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NTN、創業100周年を記念し社史を刊行

5年 ago
NTN、創業100周年を記念し社史を刊行kat 2019年10日24日(木) in

 NTNは、2018年3月に迎えた創業100周年を記念し、「沿革編」「技術編」「資料編」の3部構成で同社の100年の歴史をまとめた社史「NTN100年史 The History of NTN: 100 years」を刊行した。

NTN100年史 The History of NTN: 100 years

 

 同社は、1918年に三重県桑名市で創業して以来、戦前は日本の産業とともに成長し、その後は戦争による主力工場の被災、操業再開からの復興、激変する世界情勢の中での世界市場への挑戦など、幾多の事業環境の変化や困難を乗り越え、2018年に創業100周年を迎えた。

 今回刊行された社史は、同社のこれまでの企業活動を、各時代の経済・社会情勢といった事業環境の変化とともに振り返る「沿革編」、独自技術で開発した高付加価値商品を業種ごとに紹介する「技術編」、さまざまな会社情報をデータや画像で紹介する「資料編」の3部構成で、NTNの歴史をあらゆる側面から振り返る内容となっている。

 同社史は、同社の取引先に贈呈するほか、学校や図書館などに寄贈し、さまざまなステークホルダーの同社への理解を深めてもらう考えだ。

 また、ダイジェスト版を多言語(日・英・中・仏)で順次制作して従業員に配布。これまでの歴史を知ることで自社に対する愛着と誇りを持ち、同社で働くことの社会的意義の理解と今後のさらなる成長への糧とする狙い。

 同社史の体裁は、A4判、オールカラー 465頁 (貼函入り)。

「沿革編」サンプルページ

 

「技術編」サンプルページ

 

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ジェイテクト、モロッコ生産拠点で開所式を実施

5年 1ヶ月 ago
ジェイテクト、モロッコ生産拠点で開所式を実施kat 2019年10日17日(木) in in

 ジェイテクトは10月9日、モロッコで初めてとなる生産拠点で開所式を行った。電動パワーステアリングの製造・販売を手掛ける「JTEKT AUTOMOTIVE Morocco(JAMO)」と、JAMO敷地内で稼働するジェイテクトグループ会社の富士機工のモロッコ生産拠点で自動車用ステアリングコラムの製造・販売を手掛ける「Fuji Autotech Morocco(FAMO)」の工場完成披露式典として、執り行ったもの。

式典のようす

 

 ジェイテクトグループは欧州自動車メーカーの生産拡大が広がるモロッコにおいて、自動車メーカーのニーズを的確に把握し、製品の供給を行う目的でJAMOを2017年9月に、FAMOを2018年9月に設立した。

 両社はモロッコをはじめとする北アフリカ市場を中心とした新たな供給戦略拠点と位置づけ、これまで日本や欧州、世界各地で培ってきた電動パワーステアリングEPSの技術、生産に関する知見を活かし、競争力のある生産拠点としてEPSの供給を進めていく。

 JAMOではEPSをアフリカ市場でも年間30万台のEPS生産を目指して、欧州自動車メーカーを中心に提案を進めていく。 
ジェイテクトではグループ会社の富士機工とともに、EPSの製品技術を高めるとともに、グローバルでの生産対応力の一層の強化を進めていく考えだ。

 JAMO 敷地内で執り行われた開所式には、ジェイテクト 常務取締役 松岡浩史氏、JTEKT EUROPE COO Francis FORTIN(フランシス・フォルタン)氏、富士機工 取締役社長 大村秀一氏が出席したほか、モロッコ政府とタンジェメッド特別庁の関係者、在モロッコ日本大使、その他多くの関係者が臨席した。

ジェイテクト・松岡氏による植樹の様子


 

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ジェイテクト、電動ブレーキ用の非循環ボールねじを開発

5年 1ヶ月 ago
ジェイテクト、電動ブレーキ用の非循環ボールねじを開発kat 2019年10日08日(火) in in

 ジェイテクトは、電動キャリパブレーキ(EMB:Electro Mechanical Brake)への適用を想定した「非循環ボールねじ」を開発した。EMBは、ディスクブレーキのピストンを押す駆動源を油圧から電動モータに変更したブレーキ方式。電気自動車(EV)やハイブリッド車(HEV)等の電動車に適しており、車両の軽量化やCO2排出削減、快適性の向上に貢献する。

開発品イメージ

 

 近年の環境規制に対応するため自動車業界においても電動化や自動運転化が急がれる中、搭載する部品も、油圧から電子制御への置き換えが進んでいる。

 EVやHEVのブレーキには、回生ブレーキと摩擦ブレーキが併用されている。回生ブレーキは、モータの回転する力を電力エネルギーに変換することで減速する仕組みで、この「エネルギー回生」を最大に生かす摩擦ブレーキの制御によって自動車の燃費向上につながるが、摩擦ブレーキにボールねじを用いることで、エネルギー回生の効率向上ならびに制動性の向上に貢献できる。

 ボールねじは、電動モータの回転運動をブレーキピストンの直線運動に効率よく変換する。一般的に、ボールねじは直線運動する際にボールが軌道から脱落しないよう循環させる機構が主流。循環させる機構には様々なタイプがあるが、いずれの機構も、循環部を作ることによって本体が大きくなるというデメリットがあった。

 これに対しジェイテクトでは、EMBがブレーキ制動時に必要とする直線運動距離が短いことに着目、ボールとボールの間にばねを介在させることで循環機構を廃止しても回転を続けられる小型化したボールねじを開発した。

 また、グリースの改良により油膜切れによる効率の低下を防ぐことで、充分な耐久性を確保し、メンテナンスフリーを実現している。

一般的なボールねじと開発品の機構の違い

 

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ジェイテクト、クリープ摩耗抑制玉軸受を開発

5年 1ヶ月 ago
ジェイテクト、クリープ摩耗抑制玉軸受を開発kat 2019年10日08日(火) in in

 ジェイテクトは、ハイブリッド車(HV・PHV)や電動車(EV・FCV)の変速機や、エンジン車の無段変速機(CVT)などで主に使用される「クリープ摩耗抑制玉軸受」を開発した。開発品は、変速機のハウジング内で起こる軸受の「クリープ」によるハウジングの摩耗を抑制、次世代自動車の信頼性と快適性の向上に貢献する。国内外の完成車・変速機メーカーなどに販売を展開していく。

