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イグス、国際ロボット展 特別メディア会議を開催

5年 2ヶ月 ago
イグス、国際ロボット展 特別メディア会議を開催kat 2020年01日06日(月) in

 イグスは、2019年12月18日~21日に東京ビッグサイトで開催された「2019国際ロボット展」に合わせて「特別メディア会議」を開催した。当日は北川邦彦社長自らが、同年9月16日~21日にハノーバーで開催された「EMO Hannover」と同年10月7日~10日にドイツ・シュトゥットガルトで開催された「Motek」で披露された秋の新商品を紹介しつつ、今後の日本でのフォーカス商品について説明した。また、2020年から日本国内で実施予定の使用済みプラスチック製品のマテリアルリサイクルの取組みについてアナウンスした。
 

秋の新商品について実演をまじえて説明する北川社長

 

 同社では毎年、前年に実施された「クリスマス・ウイッシュ」というイベントを通じて、ユーザーから聞き取り収集した課題を解決する新商品を開発、春に開催される「ハノーバーメッセ」において春の新商品として発表している。2019年の「ハノーバーメッセ」では、120点のモーション・プラスチック商品が披露された。

 「秋の新商品」は「ハノーバーメッセ」での発表に間に合わなかった製品や、春の新商品についてユーザーからのコメントやアドバイスを反映し改良した製品などで、今年は約20点が発表された。

 このうち、今後の日本でのフォーカス製品としては、半導体などクリーンルーム対応の省スペースケーブル保護管「eスキンソフト」および「eスキンフラット」、道具なしで簡単に開閉でき組立が容易な「E4Q」低コスト4軸・5軸ロボット「ロボリンクDP」、パラレルリンクロボット「デルタロボット DLE-DR」、ロータリーテーブルベアリング「PRT-04」、捻回角度±360°/mの6軸ロボットに最適なバスケーブル「チェーンフレックスCFROBOT8.PLUS」、イグス製品の摩耗などの状態を検知し計画保全につなげる「スマートプラスチック」を紹介した。

 

クリーンルーム対応の省スペースケーブル保護管「eスキン」

 従来のケーブル保護管「エナジーチェーン」を設置できないようなスペースにおいて、「eスキンフラット」は、やわらかい素材の上部シェルおよび下部シェルからなるコルゲート構造を採用した保護管によって高さ200mmに納まる高屈曲(曲げ半径を制御)を実現。ファスナー開閉式機構のため、中のケーブルが破損した際に他社製品では全交換する必要があったが、本品では破損したケーブルだけを交換することが可能。従来固定だった長さも、巻きの状態で購入することで、希望の長さに調整できる。コンタミの発生を抑える特殊な樹脂を使用することでIPAクラス1のクリーンルーム仕様となっている。

 また、個々のeスキンの各チャンバーにケーブルを1本ずつ収納することで、さらに小さい設置スペースに収まる「eスキンフラット」は、同様に長さの調整が容易で、ケーブルが破損した場合、ジッパー構造のため、そのチャンバーのみを開いてケーブル交換が行える。IPAクラス1のクリーンルーム仕様。
 

「eスキンソフト」(上)と「eスキンフラット」(下)

 

工具不要で開閉できる頑丈なケーブル保護管「エナジーチェーンE4Q」

 自動車製造など大きな損害をもたらす突発的なライン停止を防止する目的から、イグスの20億サイクル/年の試験評価に基づき長寿命化を確保した可動ケーブル「チェーンフレックス」と、ケーブルを保護しつつ自身の高耐久性も備えるケーブル保護管が用いられている。エナジーチェーン内では、収納したケーブル同士が干渉しあうことによる損傷を防ぐため、横・縦の細かい仕切りを備えた新しい内部仕切りパーツ(セパレーター)により、ケーブルを整列させている。

 「EQ4」では、革新的なクロスバー機構によって、スナップを起こして両側のロックを解除するだけで、工具を用いることなく手で開閉できる。メンテナンスを容易にし、組立時間を80%短縮できる。工作機械業界からのコストダウン要求に対して、トータルコストダウンの手法として提案。自動車ラインでの実施例では、従来品で2.5日間を要していた交換時間が4時間に短縮されている。
 

エナジーチェーンE4Q(左):工具が必要な従来品(右)に対し、指でスナップを起こすだけでサイドレールとの嵌合が外れ容易に開閉でき、縦・横のセパレータも簡単に取り外せる

 

低コストロボット「ロボリンクDP」

 中国、韓国、日本向けの新タイプで、ステッピングモータ、制御ユニット、ティーチングソフト付きで提供される4軸および5軸の低コストロボット。関節部には薄型・軽量のロータリーテーブルベアリング「イグリデュールPRT-04」の歯付き外輪タイプを使用することで軽量、メンテナンスフリーを実現している。AGV(無人搬送車)に取り付けて物の受け渡しを行う用途などで、無潤滑で滑らかな動きを実現するとともに、軽量化によってAGVの省電力化にも貢献する。
 

制御ユニット、ティーチングソフト付きで提供されるロボリンクDP

 

パラレルリンクロボット「デルタロボット」

 デルタロボットは、リニアガイド「ドライリンW」のステッピングモータ駆動の歯付きベルトタイプを3本使用することによって、3方向のシャフトを滑らかに高速で動かす。リンクジョイントには軽量の球面ベアリング「イグボール」を使用。モジュラー式でアタッシュケースに入る程度のコンパクトな組立てキットとして提供できる。
 

デルタロボット

 

薄型・軽量のロータリーテーブルベアリング「イグリデュールPRT-04」

 ロータリーテーブルベアリングはポリマー製すべり軸受用材料で実績のある「イグリデュールJ」を摺動材として採用、メンテナンスフリーで無潤滑で使用できる。新製品は、耐摩耗、無潤滑でメンテナンスフリーといった特徴はそのままに、従来製品に比べ60%軽量化しつつ高さを50%に抑えた。コスト効率と省スペース化を実現している。上述のとおり歯付きタイプはロボットの関節部などに適用できる。
 

イグリデュールPRTを用いたロボット関節部アッセンブリーの例
捻回角度±360°/mの6軸ロボットに最適なバスケーブル「チェーンフレックスCFROBOT8.PLUS」

 最新の編組技術や、ねじれに強い材料の配合などによって、従来の2倍となる、捻回角度±360°/mの耐性の可動ケーブル。6軸ロボット用バスケーブルとして最適。膨大な試験に基づく豊富なデータセットをベースに、ユーザーはオンラインでケーブルの寿命計算を精確に実施できる。優れた耐油性、耐クーラント性、難燃性を有する。イグス試験施設において実施された、3次元動作用ケーブル保護管「トライフレックスR」内での1500万サイクル以上の捻回テストにおいて、イーサネット通信の電気特性が問題なく機能することが確認されている。
 
 

チェーンフレックスCFROBOT8.PLUS  IoTにより計画保全を実現するスマートプラスチック

 摩耗センサーや加速度センサー、温度センサーなど様々なセンサーと監視モジュールで構成された「isense(アイセンス)」を搭載した、リニアガイドやエナジーチェーンなどのスマートプラスチック製品によってセンシングされたデータが、予防保全のためのデータを集中管理するコミュニケーションモジュール「icom」に直接伝送される。オンラインシステムの場合、icomに伝送されたデータは、イグスのデータセンターに送信される。これによりイグスデータセンターとの連携によるオプションとして、外部のメンテナンス作業部隊や交換部品を自動的に手配するといった、迅速なオペレーション体制の構築や寿命の最適化が図れる。

 しかし日本の場合は、工場内の情報を外部に出すことを望まないユーザーも少なくない。こうしたニーズに対応して、情報を外部に出さずにクローズドな環境で、ユーザーのデータシステムに対してのみ、通信をするという新しいタイプのスマートプラスチックが、特に日本のユーザー向けに開発。icomの基板を改良するなどしてクローズドシステムを可能にした新しいコミュニケーションモジュール「icom.plus」は、センシングされた予防保全のためのデータを自由に統合。

 ユーザーの知りたい最適な時期・間隔で製品の寿命・交換時期の情報がユーザーのデータシステムにクローズドで通知される。これによって、メンテナンス費用の低減や予期しない設備稼働停止の回避、長寿命化、稼働効率の向上、時間節約、異常原因の迅速な発見など生産性の向上に寄与するとともに、エネルギー消費量の節減などコスト削減や環境保全に貢献できる。
 

スマートプラスチック:薄型の製品もセンシングを可能にしている

 

2020年から日本で、マテリアルリサイクルの取組みを開始

 イグスでは今回、2020年から日本国内で、ユーザーで使用済みのプラスチック製品のマテリアルリサイクルを実施する計画をアナウンスした。

 プラスチックのリサイクルとしては大別して、①薬液で溶かす方法、②細かく破砕して再生プラスチックにして利用する方法、③プラスチックを燃やしてエネルギーに変換する方法がある。このうち①の化学的方法はコストが高くつき、③はCO2排出量増加につながるという問題があり、イグスでは、②の完全リサイクルの活動と、CO2排出量の低減につながるグリーンエネルギーの取組みを進めている。

