめ台湾や韓国などアジア圏にも参入し、世界中のロードバイクユーザーにONI BEARINGのメリットを提供していく。同社では引き続き、「ONI BEARINGを皮切りに、アフターマーケット領域でも「地球のため、世の中のため、顧客のため」となる製品開発を進めていく考えだ。

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イグス、サイズ・コストダウン可能な、工具不要のケーブル保護管を開発

1年 2ヶ月 ago
イグス、サイズ・コストダウン可能な、工具不要のケーブル保護管を開発kat 2023年09日11日(月) in in

 イグスは、工具不要で組立時間を短縮できるケーブル保護管「エナジーチェーンE4Qシリーズ」として、E4Qではサイズが大きすぎる場合にサイズダウンが可能となり、コストが最大20%削減できる「E4Q.64L」を開発した。

 

 長いフリースパン走行仕様や、高い収納重量を求める用途でも使用可能なケーブル保護管への需要の高まりに対応して、工具不要で開閉可能なロック機能付きのクロスバーにより組立時間を短縮できる「E4Q シリーズ」が開発され、7軸ロボットの走行軸用や工作機械などで採用されている。

 しかし、低・中程度の荷重(工作機械、木工機械、洗車機等で)がかかるような場面では、E4Qはオーバーサイズになることがある。イグスではこれに対し、頑丈で取り付けが簡単なE4Qの特長を残しながら、軽量化し、より安価に提供できるE4Q.64Lシリーズを開発した。横幅のサイズによって、E4Q.64LはE4Qよりも15%~20%のコストが抑えられる。

 E4Qの利点である、ロックフックを2本の指で開閉でき、両サイドのカギを開ければクロスバーを簡単に取り出すことができる構造や、耐荷重機能を持たない材質を排除したバイオニック・デザインはそのままに、E4Q.64LではサイドパーツをE4Qよりも狭くすることで重量を軽くした。また、内寸と外寸の比率を最適化したため、パワーケーブルとデータケーブルを収納するスペースは広くなっている(内高さ:64mm)。

 より軽量で頑丈にして製品寿命を延ばすために、各チェーンリンクに付いているストップドッグをE4Q比で一つ増やし、三つ設けている。外面パーツを特殊なRBPリンクに取り換えると、チェーンは、二つの曲げ方向で動作できるようになる(逆曲げ半径[RBR]と呼ばれる状態。例えばロボットの1軸目などで、軸周回転運動を実現することを意味する)。

 イグスの研究機関で実施したテストにおいてE4Q.64Lは、フリースパン走行仕様にも使われている14240シリーズよりも30%強度が増していることが確認されている。これは、同収納重量で、最大20%製品寿命が伸びることを示す。例えば、4kg/mの場合、現行モデル(E4/lightおよびE4.1)では、フリースパン走行仕様が最大2.7mのところ、E4Q.64Lでは最大3.2m可能となる。E4Q.64Lは、優れた強度により、以前よりも低いコストで多様な場面での使用が可能になっている。

 E4Q.64Lでは、さまざまな横幅サイズがある既設E4Q型のクロスバーを利用できるため、100~500mmまで29種類の幅のクロスバーから選定できる。

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THK、SMCとハーモニック・ドライブ・システムズ、第2回 3社合同メカトロニクスショーを開催

1年 2ヶ月 ago
THK、SMCとハーモニック・ドライブ・システムズ、第2回 3社合同メカトロニクスショーを開催kat 2023年09日11日(月) in in

 THKとSMC、ハーモニック・ドライブ・システムズの3社は「直動転がり案内」「自動制御機器」「精密制御用減速機」における業界のリーディングカンパニーとして、8月31日と9月1日の両日、東京都港区の東京ポートシティ竹柴 東京都立産業貿易センター浜松町館で、「第2回 3社合同メカトロニクスショー」を開催した。

会場の様子

 

 初日の8月31日には、オープニングセレモニー後に3社社長による座談会が開催された。ロボットを導入して自動化を推進する中での、人材に求められる要件などについて意見が交わされた。

 寺町彰博THK社長は、究極の自動化である無人化の段階においては、コストダウンを度外視しても将来につながる技術を職人的に開発していく人材や、出来上がった技術を自動化に組み込んでいく人材など、より知能ベースの人材へと変わっていく必要があり、人が活躍する労働環境を日本が先陣を切って作っていくべき、と語った。

 髙田芳樹SMC社長は、究極の自動化の段階でも、完全に機械任せにするのではなく、ここから先は人間の脳を使うといった線引きが必要、と述べた。

 長井 啓ハーモニック・ドライブ・システムズ社長は、人手不足問題を解決するために人の作業を完全に肩代わりできるロボットを導入し無人化できたとしても、人が担う必要のある作業は必ずあり、その段階で人がどのような思想を持って臨むかが重要、と言った。

3社社長座談会の様子

 