開発したクリープ摩耗抑制軸受

 

 軸受のクリープとは、内輪もしくは外輪が運転中に軸またはハウジングに対して回転する現象をいう。この現象は、摩耗、変色、かじりなど様々な軸受損傷が起きる原因となる。

クリープの種類と発生原因

 

 クリープが発生すると、軸受とハウジングが擦れ合うことでその双方が摩耗して軸の芯ずれや傾きを引き起こす。その結果、ギヤのかみ合い不良による変速機の機能低下や異音などの不具合が発生する恐れがある。

 従来は、クリープによる不具合を避けるため、軸受の外輪を厚くしたり、固体潤滑皮膜を使用するといった策も取られてきたが、どちらもサイズ・重量やコスト面での課題があり、最適な製品の開発が必要だった。

 こうした背景のもと、ジェイテクトでは、2016年に「新構造のアンチクリープ玉軸受」を開発した。これは、外輪の外径中央部に円周方向の溝を作ることで、「ひずみクリープ」によるハウジング摩耗の抑制に貢献する技術。今回は、この円周溝に加えて、外輪全体に特殊皮膜を施すことで、「連れ回りクリープ」によるハウジング摩耗に対しても効果のある軸受の開発に成功したもの。

従来品と開発品の構造の比較従来品と開発品の外観の比較

 

 開発品は、従来の外輪厚肉品や固体潤滑皮膜などのクリープ対策品と同等のハウジング摩耗抑制効果を実現しつつ,軽量で低価格であることから、自動車用だけでなく、クリープによる摩耗が問題となる様々な産業機械への応用が可能となっている。

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ジェイテクト、鉄鋼設備焼結機パレット台車加圧ローラ用軸受の寿命を倍増

5年 1ヶ月 ago
ジェイテクト、鉄鋼設備焼結機パレット台車加圧ローラ用軸受の寿命を倍増kat 2019年10日03日(木) in in

 ジェイテクトは、鉄鋼設備である焼結機の一層の安定稼働とメンテナンスコストの低減を目的に、パレット台車の加圧ローラ軸受に使用する特殊シールに改良を加えることで、軸受寿命が従来比2倍となる製品の開発に成功した。これにより、メンテナンス周期のさらなる長期化、信頼性の向上を実現し、顧客の生産性向上に貢献していく。量産は2020年1月に大阪府柏原市の国分工場で開始する予定で、国内外の製鉄メーカーに販売を展開し、2億500万円の売上を目指す。 

 製銑工程の焼結機は鉄の原料となる粉鉱石と粉石炭を焼き固める設備で、パレット台車は焼き固められた焼結鉱を積載運搬する。

鉄鋼設備流れ図(製銑設備~製鋼設備まで)

 

焼結機概略


 製銑の工程で使用されるパレット台車用軸受は、高荷重や衝撃荷重といった厳しい使用条件に加え、粉塵と高温という環境下で使用されているため、軸受部品の一層の長寿命化へのニーズが高まっていた。

 こうした市場ニーズにお応えするため、ジェイテクトでは2018年2月に、「加圧ローラ軸受」と「車輪用軸受」などからなるユニットを大幅に改良したが、今回、加圧ローラ軸受に使用される「密封型複列円筒ころ軸受」の特殊シールにさらなる改良を加えることで、異物侵入量を従来品比70%低減できる、密封性の高い軸受を開発したもの。

 開発した特殊シールの特徴は以下のとおり。
 
①主リップにばねをつけることで追随性を向上

②柔軟性のあるサイドリップと外径ゴム巻きにより密封性を向上

製品イメージ

 

開発特殊シールの特徴

 

ダスト侵入量比

 

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空スペース、自律分散式転がり軸受で、4点接触玉軸受のサンプル受注を開始

5年 1ヶ月 ago
空スペース、自律分散式転がり軸受で、4点接触玉軸受のサンプル受注を開始kat 2019年10日01日(火) in

 空スペースは、保持器を使用せずに玉同士を非接触にする技術、ADB(Autonomous Decentralized Bearing / 自律分散式転がり軸受)について、4点接触玉軸受ADB-QJ002(深溝玉軸受6002と寸法互換) を開発、サンプル受注を開始する。本開発品は、10月18日~19日に東京都府中市の府中市市民活動センター プラッツで開催の第30回府中市工業技術展「ふちゅうテクノフェア」で披露される。

ADB-QJ002の外観

 同社ではこれまで、「シンプルで高性能なアンギュラ玉軸受」や「表裏がなく荷重方向を選ばない深溝玉軸受」のADB2形式を提供してきたが、今回の開発品はこれらの形式を上回る性能を備えるほか、従来2個で支持していた軸を1個で支えることができるもの。

 従来4点接触軸受は、複合荷重などを受けた場合の保持器摩耗などの問題から、用途が限られていたが、開発品はADBの「玉を分散させる機能」によってこの問題を解決。結果、広く使用できる4点接触玉軸受に仕上げている(図1)。

図1 使用例

 開発品であるADB-QJ002の特長は以下のとおり。

1.少ないアキシャル隙間と角隙間:アキシャル隙間は0.012mm 以下(深溝玉軸受は約0.1mm)で、傾き(図2)は従来の1/10(荷重端のガタ0.1mm)。

2.高い負荷容量:ラジアル方向は玉の接触点が倍のため負荷容量も倍増、アキシャル方向は接触角±25°による高い耐アキシャル負荷、モーメントはアンギュラ玉軸受2個並みの耐モーメント性能。

3.低損失で安定した高速回転:軌道曲率比(軌道曲率半径/玉の直径)62%で摩擦係数0.0008(図3)を実現するほか、高速運転で玉に働く0°方向の遠心力と同じ、合成接触角0°に案内するゴシックアーチ軌道により玉の公転が安定。

図2 片持ち水平軸

 

図3 2.7°傾斜垂直軸

 

 図2~図3姿勢、ナノダイヤ潤滑~無潤滑で、合計240 時間運転が確認されている(図4)。

図4 240時間耐久 軸受トルク

 

 仕様は以下のとおり。

・呼び番号:ADB-QJ002S (内輪2分割構造)、ADB-QJ002H(内輪穴充填構造)

・外径/内径/幅:32/15/9 mm

・材質:内外輪SUS440C/玉Si3N4

・潤滑:無潤滑(ナノダイヤコートの対応も可能)