 ドイツ本社ではすでにユーザーで使用済みの他社製品を含むプラスチック製品を引き取って、処理業者を通じて別のプラスチック製品に再生したり、石油に変えるケミカルリサイクルの取組みを進めている。日本でも2020年からこの取組みを開始する計画で、数社と協力体制を作りつつある。自社製品はもちろん、他社のエンジニアリングプラスチック製品についてもこれまでの比較評価などのデータを通じて豊富な情報を有していることから、適切に分類してリサイクルに回すことが可能となっている。工場におけるCO2排出削減と廃棄プラスチックゼロを強力に推し進めていく。

 北川社長は、「近年プラスチック製品による海洋汚染などが問題になる中で、イグスでは製品が自然環境の中に廃棄されることのないように、しっかりとコントロールしていく。エンジニアリングプラスチックによる再生品はある程度強度が必要とされる用途に適しているが、特にイグス製品のリサイクル品は大きな負荷や振動が加わるサッカースタジアムの観戦席といった、より耐久性を要求される用途など、生活の中で充分に役立てられると自負している」と語った。

kat

三菱電機エンジニアリング、新機能搭載の音響・振動診断システムの受注を開始

5年 2ヶ月 ago
三菱電機エンジニアリング、新機能搭載の音響・振動診断システムの受注を開始kat 2020年01日05日(日) in

 三菱電機エンジニアリングは、AI(人工知能)技術を採用し、製品や設備が発する音や振動のデータをあらかじめ学習することで、判定閾値を自動生成できるなどの新機能を搭載した音響・振動診断システム「VisibleWave(ビジブルウェーブ)」の受注を開始した。本機能により、判定閾値の設定作業にかかる時間を最大90%以上削減するとともに、判定のばらつきを解消することで、製品検査や設備の予防保全の効率化に貢献する。

 

 

 新機能では、AI技術の採用で音や振動の判定閾値を自動生成し、設定作業時間を最大90%以上削減できる。また、目的や状況に応じて、学習アルゴリズムおよび判定閾値生成方法が選択可能で、AI自動診断で計測から判定までを一貫で実現し、予防保全に貢献できる。

  音や振動を対象とした製品検査や設備診断は、担当者による聴音や触手の判断に熟練を要し、担当者ごとにばらつきが生じたほか、自動化するに至っては判定基準の設定に多大な労力を要するという課題があった。

  これに対し三菱電機エンジニアリングでは今回、三菱電機のAI技術「Maisart」を採用し、音や振動のデータをあらかじめ学習することで判定閾値を自動生成できる音響・振動診断システム「VisibleWave®」を発売するもの。

 

 

3種類の学習アルゴリズム

 

判定閾値生成方法

 

kat

イグス、ケーブル保護管用の自動走行試験施設を新設

5年 3ヶ月 ago
イグス、ケーブル保護管用の自動走行試験施設を新設kat 2019年12日23日(月) in

 イグスは、ドイツ・ケルンにある本社で、3800㎡を超える業界最大規模の試験施設を稼働させているが、このほど、スライド走行用の自動走行試験施設を屋外に新設した。

エナジーチェーン用の自動走行試験施設

 

 ケーブルが収納されたケーブル保護管「エナジーチェーン」がストローク長さ400m、最高速度8m/秒でテストされており、将来的には、装備を追加して最大ストローク長さ1000mのシミュレーションが可能になる予定。

 この全自動システムは、加速度や速度を変えて様々な条件を想定した試験ができ、テスト対象のエナジーチェーンやケーブルには移動装置の動きによる機械的負荷に加え、外部環境からの影響を直接的に作用できる。

 下水処理施設、廃棄物焼却施設、クレーン、発電所あるいは鉱山事業において、電力やデータを長距離にわたって安全に供給することは重要な課題となっており、電動式ケーブルリール、バスバーシステム、カーテンレール式など、収納重量が大きい高速走行の電力供給システムでは頻繁に問題が引き起こされる。

 イグスのエナジーチェーンはこれらのシステムから置き換えることが可能で、今回新設された自動試験施設は、長距離走行でエナジーチェーンシステムが信頼性の高いエネルギー供給を行えることを実証するために設置されたもの。

 屋外試験施設では、ロールEチェーンP4シリーズもテストされている。このP4シリーズはこれまで世界各地の1000点を超えるクレーンやガントリー設備に採用され、最長800mのスライド走行や、毎秒5m以上の高速走行、数百万サイクルの低振動・低騒音運転でその実力を発揮している。チェーンリンクにローラーを取り付けることで、摩擦が最小限に抑えられ、長寿命化が図れる。

 上部および下部走行部は少しずれるよう設計されていて、樹脂製ローラー同士が互いに乗り上げることなくスムーズに走行する。その結果、摩擦係数が低下し、駆動力が低減される。

業界最大規模のイグス試験施設では、エナジーチェーンとチェーンフレックスケーブルを用いて毎年100億サイクル以上のテストが行われている。環境試験室やロボットなど180の試験装置があり、年間4100種類のエナジーチェーンシステムの試験が行われている。
 

kat

NTN、小水力発電装置で新エネ大賞 新エネルギー財団会長賞を受賞

5年 3ヶ月 ago
NTN、小水力発電装置で新エネ大賞 新エネルギー財団会長賞を受賞kat 2019年12日23日(月) in

 NTNは、小水力発電装置「NTNマイクロ水車」が新エネルギー財団主催の「令和元年度 新エネ大賞」において、「新エネルギー財団会長賞」(商品・サービス部門)を受賞した。

受賞商品の「NTNマイクロ水車」

 

 同賞は、新エネルギーの一層の導入促進と普及および啓発を図ることを目的に、新エネルギーに関わる優れた商品やサービス、導入活動などを表彰するもの。

 NTNマイクロ水車は既存の水路に置くだけで高効率に発電する小水力発電装置。以下のような技術の独創性に加え、電力インフラ未整備地区における再生可能エネルギーの活用を促進する点などが評価され、今回の受賞につながったもの。

1.水路に置くだけ、落差工事不要、コストも手間も最小限のらくらく設置

2.水のエネルギーを逃さない高効率発電

3.並べて出力UP、直列・並列配置も自由自在

4.売電用の系統連系システムにも対応可能

5.一時的に水車翼を水流から引き上げることが可能な「イージーリフタ」機構により、定期的な保守の際にクレーンなどの設備を不要とし、安全な稼働と保守費用の低減が可能

 NTNでは、「近年、地球温暖化や気候変動、自然災害などに対する関心が世界中で高まる中、CO2の排出量削減に貢献する再生可能エネルギーの活用が拡大しているが、自然エネルギー商品の開発・販売を通じて、再生可能エネルギーの普及を後押しし、持続可能な社会と“なめらかな社会”の実現を目指していく」とコメントしている。

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不二越、長寿命・高能率の超硬エンドミルを市場投入

5年 3ヶ月 ago
不二越、長寿命・高能率の超硬エンドミルを市場投入kat 2019年12日23日(月) in

 不二越は、材料・形状・コーティングを一新して長寿命・高能率・多用途を実現した超硬工具「アクアREVOシリーズ」として、市場からの強い要望のあった独自の青い超硬エンドミル「アクアREVOミル」を市場に投入した。ユーザーの生産性向上とコストダウンに貢献し、より一層のマーケットシェア拡大を図る狙いだ。

超硬エンドミル「アクアREVOミル」

 

 12月20日に世界同時発売(Sタイプ(シャープコーナタイプ)は2020年5月21日発売予定)し、2020年度で年間2億円、3年後には年間6億円の販売を目指す。

 同社は2018年11月に材料・形状・コーティングを一新し長寿命・高能率・多用途を実現した超硬ドリル「アクアREVOドリル」を世界同時発売。2019年8月にはまた、新発想のオイルホール形状を採用した「アクアREVOドリル オイルホール」をラインナップに追加しマーケットシェアの拡大を進めている。

 自動車部品や機械部品などの加工現場ではこのところ、生産性を向上させるために加工効率の改善や工具の長寿命化の要求が高まっているほか、びびり振動が発生しやすいステンレス鋼などの難削材への加工需要が増えているなか、長寿命で高能率な超硬エンドミルのニーズが拡大している。

 これに対し同社では今回、「アクアREVOシリーズ」の第三弾として長寿命・高能率を実現した超硬エンドミルを市場に投入したもの。

 新製品では、材料部門を有する同社独自の技術を結集、成分設計と粒径を最適化し、硬さと靭性を高い次元で両立したエンドミル専用の超硬材料を新開発。新コーティングREVO-Mコートと併せ、コーナ摩耗の進行を抑え、高炭素鋼の加工で、他社比1.5倍の寿命を実現した。

