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ナノフィルム社、SGXに上場、受託加工増強で上海第2工場稼働へ

13時間 36 分 ago
ナノフィルム社、SGXに上場、受託加工増強で上海第2工場稼働へ

 シンガポールに拠点を置くNanofilm Technologies International(ナノフィルム社)は昨年10月30日、シンガポール証券取引所(SGX)に上場した。新規公開株(IPO)で4億7000万シンガポールドル(約366億6000万円)以上を調達し、市場価値19億ドルとシンガポール初の技術ユニコーン企業となった。2017年以降のSGXでは、不動産投資信託を除き最大のIPOとなる。

 同社ではまた、受託成膜加工の増強を目的に本年春に上海第2工場の新設を予定。上海第1工場と合わせて、大型炉100台以上の受託加工の大量生産体制が確立される。

上海第2工場完成時のイメージ

 

 ナノフィルム社は、Shi Xu博士が開発したフィルター型カソーディック真空アーク(FCVA)技術の事業化を目的に、ナンヤン工科大学からスピンアウトして1999 年に設立。高硬度ダイヤモンドライクカーボン(DLC)膜、水素フリーDLC膜であるta-C(テトラヘドラルアモルファスカーボン)膜の量産対応成膜装置の開発を機に、操業を開始した。

 FCVA成膜によるta-C膜はドロップレットの生成がなく、平滑性・均一性に優れる成膜表面を実現できることから、ハードディスクドライブ(HDD)の高記録密度化に貢献するヘッド保護膜や、ガラスレンズ金型の離型膜として適用が進んだほか、近年では、携帯端末・コピー機器などの装飾・機能膜などにも採用されている。ドロップレットの生成防止によって表面仕上げなどの後処理を大幅に軽減でき生産性向上や生産コスト低減に寄与できることや、10μm以上という厚膜・高硬度化を実現したことなどにより、近年では自動車分野でも適用が進んできている。

 現在では、シンガポール、日本、中国、ベトナムに拠点を構え、1400人の従業員を抱える。総売上も2017年に1億360万シンガポールドル(約80億8080万円)、2018年に1億2280万シンガポールドル(約95億7840万円)、2019年に1億4290万シンガポールドル(約111億4620万円)と堅調に伸びてきていた。

 ナノフィルム社ではta-C膜の量産対応FCVA成膜装置を販売するほか、成膜サービスを強力に展開している。2002年に設立された上海第1工場では、受入検査、洗浄ライン、成膜ライン、OQC、試験評価と万全な体制で、機能性膜の安定的な高性能化や装飾膜の美観の均質化などを実現。2016年には大型炉80台以上が稼働する大規模自社工場として、顧客のトータルコスト削減のため、成膜サービスのほか基材の調達、成膜後のアセンブリー等のサービスも提供している。

 成膜サービスの量産体制をさらに拡充すべく、本年春には上海第2工場を新設、稼動を開始する。上海第一工場と併せて大型炉100台以上の受託加工の大量生産体制が確立されることとなる。

 日本法人であるナノフィルムテクノロジーズ ジャパン・他力誠司社長は、「上海第2工場の稼働によって、自動車部品など量産品の受託加工に十分に対応できる体制が構築される。この機会にぜひ、均一性・再現性に優れ、表面仕上げを必要としない平滑な表面粗さのta-C膜を試していただきたい」と語っている。

今春新設予定の上海第2工場

 

kat 2021年1月26日 (火曜日)
kat

日本金型工業会東部支部、令和3年新年懇親会を開催

6日 14時間 ago
日本金型工業会東部支部、令和3年新年懇親会を開催

 日本金型工業会東部支部( https://www.jdmia.or.jp )は1月15日、Web会議方式により「令和3年新年懇親会」を開催した。

 冒頭、挨拶に立った鈴木教義支部長(鈴木 代表取締役社長)は、「昨今の経済を取り巻く環境を鑑みるに、この先1年間、非常に読みづらい年になると思う。しかし、皆さんと情報を共有しながら東部支部の在り方を考えていきたい。今年も従来とは違い、昨年のようにWebを活用して進めさせていただきたい。また、これまでできなかったことがWebを活かしてできるようになったこともある。事務局や経産省など多方面と協力をしながら会員の皆様にメリットが感じてもらえる東部支部の運営をしていきたいと思っている。今、世界を見渡しても中国やアメリカの動きで経済環境が左右されやすい。私どもの金型においても、これからの在り方が大きく変わるところではないかと思う。今だからこそフレキシブルな考え方や行動をする時ではないか。また、今こそ変わるチャンスでもあると思う。是非、当工業会を利用しながら変われるチャンスを見出していただければ幸いだ」と述べた。