 当日はまた、各社によるセミナーが以下のとおり行われた。

・「「掴む」の最新動向」…SMC

・「「省エネ化」「省人化」「自働化」を実現するTHK直動システム技術紹介」…THK 

・「ハーモニックドライブの挑戦 ~産業そして宇宙開発~」…ハーモニック・ドライブ・システムズ

 二日目の9月1日には、ジェイ・ウィル・コーポレーション 佐藤雅典社長による基調講演「日本の中堅・中小製造業の可能性」がなされたほか、3社連携デモ機 技術者座談会、会社説明会(就活生向け)、先輩社員座談会・質問コーナー(就活生向け)などが行われた。

 両日にまたがって開催された展示会では、THKがさまざまなワークの凹凸に合せて12本のシャフトをならわせてロックする“ならい機構”を採用したロボットハンド「ならいハンドシリーズ(TNH)」や、自由度の高い多指ハンドにカメラを搭載し多種アイテムをピッキングできる「見る・取る・移す」をオールインワンにしたピッキングロボットハンドシステム(PRS)などを紹介した。

THK「ならいハンドシリーズ(TNH)」

 

 SMCブースでは、省エネ、協働ロボット、トピックスなどのゾーンを設けて展示。省エネ製品としては、空圧駆動の自動制御機器に使用される増圧ポンプで、増圧時に消費するエアを従来品比40%低減することに成功した「省エア増圧弁 VBA」を、協働ロボット関連では、エアグリッパ、真空グリッパ、マグネットグリッパなどの「協働ロボット用グリッパ」を紹介した。

SMC「省エア増圧弁 VBA」

 

 ハーモニック・ドライブ・システムズのブースでは、ドライバ内蔵によってコンパクト化や省配線化が図れる上、CANopen、Ethernet、EtherCAT対応の高速通信・制御が可能な中空シャフトアクチュエータ「ドライバ内蔵アクチュエータ(IHD)」や、高精度な指先位置制御と操り制御を実現するためサーボモータとハーモニックドライブ®減速機を組み込み、低バックラッシュ駆動を実現する「ヒューマノイド指モジュール」などを参考出品した。

ハーモニック・ドライブ・システムズ「ドライバ内蔵アクチュエータ(IHD)」

 

 両日ともまた、「コストパフォーマンス、親和性の高いデザイン、コンパクトサイズ+実用性」をコンセプトに掲げた、3社連携による協働ロボットのデモンストレーションが実施された。

 このコンセプトを実現するため、THKインテックスの移動型 人協働双腕ロボット「Fillie(フィリー)」をベースに、SMCはエア供給チューブ1本、電気配線1本を接続するだけで動作可能な協働ロボット用エアグリッパ「RMHシリーズ」と、1台で正圧または真空圧(真空ポンプ)として使用可能なコンパクトコンプレッサ「CRPシリーズ」を提供。

 ハーモニック・ドライブ・システムズはまた、小型・高トルク・高位置決め精度の減速機「ハーモニックドライブ® CSFシリーズ」を提供した。関節部の張り出しを抑え駆動用モータの小型化に貢献するほか、中空構造が可能なためモータやセンサのケーブルなどを通せて設計の簡素化につながり、さらにゼロバックラッシが生み出す高い位置決め精度により、人に代わってロボットが行う細かい作業を可能にする。

3社連携デモンストレーションの様子

 

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NTN、大阪科学技術館の展示をリニューアル、ベアリングの仕組みや用途を楽しく学習

1年 3ヶ月 ago
NTN、大阪科学技術館の展示をリニューアル、ベアリングの仕組みや用途を楽しく学習kat 2023年08日11日(金) in

 NTNは、大阪科学技術センターが運営する大阪市西区にある大阪科学技術館にある同社の常設展示ブースをリニューアルした。

 大阪科学技術館では、さまざまな企業や団体が、暮らしの中で活かされている産業技術や宇宙などの科学技術を展示しており、同社は1963年の開館時から常設ブースを出展しるが、同館の大規模改修に合わせて今回、展示内容などを見直しリニューアルした。

 新しい展示ブースでは、実物のベアリングに触れるコーナーや滑り摩擦と転がり摩擦の違いを体験できるコーナー、アクションゲームを通じて、ベアリングの仕組みや用途、摩擦との関係などについて楽しく学ぶことができる。

 NTNは、今後もこのような取り組みを通じて、エネルギーのムダを極限まで低減し産業社会の発展に貢献するベアリングについて、広く地域社会の皆さまへお伝えしてまいります。

NTN展示ブース。テーマは「まさつ」の謎にせまれ! ~めざせ、ベアリングマスター~

 

カラダで感じる「まさつ」の不思議:紐を引っ張り、石を運ぶことで滑り摩擦と転がり摩擦の違いを体感できる引っ張り体験


 

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日本ベアリング、小型化と耐久性を両立するクロスローラーガイドを開発

1年 3ヶ月 ago
日本ベアリング、小型化と耐久性を両立するクロスローラーガイドを開発kat 2023年08日10日(木) in

 日本ベアリング(https://www.nipponbearing.com/)は従来製品であるSV形の設計を見直して大幅な性能アップを図ったクロスローラーガイド「スライドウェイ[HV形]」を開発した。