 また、切れ刃を不等間隔に配置し、さらに異なるねじれ角を備える不等リードを採用することで、切削抵抗を低減し、加工面へのびびり振動を抑制、安定した高能率加工を可能にした。

 さらに、REVO-Mコートは耐摩耗性、耐熱性だけでなく耐熱衝撃性にも優れ、ウェット加工でも高い性能を発揮。また、膜表面の超平滑化処理により、耐凝着性を高め、切りくずの噛みこみによる損傷を防ぎ、高硬度鋼やステンンレスでは他社比2倍以上の長寿命を実現するなど、一般鋼からステンレス鋼、高硬度材まで幅広い材質に対応している。

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木村洋行、来年1月からエバリックス社の直動製品の取扱いを開始

5年 3ヶ月 ago
木村洋行、来年1月からエバリックス社の直動製品の取扱いを開始kat 2019年12日23日(月) in

 木村洋行は2020年1月から、スウェーデンに本社を置くEWELLIX(エバリックス)社の直動製品の取扱いを開始する。エバリックス社はアプリケーションごとのニーズに合わせたソリューションに定評がある直動製品メーカーで、一般産業機器向けのほか、高度な安全性が求められる医療機器向けや協働ロボット向けでも実績が多い。12月18日~21日に東京都江東区の東京ビッグサイトで開催された「2019国際ロボット展」では、6軸ロボットにピラー型アクチュエータを組み合わせたシステムを用いて、段ボール箱のピック&プレース作業のデモンストレーションを行った。

 医療機器向けの規格IEC 60601-1を取得しているリニアモーションの世界的メーカーで、今日ではインダストリー4.0への対応も加速している。

 エバリックス社の直動製品としては、高効率、高精度、高耐久性を兼ね備えたボールスクリューとさらに高荷重を受けられるローラースクリュー、クロスローラーガイドなど各種の高精密レールガイドをラインナップしているほか、アクチュエータも通常のシリンダ型に加えてピラー型など各種をラインナップ。特に装置の電動化によって省エネ化やメンテナンス性の向上に大きく貢献する。

エバリックス社の直動製品のラインナップ

 

 エバリックス社のピラー型アクチュエータはストローク量や荷重、速度、偏荷重など、アプリケーションごとの仕様条件に合わせた提案が可能で、低騒音で堅牢で高荷重に対応できるため、厳しい仕様条件のニーズにも対応できる。電圧は120V ACおよび24V DCに対応、最大定格荷重(押し/引き)はシリーズによって最大6000N、ストロークは700mm以上、動作速度も無負荷時で最速42mm/秒かつ最大負荷時で最速31mm/秒を実現している。

 「2019国際ロボット展」では、ユニバーサルロボット社の6軸ロボットURのオプションとして採用されている、ピラー型アクチュエータを用いた「LIFTKIT」をURに接続しての、段ボール箱のピック&プレース作業のデモンストレーションを実施。設置面積を抑えながら昇降移動を実現できることをアピールした。同様に「SLIDEKIT」では設置面積を抑えながら水平移動を実現できる。
 

ピラー型アクチュエータを用いた「LIFTKIT」をURに接続してのデモンストレーション

 

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日本ベアリング、ローラーガイド・トランスフォームロボの動画第4弾を公開

5年 3ヶ月 ago
日本ベアリング、ローラーガイド・トランスフォームロボの動画第4弾を公開kat 2019年12日18日(水) in

 日本ベアリングは、高剛性・高運動精度の新開発ローラーガイド「EXRAIL(エクスレール)」をトランスフォーム(変形)させたトランスフォームロボ「exrail-1(エクスレール・ワン)」を披露する動画第4話「Last Battle 光る宇宙へ」をEXRAIL特設サイトと同社YouTubeチャンネルに公開した。

exrail-1動画第4話「光る宇宙へ」

 

 動画第1話「exrail-1立つ!」(2016年11月「JIMTOF2016第28回日本国際工作機械見本市」に合わせて公開)、動画第2話「決戦の時」(昨年11月「2017国際ロボット展」に合わせて公開)、動画第3話「激攻!凍てつく大地」(「JIMTOF2018第29回日本国際工作機械見本市」開催に合わせて公開)に続き、12月18日〜21日に開催の「2019国際ロボット展」に合わせての公開とした。

 トランスフォームロボexrail-1は、普段は人々の暮らしを影で支えているローラーガイドEXRAILだが、いざという時にはロボットへとトランスフォームして世界を救うスーパーヒーローになる。exrail-1動画第4話では、巨大隕石とともに出現した強大な敵からの攻撃を跳ね返すexrail-1の強靭なボディと正確で素早い動きで、EXRAILの特長である高剛性と高運動精度を表現した。決め手となる窮極のトランスフォーメーションも見どころ。

 動画第4話本編は、「EXRAIL特設サイト」(http://www.exrail.jp/robot/index.html)と「日本ベアリングYouTubeチャンネル」(https://youtu.be/hURKA0NZwNw)で公開している。

 日本ベアリングではまた、「2019 国際ロボット展」の同社ブース内のEXRAIL展示スペースでexrail-1動画第4話を放映している。

「2019 国際ロボット展」の同社ブースのようす

 

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GS カルテックス、トレンドセミナーを開催

5年 3ヶ月 ago
GS カルテックス、トレンドセミナーを開催kat 2019年12日18日(水) in

 GS カルテックスは12月4日、東京都千代田区のアルカディア市ヶ谷 私学会館で「GS Caltex トレンドセミナー 2019」を開催、約60名が参加した。

セミナーの様子

 

 当日はGS カルテックス 潤滑油事業本部 潤滑油営業部門 チーム長 Choi Yong Bok 氏の開会挨拶に続いて、以下のとおり講演がなされた。

・「GS カルテックス社の潤滑油事業の概要紹介」GS カルテックス 潤滑油事業本部 潤滑油営業部門 Wee Sung Uook 氏

・「潤滑油ベースオイルの市場と精製技術のトレンド」GS カルテックス 潤滑油事業本部 Yang Dong Joo 氏

・「潤滑油技術のトレンドと将来動向」GSカルテックス 東京支社 技術顧問 浜口 仁 氏

 講演終了後は質疑応答の時間が設けられ、活発な議論がなされた。その後、浜口 仁 技術顧問の挨拶で閉会となった。
 

講演する浜口氏

 

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不二越、高速・高精度動作の中型ロボットを投入

5年 3ヶ月 ago
不二越、高速・高精度動作の中型ロボットを投入kat 2019年12日18日(水) in in

 不二越は、高速・高精度を特長とする産業用ロボット「MZシリーズ」のラインナップ
に 25kg可搬の中型ロボット「MZ25」を追加した。12月から販売を開始、2020年度に1000台の販売を目指す。

中型ロボット「MZ25」

 

 同社は、2013年に、世界最速・軽量コンパクトロボット「MZ07」(7kg可搬)を市場投入。その後も高速・高精度を特長とするMZシリーズのラインナップを拡充、高い評価を獲得し、全世界で小型ロボットのマーケットシェア拡大を進めてきた。 

 今回、自動化ニーズが益々高まる自動車部品・一般産業機械分野をターゲットとして、MZシリーズに中型ロボット「MZ25」(25kg可搬)をラインナップ。小型ロボットMZシリーズの高速・高精度、さらに高い汎用性を保持しつつ、中型ロボット市場でのマーケットシェア拡大を進めていく。 

 今後も、順次、スカラタイプを含めた中小型ロボット、協働ロボットのラインナップを拡げ、ロボットを組み込んだシステム・アプリケーションを提供していくことで、ユーザーのあらゆるFA化ニーズに応えていく。 

 MZ25の特長は以下のとおり。 

(1) 高い汎用性 
 同一クラスではトップクラスの作業領域とパワフルな手首トルクで、大型ワーク・ハンドに対応し、ローディングをはじめ、バリとり、部品の組立・搬送等幅広い用途で使用可能。また、防塵防滴(IP67)・防錆機能を標準装備し、粉塵、水滴が飛散する環境にも対応

(2) 高速・高精度動作 
 軽量化と高剛性を両立した設計で、クラストップ レベルの高速・高精度動作(位置繰返し精度±0.05mm) を実現、ユーザーの生産性向上に貢献する 

(3) 豊富なアプリケーション 
 独自の中空手首構造に加え、各種アプリケーションで要望される配線・配管を機体内に標準装備することで 周辺装置との配線などの干渉リスクを低減させ、信頼性が向上。さらに、大流量のエアーブロー等を可能にする大口径のエアーホースや、複数のアプリ線取出口を標準装備す
るなど、ユーザーの利便性が格段に向上

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日本粉末冶金工業会、2019年度工業会賞を発表

5年 3ヶ月 ago
日本粉末冶金工業会、2019年度工業会賞を発表kat 2019年12日12日(木) in

 日本粉末冶金工業会はこのほど、「2019年度日本粉末冶金工業会賞」を発表した。同賞は、1979年度に粉末冶金工業普及事業の一環として創設、2019年度で41回目となる。