・サンプル単価:2個注文の場合@¥96,000、10個注文の場合@¥68,000、200個注文の場合@¥11,200

※本ADBは素材からの製作品、最大外径φ300、特殊溝形状も個別対応可能。
 

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ITC Sendai 2019(国際トライボロジー会議 仙台 2019)が開催

5年 1ヶ月 ago
ITC Sendai 2019(国際トライボロジー会議 仙台 2019)が開催 in kat 2019年10日01日(火) in

 日本トライボロジー学会(JAST)が主催する最大のイベントである「国際トライボロジー会議(International Tribology Conference: ITC)」が9月17日~21日に、宮城県仙台市の仙台国際センターで開催された。

開催のようす


    
 ITCは、4年ごとにJASTが主催する国際会議(2005年までは5年ごと)で、理論的研究から実用化を目指した研究までバランスのとれた発表が行われている。特に海外のトライボロジー(摩擦・摩耗・潤滑の科学技術)関連の国際会議に比べて、自動車分野をはじめ幅広い産業界で活躍するトライボロジー研究者・技術者が多数参加し発表するITCは、世界各国から多くの参加者が集まることで知られている。

 今回開催されたITC Sendai 2019(ITC仙台)について、JAST国際企画委員会委員長でITC 仙台副実行委員長の足立幸志氏(東北大学教授)は、「JASTの国際的プレゼンスの向上に加えて、トライボロジーの科学技術としてのプレゼンス向上が。トライボロジーに関わる世界中の多様な分野の研究者・技術者がITC仙台において接点を持ち交流することによる、さらなるトライボロジーの飛躍、国際的な深いネットワークの構築などが期待されている。また、トライボロジーと異分野の融合を図ることもITC仙台における狙いの一つである。ITC仙台のロゴマークには、これらの願いを込めた」と語っている。

ITC仙台のロゴ

 

 初日のオープニングセレモニーで開会挨拶に立った堀切川一男ITC Sendai 2019実行委員長(東北大学教授)は、自ら開発した「滑らない箸」でプラスチック製のボールをつかむデモンストレーションをまじえてトライボロジー研究の成果を披露しつつ、「トライボロジーの基礎研究の重要性はますます増してきており、その用途はこの箸のように拡大してきている。」と挨拶した。

挨拶する堀切川氏

 

 また、若林利明JAST会長(香川大学教授)は、「トライボロジーは持続的成長への関わりが深く、グローバルの環境保全に貢献できる。今回もそうした発表が多くなされることを期待している」と述べた。

挨拶する若林氏

 

 今回の見どころの一つが、海外と日本の研究者による、トライボロジーおよび異分野の最先端研究に関するPlenary Lecture(基調講演)。“異分野と結ぶ、次の時代を切り開くPlenary Lecture”のテーマのもと、トライボロジーの最先端を切り拓く第一線の研究者とともに異分野(ロボット研究、レオロジー研究、数学)の第一線の研究者を招待し、以下のとおり講演が行われた。

・“Nanoscale Mechanisms Controlling Friction, Adhesion, and Lubrication Using in situ Approaches”Robert W. Carpick氏(University of Pennsylvania, USA)
・“ImPACT Tough Robotics Challenge - A National Project of Japan Cabinet Office on Disaster Robotics”田所 諭氏(東北大学、ロボット研究者)

・“What is the Best Design of Oil Additives for Friction Reduction?”平山朋子氏(京都大学)
・“Tribology and Rheology: Complementary Roles in Material Research”渡辺宏氏(京都大学、レオロジー研究者)

・“In-Silico Experiments in Tribology: the Power of Modelling and Simulations”Daniele Dini氏(Imperial College London, UK)
・“Mathematical challenge to a new phase of materials science”小谷元子氏(東北大学、数学者)

 ITC仙台におけるJASTのプレゼンス強化の目玉企画としては、「Plenary panel session (主要国際トライボロジー雑誌編集長討論会)」が行われた。これは、“WEAR”誌のChristian J. Schwartz氏(Iowa State University, USA; Assoc. Editor)、“JOURNAL OF TRIBOLOGY,ASME”誌のMichael Khonsari氏(Louisiana State University, USA; Editor)、“TRIBOLOGY INTERNATIONAL”誌のMichel Fillon氏(Institut Pprime, CNRS - Université de Poitiers – ISAE-ENSMA, Futuroscope Chasseneuil, FRANCE; Editor)、“Tribology Transactions,STLE”誌のChristopher DellaCorte氏(NASA Glenn Research Center, USA; Editor-in-Chief)、“TRIBOLOGY LETTERS”誌のNicholas David Spencer氏(ETH Zürich, Switzerland; Editor-in-Chief)、 “Friction”誌のJianbin Luo氏(Tsingh ua University, China; Editor-in-Chief)、“Tribology Online,JAST”誌の杉村丈一氏(九州大学)、という、世界の主要なトライボロジー関連雑誌7誌の編集長によるパネル討論会で、「世界におけるトライボロジー研究の動向」や「未来に向けたトライボロジー研究」などをテーマに、活発な議論がなされた。

主要国際トライボロジー雑誌編集長討論会のようす

 

 また、ITC仙台の技術セッションでは、これまでのITCで最大となる650件あまりの発表講演が行われた。

 トピックスとしては、Fundamentals of tribology(トライボロジーの基礎)、Lubrication and lubricants(潤滑および潤滑剤)、Surface and interface(表面および界面)、Material engineering(材料工学)、Manufacturing and machine elements(ものづくりと機械要素)、Life(生体・生活)のテーマが、シンポジウムとしては、JAST & STLE young tribologist symposium(日米トライボロジー学会若手シンポジウム)とともに、Contact dynamics of soft matters(ソフトマターの接触力学)、 Latest technology trends for lubricating greases(潤滑グリースの最新の技術動向)、Lubricant additive and base oil technology for sustainable global environment(持続可能な地球環境のための潤滑油添加剤および基油の技術)、New challenges in tribology for sealing technology(シール技術のためのトライボロジーの新たな挑戦)、New coating technology boosting tribological performance(トライボロジー性能を高める新しいコーティング技術)、Tribology simulation(トライボロジーシミュレーション)、Wear fundamentals(摩耗の基礎)といったテーマにおいて最新の発表がなされた。

シンポジウムセッション「New coating technology boosting tribological performance(トライボロジー性能を高める新しいコーティング技術)」のようす