クロスローラーガイド「スライドウェイ[HV形]」

 

 HV形における設計見直しの一つが、ローラーと軌道台の接触長さを長くしたことで、ローラー/軌道台に発生する面圧を従来よりも小さくした。

 また、ローラーピッチを短くすることでローラー数の増加につなげている。これによって、従来品と比較して許容荷重を2倍に、定格寿命距離を7倍に高めている。

 取り付けは従来品と完全互換。HV形への置き換えだけで装置・設備の耐久性向上に貢献できるほか、同等性能でサイズダウン/コンパクト化が可能。

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NTN、軸受の診断レポートビジネスを開始

1年 3ヶ月 ago
NTN、軸受の診断レポートビジネスを開始kat 2023年08日04日(金) in

 NTNは、軸受の異常を検知する「NTNポータブル異常検知装置」の測定・分析データに基づく診断結果をユーザーに報告するレポートビジネスを開始した。機械保全を行うユーザーに診断レポートを提供し、機械保全の信頼性向上と工数削減、安定稼働に貢献する。

NTNポータブル異常検知装置

 

 NTNポータブル異常検知装置は、設備の振動測定や周波数分析を行うことにより、軸受の異常検知や損傷部位の推定を可能とするデバイス。手のひらサイズのコンパクトさが特長で、振動や異音が気になる設備に取り付けることによりその場で測定と分析ができ、専用アプリをインストールしたスマートデバイスでデータの解析や管理をすることが可能となっている。振動の原因の多くは軸受の異常に起因し、本デバイスを使用することで設備の振動の原因を効率的に調べることができる。

 従来、設備の機械保全は技能員の経験や感覚などを頼りに行われてきたが、近年は人材不足などによりノウハウの蓄積や伝承が困難になっている。また、機械保全に必要な工数を削減し、効率化するため、技能員の経験をデジタル化するニーズも高まっている。NTNポータブル異常検知装置はこうしたニーズに対応する商品として、2020年の発売以来、さまざまな業種のユーザーにその利便性や機能の高さを評価され、これまでに国内外で多数の納入実績を持つ。

 同社ではNTNポータブル異常検知装置の提案を進める中で、徹底した保全体制が必要な重要設備を扱うユーザーから、本商品を用いた機械保全の効率化に加え、機械保全の信頼性をさらに向上させたいという要望が寄せられ、測定データを基にした診断レポートビジネスを開始したもの。軸受メーカーとしての専門知識やノウハウを持つ同社がユーザーのデータを分析し、詳細な診断結果をレポートとしてユーザーに提供する。

 本サービスを自治体の上下水道設備向けに提案したところ、配水ポンプやモータなどの測定データにおいてユーザーの通常の機械保全の方法では認識できない軸受の軽微な異常振動を発見した。その結果、ユーザーが同社の分析・診断結果をもとに新たに修理計画を立てることで、軸受の故障を未然に防ぐことができた。

 国内においては、今後も機械保全のデジタル化に対するニーズが高まり続けると考えられている。NTNは、回転動作が伴うモータやポンプなどの設備を中心に本サービスを展開し、機械保全の信頼性向上と設備の安定稼働に貢献していく。

 同社ではNTNポータブル異常検知装置のほか、軸受や近傍にセンサを取り付けて軸受の状態を監視する商品やサービスも提供しており、本サービスで蓄積した測定や分析に関するノウハウを活用し、「サービス・ソリューション」分野のさらなる展開につなげていく考えだ。

診断レポートビジネスの概要(イメージ)

 

kat

THK、MLBと日本におけるパートナーシップ契約を締結

1年 3ヶ月 ago
THK、MLBと日本におけるパートナーシップ契約を締結kat 2023年08日01日(火) in

 THKとメジャーリーグベースボール(MLB)は、本年7月1日~2024年12月31日の1年半の期間において、日本におけるパートナーシップ契約を締結した。

MLB とTHKのバナー

 

 THKではこれまで東京ドーム、阪神甲子園球場、ヤンキースタジアム、エンゼルスタジアムに企業広告を掲出していたが、今回締結したMLBとのパートナーシップを通じて、成長戦略として掲げる『グローバル展開』のメッセージをより一層日本市場に浸透させるとともに、ビジネス領域の拡大に取り組んでいく考えだ。

 メジャーリーグベースボール(MLB)は、米国とカナダの計30の加盟球団で構成される米国で最も歴史のあるプロスポーツリーグ。米国、カナダだけではなく世界中のコミュニティにおいて、野球によるビジネス、マーケティング、地域とのつながり、社会貢献などあらゆる面で浸透しており、スポーツを通じて社会に大きな影響を与えている。

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イグス、無潤滑ボールベアリング用の耐薬品性・高温耐性の新材質を開発

1年 3ヶ月 ago
イグス、無潤滑ボールベアリング用の耐薬品性・高温耐性の新材質を開発kat 2023年07日31日(月) in

 イグスは、無潤滑ボールベアリング「クシロス A500製ラジアル深溝ボールベアリング」の材質として、酸化ジルコニウム製セラミックボールとクシロデュールF500ケージ(保持器)材質の二つの新材質を追加した。