 同賞は、工業会事業に貢献した個人を表彰する「業界功労賞」と優れた粉末冶金製品を表彰する「新製品賞」、優れた原料粉末を表彰する「原料賞」、優れた製造設備を表彰する「設備開発賞」からなる。「新製品賞」は、さらに「デザイン部門」、「材質部門」、「製法開発部門」に分けて審査、2003年度から、選考委員会で特に優れた受賞案件とされたものに「工業会大賞」を授与している。また、賞の対象にならなかった応募の中から、特徴のあるものを「奨励賞」として表彰している。

 今回は工業会大賞、新製品賞・材質部門、原料賞、奨励賞で、以下のとおり受賞企業が選出された。

 なお、本工業会賞の表彰式は2020年1月20日に、同工業会新年賀詞交換会に先立って行われる。

■工業会大賞

・ファインシンター、トヨタ自動車「ディスコネクト部品の焼結化」…段差の大きいラチェット形状や薄肉・長尺形状の成形を原料・金型構造の面から対策を行い、また、うねりを有するボール溝端面においてレーザー焼入れ導入による特性確保など、技術的難度の高い複雑形状製品を実現した点が高く評価された。本製品のような複雑形状は従来では敬遠されがちな形状だったが、数々の対策により量産化を実現されたことにより、焼結品のニアネット成形技術の進歩をうかがい知ることができる。今後、他工法からの置き換えなどによる粉末冶金製品の市場拡大が期待される。

ファインシンター、トヨタ自動車「ディスコネクト部品の焼結化」■新製品賞・材質部門

・ファインシンター「高速鉄道車両用焼結制輪子ライニング」…独自の等面圧機構により、ブレーキ性能向上や耐摩耗性向上など制輪子ライニングの性能の向上を実現し、安全面やコスト面において貢献がなされた点が評価された。特に、ブレーキ性能向上においては、地震発生時などの緊急ブレーキへの対応を可能とし、高速鉄道車両の安全性向上への貢献が認められた。今後、本制輪子ライニングを搭載した高速鉄道車両の市場拡大が期待される。

ファインシンター「高速鉄道車両用焼結制輪子ライニング」

 

・住友電気工業「成形体加工を適用した2枚歯スプロケットの開発」…高難易の断続切削であるスプロケット製品の外歯加工を加工時の応力方向を考慮した加工条件や独自治具の採用などにより実現し、製品のコスト低減に貢献された点が評価された。成形体加工は、製品欠損など品質上の課題が多くあるが、外歯加工の実現により、成形体加工技術の進歩をうかがい知ることができる。今後、コスト競争力向上による粉末冶金製品の市場拡大が期待される。

住友電気工業「成形体加工を適用した2枚歯スプロケットの開発」


・ダイヤメット「可変容量型オイルポンプ用部品の開発」…成形過程でのFEM(有限要素法)解析による金型の工夫などにより、高精度部品を実現した点が評価された。特にベーンロータでは、全長30mmと比較的長尺でありながら、ベーン溝幅精度を加工レスで実現した点が評価された。可変容量型オイルポンプは燃費向上に寄与することから搭載車両が増加することが予想されており、今後の市場拡大が期待される。
 

ダイヤメット「可変容量型オイルポンプ用部品の開発」

 

・住友電気工業「アルミ製からの置き換えを実現した軽量鉄系焼結キャリアの開発」…ねじりトルクの要求を満たしつつ積極的な肉抜き形状による軽量化により、アルミ製部品からの置き換えに成功した点が評価された。また、接合部品の重要管理ポイントである接合強度に対しても超音波探傷法を採用するなど、保証度向上に対する工夫も見られる。焼結化のコストメリットを活かしたアルミ製部品からの置き換えに関する好事例として、今後の横展開が期待される。

住友電気工業「アルミ製からの置き換えを実現した軽量鉄系焼結キャリアの開発」


・住友電気工業「高曲げ疲労強度を有するシンターハードニング4WDカム部品の開発」…シンターハードニングの適用に加え、材料と形状の工夫によって工程省略を実現させた点が評価された。シンターハードニングの懸念材料であった強度面を克服したことは、今後の焼結品におけるコストダウン手法の選択肢を増やす良い改良となる。本工法の横展開により、他工法からの置き換えなどによる粉末冶金製品の市場拡大が期待される。
 

住友電気工業「高曲げ疲労強度を有するシンターハードニング4WDカム部品の開発」

 

・ダイヤメット「電動パーキングブレーキ(EPB)用焼結含有軸受の開発」…ボス付け根R0.2以下やOリング保護形状など、極小形状の付与を金型形状や、工法改善により実現した点、また、今後大きな成長が見込まれる自動車の電動化部品に採用された点が評価された。特に採用されたEPBはブレーキ・バイ・ワイヤー化の足掛かりともなる技術とも言われ、近年普及が進んでいる。本製品がEPBに採用されたことで、さらなる焼結含油軸受の市場拡大が期待される。

ダイヤメット「電動パーキングブレーキ(EPB)用焼結含有軸受の開発」■原料賞

・JFEスチール「広範囲の切削条件に有効な快削性プレミックス鉄粉」…粉末冶金製品において汎用的に使用されている原料に対して、幅広い切削条件にて効果的な快削性を付与した点が評価された。焼結材は一 般的に難削材とのイメージがあるが、本原料は独自の添加物の最適添加により大幅に被削性を改善している。本原料の使用により粉末冶金製品のコスト競争力を高めることで、さらなる市場拡大が期待される

JFEスチール「広範囲の切削条件に有効な快削性プレミックス鉄粉」

 

■奨励賞

・住友電気工業「鋭敏化対策ニオブ添加ステンレス材の開発」…ステンレス焼結材料に国内で初めてニオブを添加し、焼結部材には苦手とされている溶接工程の品質リスクを低減した点が評価された。開発材料は自動車メーカーの材料標準にも認定され、標準材料としての使用が可能となった。焼結材料の溶接に対する許容範囲を広げたことで、他工法からの切り替えによる市場拡大が期待される。

住友電気工業「鋭敏化対策ニオブ添加ステンレス材の開発」

 

・ファインシンター「産業用人協働ロボット用部品のMIM化によるコストダウン」…MIM(金属粉末射出成形法)の特性を活かした製品開発により、自動車分野以外となる産業用ロボットに採用された点が評価された。人協働ロボット構成部品のコストダウンは、ロボット価格の低価格化にも貢献し、世の中の自動化促進へも貢献がなされたものと思われる。本製品の開発により、粉末冶金製品の小型産業用ロボットを含む新市場開拓の足掛かりになることが期待される。
 

ファインシンター「産業用人協働ロボット用部品のMIM化によるコストダウン」

 

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THK、ドコモ、シスコ、CTCの4社、直動案内に関するIoTサービスの正式受注を開始

5年 3ヶ月 ago
THK、ドコモ、シスコ、CTCの4社、直動案内に関するIoTサービスの正式受注を開始 in kat 2019年12日11日(水) in

 THKとNTTドコモ(ドコモ)、シスコシステムズ(シスコ)、伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)の4社は、昨年10月に発表した製造業向けIoTサービス「OMNIedge」(オムニエッジ)の正式受注を本年12月18日から、出荷を来年1月末から開始する。

 第一弾としては直動案内機器(THK製品名「LMガイド」)の予兆検知から対応を開始。機器の稼働状態をモニタリングできるため、エンドユーザーの使用するLMガイドなど直動案内機器(他社製品を含む)搭載の工作機械や食品加工機械、半導体製造装置などの突発停止を防ぐとともに、直動案内機器の在庫適正化に貢献していく。

写真左から、シスコシステムズ・濱田義之 執行役員、THK・寺町崇史 取締役専務執行役員、
NTTドコモ・谷 直樹 執行役員、伊藤忠テクノソリューションズ・寺田育彦常務執行役員

 

 OMNIedge第二弾としては、ボールねじの予兆検知への対応を予定。来年夏の受注開始に向けて、本年12月18日から、試験導入を希望する50社を対象とした無償トライアルの募集を開始する。募集期間は来年1月31日までで、同社ホームページOMNIedgeコーナー(https://www.thk.com/omniedge/jp/)から応募できる。

 THKではすでに、LMガイドやボールねじなどの機械要素部品にセンサを装着し、収集したデータを数値化、状態を可視化でき、LMガイドの破損や潤滑状態、ボールねじの予圧やガタの状態を検知できる「THK SENSING SYSTEM(TSS)」を開発。専用開発したセンサとアンプ、直動案内のトップシェアメーカーとして蓄積してきた膨大なデータベースを活用した、アルゴリズムを確立している。

 従来、現場の作業員の感覚で確認判断していたものを数値化することで、計画的なメンテナンスを可能とし、担当者の経験やスキルを問わず保全の効率化を実現するとともに、予備在庫の管理コストを削減できる。