 

ポスターセッションのようす


 

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イグス、協働ロボットの安全性を高めるロボットアームホルダーを開発

5年 1ヶ月 ago
イグス、協働ロボットの安全性を高めるロボットアームホルダーを開発kat 2019年10日01日(火) in

 イグスは、協働ロボットに装備されたケーブル保護管を固定する新しいロボットアームホルダーを開発した。コスト効率に優れ、サイズ調整が可能な新しいホルダーは、人と機械が協力して作業する製造現場で高い安全性を確保する。

 サブプロセスの自動化が企業の市場競争力を強化するとして、製造現場における協働ロボットの採用が増加してきているが、協働ロボットは人のすぐそばで一緒に作業することから、センサーやカメラ、電力供給システムによって安全性を確保する必要がある。

 今回新たに開発されたロボットアームホルダーは、協働ロボットに装備されたケーブルやホースを確実・コンパクトにガイドするイグス製のケーブル保護管「3次元動作用エナジーチェーン トライフレックスR」をロボットに確実に固定できる。スリムな設計で角が丸みを帯びているため、ロボットとの接触による怪我のリスクが低減され、作業現場の安全性向上に貢献する。

 協働ロボット用のロボットアームホルダーは、ロボットアームの回りにマジックテープをセットし、ロボットアームホルダーを固定するという、わずか2ステップでロボットに直接取り付けることができる。マジックテープ式なので、様々なタイプのロボットに工具無しで固定でき、別の協働ロボットにもいつでも付替えられる。射出成形で製造されているため、コスト効率にも優れる。

 新しいロボットアームホルダーは以下の3 種類のタイプから選択可能。

①標準タイプ:内側がゴム製のサイズ調節可能なマジックテープ2 本つき

②取付ブラケット装備タイプ:ケーブルクランプ有無を選択可能

③プロテクター装備タイプ:安全性をさらに向上

 新しいホルダーは、トライフレックスRシリーズTRC / TRE / TRL 30、40、50のほか、直径の異なるあらゆるケーブル保護管にも使用できる。

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ベアリング&モーション技術の総合情報誌「bmt」2019年9月号「特集:工作機械」が発行!

5年 1ヶ月 ago
ベアリング&モーション技術の総合情報誌「bmt」2019年9月号「特集:工作機械」が発行!admin 2019年09日27日(金) in in

 ベアリング&モーション技術の総合情報誌「bmt(ベアリング&モーション・テック)」の第20号となる2019年9月号9月25日に小社より発行された。

 今号は、「特集:工作機械」として、これからのものづくりに対応するための工作機械技術の現状と今後について概説するとともに、工作機械の高能率化を実現するための要素技術として、スピンドル技術や主軸軸受の技術、直線運動案内の技術のほか、無潤滑プラスチックを用いたベアリング&モーション技術、さらには、加工油およびその性能を保持するための管理技術などについて紹介する。

特集:工作機械

◇これからの「ものづくり」に対応するための工作機械技術の今後・・・日本工業大学 清水 伸二
◇工作機械主軸用軸受の高機能化への取組み・・・・ジェイテクト 挾間 健太
◇工作機械主軸用センサ内蔵軸受ユニットの開発・・・NTN 植田 敬一
◇工作機械におけるスピンドルユニットおよび直動案内の技術動向・・・日本ベアリング 篠田 智 氏、佐治 匡 氏に聞く
◇工作機械におけるモーション・プラスチック技術の適用・・・イグス 北川 邦彦 氏に聞く
◇水溶性切削油の管理と自動化の動向―加工精度の安定に寄与―・・・アタゴ 藤井 ちひろ

連載

注目技術:工作機械におけるしゅう動面油の技術動向・・・EMGルブリカンツ
トップインタビュー・・・・堀越 栄治郎 氏(リューベ)

トピックス

自動車技術会、人とくるまのテクノロジー展2019 名古屋を開催
2020年4/20~24開催のハノーバーメッセに「ジャパンパビリオン」の設置が決定
ハイウィン、最短2日目出荷「短納期シリーズ」のラインナップを拡充

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THK、4方向等荷重ローラータイプの直動案内の受注を開発

5年 2ヶ月 ago
THK、4方向等荷重ローラータイプの直動案内の受注を開発kat 2019年09日19日(木) in

 THKは、超高剛性、超重荷重に適した4方向等荷重ローラータイプの直動案内「LMガイド HRX形」の受注を開始した。同社では、本製品によって、様々な装置の高剛性化に貢献していく。

 HRX形は、転動体にローラーを使用しているため剛性が高いLMガイドで、LMブロック全長を長くし有効ローラー数を増加させたため、静定格荷重向上を実現した。

 また、LMブロックに作用する4方向(ラジアル方向・逆ラジアル方向・横方向)からの荷重に対して同一定格荷重となるように各ローラー列を接触角45°で配置したため、あらゆる方向に高い剛性を有する。

 さらに、同サイズのLMブロック、LMレールで自由な組み合わせで規格を満足する互換性製品をラインナップしている。
 

 

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ジェイテクト、スタートアップ企業育成・支援のPlug and Play社とパートナー契約を締結

5年 2ヶ月 ago
ジェイテクト、スタートアップ企業育成・支援のPlug and Play社とパートナー契約を締結kat 2019年09日19日(木) in

 ジェイテクトは、新領域での技術革新・新規事業の創生などを目的に、世界的な大手企業などとともにスタートアップ企業の支援・育成に取り組んでいる米国Plug and Play社とパートナーシップ契約を締結した。

 ジェイテクトでは近年、CASEと呼ばれる自動車産業の大変革やスマートファクトリー化などの製造業の高度化や労働者人口の減少や環境問題など様々なニーズに対応すべく、既存事業に留まらず、新領域での研究開発や技術革新を推進しているが、これらニーズに対応するには、自社のシーズだけでなく、ベンチャー企業や社外の持つ優れた技術と掛け合わせて開発スピードを加速することで、技術革新と新領域事業の創発をする必要がある。

 そこで今回同社では、スタートアップ企業の支援・育成をしながら、その技術や知見を得ることで、新規事業領域及び既存事業領域での開発スピードを加速することを目指し、グローバルでスタートアップ企業とネットワークを構築しているPlug and Play社とパートナーシップ契約を締結することを決めたもの。