 

 化学産業や半導体産業では、ボールベアリングのような機械部品は頻繁に交換され、システムのダウンタイムのリスクが常に存在する。耐久性に対するユーザーからの要望を受け同社では、クシロスA500ポリマー製ボールベアリングに今回、二つの素材を新しく採用した。新素材を使用した無潤滑ボールベアリングは、化学産業や自動車産業における半導体やバッテリーの製造で発生する、耐薬品性・非金属使用・高温耐性が求められる環境で真価を発揮する。用途に適したケージやボール素材を探すユーザーに対し、さらに多くの選択肢を提供できるようになる。

 今回新しく、ステンレスボールとガラスボールに加えて、酸化ジルコニウム製のセラミックボールを使ったラジアル深溝ボールベアリングの提供を開始する。ボールベアリングの内輪と外輪には、これまで同様、実績のあるクシロデュールA500高機能ポリマーを使用している。セラミックボールは高い強度と高い耐破壊性、低摩耗性、高い耐熱衝撃性を有し、高温耐性・耐薬品性が要求される環境で、ステンレスボールやガラスボールに比べよりも強い耐性を発揮する。

 また、高温用ケージ材としてクシロデュールF500を新しく選択できるようになった。F500ケージは、すでに高い耐摩耗性が実証されているイグリデュールJ3ケージ材をベースに開発。同社ドイツ・ケルン本社にある試験施設では、クシロス ボールベアリングをさまざまな試験装置でテストしているが、強化されたクシロデュールF500ケージは、同等のA500ボールベアリングケージよりも最大50%の長寿命化を達成している。

 また、F500ケージの使用により、無潤滑ボールベアリングは150℃の高温での連続使用に長く耐えられるようになっただけでなく、多くの薬品に耐性を発揮する。

 クシロスシリーズは高機能ポリマー製であるため、従来のステンレス製ボールベアリングよりも最大50%軽量であるほか、ポリマーに組み込まれた固体潤滑剤により、メンテナンスと潤滑油を必要とせず、衛生的に低摩擦の無潤滑運転を可能にしている。また、今回開発した新素材のセラミックボールまたは新ケージ材質を使用したクシロス A500製ラジアル深溝ボールベアリングは、化学・半導体産業における過酷な高温環境でも確実に動作する高い信頼性を実現している。

kat

大同メタル工業、すべり軸受が水素エンジントラックに採用

1年 3ヶ月 ago
大同メタル工業、すべり軸受が水素エンジントラックに採用kat 2023年07日26日(水) in in

 大同メタル工業(https://www.daidometal.com/jp/)は、同社のすべり軸受が使用されている水素エンジンを搭載したトラックの実証走行出発式が6月27日に富山県で開催された、と発表した。

水素エンジントラック実証走行出発式

 

 この水素エンジントラックは、フラットフィールド、東京都市大学、トナミ運輸、北酸、早稲田大学アカデミックソリューションが提案した「既販中型重量車の水素エンジン化事業性検証プロジェクト」が、環境省の 2021年度「水素内燃機関活用による重量車等脱炭素化実証事業」に採択され、2021年 8月より共同研究を進めてきたもの。

 本プロジェクトは「走行距離が長く、需要量も大きい重量車(トラック等)」の脱炭素化に向けた取り組みで、既存車両を水素エンジン車に改造し、その実用性の確保と環境性・経済性の評価を行うもので、既存のディーゼルエンジン並みの出力の達成と同エンジンを搭載した車両製作が完了し、今回実用化を目指して富山県内において走行試験が開始された。

 2026年度の社会実装(販売開始)の達成に向け、大同メタル工業も自動車産業に携わる多くの企業とともに本プロジェクトに協力しており、今回実証走行を開始した水素エンジントラックには、同社のエンジン用すべり軸受が使用されている。

エンジン用すべり軸受(写真は製品イメージ)

 

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ベアリング&モーション技術の総合情報誌「bmt」2023年7月号「特集:マテリアルハンドリング」「キーテク特集:摩擦摩耗試験」発行!

1年 3ヶ月 ago
ベアリング&モーション技術の総合情報誌「bmt」2023年7月号「特集:マテリアルハンドリング」「キーテク特集:摩擦摩耗試験」発行! in admin 2023年07日24日(月) in

 ベアリング&モーション技術の総合情報誌「bmt(ベアリング&モーション・テック)」の第43号となる2023年7月号が7月25日に小社より発行される。

 今号は、「特集:マテリアルハンドリング」、「キーテク特集:摩擦」で構成。特集「マテリアルハンドリング」では、物流倉庫などにおける自動化を促進させるロボット技術やアクチュエータ技術、さらには重量物のマテリアルハンドリングを支える軸受技術などを紹介する。