 また、これまでの時間管理から状態管理に移行することで、交換時期を適正化して設備稼働率を高め、全体の生産効率を向上できる。

 さらに、すでに製造現場で稼働している設備にも装着できるよう、後付けが簡単にできる設計とした。

部品(LMガイド)にセンサをつけて現在の潤滑状態や摩耗状態を数値で見える化し、予兆検知を実施

 

 OMNIedgeは、このTHK SENSING SYSTEMに加えて、シスコのエッジコンピューティングルータ、ドコモのLTE通信、CTCのIoTシステムの構築・運用ノウハウを掛け合わせて構成。大事なデータを安心運用できるシステムに加えて、クラウドを使用することで、インフラ構築のコストおよび保守維持費用の低減が可能で、月額8000円/装置から導入が可能(スタンダードプラン)。

 数値化したデータをウェブ上でモニタできるほか、ユーザーで設定したしきい値を超えた場合は、アラートメールを発報し、設備の突発停止を防止するとともに、コミュニケーションプラットフォーム「Omni THK」とも連動させて、部品調達を遅滞なく行えるようにする。

OMNIedgeの仕組み

 

プランと料金

 

 昨年10月からのLMガイドを対象に無償トライアルを募集し100社を超える企業から申し込みがあった。そのうち、輸送部品や電子部品、半導体、オプトエレクトロニクス、食品、医療、材料系(ガラス、プラスチック、ゴム)、鉄道、工作機械など、様々な業界の企業51社の協力のもと、実際の製造装置環境下でデータを収集し解析を実施した。

 トライアルした企業51社のうち、すでに37社と有償化・本格運用について打ち合わせが進んでいるなど、トライアルを通じ多くの企業から、LMガイドの破損状態や潤滑状態が見える化できるなど好評価があったことから、今回OMNIedgeの商用化を決めたもの。

 今後は、ボールねじやクロスローラーベアリングなどTHKの扱う他の機械要素部品へも展開し、装置から取得できるデータとの連携なども視野に入れていく。

 THKの寺町崇史 取締役専務執行役員は、OMNIedgeの現行のStandardプランではユーザーに正常/異常のしきい値を設定してもらうが、発展形のProfessionalプランでは、T当社がエンドユーザーと一緒になってデータを含めた解析を実施、目安閾値や目安寿命を提供できるようにしたい。さらに他要素部品との連携や設備内メカ要素の総合的解析を手掛けていきたい。OMNIedgeは、我々コンポーネントメーカーからエンドユーザーへの情報発信を可能にしたツール。4社協力のもと、エンドユーザーが最大のメリットを享受でき、製造現場の持続的な生産性向上に貢献できるようにOMNIedgeを発展させていきたい」と語った。

 

寺町崇史 取締役専務執行役員

 

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エボニック ジャパン、創立50周年記念式典を開催

5年 3ヶ月 ago
エボニック ジャパン、創立50周年記念式典を開催kat 2019年12日10日(火) in

 エボニック ジャパンは、11月19日に東京都千代田区のパレスホテル東京で「創立50周年記念式典」を開催、同社顧客をはじめとする関係者約200名が参加した。前身となるデグサ ジャパンが1969年11月22日に設立されてから、本年で50周年を迎えるのを機に催されたもの。

 本式典のために来日したハラルド・シュヴァーガー取締役会副会長(独エボニック インダストリーズ社)は、これまでの50年を振り返り、「エボニック ジャパンが事業拡大を続けることができたのは、日本の多くの顧客やサプライヤー、ビジネスパートナーと確固たる信頼関係を築くことができた恩恵、と謝辞を述べた。

 同氏はまた、「日本アエロジル、ダイセル・エボニック、DSL. ジャパン、サンアプロといったジョイントベンチャーの成功は全エボニックグループにおいても、ベスト・プラクティスと呼ぶべき、強固で効率的なもの」とコメントした。

 さらに、「アジアはエボニックの成長戦略において非常に重要な役割を担っており、世界の化学産業の売上の60%はアジアからのもので、日本を含むアジア地域はこれからも化学産業の未来を担うことから、この地域における投資はグローバルの成長戦略において重要な要素」と続けた。

ハラルド・シュヴァーガー氏

 

 続いて挨拶に立ったエボニック ジャパンのヴォルフガング・カスター社長は、「設立当時、当社は10名という小さな組織だったが、今では約200名の社員、そして、日本におけるエボニックグループは約450名に上る。日本での売上と利益は、常にGDPを上回る勢いで増加した。この成長の鍵となったのは、グローバルなエボニックグループの非常に優れた製品と技術で、これによって非常に厳しい日本市場で競争することができた。そして、献身的な社員、優れたジョイントベンチャー、何より、顧客やビジネスパートナーのお陰」と語った。

ヴォルフガング・カスター氏

 式典では社長交代式も行われ、2020年1月から新社長に就任するフロリアン・キルシュナー氏は、「エボニックジャパンのマネジメントチームとともに、日本におけるビジネスを成功させる機会と挑戦を楽しみにしている。そして、アジアにおけるエボニックのビジネスに貢献していく」と挨拶した。

写真左から、フロリアン・キルシュナー氏、ハラルド・シュヴァーガー氏、ヴォルフガング・カスター氏

 

 今回創立50周年を迎えたエボニック ジャパンでは、「今後も引き続き信頼できるパートナーとして、顧客やビジネスパートナー、そして社会のために取り組んでいきたい」と表明している。

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イグス、円滑な動きを実現するハイブリッドリニアシステムを開発

5年 4ヶ月 ago
イグス、円滑な動きを実現するハイブリッドリニアシステムを開発kat 2019年11日26日(火) in

 イグスは、従来品と比較し摩擦係数を低減させたハイブリッドリニアシステムを開発した。耐摩耗性の高性能ポリマー製ローラーとスライド部を装備した2種類のハイブリッドローラーベアリングが、摩擦を低減。取付け簡単なレールと組み合わせることで、コストパフォーマンスだけでなくデザイン性にも優れたシステムとして利用できる。

 

円滑な動きを実現するハイブリッドリニアシステム:ハイブリッドローラーベアリングが摩擦を低減

 

 ドライリン リニアガイドは、キャリッジに摩擦特性を最適化したスライド部が装備され、耐久性に優れていることから、包装機械や家具製造、工作機械等の可動部で採用されている。手動調整用に低摩擦が求められる場合には、ローラー付きのベアリングが使用されるが、特に側面取付けではローラーの位置が力の吸収を左右する。

 イグスは今回、このような用途においてスムーズな動作を確保しつつ、最大限の保持力を発揮するハイブリッドローラーベアリングを新たに2種類開発した。「WJRM-41-10」には傾斜をつけて最適な角度に調整された二つの樹脂製ローラーが搭載され、力の吸収・滑らかな回転を実現。一方、ローラー1個の「WJRM-31-10」は、下方に設置するサポートベアリング。

 さらに、これらのベアリングには、無潤滑・メンテナンスフリーで、低摩擦が特長のイグリデュールJ製スライド部も搭載されている。この2種類のハイブリッドローラーベアリングを使用することで、摩擦が低減され高耐久性を実現できる。

 2種類の新しいハイブリッドローラーベアリングは、キャリッジプレートWWYRを使用することでリニアキャリッジに拡張できる。イグスでは、このハイブリッドローラーベアリングに適合する薄型WSR-10-120レールも開発。このレールは見える部分に穴がないシンプルな設計で、裏側からスロットナットで取付けられるため、この新型レールとハイブリッドローラーベアリングを組み合わせることで、キッチンや家具、工作機械、治具設計等での側面取付け用途に最適。

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ベアリング&モーション技術の総合情報誌「bmt」2019年11月号「特集1:自動車」「特集2:半導体製造プロセス」が発行!