 Plug and Play社は、米国シリコンバレーを本拠地に、世界14ヵ国30拠点以上でプログラムを展開し、世界各国のスタートアップ企業や起業家との独自のネットワークを有している。同社は、グローバル・イノベーション・プラットフォームとして、世界中の企業のイノベーションを支援。モビリティやIoT、サプライチェーンやロジスティクス、スマートシティなどの広範な産業分野にわたる事業促進プログラムを運営している。

 ジェイテクトでは、Plug and Play社とのパートナー契約を締結することにより、自社での研究開発を推進するとともに、スタートアップ企業との関係構築を進めていく。これにより、既存事業での技術革新に加えて、新領域でのテーマ創出や新規事業に結び付くイノベーションを創発させていくことを目指す。

締結式の様子

 

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ブルカージャパン、11/7に大阪で「実務に役立つトライボロジーセミナー」を開催

5年 2ヶ月 ago
ブルカージャパン、11/7に大阪で「実務に役立つトライボロジーセミナー」を開催kat 2019年09日18日(水) in

 ブルカージャパン ナノ表面計測事業部は11月7日、大阪市の東京 アットビジネスセンターPREMIUM新大阪(https://abc-kaigishitsu.com/osaka/shinosaka/access.html)で、「実務に役立つトライボロジーセミナー:高分子材料のトライボロジーから問題解決に向けたトライボロジーの基礎知識と評価手法の紹介」を開催する。

 今回は、京都大学 化学研究所 教授 辻井敬亘 氏とJAPAN TESTING LABORATORIES 名古屋事業所 物性評価センター 谷田芳夫 氏による特別講演を設けている。

 問い合わせ先は以下のとおり。

・ブルカージャパン ナノ表面計測事業部 電話:03-3523-6361

・WEB登録サイト https://mbns.bruker.com/acton/media/9063/tmt1107

 プログラムは以下のとおり。

・13:15~13:30 ご挨拶

・13:15~14:30 【特別講演1】「ソフト&レジリエント・トライボロジー」京都大学 化学研究所 教授 辻井敬亘 氏

・14:30~15:30 「トライボロジーにおける一般的知識とトライボロジー評価機の概要」
ブルカージャパン ナノ表面計測事業部

・15:45~17:00 【特別講演2】「実機におけるトライボロジー ~問題解決に向けた基礎試験機の適用~」JAPAN TESTING LABORATORIES 名古屋事業所 物性評価センター 谷田芳夫 氏

・17:00~17:30 「ナノインデンテーション技術の紹介」ブルカージャパン ナノ表面計測事業部
 

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ブルカージャパン、10/17に東京で「実務に役立つトライボロジーセミナー」を開催

5年 2ヶ月 ago
ブルカージャパン、10/17に東京で「実務に役立つトライボロジーセミナー」を開催kat 2019年09日18日(水) in

 ブルカージャパン ナノ表面計測事業部は10月17日、東京都中央区の東京 ベルサール八重洲 Room6(https://www.bellesalle.co.jp/shisetsu/tokyo/bs_yaesu/access/)で、「実務に役立つトライボロジーセミナー:潤滑油のトライボロジーから問題解決に向けたトライボロジーの基礎知識と評価手法の紹介」を開催する。

 今回は、東北大学 未来科学技術共同研究センター 栗原和枝教授とJAPAN TESTING LABORATORIES 本社 分析センター 谷田芳夫 氏による特別講演を設けている。

 問い合わせ先は以下のとおり。

・ブルカージャパン ナノ表面計測事業部 電話:03-3523-6361

・WEB登録サイト https://mbns.bruker.com/acton/media/9063/tmt1017 

 プログラムは以下のとおり。

・13:00~13:15 開会挨拶

・13:15~14:30 【特別講演1】「境界潤滑における潤滑油の新しい描像(仮)」東北大学 未来科学技術共同研究センター 教授 栗原和枝 氏

・14:30~15:30 「トライボロジーにおける一般的知識とトライボロジー評価機の概要」ブルカージャパン ナノ表面計測事業部

・15:45~17:00 【特別講演2】「実機におけるトライボロジー~問題解決に向けた基礎試験機の適用~」JAPAN TESTING LABORATORIES 本社 分析センター 谷田芳夫 氏

・17:00~17:30 「ナノインデンテーション技術の紹介」ブルカージャパン ナノ表面計測事業部

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9月16日~21日、「EMO Hannover 2019」が開催

5年 2ヶ月 ago
9月16日~21日、「EMO Hannover 2019」が開催 in kat 2019年09日12日(木) in

 本年9月16日~21日、世界最大級の国際金属加工見本市「EMO Hannover 2019」(主催:ドイツ工作機械工業会(VWD))がドイツ・ハノーバー国際見本市会場で開催される。47ヵ国から2100社以上の出展者が参加、日本からは96社が出展する。 

 

 今回のテーマは「明日の製造業を動かすスマートテクノロジー」。スマートファクトリーを実現するさまざまな技術が紹介されるほか、新たな展示エリアとして「インダストリー4.0エリア」や「umatiブース」などが用意される。「umati」は、VWDが主体となり多くの工作機械メーカー・制御装置メーカーが参画して規格化を進めており、本年9月の時点で正式版のリリース準備に入っている段階となっている。今回は、世代・メーカーの異なる工作機械での通信を可能とするumatiを使って50社以上のメーカーの100台規模の工作機械をつなぐ実演を行う。

 そのほか、特別イベントとして「付加製造の輪」を実施。自動車産業や航空機産業などで使用が広がる付加製造(Additive Manufacturing)技術を集め、システム企業、素材サプライヤー、ソフトウェア企業、3Dスキャニング、サービス企業などが出展。新世代の通信技術である5Gも会場で試験的に運用し、ホールの一部では実際に5Gを利用した展示が行われる。

 今回、ベアリング&モーション関連技術では、以下のような出展がなされる。

 イグスは、工具不要で開閉できる頑丈なケーブル保護管「エナジーチェーンE4Q」を紹介する。革新的なクロスバー機構によって、両側のロックを解除するだけで開閉できる。メンテナンスを容易にし、組立時間を80%短縮。工作機械業界からのコストダウン要求に対して、トータルコストダウンの手法として提案する。また、モーション・プラスチック製品にセンサを埋め込むことで、リアルタイムで動作状況をモニターし異常を報告するほか、測定した摩耗量を長年の寿命試験に基づくデータベースと比較することで正確な寿命予測や計画保守のための部品交換時期の情報をユーザーに知らせる「スマートプラスチック」では、クローズドシステムを可能にした新しいコミュニケーションモジュール「icom.plus」を披露。センシングされた予防保全のためのデータを自由に統合。ユーザーの知りたい最適な時期・間隔や通知方法で、製品の寿命・交換時期の情報がユーザーのデータシステムにクローズドで通知され、設備の稼働効率、生産効率の向上に貢献できる。