 キーテク特集「摩擦摩耗試験」では、トライボロジー性能について、摩擦・摩耗メカニズムの追究から、品質管理・スクリーニング、実機での摩擦・摩耗の再現まで、幅広い試験評価に対応する摩擦摩耗試験の最新情報を伝える。

特集:マテリアルハンドリング

◇多品種ピッキングロボットの研究開発動向・・・産業技術総合研究所 堂前 幸康

◇物流倉庫の自動化・高効率化に寄与する高負荷容量・高耐久ユーティリティスライドの開発と展開・・・THK 安藤 良寛 氏に聞く

◇トライボロジー特性を最適化したマテハン機器向けブッシュの技術動向・・・HEF DURFERRIT JAPAN オリヴィエ モルヴァン 氏に聞く

Featured Events

◇本年9月18日~23日開催、EMO Hannover 2023の、ここが見どころ

キーテク特集:摩擦摩耗試験

◇摩擦摩耗測定を通じたネットゼロエミッション社会への貢献の可能性・・・Optimol Instruments Prueftechnik GmbH  Gregor Patzer、訳:パーカー熱処理工業 越智 直行、佐藤 雅之

◇ベアリング&モーション要素表面改質層のトライボロジー特性評価試験・・・編集部 

連載

注目技術:ナノダイヤモンド援用による高能率な超平滑鏡面創成を目指したELID研削・・・理化学研究所 大森素形材工学研究室

あるコスモポリタンの区区之心 第13回 不確かな時代における私塾・・・紺野 大介

Q&A「浄油技術」の基礎知識 第12回 オイル清浄度の測定方法・・・RMFジャパン テクニカルサポート

トピックス

自動車技術会、第73 回自動車技術会賞の受賞者を決定

日本トライボロジー学会、2022年度学会賞 授賞式を開催

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イグス、リサイクル素材で作られたプラスチック製自転車部品を開発

1年 3ヶ月 ago
イグス、リサイクル素材で作られたプラスチック製自転車部品を開発kat 2023年07日24日(月) in

 イグスは6月にドイツ・フランクフルトで開催された自転車業界の展示会「Eurobike 2023」で、自転車メーカー向けにリサイクル素材で作られた部品やリサイクル可能な部品を展示した。

 

 同社は、2022年のハノーバーメッセで完全プラスチック製の自転車「igus:bike」を発表したが、Eurobike 2023では、自転車メーカー向けに高性能プラスチック製の製品ラインを追加した。具体的にはフレーム、クランクセットなどの製品があり、ハンドルバーに関しては今後量産を開始し、Advanced社の自転車Recoに採用される予定となっている。ハンドルバーはイグスが自社開発した高機能ポリマーで製造、射出成形法を採用した一体成形品となるため、アルミニウム製ハンドルバーに見られるような溶接の継ぎ目がない。アルミニウム製と同様に安定性が高く、品質はイグスの広大な自転車試験施設で検証されている。

 これらの製品はリサイクル可能で、その一部はリサイクル素材から作られている。生産はケルンで開始され、今後アジアと北米にも拡大される予定。

 自転車の設計と生産においても省資源がますます重要になる中で、輸送やエネルギー多消費型生産、部品廃棄は、自転車産業におけるCO2排出量の大部分を占めている。

 「プラスチック技術は、自転車のすべての部品に応用できる可能性があり、業界の新たな選択肢になると考えている。我々の顧客は、CO2削減、リサイクル性、耐久性、ローカル・サプライチェーンをますます求めている」 とイグスの自転車部品部門責任者であるヤン・フィリップ・ホルマン氏は語る。

 今回、自転車メーカー向けにボールベアリング、クランクセット、ステアリングヘッドベアリング、特別に開発された高性能プラスチック製フリーホイールなどの新しいカタログ製品を発表し、間もなくフレーム、ハンドルバーも上市する予定となっている。また、シートポストとサドルレールも準備中だ。

 本取り組みによって、OEMに対し、研究・製品開発から自転車部品専用の試験、金型製作、高機能ポリマーによる生産まで、同社1社であらゆる技術・サービスに対応できる。同社は30年以上にわたり、多くの有名自転車メーカーにすべり軸受やその他の可動部品を供給してきた。今後、自転車OEMに対し、4大陸にある12の工場から現地供給できるよう目指していく。

 完全プラスチック製自転車「igus:bike」の開発の結果、シャンプーボトルや海洋漁網など、消費者から回収された廃棄物をフレームとホイールに使用した、頑丈なプラスチック製自転車が誕生。自転車の耐摩耗部品はすべて、耐久性と摩擦特性に優れた独自のポリマーで作られている。同社はこのプロジェクトを「自転車業界のための生きた実験室」と呼んでおり、2023年9月初旬に最初のケルン製自転車を販売開始する予定となっている。同社では、「自転車産業においてもプラスチックの専門知識を生かし、他のメーカーと協力しながらプラスチック循環型経済の促進に努めていきたい」とコメントしている。

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THK、OEE最大化プラットフォームの直動部品向けAI診断サービスを提供開始