挨拶する鈴木支部長

 続いて経済産業省素形材産業室長 谷 浩氏が来賓を代表して挨拶。引き続き、同工業会 小出 悟会長(小出製作所 代表取締役社長)が「先に挨拶を述べた御二方も述べたとおり、まだまだコロナによる経済的影響が出ると仰っていたが、私もまさにそうではないかと思う。まさに世の中がガラッと一変する時を生きているため、ここでしっかりと工業会の考え方をまとめた指針を出せればと良い思っている。また、今年はデジタル庁が創設される年である。デジタル化が進展するとハッキングなどのリスクに対する準備が必要だ。そうした時に当工業会として昨年の11月に技術等情報漏えい防止措置認証制度における認証機関になれたことも弾みになるのではないか。今年も会員の皆様とともにさまざまなことにチャレンジしていければと思う」と挨拶を述べた。最後に、同工業会東部支部 正木優吉副支部長(正木製型 代表取締役)が閉会挨拶を行った。

挨拶する小出会長

 

admin 2021年1月20日 (水曜日)
admin

令和2年度機械振興賞が決定、表面改質関連でトヨタのエアレス塗装など

1週 ago
令和2年度機械振興賞が決定、表面改質関連でトヨタのエアレス塗装など

 機械振興協会は機械工業分野で顕著な技術成果を表彰する「機械振興賞」の令和2年度の受賞者を決定した。 表面改質関連では、経済産業大臣賞にトヨタ自動車「超高塗着エアレス塗装技術の開発」、機械振興協会会長賞にJFEスチ-ル「ツイン投光差分方式表面検査装置」が選定された。受賞業績は以下の通り。

トヨタ自動車「超高塗着エアレス塗装技術の開発」(推薦団体:日本自動車工業会)

 自動車の塗装には、高品位かつ広範囲への塗布が求められており、塗料を微細化するために大量のエアーを必要としてきた。しかし、その大量のエアーが塗装面ではね返されて、エアーに含まれる多くの塗料が無駄になっていた。本業績では、遠心微細化技術における塗料供給溝を立体化して、隣り合う溝から放出される塗料の液糸は互いに接触することなく、静電気の反発力によって微細な液滴となる装置を開発した。この静電気を帯びた液滴は、電気的に接地された塗装面に引き付けられるため、従来は60%程度であった塗着効率を90%まで高めることに成功しており、この技術を同社グループだけでなく、他社にも技術供与することを検討している。

JFEスチ-ル「ツイン投光差分方式表面検査装置」(推薦団体:一般社団法人 日本鉄鋼協会)

 鉄鋼製品表面の疵やへこみなどの表面欠陥は、外観上や強度保証の観点から非常に重要となる。しかし、自動車用の薄板鋼板以外の鉄鋼製品では表面に冷却むらや圧延の不均一性による模様、黒皮と呼ばれる酸化膜の模様があり自動検査が困難であった。そのため、毎秒数mで移動する製品を熟練者が目視によって欠陥を判別しており、非常に負担が大きく、欠陥の見逃しリスクもあった。本業績では、鋼板や鋼管の表面に2方向から1/10000秒差でストロボ光を照射し、位置ずれのほとんどない2画像の差分により平らな模様を除去した画像をAIに評価させることにより表面欠陥の発生直後に検出できるようにした。これにより、鋼材エンドユーザーからの表面欠陥による苦情の発生をほぼ抑えることに成功した。

admin 2021年1月19日 (火曜日)
admin

コニカミノルタ、色と光沢を同時に測定するベンチトップ分光測色計

1週 6日 ago
コニカミノルタ、色と光沢を同時に測定するベンチトップ分光測色計

 コニカミノルタ( https://www.konicaminolta.com/ )は、色と光沢を同時に測定できるベンチトップ分光測色計 「CM-36dG」を2021年2月に販売開始する。

 同品は、ペイント、プラスチック、テキスタイル等の材料サプライヤーの調色用途や品質管理用途をメインターゲットとし、色と光沢の同時測定で検査プロセスを効率化し、高い測定精度で品質管理を行うことができる。さらに周辺温度などによるわずかな指示値のズレを補正する機能を備えることで、高い安定性と信頼性を実現した。また、従来機に比べて測定作業のユーザビリティを大幅に高めており、オペレーターの生産性の向上に寄与する。