エナジーチェーンE4Q

 

NTNは、高速回転性能と高負荷容量の両立、センシングなどの高機能化を実現したULTAGE高速・重切削工作機械主軸用アンギュラ玉軸受や工作機械主軸用「センサ内蔵軸受ユニット」、工作機械主軸用「空冷間座付グリース潤滑軸受」などの精密ベアリングや、多関節ロボットの減速機用ベアリングを紹介。また、なめらかで素早い動作が可能な手首関節モジュール「i-WRIST™」や、機械の直動案内に用いるリニアモジュール、ベアリングなどの取り付けに使用する誘導加熱装置「SmartTEMP」などのメンテナンスツールを展示する。
 

SmartTEMP

 

SKFは、軸受保持器の最適化設計により、静かに運転し発熱を最低限に抑える「SKFサイレントシリーズ」や、超精密軸受の仕様をスマートフォンやタブレット端末から簡単に入手できる「超精密軸受データマネージャー」、加工時間の短縮、運転コストの低減と高い加工精度に寄与する新世代「送りねじサポート用複式スラストアンギュラ玉軸受」を紹介する。高い負荷容量と剛性、長寿命が求められる場合、「BEAS/BEAMシリーズ複式軸受」がマッチング済み組合せ軸受としても供給可能としている。
 

BEAS/BEAMシリーズ複式軸受

 

THKは、装置のコンパクト化を実現するリニアエンコーダ付LMガイド「SHS-LE」や高剛性で4方向等荷重のDF構造ローラーガイド「HRX」、優れた高速性やコンパクト設計の工作機械用ボールねじ「BSM/BSM-B」、駆動と直動案内の一体構造と省スペース構造、部品点数減による組付工数削減を実現するボールねじ一体型ボールスプライン電動アクチュエータ プレスシリーズ「DSP」を紹介。また、簡単・安全・グローバル対応で予兆検知を実現する新IoTサービス「OMNI edge(オムニエッジ)」を紹介する。
 

OMNI edge

 

日本精工は、「MORE THAN PRECISION」をテーマに設備の高効率化、安定稼動、高精度加工に貢献する最新の製品や技術を紹介。独自の表面改質技術により低速、小ストロークの繰返しで発生しやすい摩耗を低減し、精度寿命を向上する「高精度・長寿命ボールねじ」を展示する。機械のメンテナンスサイクルを延長し、安定したパフォーマンスを実現、工作機械の加工能力向上と省力化に貢献する。また、高速回転時のNRRO(回転非同期振れ)を約50%低減する「新開発保持器SURSAVE採用工作機械主軸用アンギュラ玉軸受」を紹介。従来軸受に対し、トルクが 20%低下し、低発熱・省エネに貢献、dmn300万の高速回転を実現した。工作機械の加工能力と環境性能の向上に貢献する。

高精度・長寿命ボールねじ

 

リューベとドイツ代理店のKAA-Europa社は、“One worry less!”をテーマに、機械をより高効率・安定に稼働させるための各種の革新的な潤滑システムのソリューションを紹介する。末端吐出確認と要素部品の温度監視が一体となったIoT対応の潤滑状態監視統合システム「EPM(End point monitor:末端吐出・温度センサ)」を紹介した。潤滑点で潤滑剤が正確に供給されているか常時センシングし、問題が発生した際には速やかに集中給油コントローラーにアラームを送信し、軸受やリニアガイド、スピンドルなど機械要素が致命的な損傷に至るのを防ぐ。高速スピンドルのための潤滑システムとして次世代の「全自動オイルエア潤滑システム」を披露するほか、適時・適量潤滑が可能なため経済的で環境にやさしい「リューベ ハイブリッド潤滑システム(LHL)」や乾電池駆動グリースキット「BT-102システム」や、NSF H1の認証を取得している食品・医療・化粧品業界等の機械に自動集中給脂が可能な成形機械用の純正食品グリース「LFL180-H1」などを紹介する。今回はKAA-Europa社の設立10周年を記念して、来場者を対象に、電動キックスクーター「BMW X2 City-Scooter」が贈られる抽選会も企画されている。
 

リューベ ブース

 

 

kat

THK、製造業向けWEBコミュニケーションプラットフォームでNSW、日本MSと連携

5年 2ヶ月 ago
THK、製造業向けWEBコミュニケーションプラットフォームでNSW、日本MSと連携kat 2019年09日11日(水) in

 THKは日本システムウエア(NSW)、日本マイクロソフト(日本MS)と、THKが提供する見積取得や発注申請などあらゆる工程をサポートする顧客企業とのWEBコミュニケーションプラットフォーム「Omni THK」(https://www.thk.com/omni/jp/)に関して、クラウドサービスの提供や継続的なアプリケーション開発・サポートなどで連携する。

 製造業においては近年、生産性の向上と利益率の向上、コスト削減での成果を目標に掲げて、データやデジタル技術を活用して組織からプロセス、企業文化・風土まで変革する「デジタルトランスフォーメーション(DX)」に多くの企業が取り組んでいる。具体的な課題としては開発期間の短縮や需要変動への対応、人手不足を起因にした自動化要望への取組みなどが挙げられ、アプリケーションの利用とデータ活用が最も重要なファクターとなっている。

 そこで、THKは顧客企業の事業展開や製造現場での課題に向き合い、テクノロジーを活用したWEBソリューションとして新しいOmni THKの全面的な提供を本年7月から開始している。

 Omni THKに関する今回のTHKとの連携で日本マイクロソフトは、①IoTやAIの基盤となるクラウドサービス「Microsoft Azure」の提供と技術支援に加え、ブロックチェーンや Mixed Reality (複合現実) といった周辺テクノロジーを活用したOmni THK の拡張も視野にいれた検証支援、②マイクロソフトのパートナープログラム「MPN for Industry」によるサービス拡販やビジネスマッチング、③海外市場も含めた、Omni THKの共同マーケティング活動、に取り組む。