5年 4ヶ月 ago
ベアリング&モーション技術の総合情報誌「bmt」2019年11月号「特集1:自動車」「特集2:半導体製造プロセス」が発行!admin 2019年11日25日(月) in in

 ベアリング&モーション技術の総合情報誌「bmt(ベアリング&モーション・テック)」の第21号となる2019年11月号が11月25日に小社より発行された。

 今号は、特集1「自動車」、特集2「半導体製造プロセス」で構成。

 特集1「自動車」においては、本年10月24日~11月4日に開催された「東京モーターショー2019」に見るモビリティの動向と、ICEの燃費向上および電動車両の電費向上に貢献する、潤滑油剤を含む最新のベアリング&モーション技術を紹介する。

 また、特集2「半導体製造プロセス」では、本年12月11日~13日に開催される「SEMICON Japan 2019」を通して半導体製造に関わるトレンドを紹介するとともに、半導体製造プロセスにおける低発塵や高速・高加減速、高精度などの要求に対応する最新のベアリング&モーション技術を紹介する。

 

特集1:自動車

◇「東京モーターショー2019」に見るベアリング&モーション技術・・・編集部
◇粘度指数向上剤の違いによる燃費向上効果についての検討・・・エボニック ジャパン 井上 保明
◇ステアリング補助機能付ハブベアリングの開発・・・NTN 宇都宮 聡
◇自動車製造工程・車載機器におけるモーション・プラスチック技術の適用・・・イグス 北川 邦彦 氏に聞く

特集2:半導体製造プロセス

◇「SEMICON Japan 2019」、「次代のコアになる。」のテーマで開催・・・SEMIジャパン 浜島 雅彦
◇SEMICON Japanに見るベアリング&モーション技術・・・編集部
◇パワー半導体用基板の技術と適用展開・・・フェローテック 大島 久和 氏に聞く

連載

注目技術:ITC Sendai 2019 企業展示に見るトライボロジー関連技術・・・企業展示出展各社

トピックス

日本トライボロジー学会、ITC Sendai 2019を開催
日本包装機械工業会、JAPAN PACK 2019開催
2020年1/15~17、第12回オートモーティブワールドが開催

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ジェイテクト、軸受・ステアリングなどのCASE対応や新規事業などの展開を発表

5年 4ヶ月 ago
ジェイテクト、軸受・ステアリングなどのCASE対応や新規事業などの展開を発表 in kat 2019年11日19日(火) in in

 ジェイテクトは11月19日、東京都中央区の東京ジェイテクトビルで記者説明会を開催、安形哲夫社長が、軸受、ステアリング、駆動、工作機械・メカトロニクスの各事業におけるCASE(コネクテッド・自動運転・シェアリング・電動化)対応や新規事業の展開について説明した。

各事業のCASE対応や新規事業の展開について説明する安形社長

 

 CASE対応については特にAutonomous(自動化)とElectric(電動化=電気自動車)のテーマに絞って取組みを紹介。

 自動運転への対応では、自動走行技術領域をステアリング・駆動アシストで支援していく。本年4月にデンソー、アイシン精機、アドヴィックスと共同で設立した「J-QuAD DYNAMICS」を母体に、ステアリングやブレーキなどの統合制御システム開発によってサポートしていく一方、高精度舵角制御やハンズオンディテクション、手動操舵と自動操舵をシームレスに切り替える操舵権限移譲技術など、ステアリングを介して人とシステムが協調することによって、より快適な自動運転を実現していく姿勢を示した。

人とクルマの意思が調和する自動運転対応技術

 

 また、電動パワーステアリング(EPS)搭載が難しく自動運転化が困難と見られていたバス・トラックなど大型輸送車向けに、自動運転対応ステアリングシステムを開発。EPSの制御技術をコラム同軸アクチュエータに応用、アクチュエータが人の操作の代わりとなり、油圧パワーステアリング(HPS)を操作する。

大型輸送車用自動運転対応ステアリングシステム

 

 さらに、ステアリングホイールの操作を電気信号で転舵装置に伝える「ステアバイワイヤシステム」について、操舵フィーリングの向上を実現するとともに自動運転におけるシステムによる操作とドライバーによる操作をスムースに融合・移譲する制御技術を実現する次世代のステアリングシステムとして開発を進めてきたが、すでに1車種で採用が決まったと報告。レイアウトフリーで居住空間拡大に貢献するこのステアバイワイヤシステムを、補助電源システムとして-40~105℃の動作温度範囲に対応しつつ冷却システム不要で同様に省スペース化に寄与できる「高耐熱リチウムイオンキャパシタ」とセットで提案していく意向を示した。

 同リチウムイオンキャパシタは自動車分野以外でも航空機、建設機械・農業機械など幅広い分野で500件を超える引き合いがあり、すでに鉄道で採用が決まっている。本年10月からは愛知県岡崎市の花園工場で量産を開始、第一ライン生産能力は48万セル/年まで拡張可能という。

量産を開始した花園工場 新キャパシタ生産棟

 

 電気自動車(EV)化への対応では、ビュアEVの市場が当面は急拡大することはなく、ハイブリッド車(HEV)やプラグインハイブリッド(PHEV)が主流で発電機としてのエンジンが搭載され続けるとの見方を踏まえて、エンジンの小型化が進む、モータの採用が拡大していく、電池の搭載が拡大していく、というトレンドを示した。

 このトレンドに伴ってEV用モータなどに対応する軸受開発製品としては、「高速回転対応深溝玉軸受」や「クリープ摩耗抑制玉軸受」といったモータ・減速機用玉軸受によって、電動ユニットの小型化へ貢献していく。また、「電動ブレーキ用ボールねじ」など、モータの回転運動を効率的に直線運動に変換する電動アクチュエータ用ボールねじによって、電気自動車/自動運転に貢献できる製品群を充実させていく考えを示した。

モータ・減速機用玉軸受:左が高速回転対応深溝玉軸受、右がクリープ摩耗抑制玉軸受

 

電動ブレーキ用ボールねじ

 

 そのほか、駆動事業ではガソリンエンジン車のアイドルストップ用に搭載されていた電動オイルポンプをEVの駆動モータの油冷装置として活用するほか、工作機械・メカトロニクス事業ではEV部品加工の生産性向上に貢献するギヤスカイビングセンタや研削盤、高精度ロールの加工に供する円筒研削盤やリチウム電池製造ラインなど電池生産システムの提供などに注力していく。

 アシスト技術やロボティクス技術、トライボロジー技術といった同社の技術・強み・知見を活かし、労働人口不足やものづくりの知見不足、水問題といった社会課題を解決する商品・サービスの開発を進める新規事業では、先ごろ開発した自立支援歩行器「J Walker テクテック」に関してリハビリを長続きさせるためのゲーミフィケーションを採用したことや、製造業マッチングクラウドサービスを開始したこと、実績の多い水位センサとIoEや制御技術を掛け合わせて井戸の流入量と揚水量を見える化し制御、井戸の長寿命化に貢献する「J WeLLシステム」を人口増に伴う水不足が深刻なインドで試験運用を始めていることなどを報告した。

「J Walker テクテック」:リハビリの“やる気”を維持するゲーミフィケーションを採用

 

水管理ソリューション「J WeLL」

 

 同社では今後、同社前身の光洋精工・豊田工機から支えてきたモビリティ、インダストリー領域に加え、こうした新規事業を創出することで“ヒューマンライフサポート”などへと事業領域を拡大していく。

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エムエスシーソフトウェア、マルチフィジックス・混相流機能を強化した新CFDソリューションをリリース

5年 4ヶ月 ago
エムエスシーソフトウェア、マルチフィジックス・混相流機能を強化した新CFDソリューションをリリースkat 2019年11日18日(月) in

 エムエスシーソフトウェアはこのほど、最新の熱流体解析(CFD)ソリューションとして、グループ企業のソフトウェアクレイドルが開発した構造格子系汎用三次元熱流体解析システム「STREAM」/電子機器筐体、放熱部品の熱解析専用パッケージ「熱設計PAC」、ポリヘドラルメッシュを採用した熱流体解析システム「scFLOW」、解析結果可視化ツール「scPOST」のV2020をリリースした。

 最新バージョンでは、「マルチフィジックス」「混相流」といった機能を強化し、よりリアルなCFDシミュレーションの実現を目指した。

 マルチフィジックス(Multi-Physics)機能の強化ではまず、scFLOW環境において、より詳細な流体騒音の解析が可能になった。scFLOWのプラグイン機能(scFLOW2Actran)により、エムエスシーソフトウェアの音響解析ソフトウェア「Actran」のGUIを介さずに、scFLOWの操作のみで流体騒音解析を実施することが可能になった。これにより効率的に連成解析を進めることで、エンジニアリングタイムの短縮を図れる。

 

scFLOW2Actranを用いた解析結果:ドアミラー周囲のノイズ分布

 

 また、V2020ではMSC CoSim Engineを介して、エムエスシーソフトウェアの構造解析ソフト「Nastran」および「Marc」、機構解析ソフト「Adams」といった製品群とより密接に連携するほか、scPOSTでは構造解析、機構解析、音響解析で得られた両方の結果を一つの画面に簡単に表示・操作でき、よりリアルで力強い描画を作成することが可能となっている。

 

MSC CoSim Engineを用いたFEMとCFDの連成結果をscPOSTで出力した例

 

 さらに、熱経路を視覚化するHeatPathViewから、1-Dシミュレーションツールにモデルを継承できるようになった。熱問題の検討に留まらず、機構や電気等他の1-Dシミュレーション解析と連携し、包括的に製品の解析モデルを構築することが可能となる。

 

HeatPathViewから1-D解析を行うまでの流れ

 

 一方、混相流(Multi-Phase)機能の強化では、離散要素法(DEM)とCFDの連成機能がscFLOW V2020に初めて搭載され、また先行して搭載されていたSTREAM においてもV2020でさらに強化された。粒子・流体・固体間熱移動やフィルターの解析をCFD解析の有無に関わらず実行できる。また、MSC CoSim Engineを用いることで、DEM-CFD解析を構造解析や機構解析に接続できる。