 新型コロナウィルスの影響で人の往来が難しくなる中、グローバル化するサプライチェーンにおいては、生産現場のデジタル化・IT化の取組みが加速している。同品は、色と光沢の情報を高精度なデジタルデータとすることで、熟練工の目や基準サンプルに頼らない品質管理を実現し、モノづくりのデジタルトランスフォーメーション(DX)に寄与する。

 主な特徴は以下のとおり。

1.色と光沢の同時測定で検査プロセスを改善

 色と光沢の同時測定が可能な1台2役の測定器。ペイントの調色では、色(分光反射率)と光沢を測定することで、調色計算に必要なパラメーターを増やし、品質向上に寄与する。プラスチックの品質管理では、色(材料の色)と光沢(表面状態)を同時に測定することができ、高度な品質評価および作業の効率化を実現する。

2.高い測定精度で卓越した品質管理を実現

 機器ごとの測定値の個体差(器差)が極めて小さいため、サプライヤーから完成品メーカーまで一貫して本機を使用することで、検査プロセスの効率化を図ることができる。色彩値の器差は従来機比で約20%の器差縮小を実現し、光沢値の器差においても光沢専用機と同等以上の性能を実現した。これによりサプライチェーンにおける複数台・多拠点での業務効率化を実現する。

3.波長補正機能による高い安定性を実現

 周囲の環境温度などの外部要因で生じうる分光器のわずかなズレを補正する機能 「WAA(Wavelength Analysis & Adjustment)」を搭載。定期校正(メンテナンス)と組み合わせることにより、システムのトラブルを最小化し安定した運用が可能になる。

4.高いユーザビリティでオペレーターの生産性の向上に寄与

 電子ビューファインダー(別売付属の色彩管理ソフトウェアなどが必要)により測定物の視認性が向上したことで測定位置合わせが容易になる。さらにステータスパネルで測定状態や条件設定が確認できるためオペレーターの操作ミスを減らし、本体上の測定ボタンを使用することで測定の作業性を向上する。

admin 2021年1月13日 (水曜日)
admin

日立金属、北米における金型用コーティングでテイクロに技術供与

1週 6日 ago
日立金属、北米における金型用コーティングでテイクロに技術供与

 日立金属( https://www.hitachi-metals.co.jp/ )は、北米市場における金型への表面処理需要に対応するため、V系ドライコーティング膜「Tribec®炬(かがり)」をテイクロ( https://www.teikuro.co.jp/ )に技術供与した。顧客は今後、北米市場においてはテイクロの米国拠点であるTeikuro Corporationにおいて「Tribec®炬(かがり)」の受託加工サービス(除幕を含む)を利用できる。

 金属表面に被膜をコーティングする表面処理は、金型や自動車エンジン部品の強度、耐久性や摺動性を高めるために有効な技術。近年、高張力鋼板(ハイテン)への対応などから、金型の強度や耐久性を高める表面処理へのニーズはますます高まっている。

 同社は、特殊鋼事業における工具鋼のグローバル拡販施策の一環として、米国Diehl Tool Steel, Inc.の連結子会社化や、日立金属(寧波)有限公司の設立、アジア各拠点の切断・加工能力の増強、表面処理装置の導入など工具鋼のソリューション営業体制を強化してきた。

 今回の技術供与により、Teikuro CorporationのSpringfield工場(米・オハイオ州)において、専用のコーティング設備を導入し、Teikuro Corporationで「T-Forte」の商品名で受託加工サービスを行う。米国およびカナダの顧客を対象に2021年3月1日からの販売開始を予定している。

admin 2021年1月13日 (水曜日)
admin

三菱マテリアル、ディスプレイTFT配線用黒化膜スパッタリングターゲット

1ヶ月 ago
三菱マテリアル、ディスプレイTFT配線用黒化膜スパッタリングターゲット

 三菱マテリアル( https://www.mmc.co.jp/ )は、ディスプレイTFT配線用黒化膜スパッタリングターゲット「DIABLA(ディアブラ)」を開発し、量産を開始するとともに製品ブランド「DIABLA(ディアブラ)」シリーズを新たに立ち上げる。

 スパッタリングターゲットは、対象とする電子基板に原子レベルで合金や金属酸化物等の物質を付着させ、薄い膜を形成するための電子材料。そのうち、黒化膜用スパッタリングターゲットは、有機ELや液晶パネルのTFT配線上への成膜によって配線を黒化し、TFT配線の可視光反射率を下げる(低反射化)ために使われている。従来製品と比べ、各種ディスプレイのさらなる高精細化やデザインの自由度向上や半導体関連製品等の配線反射光によるノイズ低減に寄与する。