1年 3ヶ月 ago
THK、OEE最大化プラットフォームの直動部品向けAI診断サービスを提供開始kat 2023年07日24日(月) in in

 THKは、OEE(設備総合効率)最大化プラットフォーム「OMNIedge(オムニエッジ)」 の直動部品向けソリューションとして、新たなAI診断サービス「ADV」の提供を開始する。閾値設定不要で状態変化と異常度をAIがスコア化し、分析レポートを提供できる。

 製造装置の心臓部に欠かせないLMガイド、ボールねじなどの直動部品は、高品質・高剛性で頻繁に故障することはないが、突然故障するといわゆる“ドカ停”を引き起こし、工場稼働の大きな生産ロスを発生させる。定期的に給脂などのメンテナンスをこまめに実施しておけば故障予防にもつながるが、設備や機器の台数が増えれば増えるほど、突発的な故障で生産に大きな支障をきたさない予防保全が求められる。その一方、部品交換などのメンテナンスは熟練技術者の経験や勘頼りで今でも属人的な対応がなされている中で、デジタル技術を駆使し簡単にメンテナンスのタイミングを見極めたいと考えるマシンユーザは少なくない。

 そうした背景から、同社では2020年から、直動部品にセンサを後付けすることで破損と潤滑状態を数値化するソリューションOMNIedgeを提供してきたが、今回AIによる診断サービスADVを追加した。

 

 ADVにはヘルススコアを算出するAIアルゴリズムが採用されており、ユーザーがこれまで苦労してきた閾値の設定が不要となり、各種データからヘルススコア(異常度)を算出して直動部品の状態を判断する。ADVは変化と異常を検知するだけでなく、データを分析し、メンテナンスレポートを提示することで、多台数の設備保全を担っているお客様の保全活動を劇的に効率化する。また、従来の破損、潤滑の状態を数値化する機能と併用することで、直動部品の破損やメンテナンスタイミングの判断においても脱・属人化にも寄与する。

 同社では、センサ提供だけでなくAIを使った様々なサービスを包括的に提供することで、ユーザーとのエンゲージメントをより強固なものへと高めていく。さらに、製造現場で発生するロスを削減して設備総合効率(OEE)の最大化に貢献するIoTソリューションを提供していく。

 ADVの特長は以下のとおり。

1.閾値の設定が一切不要:従来は各パラメータに対して閾値の設定が必要だったが、AIがヘルススコアを算出するため設定が不要。設備ごとの異なる閾値設定で悩みを抱えている人に最適

2.デジタルとアナログの融合:AIが値の変化から異常を捉え、直動部品を熟知したスペシャリストがメンテナンスレポートを作成し提出。直動部品のリーディングメーカーである同社がデータを分析してレポートを提出するため、明確で分かりやすい運用ができる

 

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東京理科大学・佐々木研究室、第11回トライボサロンをハイブリッド開催

1年 4ヶ月 ago
東京理科大学・佐々木研究室、第11回トライボサロンをハイブリッド開催kat 2023年07日15日(土) in

 東京理科大学・佐々木研究室(主宰:佐々木信也 教授)が主催する「トライボサロン」(https://tribo-science.com/salon)の第11回目が7月15日、東京都葛飾区の葛飾キャンパスでのオンサイト参加とオンライン参加からなる、ハイブリッド形式によって開催された。

第11回トライボサロン オンサイト開催のようす

 

 トライボサロンは、トライボロジーに関係する情報・意見交換の場として、毎月1回のペースで開催しされている。もともとは佐々木研究室の博士課程学生の勉強会として発足し研究成果の発表や最新の研究動向などに関する意見や情報交換を重ねてきたが、2022年9月からは佐々木研究室に限らず広く参加の戸を開き、関係者のネットワーク作りも目的の一つとして活動している。トライボロジーに関する情報交換、人材交流等を通し、関連技術の向上と発展に資することを目的に、次の活動を円滑に行えるよう運営に努めている。

 第11回目となる今回のトライボサロンでは、MoDTCを中心とする「有機モリブデン化合物の機能」をテーマに、Office Tanaka・田中典義氏(元ADEKA)を講師に話題提供が行われた。

 講演では、MoDTCの錯体構造の違いによって摩擦低減・酸化防止・耐摩耗性の効果が違うこと(硫黄が多いほど良好)や、MoDTCが低摩擦を実現するMoS2の供給源となり、MoS2被膜生成の必要条件としてMoO3被膜の生成が重要であることなどが紹介された。そのほか、低粘度エンジン油とMoDTCの組み合わせで2%程度の燃費改善結果が得られている自動車メーカーの発表などを紹介しつつ、MoDTCの最大の特徴は低フリクションであり、今後は①熱・酸化劣化を受けにくい新規Mo化合物の開発、②MoDTCの分解を抑える配合処方、③分解後のMo化合物でも有効に働く硫黄サプライヤーの探索が期待される、と総括した。

 なお、トライボサロンに関心のある方は以下のURLを参照されたい。

 https://tribo-science.com/salon

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本年9月18日~23日開催EMO Hannover 2023の見どころを紹介