 また、NSWは、Omni THKがより高い顧客体験価値を提供できるよう、IoT/AIをはじめとする最新のテクノロジーを活用し、継続的なアプリケーション開発とサポート、THK の新しいサービスモデルの創出と営業連携による拡販を支援する。

 Omni THKは、IoT/AIの活用を前提とし、インフラ面では高セキュリティで拡張性が高くグローバル展開に強みをもつマイクロソフトのパブリッククラウドプラットフォームMicrosoft Azureをベースに構築している。ソフト面ではIoT/AIの実績を多く有するシステムインテグレータであるNSWの技術サポートにより高品質なアプリケーション・プラットフォームの構築・運用を早期に実現。THKでは今回の連携によって、さらに安心で快適な利用環境でのサービス提供を行っていく。

Omni THKでは主に、製品入手までのあらゆる工程を迅速にサポートする「Fast Delivery」、見積依頼も発注もいつでも受付が可能な「Orders」、AIを利用して大量の図面データを簡単に検索できる「Your Catalog」、ユーザーの需要予測、生産計画をサポートする「Forecast」の四つのアプリケーションを提供している。

 これに加えTHKでは、直動転がり案内「LMガイド」の損傷や潤滑状態などを数値化する「THK SENSING SYSTEM」から得たデータを管理・分析し、予兆検知を実現する製造業向けIoTサービス「OMNIedge」(https://www.thk.com/omniedge/jp/)もMicrosoft Azureベースで構築されており、Omni THKとのデータ/サービス連携も視野に入れ、統合的なサービス拡充を続けていく。

 また、Omni THKのデータ活用を念頭に、NSWのインターフェース技術サポートによるリアルタイムでシームレスなユーザビリティを実現し、ユーザーや販売代理店の基幹システムやECサイトとのシステム連携モジュールの提供も検討しており、ユーザーの生産性向上、販売代理店の営業効率向上の双方に貢献していく。

 THKは中長期的な成長戦略として、①グローバル展開、②新規分野への展開、③ビジネススタイルの変革、の三つを掲げているが、今回の連携をOmni THKを含む③ビジネススタイルの変革の基軸と位置づけている。そして今後もIoT/AI技術を活用したOmni THKを強力に推進し、引き続きユーザーへの新しい顧客体験価値の創造・提供を目指してサービスの追加・アップグレードを続け、デジタル技術を活用した製造現場のインテリジェント化により、製造業のお客様の効率的かつタイムリーな市場への製品投入に寄与していく考えだ。

 

kat

THK、工作機械用の高速ボールねじの受注を開始

5年 2ヶ月 ago
THK、工作機械用の高速ボールねじの受注を開始kat 2019年09日11日(水) in

THKは本年3月から、工作機械用の高速ボールねじ「BSM形」の受注を開始している。同品は同社フルボールタイプのボールねじで最高のDN値17万を実現、高速性能に優れる。また、独自の溝設計と2条溝構造の採用により、負荷容量も向上している。同社では、同高速ボールねじによって、工作機械の剛性向上、高速化、コンパクト化に貢献していく。

 高速ボールねじBSM形の特長は以下のとおり。

・新循環方式の採用により、DN値がフルボールタイプで最高の17万を実現。最大送り速度121m/min(BSM4030-6の場合)を可能とし、高速化が求められる装置に適している


・独自の溝設計と2条溝構造の採用により、高負荷容量を実現

・ナット外径が小さいスリムナット形のBSM-Bタイプもラインナップ。従来製品ナット外径比:最大14%で、ナット全長を伸ばし負荷回路数を増加させているため、スリムながら高剛性を実現している

 

ラインナップ

 

kat

ジェイテクト、トルクコンバータ用高強度・長寿命スラスト針状ころ軸受を開発

5年 2ヶ月 ago
ジェイテクト、トルクコンバータ用高強度・長寿命スラスト針状ころ軸受を開発kat 2019年09日03日(火) in in

 ジェイテクトは、トルクコンバータ用に保持器強度を向上させた高強度・長寿命スラスト針状ころ軸受を開発した。同社グループ企業の宇都宮機器で製造を行う。国内外の自動車部品メーカーに販売を展開、売上高1億円/年を目指す。

開発したトルクコンバータ用高強度・長寿命スラスト針状ころ軸受


 近年、CO2排出削減の観点から、自動車のさらなる燃費向上が重要な課題となっており、それに伴い各自動車部品の小型化・軽量化も進んでいる。自動車の燃費への寄与度が高いオートマトランスミッション(AT)においては、燃費の向上を目的に搭載するトルクコンバータにも小型化・軽量化が求められている。

 トルクコンバータは車の性能に直接作用するため、小型・軽量化だけでなく、高容量であることも重要な要素であり、構成部品の一つである軸受にも、より高い強度と耐久性が求められている。

 スラスト針状ころ軸受は、コンパクトで高荷重かつ高回転で使用できることから自動車のトランスミッション等に使われ、動力損失の低減に貢献している。トルクコンバータ用スラスト針状ころ軸受は偏心条件下(中心がずれた状態)で使用されるため、保持器が繰り返しスラストレース間で挟み込まれる過酷な環境下で使用される。

トルクコンバータ用スラスト針状ころ軸受の使用環境

 そこで同社では、耐久性を大幅に向上させた高強度保持器を開発し、従来と比べて大幅な保持器強度を達成した。また長寿命化技術(ころに特殊熱処理)を適用することにより、転がり疲労寿命でも大幅な長寿命化を実現した。

開発品(左)と従来品(右)の構造、特に保持器の比較

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日本精工、UAEの地下鉄の駆動装置用軸受を受注

5年 2ヶ月 ago
日本精工、UAEの地下鉄の駆動装置用軸受を受注kat 2019年08日30日(金) in in

 日本精工は、ドバイの地下鉄車両、ドバイ・メトロの駆動装置用軸受を受注した。

ドバイ・メトロの駆動装置に使用される円すいころ軸受


 鉄道用軸受は、安全運行に直接影響する重要保安部品で、様々な環境下での信頼性と長期間の耐久性が要求される。

 2009年に開通した、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで運行しているドバイ・メトロは、世界で最も長い距離を走行する無人鉄道の一つで、人々の移動の選択肢を増やしてきたが、ドバイ・メトロには50℃近い気温、塵埃を含んだ強風や潮風など、過酷な環境下でのより一層の信頼性が求められていた。