 同品の主な特徴は①配線上への成膜後に可視光の低反射化が可能②反応性ガス不要でDCスパッタ可能③成膜後、配線と一括でエッチング加工が可能④高い耐熱性と水・アルカリに対する耐性を有する、など。
 

 

admin 2020年12月24日 (木曜日)
admin

トライボコーティング技術研究会、令和2年度 第4回研究会を開催

1ヶ月 ago
トライボコーティング技術研究会、令和2年度 第4回研究会を開催

 トライボコーティング技術研究会は12月11日、東京都江東区の東京都立産業技術研究センター(都産技研)で「令和2年度 第4回研究会」を開催した。

開催の様子

 

 当日は、大森 整会長(理化学研究所)の開会挨拶に続いて、以下のとおり講演がなされた。
                                                            
・「ポリマーブレンドの加水分解特性と構造色について」白波瀬朋子氏(都産技研)…高分子および高分子の多様性、プラスチックの加熱時の応答による分類(熱可塑性プラスチックおよび熱硬化性プラスチック)と構造による分類(非晶質プラスチックおよび結晶性プラスチック)、ホモポリマー、コポリマーを組み合わせて混ぜて両者の特徴を併せ持った材料を作り出す「ポリマーブレンド」の技術について解説した後、原材料を100%植物とする熱可塑性プラスチックのポリ乳酸(PLLA)をベースにした、使用中は安定(分解制御)して廃棄後は分解挙動を示すポリマーブレンドの加水分解特性の研究結果を紹介した。PLLAブレンドの加水分解性では、組成に応じて分解速度を制御できること、分解後の表面に非分解性ポリマー相を形成する系においては、非分解性ポリマーを少量添加することによって分解が促進するという結果を示した。また、ポリマーブレンドの加水分解性を利用した、材料骨格と空隙(貫通孔)がそれぞれ三次元的に一体となった共連続構造を有する多孔質材料であるモノリスの創製について紹介。数nm~100nmの孔を有する多孔質体を創製、分解前の熱処理条件によって構造由来の発色現象(構造色)を呈したことを発表した。今後は、構造色の要因や表面平滑性による色の違い、吸着特性や分離特性などモノリスの用途について探求していくとした。

講演する白波瀬氏


                        
・「塗装による熱処理木材の耐候性向上」村井まどか氏(都産技研)…新国立競技場など公共建築物などでの木材の利用が進む中で、変形や干割れ、変色、目やせ、カビ汚染、腐朽といった外装木材の劣化の問題に対して、木材に耐久性を付与できる熱処理木材が、耐久性と寸法安定性があり、薬品を用いずに200℃超の水蒸気/窒素雰囲気下での熱処理だけで製造できるため、環境に配慮した材料として利用が拡大していることを紹介。一方で長期の屋外暴露によって変色やひび割れ、目やせといった課題があり、美観の維持に熱処理木材保護用の塗料の開発が望まれていることから、熱処理木材の劣化機構の解析(表面割れの形態的解析や、変色を引き起こす光の波長の解析、表面割れ抑制の効果と塗膜の機械的性質の関係の解析)を行い、塗料開発に活用できる柔軟性・強度などの樹脂設計、最適な紫外線吸収剤および顔料の配合を検討した。各種評価試験から、①促進耐候試験により、表面全体に面積が小さい表面割れが発生する傾向があった、②分光照射試験により、長波長側の紫外線〜青の可視域で変色しやすい、③硬く靭性のある塗膜が表面割れの抑制効果が大きい、④塗膜のガラス転移点が表面割れの発生に影響しやすい、との結果を得た。以上より、熱処理木材用の塗料の方向性として、①硬く靭性のある塗膜が適している、②長波長側の紫外域~青の可視域をカットする紫外線吸収剤および顔料の配合が必要、③使用環境の気温と塗膜のガラス転移点の関係を考慮する必要がある、との知見を得た。

講演する村井氏

 

 講演に続いて、都産技研内のIoT開発セクター(IoT支援サイト)の見学会が行われ、IoTの製造業やレジャーでの活用事例やメリットなどについて紹介がなされたほか、IoTシステムの構成要素・全体像の解説があり、機械のセンシングデータを収集しクラウド上で各種データを利活用可能にし、異常時に管理者と機械の双方にフィードバックすることで生産性の低下を抑えるIoTによるスマート工場のメリットなどを紹介した。