1年 4ヶ月 ago
本年9月18日~23日開催EMO Hannover 2023の見どころを紹介 in kat 2023年07日14日(金) in

 ドイツ工作機械工業会(VDW)は7月5日、ドイツ・フランクフルトにあるクラシックカーのための総合施設Klassikstadt(クラシックシュタット)で「EMO Hannover 2023 Preview」を開催した。本年9月18日~23日にドイツ・ハノーバー国際展示会場で4年ぶりにリアル開催される「EMO Hannover 2023(「EMOハノーバー2023)」の見どころを紹介するもので、ドイツ本国のほか日本など世界30ヵ国から、70名超のジャーナリストが参加した。

 ここでは同プレビューイベントの概要を通じて、EMOハノーバー2023の見どころを紹介したい。
 

プレビューイベントの会場となったクラシックシュタット

 

オープニング・スピーチを行うVDW報道・広報部長のSylke Becker氏

 

EMOハノーバー2023のハイライト

 プレビューではまず、VDWの現EMOハノーバー マネージングディレクターのヴィルフリート・シェーファー(Wilfried Schaefer)氏と次期マネージングディレクターのマルクス・へーリングス(Marks Heerings)氏が、インタビュアーの質問に答える形で、EMOハノーバー2023の見どころを紹介した。

 EMOハノーバーは「製造業のイノベーション(Innovate Manufacturing)」をテーマに掲げているが、EMOハノーバー2023では産業界が現在直面する課題に対処するための「未来への洞察(Future Insights)」として、「ビジネスの未来(The Future of Business)」、「コネクティビティの未来(The Future of Connectivity)」、「生産におけるサステナビリティの未来(The Future of Sustainability in Production)」の三つの未来にフォーカスする。

 ビジネスの未来では、新たな市場、新たなビジネスモデル、ビジネスチャンスに焦点を当てる。高齢者も長く働けるような働き方改革につながるビジネスモデルの構築のヒントにもなる。

 コネクティビティの未来では、インダストリー4.0(Industry 4.0)、産業IoT(IIot)、デジタル・ビジネスモデル、予知保全、機械学習、コネクティビティ、相互運用性、人工知能(AI)・拡張・仮想現実アプリケーションなどの動向を取り上げる。今回、工作機械の情報を簡単にデータ化し収集するインターフェイスの規格「umati(universal machine technology interface)」のスタンドでは、工場内や工場間の効果的なネットワーキングの基盤として、機械・プラントエンジニアリング業界向けの接続イニシアチブの最新開発状況を紹介することを目的とした、大規模なライブ・デモンストレーションが行われる。機械の状態監視データを活用することで最適な予兆保全が図れるなど、サプライヤーとしてはデータを活用することによる新しいサービスの提供の形が、ユーザーとしてはデータが新しいビジネスモデルにどう活用できるかを考える場となる。

 生産におけるサステナビリティの未来では、今日の最も喫緊の課題の一つで、すでに投資の計画立案にも取り入れられているテーマである、サステナビリティの統合について取り上げる。エネルギーの効率化に焦点を当て、生産のあり方を提示する。

 7月現在、出展社についてもまだ募集中で、サステナビリティ、協働ロボット(コボット)など、トピックスごとにパッケージブースで提供できる。

 来場者はまた、www.emo-hannover.deのチケットストアでオンライン登録すると「マッチメイキング」オファーを受け取り、そこでプロフィールと関心のあるテーマを入力することによって、同じテーマを扱う出展企業とのマッチングが可能になる。
 

見どころを紹介するシェーファー氏(左)とへーリングス氏(右)

 

EMOハノーバー2023に見るumatiの進展

 工作機械やロボット、射出成形機などの情報を簡単にデータ化し収集するインターフェイスの規格「umati」の現状、EMOハノーバー2023で披露される内容に関して、umatiの規格策定の中核を担うVDWマネージングディレクターのアレクサンダー・ブルース(Alexander Broos)氏による基調講演が行われた。

 汎用・拡張・セキュア性が高いため世界標準になりつつある通信規格「OPC UA」を通信プロトコルとして採用し、umatiという共通の言語・辞書を用いることで、さまざまな機械同士が互いに連絡を取ることができる。EMOハノーバー2023の中心テーマであるコネクティビティの未来、ビジネスの未来、サステナビリティの未来において、umatiは主導的役割を果たす。コネクティビティの未来はもちろんのこと、ビジネスの未来において、新たな金であり石油であるデータをカスタマーとシェアすることで、より上位のビジネスを獲得できる。また、サステナビリティの未来では、umatiによる効率向上、省資源、CO2低減、さらにはコスト削減が図れる。

 umatiのパートナー企業はすでに、ドイツに次いで、スイス、イタリア、日本と増えつつあり、その数は300社以上となっている。

 EMOハノーバー2023のumatiスタンドでは、umatiを活用した大規模なライブ・デモンストレーションが行われる。工作機械だけでなくロボットや三次元形状測定機、3Dプリンターなど、umatiがその適用領域を広げてきていることを示しつつ、各機械の稼働状況が見える化できることをアピールする。
 

umatiの現状について講演するブルース氏

 