 

DEM-CFD連成によるコンベアと衣類洗濯機の解析

 

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日本精工、直動案内用潤滑ユニットの潤滑油供給能力を向上

5年 4ヶ月 ago
日本精工、直動案内用潤滑ユニットの潤滑油供給能力を向上kat 2019年11日14日(木) in

 日本精工は1996年に業界初の直動案内(リニアガイド)用潤滑ユニット「NSK K1TM」を販売開始し、機械・設備の長期メンテナンスフリー化に貢献してきたが、このほど、近年のスマートファクトリー化に伴うメンテナンスフリー化の要求に応えるため、潤滑油供給能力を大幅に向上させた新潤滑ユニット「NSK K1-L」を開発した。機械のメンテナンスサイクル延長に貢献する。本年12月から販売を開始する。

NSKリニアガイド用潤滑ユニットNSK K1-L

 

 直動案内は機械の直線運動を案内する要素部品として使用されるが、その性能を長く保つためには潤滑が重要になるが、生産現場ではこの潤滑のメンテナンスにかかる負担を減らすとともに、メンテナンスによる機械停止頻度を減らして生産性を上げることが求められている。

 同社では直動案内に潤滑油を供給する潤滑ユニット「NSK K1」を世界に先駆けて開発し、1996年の発売以来20年以上にわたって、機械の長期メンテナンスフリー化に貢献、またそのクリーンな潤滑方式は環境改善にも大きく寄与してきた。

 今回同社では、近年のスマートファクトリー化の進展によるメンテナンス間隔の延長や、環境への配慮からの省資源・省エネルギー化といったニーズに対応して、潤滑油供給能力を向上させた新しい潤滑ユニット「NSK K1-L」を開発したもの。

 開発品の特徴は以下のとおり。

1.潤滑油を多量に含有した樹脂で構成されており、内部の潤滑油が徐々に染み出すことによって長期にわたって直動案内に潤滑油を供給するが、さらに新開発の材料によって潤滑油供給期間が現行比約2倍に向上した。

2.レールとの接触構造を改良することによってスライダ駆動時の動摩擦力を約20%低減した。

3.潤滑ユニットをケースに収容。潤滑ユニットを保護して破損を防ぐとともに、外部からの異物の侵入を防ぐ。

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SKF、EVとICEの展開を見据え、円すいころ軸受の低摩擦化に取り組み

5年 4ヶ月 ago
SKF、EVとICEの展開を見据え、円すいころ軸受の低摩擦化に取り組みkat 2019年11日14日(木) in in

 SKFは、電気自動車(EV)が2024年までに全自動車販売のうち10%を占めることになると予想(Deloitte社による予測)される一方で、内燃機関(ICE)を搭載した乗用車が依然としてこの先何年もの間市場に残ると見て、両者で求められる円すいころ軸受の一層の低摩擦化に取り組んでいる。

低摩擦円すいころ軸受

 

 自動車分野では、燃料効率の改善と二酸化炭素(CO2)排出に対する世界的な規則を満たすために、ICEとトランスミッションのしゅう動部における摩擦損失低減が課題となっている。特にICEとEV車両のパワートレインにおける軸受への要求が強まってきている。

 摩擦による動力損失は、従来型およびハイブリッドタイプのパワートレインのCO2排出を増大し、バッテリー式電気自動車(BEV)の1回の充電で達成可能な走行可能距離を短くする結果となる。そのため自動車メーカーではギヤボックス、減速機および差動装置に標準設計の円すいころ軸受ではなく、低摩擦タイプの円すいころ軸受を採用する傾向にある。

 こうした中、SKFでは、特定のアプリケーションにおいて従来の円すいころ軸受と比べて動力損失を最大50%低減する低摩擦円すいころ軸受の開発に取り組んでいる。同社では、どんなアプリケーション向けにも特注製品を作ることのできる「ツールボックス」アプローチがあり、高度なシミュレーション技術を用いて各アプリケーションのニーズを特定した後、同社の技術者が接触角、転動体の数および寸法、さらに保持器の設計などのパラメーターを修正することで、高度に摩擦特性が最適化された円すいころ軸受を製作できる。

 EVが効率的に動作するには、車を動かすモータが超高速で回転する必要があり、使用する軸受に大きな負担がかかる。SKFでは、モータによる高速回転、加速度、温度に対する耐性を確保する軸受や樹脂製保持器、潤滑剤を開発している。

 自動車パワートレインの進化によって、軸受の性能要件の変更だけでなく、潤滑剤のフォーミュレーションの変更も余儀なくされる。パワートレインにおいて動力損失を低減するために、潤滑剤メーカーは低粘度オイルと特殊な添加剤を開発している。

 SKFでは、これら新しい潤滑剤が軸受に与える影響については調査を進めており、例えば、一部の潤滑剤では摩耗あるいは軸受軌道面と転動体間の表面疲労を充分に防止できないかもしれないとしている。それに対するソリューションの一つとして同社では、軸受部品の浸炭窒化処理技術が有用として、汚染された環境や潤滑不良にさらされている軸受の実用寿命の向上に取り組んでいる。

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東京モーターショー2019が開催、未来のモビリティに対応するベアリング&モーション技術が披露

5年 4ヶ月 ago
東京モーターショー2019が開催、未来のモビリティに対応するベアリング&モーション技術が披露 in kat 2019年11日12日(火) in in

 「第46回東京モーターショー2019」(主催:日本自動車工業会(JAMA))が10月24日~11月4日、東京都江東区の東京ビッグサイト(青海・西・南展示棟)、MEGA WEB、ヴィーナスフォート、シンボルプロムナード公園などで開催された。

 今回は「OPEN FUTURE」をテーマに、192の企業・団体が参加、業界を超えてオールインダストリーで「クルマ・バイクのワクワクドキドキ」から「未来の暮らし」、「未来の街」にまで領域を広げ、130万900人が未来のモビリティ社会を体感した。

 
クルマが主役の展示から、人が主役の展示へ

 トヨタブースでは、従来の市販予定車やコンセプトカー中心の展示から、人を中心とした未来のモビリティ社会を体感できるテーマパークに大きくモデルチェンジした。プレスデーの10月23日に同社ブースで挨拶に立ったJAMA会長でトヨタ自動車社長の豊田章男氏は、「今回の“参加・体感型ブース”は、来場者に楽しんでもらい、未来のモビリティにおいてもFUN TO DRIVEを大切にしたいという気持ちを伝えるコンセプトとした。トヨタ生産方式の“自働化”と“Just in time方式”に共通するのは、人を中心に置く考え。だからこそ、人が中心に居続ける未来をトヨタは描いている。クルマの自動化が進めば進むほど、大量の情報を判断し瞬時に処理できる人間の力が試されることになると考えている」と語った。

 

自動運転システム搭載のEV「e-Palette」を背に、「ブースのコンセプトはHuman Connected。トヨタは人間の力を信じている」と語る豊田章男氏

 

充電・電力活用システム含め、電気自動車(EV)・プラグインハイブリッドEV(PHEV)が提案

 初の量産電気自動車(EV)でe-SKYACTIVEを搭載したマツダの「MX-30」や、ツインモーター4輪制御を採用した日産自動車のクロスオーバーコンセプトのEV、発電機にガスタービンエンジンを用いる三菱自動車のPHEV「MI-TECH CONCEPT」、など電動車両が披露される中、今回は「日産リーフ」に電気を蓄え、走る以外にも電気を活用する「ニッサンエナジーシェア」を表現したモデルルームの展示や、太陽光パネルやV2H機器などで構成するシステムをパッケージ化し、EVやPHEVの購入と併せて販売・設置・アフターメンテナンスを提供する三菱自動車の「電動DRIVE HOUSE」などが提案された。販売の伸び悩むEVとインフラ整備の遅れる充電設備に関して、自動車メーカー自らが電気を「つくる」「ためる」「使う」ためのより付加価値の高いシステムとして、EVと電力相互供給システムというトータルソリューションを示した形だ。

 

日産自動車「ニッサンエナジーシェア」を表現したモデルルーム

 

燃料電池車(FCV)の市場投入が本格化

 トヨタ自動車は、メインブースには市販予定車を1台も置かなかったものの、2020年に発売予定の燃料電池車(FCV)第2世代の「MIRAI Concept」をMEGA WEB で展示した。MIRAI Conceptでは新型FCスタックによって航続距離を従来比約30%増の約850kmに延長している。

 

トヨタ自動車「MIRAI Concept」


 

 また、メルセデス・ベンツでは、世界初の燃料電池PHV「GLC F-CELL」を披露した。水素を燃料に使い発電、その電力でモーターを駆動するFCVであると同時に、発電した電力を大容量バッテリーに蓄電できる。蓄電した電力のみでもモーターが駆動できるため、水素がなくとも、蓄電した電力さえあれば走行可能。専用の充電プラグを介しての蓄電も可能にしている。