IoT開発セクターの見学会のようす

 第5回研究会は、来年2月26日に埼玉県和光市の理化学研究所 和光本所における「第23回トライボコーティングの現状と将来」シンポジウムとして開催される予定。

kat 2020年12月23日 (水曜日)
kat

メカニカル・サーフェス・テック2020年12月号「特集:DLCコーティングの動向」12/25に発行

1ヶ月 ago
メカニカル・サーフェス・テック2020年12月号「特集:DLCコーティングの動向」12/25に発行

 表面改質&表面試験・評価技術の情報誌「メカニカル・サーフェス・テック」の2020年12月号「特集:DLCコーティングの動向」が当社より12月25日に発行される。

 今回の特集では、自動車分野で適用が期待されるDLCコーティングの研究・開発動向について、自社開発の装置を用いて内製化を行う時計メーカーのDLCなどドライコーティングについて、DLCの医療応用の拡大に向けて発足された日本医用DLC研究会の活動概要について、簡易的装置を用いた潤滑下におけるDLC膜の密着力評価法と標準化について、受託試験を請け負う加工メーカーによる高面圧下での各種DLC膜の摩擦摩耗試験結果などについて紹介する。

特集:DLCコーティングの動向

◇自動車部品におけるDLCコーティングの研究・開発動向・・・日産自動車 樋口 毅
◇DLCなど腕時計用表面硬化技術と応用展開・・・シチズン時計 軽石 賢哉 氏、吉田 陸人 氏に聞く
◇日本医用DLC研究会の設立と活動概要・・・岡山理科大学 中谷 達行、岡山大学 逢坂 大樹
◇ピンオンディスク試験機による潤滑下のDLC膜の密着力評価と標準化・・・宇都宮大学 馬渕 豊
◇HEFトライボメータによる各種DLC被膜のクロスシリンダー高面圧摩耗試験・・・ナノコート・ティーエス 熊谷 泰、坂下 武雄、川本 秀士、岩﨑 嵩

連載

注目技術:加工関連オンライン展示会に見る表面改質技術・・・出展各社
トップインタビュー・・・渡邊 正高 氏(パーカー熱処理工業)
Dr.クマガイののんび~り地球紀行 第13回 ベトナム・ホイアン編・・・不二WPC 熊谷 正夫

トピックス

第13回岩木賞が発表、優秀賞に富山県立大学・日本工業大学
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JASIS2020開催、表面試験・評価・分析機器が展示

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admin 2020年12月23日 (水曜日)
admin

第23回「トライボコーティングの現状と将来」シンポジウム、2021年2月26日にハイブリッド開催、第13回 岩木賞贈呈式も実施

1ヶ月 1週 ago
第23回「トライボコーティングの現状と将来」シンポジウム、2021年2月26日にハイブリッド開催、第13回 岩木賞贈呈式も実施

 トライボコーティング技術研究会と理化学研究所は2021年2月26日に、「第23回『トライボコーティングの現状と将来』シンポジウム-導電性ダイヤモンド応用技術、光輝窒化処理ならびに微細金型加工-」を開催する。今回はZoomを利用したウェブでの参加も可能な「ハイブリッド開催」となっている。当日は「第13回岩木トライボコーティングネットワークアワード(岩木賞)」の受賞記念講演を行うほか、同賞の贈呈式を実施する。

 岩木賞は表面改質、トライボコーティング分野で多大な業績を上げた故・岩木正哉博士(理化学研究所元主任研究員、トライボコーティング技術研究会前会長)の偉業を讃えて、当該技術分野と関連分野での著しい業績を顕彰するもの。トライボコーティング技術研究会が提唱して2008年度に創設、未来生産システム学協会(NPS)が表彰事業を行っている。

 今回第13回目となる岩木賞の受賞業績として、優秀賞に輝いた「導電性ダイヤモンドを利用した精密加工工具の開発」岩井 学 氏(富山県立大学)、特別賞に輝いた「光輝窒化を可能とするアトム窒化法の開発」原 民夫 氏(プラズマ総合研究所)、事業賞に輝いた「虹色加工を施した金型製作と射出成形品の製作」松澤 隆 氏(池上金型工業)がそれぞれ講演を行う。