 日本精工は高品質な製品と技術サービス力によって新興国事業の拡大に取り組んでおり、ドバイには2012年に販売拠点を開設し、現地特有のニーズを満たす迅速なサポート対応を可能にしている。今回、日本精工の欧州テクノロジーセンターと連携した現車を使った振動解析や試験車両に使用した軸受の評価など、現地でのきめ細かな技術対応とこの分野での豊富な採用実績によって、補修用軸受の受注につながったもの。

 鉄道車両を駆動する主電動機の出力を車軸へ伝達する駆動装置は、線路と車軸の間で発生する大きな振動を受ける。この駆動装置のギヤ軸を支持する軸受には、過酷な振動下でも長期間使用できる高い信頼性が要求される。ドバイ・メトロの駆動装置に使用される円すいころ軸受は、最適な材料選定や耐つば焼付き仕様などの専用設計、高強度保持器の適用などにより、充分な耐久性と信頼性を実現している。

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イグス、軽量でコンパクトの歯付きベルト駆動アクチュエータを開発

5年 2ヶ月 ago
イグス、軽量でコンパクトの歯付きベルト駆動アクチュエータを開発kat 2019年08日28日(水) in in

 イグスは、薄型のドライリンNリニアガイドをベースとした超小型の歯付きベルト駆動アクチュエータ「ドライリンZLN」を開発した。開発したアクチュエータは標準部品で構成されているため簡単に組み立てられコスト削減と短納期を実現、省スペース化の低コストオートメーションを構成できる。

ドライリンZLN

 開発されたドライリンZLNは、ドライリンN薄型リニアガイドと歯付きベルトを組み合わせたリニアアクチュエータ。高さ27mm、幅40mmというコンパクトな構造で、自動販売機やサービスロボット、オートメーションシステムの狭い設置場所にも迅速・容易に取り付けることができる。

 歯付きベルトとボールベアリングの組み合わせで高速動作が可能になり、1回転あたりの移動距離60mmを実現。垂直方向での使用時には最大20Nの荷重まで対応できる。また、キャリッジは高性能樹脂製のため無潤滑・メンテナンスフリーで、さらに湿気や汚れ、塵埃への耐性があることも、常時稼働する機械にとって大きなメリットになる。

 低コストオートメーションを実現する新しい歯付きベルト駆動アクチュエータは、ドライリンのモジュラー式標準部品で構成されているため迅速に組み立てられるほか、樹脂製のため軽量であるだけでなくコストパフォーマンスにも優れる。NEMA ステッピングモータまたはEC/BLDC DC モータから選択でき、最大ストローク750mmまでの希望のサイズで注文できる。

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NTN、自社商品の環境価値を「見える化」、新商品の開発・提供に活用

5年 2ヶ月 ago
NTN、自社商品の環境価値を「見える化」、新商品の開発・提供に活用kat 2019年08日27日(火) in

 NTNはこのほど、自社商品の環境貢献度を定量化し、各商品の環境価値を「見える化」する取り組みを開始した。商品ごとに環境効率を算出し、1997年当時の商品の環境効率と比較を行うことで、以降の新商品の環境ファクタ(環境貢献度)を導出。試算では、20年前の商品を同社が提供し続けた場合と比較して、現在提供する商品群では、2018年度実績で年間約140万tのCO2排出量の削減効果を確認し、これはガソリン約60万L相当の使用量削減に相当する。同社は、自社商品の環境価値を「見える化」することで、今後のさらなる環境貢献新商品の開発と提供を加速していく。

 近年、国連による持続可能な開発目標「SDGs」でも提唱される「気候変動」が国際社会における重大な社会的課題となっており、世界各地で大雨や干ばつ、熱波などの異常気象が次々と観測されている。本年7月に公表された国連の報告書は「気候変動が持続可能な開発に向けた前進を脅かしている」と警鐘を鳴らし、この地球規模の課題に対して一層の対策強化が急務となっている。

 NTNは、100年以上にわたりベアリングの製造・販売を手掛けている。ベアリングはあらゆる機械の回転部を支え、摩擦を減らすことでエネルギー消費を抑えるエコ商品で、エコ商品を製造・販売することで省エネルギー社会に貢献しているとも言えるものの、同社が供給を担うことに対する企業価値の明確化と、全社で定量的な認識を持つことによって生まれる技術開発の加速、モチベーションの向上を目的に、環境貢献指標を策定した。

 環境貢献指標は商品ごとに導出した環境ファクタを五つのグレードに分類。自動車などの最終製品のエネルギー損失低減に寄与し、かつ1997年当時の性能と同じレベルの商品を「D-eco」と定め、それとの比較によって環境貢献度合いに応じた4段階のグレード(S-eco、A-eco、B-eco、C-eco)に分類している。

 今年度は、同社の売上高の約6割を占める自動車用ドライブシャフトとハブベアリングを対象として、環境貢献度を算出した。今後は、産業機械向けベアリングや自然エネルギー商品など、全商品に対象を拡大していく。

NTN商品の分類・グレードと定義


環境ファクタ・環境効率の算出方法

 同社のドライブシャフトおよびハブベアリングの売上高において、環境貢献度が特に高いS~C-ecoグレードの販売比率は年々高まっており、2018年度で全体の79%を占めている。2019年度はさらにその比率が増加し、S~C-eco品が83%となる見込みだ。

 20年前の商品(D-eco)を供給し続けた場合と、現在の環境貢献度の高い商品が最終製品(自動車)に使用された現状を比較すると、CO2排出量の削減量は2018年度で約140万t(ガソリン約60万L相当)となり、2019年度では約150万tの効果を見込んでいる。


環境貢献商品グレード構成比の推移(ドライブシャフトおよびハブベアリング)


2削減貢献量" height="203" src="https://bearingmotion.mechanical-tech.co.jp/sites/bearingmotion.mechanical-tech.jp/files/images/kat19082706_0.jpg" title="kat19082706" width="640" />CO2削減貢献量
* 最終製品にD-eco品が使い続けられていた場合のCO2排出量を基準とし、そこからS~C-eco品の寄与により最終製品の想定期間にわたって削減できるCO2量を当社商品販売年度における「CO2削減貢献量」としている。

主な環境貢献商品

 

ハブベアリング

ドライブシャフト

kat
Checked
4 分 ago
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