 

メルセデス・ベンツ「GLC F-CELL」

メルセデス・ベンツ「GLC F-CELL」
 

自動運転システム、レベル4への技術革新進む

 トヨタは、電動化、コネクティッド、自動運転技術を活用したMaaS専用次世代EVと位置付ける「e-Palette」や、会話型のAIエージェントとレベル4(高度運転自動化)相当の自動運転技術を搭載するコンセプトカー「LQ」を展示した。

 

トヨタ自動車「LQ」


 

 「e-Palette」は東京2020オリンピック・パラリンピック専用車両として使われる予定で、高精度3Dマップなどを活用しながら、レベル4での最高速度時速19kmの低速自動運転を可能にしている。将来的には、ネット通販と連携した自動配送や移動店舗、オンデマンドバスや移動オフィスとしての利用を想定し、2023年の市場投入を目指している。「LQ」についても、2020年には公道で自動運転の体験イベントも行う計画がある。

 そのほか、スズキのモバイルルーム自動運転車「HANARE(ハナレ)」が披露されるなど、今回の展示では、レベル4に向けた日本の自動運転技術の進捗度がアピールされた。

 

エンジンの低フリクション化も進展

 トヨタ自動車は、2020年2月発売予定の「ヴィッツ」改め「YARiS」をヴィーナスフォートで展示した。

 今後トヨタの先進国向けコンパクトカーのベースとなるTNGAプラットフォーム(GA-B)を初採用したほか、エンジン、ハイブリッドシステム、トランスミッション、サスペンションなど、すべてをゼロベースから作り上げた。軽量で高剛性、低重心のボディに加え、新開発「直列3気筒1.5Lダイナミックフォースエンジン」に対しDirect Shift-CVTと新世代ハイブリッドシステム、6速マニュアル、また改良を加えた1.0Lエンジンに対し小型軽量化したCVTと、4種類のパワートレーンを用意し、軽快で上質な乗り心地と、スムースでダイレクトな加速を実現した。

 直列3気筒1.5Lダイナミックフォースエンジンは、ロングストロークやバルブ挟角拡大などの高速燃焼技術を採用し、低燃費と高出力を両立。直列3気筒1.0Lエンジンは、高タンブル流や高EGR(排気再循環)率、フリクション低減などの改良により、軽快な走りと低燃費を両立。低フリクション化では、本年10月に発行されたJASOの規格GLV-1に組み込まれた超低粘度規格0W-8に適合するエンジンオイルも採用されるという。

 

トヨタ自動車「YARiS」

 

エンジンの低燃費化に対応するベアリング&モーション技術

 CO2排出量削減からますます要求の強まるエンジンの低燃費化に対して、大同メタル工業は、エンジンの機械損失低減に貢献するエンジンベアリングの低フリクション技術として、軸受表面に固体潤滑剤を分散させた樹脂層を施した耐摩耗性向上コーティングによってアイドルストップ仕様エンジン用軸受として採用されている「DLA02」を紹介した。さらに最近では、耐摩耗・耐焼付き性コーティングを施したエンジンベアリング「DLA06」が開発され、軸受表面に固体潤滑剤を分散させた樹脂層を若干やわらかくすることで異物混入時の耐摩耗性を高める異物埋収性を付与したほか、低粘度化の進むエンジンオイルの使用条件下で発生しやすい温度上昇を抑制、焼付きを防ぐことをアピールした。

大同メタル工業「DLA02ほか」

 

 また、日本ピストンリングでは、自動車エンジン用シリンダボアにマイクロテクスチャ(ディンプル)を施すことで低摩擦化を実現する「ディンプルライナ」を展示。省燃費化に寄与できることなどから、世界で初めてトラック用ディーゼルエンジンに採用されている。また、摺動時にシリンダとの摩擦を減らすことで低燃費につながるDLC(ダイヤモンドライクカーボン)被膜のピストンリングを紹介した。

 

日本ピストンリング「DLCピストンリングとディンプルライナ」


 

電動化・自動運転に貢献するベアリング技術

 ジェイテクトは、ハイブリッド車(HEV・PHEV)や電動車(EV・FCV)の変速機などで主に使用される「クリープ摩耗抑制玉軸受」を展示した。クリープが発生すると、軸受とハウジングが擦れ合うことでその双方が摩耗して軸の芯ずれや傾きを引き起こし、結果、ギヤのかみ合い不良による変速機の機能低下や異音などの不具合が発生する恐れがある。従来は、クリープによる不具合を避けるため、軸受の外輪を厚くしたり、固体潤滑皮膜を使用したりといった策が取られてきたが、どちらもサイズ・重量やコスト面での課題があり、最適な製品の開発が必要だった。開発品では、外輪の外径中央部に円周方向の溝を作ることで、「ひずみクリープ」によるハウジング摩耗の抑制に貢献する技術に加え、外輪全体に特殊皮膜を施すことで、「連れ回りクリープ」によるハウジング摩耗に対しても効果のある軸受の開発に成功した。

 

ジェイテクト「クリープ摩耗抑制玉軸受」

 


 日本ピストンリングは、「3D形状圧粉コアを用いたアキシャルギャップ型モータ」を展示。アキシャル構造・3D形状圧粉コア採用により、小型・低速・高トルク駆動を実現。インホイールモータのため、機械損失の低減やギア音の削減に貢献するほか、エアギャップの可変に対応しており、高速や高トルクなど、モータ特性を用途に合わせて変更できる。小型EVなどへの適用を提案していく。
 

日本ピストンリング「3D形状圧粉コアを用いたアキシャルギャップ型モータ」

 


 日本精工は、ブリヂストン、東京大学大学院新領域創成科学研究科 藤本研究室、ローム、東洋電機製造と共同で開発した、道路からインホイールモータ(IWM)に直接給電できる「第3世代走行中ワイヤレス給電IWM」を展示した。これは、EV)に必要な受電から駆動までのすべての機能をタイヤの内側に配置することで、走行中ワイヤレス給電性能、モータ性能、車両への搭載性を大幅に改善することを可能にするもの。今後、2022年までにタイヤを含めた車両での評価を行い、2025年に実証実験フェーズへの移行を目指す。

 

日本精工「第3世代走行中ワイヤレス給電IWM」

 

 

FCVの水素環境下での稼働を円滑にするモーション技術

 ジェイテクトは、燃料電池自動車の動力源となる高圧水素が貯蔵されているタンクに装着され、高圧水素を封止/供給する役割を担う「高圧水素供給バルブ」や、バルブから供給された高圧水素を下流のスタックで使用可能な圧力まで減圧する「減圧弁」を納入しているが、同社ではこのほど、水素環境中における材料および潤滑剤の評価を可能とする「水素環境用軸受評価試験機」を開発、FCVなどの水素環境でも安心して使用できる軸受を開発することを可能にしている。

kat

イグス、第7回ベクター賞:エナジーチェーンの優れた使用事例を募集

5年 4ヶ月 ago
イグス、第7回ベクター賞:エナジーチェーンの優れた使用事例を募集 in kat 2019年11日12日(火) in

 イグスは、機械や設備の可動部でケーブルやホースを保護・案内するケーブル保護管「エナジーチェーン」の革新的な使用事例を表彰するコンテスト「ベクター賞」を開催している。産業界を超えて広く日々の生活に貢献するエナジーチェーンの大胆で革新的な事例を募集している(www.igus.co.jp/vector-award)。

 

 今回で7回目となるベクター賞は、産業界における問題を解決した使用事例や、技術的並びに経済的に優れた事例、さらには独創性を発見することを目標に、2008年の創設以来隔年で開催されている。

 応募作品は研究分野や業界誌およびメーカーの専門家から構成される独立した審査員によって審査。受賞者は2020年ハノーバー・メッセ(4月20日~24日に開催)で表彰され、金賞には賞金5000€、銀賞には2500€、銅賞には1000€が贈られる。前回2018年には、30を超える国から187のご応募があった。

 これまでの受賞事例には、スペインの機械メーカーLoxin社による飛行機胴体にリベットを打つロボット(2018年ベクター金賞)、ノルウェーのRobotic Drilling Systems社が開発した掘削基地におけるドリルの位置決めを行う機械(2016年ベクター金賞)、ドイツのデュースブルク・エッセン大学が開発した高層ラックの8本のワイヤーによる搬送システム(2014年ベクター金賞)などがある。

 いずれの事例もそれぞれ特徴があるが、共通点としてエナジーチェーンを使った用途の多様性を示し、他の設計者の方々にインスピレーションを与えていることが挙げられる。

 応募は、エナジーチェーン使用事例に関する説明文、写真、動画または図面を添えて、2020年2月28日までオンラインで受付している。

 詳しい情報は、以下から確認できるが、コンテストへの応募条件のほか、2018年の受賞事例等が掲載してある。

www.igus.co.jp/vector-award

kat
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40 分 58 秒 ago
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