 また、九州大学名誉教授でDoi Laboratory社長の土肥俊郎氏による特別講演「化合物半導体の加工プロセスの現状とその高度化のキー―CMPスラリー高度化の基本的考え方と必須手法―」がなされるほか、東京都立産業技術研究センター 齋藤 庸賀 氏による「硬質粒子電着による高機能タップ工具の開発」と理化学研究所 田中 拓男 氏による「光メタマテリアル、作り方と使い方」の2件のトライボコーティング技術研究会会員による講演が行われる。

 特別講演以降の司会は、技術を科学するテクニストガールこと、明里 瞳さんが務める。

明里 瞳さん

 

 講演終了後には、交流会も予定されている。

 問い合わせ・申し込みは、以下のとおり。
 E-mail: tribo@tribocoati.st
 

本年8月に開催された第12回岩木賞贈呈式のようす

 

kat 2020年12月16日 (水曜日)
kat

JASIS2020開催、表面試験・評価・分析機器が展示

1ヶ月 2週 ago
JASIS2020開催、表面試験・評価・分析機器が展示

 日本分析機器工業会と日本科学機器協会は11月11日~13日、千葉市美浜区の幕張メッセ 国際展示場で、分析機器・科学機器の総合展示会「JASIS2020」を開催した。今年はリアル展示会に加えて、新型コロナウイルス感染拡大の状況を鑑みWeb展示会を強化、両展示会を融合したハイブリット展示会として開催した。リアル展示会は、276社・機関、971小間(昨年:478社・機関、1423小間)の展示と「新技術説明会」、「オープンソリューションフォーラム」など約300の講演が催された。来場者は7299名(昨年:23409名)。

JASIS2020のもよう

 JASISのWeb企画である「JASIS WebExpo」は、JASISの人気講演会・セミナー動画が約50タイトル、出展社が約80社・機関(昨年:19社・機関)となっている。公開期間は前期が9月9日~11月15日、後期が11月16日~2021年3月15日。URLは以下より。https://www.jasis.jp/WebExpo/

 ここでは、リアル展示会における表面試験・評価・分析に関連する主な製品・技術展示について紹介する。

 アルバック( https://www.ulvac.co.jp/ )は、様々な試料表面の段差(膜厚)、粗さ、形状を高精度に測定、研究開発から生産まで幅広い用途で適用できるKLATencor社製の触針式プロファイラー「Alpha-Step D-500」を展示した。ワイドな垂直測定レンジ(最大1200μm)、優れた段差測定再現性(1σ=0.5nm/1μm段差)、低針圧測定(0.03mg~15mg)、観察用カラーカメラ(4Xデジタルズーム付)、キーストーン画像補正機能などの特徴を有する。φ140mm(移動範囲:80×20mm)手動ステージを搭載しているほか、装置の省スペース化(本体サイズ:W250×D390mm)を実現している。

アルバック「Alpha-Step D-500」

 大塚電子( https://www.otsukael.jp/ )は、顕微分光を用いた微小領域での絶対反射率測定(多層膜厚、光学定数)により、高精度な膜厚・光学定数解析が可能な顕微分光膜厚計「OPTM series」を紹介した。各種フィルムやウェーハ、光学材料などのコーティング膜の厚みや多層膜を非破壊・非接触で測定でき、形状のある実サンプルのDLC膜の厚みを測定時間1秒/ポイントの高速で高精度に測定できる。また初心者でも簡単に光学定数の解析ができるソフトウェアを搭載しているほか、膜厚測定に必要な機能をヘッド部に集約しているため、インラインでの品質管理にも適用できる。複雑な光学定数も解析可能(複数点解析法)。
 

大塚電子「OPTM series」

 協和界面科学( https://www.face-kyowa.co.jp/ )は、主力の接触角計やオプションの2連式ディスペンサ、ペルチェ式恒温槽などを紹介したほか、自動摩擦摩耗解析装置「TSf-503」を展示した。同装置は不要な力を検出せず、正確な摩擦の波形取得を実現した。標準繰返し測定は最大12回まで往復運動をして静・動摩擦係数測定を行う。また同装置は、往復測定か往路のみの測定かを選択でき、往路測定の場合は天秤を自動でピックアップし原点位置まで復帰する。連続静摩擦測定では、設定した移動速度、距離、回数で連続測定を実施する。さらに、4種類の荷重(100g~1000g)で静・動摩擦係数を測定し、荷重による影響を比較することもできる。