90秒ピッチ/ミニ展示会を通じた出展各社の製品・技術紹介

 プレビューイベントではまた、EMOハノーバー2023の42 ヵ国1750社超 (7月5日現在)の展示企業を代表して、約30社による1社あたり90秒というピッチが行われたほか、同展示企業各社によるミニ展示会が併設され、EMOハノーバー2023で披露される製品・技術の一端が紹介された。ここではbmt関連の企業展示の一部を紹介したい。

イグス

 イグスは、リサイクルへの簡単なデジタルアクセスを提供する「Chainge」オンラインプラットフォームを紹介。同社は循環型スタートアップ企業cirplusに投資し、ユーザーが不要になったケーブル保護管(イグスの商標では「エナジーチェーン」)について、他社製ケーブル保護管を含めてリサイクルできる同オンラインプラットフォームを構築している。イグスのミニブースでは、工具不要で開閉できる頑丈なケーブル保護管「エナジーチェーンE4Q」のリサイクル品も展示。性能・耐久性は新品と遜色ないレベルを実現、サステナブル需要の高まりから新品と同等の価格でも受注は増加傾向にあるという。エナジーチェーンでのリサイクル品の比率が高まる中、すべり軸受についてもリサイクルを検討し、ドイツ・ケルン本社内にある300m²を超えるすべり軸受の試験施設において耐用年数予測につながるデータを蓄積するための耐久試験を実施中という。
 

イグスのスタンド

 

 DMG森精機

 EMOハノーバーの展示会場に巨大な街「DMG MORI CITY―The home of technology」を設け、最大4台の刃物台を搭載するターレット型の複合加工機、横型MCや5軸フライス盤から、プロセス統合までを披露する。ハイライトは、①プロセスの統合:複数のプロセスを1台の工作機械に統合することで、生産性の向上と資源の節約、CO2排出量の削減を実現、②自動化:プロセスの生産性が向上し、年中無休で生産される部品の品質が保証され、機械の稼働時間が長くなり、サステナビリティが向上する、③デジタルトランスフォーメーション(DX):ワークフローを改善し、新たな機会を創出し、消費電力を削減することで、競争上の優位性を確立、など。
 

DMG森精機によるピッチ

 

オークマ

 新世代CNC「OSP-P500」を欧州で初披露する。①デジタルツインの革新:機械も制御も創る同社ならではの精緻なモデルとリアルな制御で、機械および加工を忠実に再現。現場の作業をデジタルで支援する「デジタルツイン」、②操作性の革新:初心者でも超簡単、熟練技術者の現場力を活かす「スマートオペレーション」、③加工の革新を支える2倍の演算性能:精密加工と快適な稼働を提供「スマートコントロール」、④脱炭素ソリューション:高生産性・高精度と環境対応を機械が自律的に両立、⑤強固なセキュリティ機能:ネットワークにつないでも安全、安心。安定稼働と資産を守る、の五つのソリューションでユーザーの生産性の向上と、ものづくりを取り巻く社会課題の解決に貢献する。
 

オークマのスタンド

 

FLACO

 水で希釈して使用する水溶性切削油(クーラント)のミキシングと濃度管理、供給を行う可搬式装置「FLACO KSSシリーズ」を紹介。クーラントは通常、濃度7%で設定した場合でも、機械を稼動してもしなくても水の蒸発により濃度が濃くなり8%、10%と変化する。同装置では、設定濃度に維持できるよう水を自動で継ぎ足すなど性能の安定したクーラントを工作機械に供給することで、①NG品を出さない安定した加工プロセスを実現、②工具の摩耗を低減し工具寿命を延長、③エマルションの分離、転相、沈殿物の発生がなく工具損傷のリスクが少ない、④菌の増殖を抑えクーラントの寿命延長を実現するとともに、作業者を保護する、⑤自動供給バルブなどの採用で定量供給を実現、工作機械の周囲を清潔に保つことができる、など加工効率の向上とコスト削減、作業環境改善という付加価値を提供する。
 

FLACOによるピッチ

 

Hofmann

 接触モニタリング、衝突モニタリング、ドレッシング(目直し)モニタリングなどの機能によって、研削プロセスの信頼性を高めるアコースティック・エミッション・システム「AE 9000」を紹介。

 接触モニタリングはAE信号の評価によって、研削砥石とワークが接触しているかどうかを確認。これによって砥石の空振りを避け、無駄な研削動作・加工時間の増大につながらないようスピンドル動作を正しく制御する。

 衝突モニタリングは、AE信号が設定した閾値を超えた際にアラームを発し加工サイクルを停止。機械とワークに損傷を与えることを防止する。

 ドレッシングモニタリングは、AE信号によってドレッシングの状態があらかじめ設定された要求形状のための均一な信号であることを確認、不必要なドレッシングプロセスを避けることができる。
 

Hofmannのスタンド


 

プレビューの全参加者

 

kat
Checked
55 分 30 秒 ago
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