協和界面科学「TSf-503」

 新東科学( http://www.heidon.co.jp/ )は、直交バランスアーム方式を採用した摩擦摩耗試験機「トライボギアTYPE:40」の実機を展示した。摩擦力を測定する荷重変換器を測定子直上に配置し、不要な機構をなくしたことにより、高いレスポンスとセッティングの誤差を排除した。また、試料テーブルの摺動方向をアームに対して直交させことにより、往路復路の荷重変動をなくし耐摩耗性評価の信頼性を大幅に向上させた。さらにY方向ステージを標準装備して13mmストロークするように設計、サンプルを付け替えることなく別の部分で測定ができる。標準装備のアクリルカバーに対して、オプションでカバーを簡易的にシールでき、雰囲気や温度等、特定の環境下での試験にも対応できる。

新東科学「トライボギアTYPE:40」

 東陽テクニカ( https://www.toyo.co.jp/microscopy/ )は、KLA 社製の超高分解能 薄膜機械的特性評価装置「iNano」を紹介した。極低荷重を高精度かつ安定に発生させる分解能3nNのInForce50型超高分解能押込みヘッドを搭載、ナノメートルオーダーの薄膜や樹脂などのソフトマテリアルの薄膜の硬度・ヤング率を測定できる。さらに、動的押込み試験(連続剛性測定法:CSR)による硬度・ヤング率の深さプロファイル測定やナノスケールの動的粘弾性測定、硬度・ヤング率の三次元イメージングなど、多機能な薄膜機械特性評価装置であることをアピールした。自動圧子形状補正機能を装備。ISO14577 Part 1に準拠している。

東陽テクニカ「iNano」

 日立ハイテクサイエンス( https://www.hitachi-hightech.com/ )は、めっき液の成分分析が行えるICP発光分光分析装置(ICP-OES)「PS7800」を紹介。同装置は卓上型ながら高い分解能とアルゴンガスの消費量を削減できるシステム、室温の変化にも対応できる波長校正機能を有している。これにより、めっきの現場での分析から研究まで幅広く使用できる。無電解ニッケルめっき液の微量添加成分の測定やリンの測定事例をパネルで展示、来場者からの質問や問い合わせなどがある場合は、自社で待機している説明員がオンライン対応を行った。

オンライン対応を行った日立ハイテクサイエンスのブース

 堀場製作所( https://www.horiba.com/jp/ )は、紫外域から近赤外域まで対応する、薄膜・表面・界面の特性評価のためのR&D向け高精度分光エリプソメーター「UVISEL Plus」を紹介した。位相変調技術に基づき、紫外域190nmから近赤外域2100nmまでの広範囲な波長域をカバーしており、高精度・高分解能測定・優れた信号対雑音比(S/N比)によって、全波長域にわたり高品質な測定データを採取できる。半導体、ディスプレイ、太陽光発電、光学コーティング、光エレクトロニクス、バイオおよび化学などの各分野のアプリケーションにおける、研究、産業、およびQC分析の要求に対して、薄膜構造の高精度な評価法としてベストな解決法を提供する。

堀場製作所「UVISEL Plus」

 レニショー( https://www.renishaw.jp/ )は、作業台の上や業界標準の 19インチラックに省スペースで設置可能な、ポータブルのファイバーラマン装置「VirsaTM」を紹介した。サンプルのin situ分析に理想的な装置で、工場での品質管理にも、大型で持ち運びができないデリケートなサンプルのその場での解析にも活用できる。また、ファイバープローブの標準ケーブル長が5mのため、サンプルを様々な形で分析できる。複数の励起レーザー波長(532nmと785nm)により蛍光を回避でき、ボタン一つで波長を切り替えられるためサンプルの位置を直す必要がない。さらに、高解像度ビデオプローブにより高速顕微ラマン測定を可能にしているほか、エンコーダ搭載のXYZ軸自動ステージによるプローブの高い位置決め精度を実現する。

レニショー「Virsa™」

 

admin 2020年12月9日 (水曜日)
admin

マクダ―ミッド・パフォーマンス・ソリューションズ・ジャパン、IS事業拡大でオンライン会見

1ヶ月 2週 ago
マクダ―ミッド・パフォーマンス・ソリューションズ・ジャパン、IS事業拡大でオンライン会見

 マクダ―ミッド・パフォーマンス・ソリューションズ・ジャパン(https://www.macdermid.co.jp/)は11月30日、神奈川県平塚市の本社からオンライン記者会見を開催、同社ジュリアン・ベイショア(Julian Bashore)社長が、日本法人発案のインダストリアル・ソリューションズ(IS)事業の拡大プロジェクト「PROJECT DOGWOOD」に関して説明した。

記者会見を行うジュリアン・ベイショア氏

 

 同社のIS事業部では防錆めっきや耐摩耗性めっき、装飾めっきなど、主に自動車部品を対象に、顧客の扱う金属材料や樹脂材料に各種の機能を付与する表面処理薬品を提供している。自社開発により特殊配合された表面処理薬品としては、漆黒の三価クロムめっき「TRIMAC ECLIPSE」など、日系メーカーとタイアップして開発した独自仕様のものも少なくない。

 今回実施した「PROJECT DOGWOOD」では特に、フロントグリルやエンブレム、ドアパネルといった近年需要が拡大している樹脂製自動車部品の装飾めっきの拡張を目的に、約2億円を投資して、平塚本社3階に自動車向け樹脂内外装めっきの試作・研究ライン(パイロットライン)を新設。同階にはさらに、自動車向け内外装めっき部品の性能評価機器を新規導入したほか、日系自動車部品メーカーの海外拠点からの評価試験や研究開発などの案件に対応するハブ拠点として平塚本社を増強した。

 自動車向け樹脂内外装めっきのパイロットライン新設では、約1億5000万円を投じて、樹脂めっき、前処理、銅・ニッケル・クロムめっきといった100L試験槽60槽を配置した。これにより、樹脂関係のめっきの試作処理能力をこれまでの3倍に、防錆めっきの処理能力を2倍に増強した。自動車部品メーカーとの共同開発を推進すべく、専任スタッフを10%増員する予定だ。

 また、自動車向け内外装めっき部品の性能評価機器としては、約5000万円を投じて、温度サイクル試験機や、耐食性を確認するためのキャス試験機・塩水噴霧試験機、デザイン・意匠性を確認するためのグロスメーター、摩擦係数を測定するCOF試験機、耐摩耗性を評価するテーバー試験機などを導入した。

 日本国内の景気高揚に寄与する観点から、いずれの装置も日本製を採用している。ライン増設工事を完了して、11月18日に平塚八幡宮より神主を招いての竣工式を執り行った後、めっき槽に薬品、純水、添加剤を投入し、11月19日からパイロットラインの運転を始めている。

 パイロットライン、性能評価エリア、R&Dハブ拠点として拡張したエリアは、自動車部品メーカーなど日系メーカーとの研究開発に向けたリアルタイムのコミュニケーションを促進する場となる。ここでは、ユーザーの個々のアプリケーションに対して、①自社薬品による耐食性や物性などの性能評価を実施、②ユーザーの量産品形状に対しパイロットラインで試作し、導入した性能評価機器によってめっき性能を評価、③同社プロセスの採用、④不具合やトラブルが発生した際には解析を行い、⑤解析結果をフィードバックして、研究開発・めっき薬品の改良につなげる、という好循環サイクルを通じて最適なプロセスを開発し、ユーザーニーズに対応する最適な表面処理薬品の提供を目指す。

 ベイショア氏は、「今回の研究・試作ラインの拡張、R&Dハブ拠点としての増強により、自動車・自動車部品に最適な表面処理薬品の開発・提供を通じて日本の自動車業界に貢献するとともに、自動車業界のパートナー企業としての立ち位置を強固にしていきたい」と語っている。

新設した自動車向け樹脂内外装めっきの試作・研究ライン(パイロットライン)


 

kat 2020年12月7日 (月曜日)
kat

リコー、DLCと同等以上の強度を有したAD法によるセラミックコーティングを開発

1ヶ月 3週 ago
リコー、DLCと同等以上の強度を有したAD法によるセラミックコーティングを開発

 リコー( https://www.ricoh.co.jp/ )は、有機デバイスの機能を保ったままセラミックコーティングを行い、耐久性を向上させたデバイス(セラミック有機ハイブリッドデバイス)と、その製造方法を開発した。

 MFP(プリンタ複合機)等に用いられる有機感光体の上に、独自に開発した電荷輸送性中間層塗料と透明導電性セラミック粉体をコーティングすることで、感光体に必要な機能を保ったまま表面の強度を35倍向上する。また、直径φ100mm×長さ380mmという広い面積においても均一な加工を行うことができたという。

セラミック有機ハイブリッドデバイスの一例(有機感光体)

 一般的にセラミックは原料となる粒子を高熱で焼結することで製造するため、従来の製造技術では有機物の構造を維持することや、セラミック膜に透明性や導電性を持たせることは困難だった。同社が採用したエアロゾルデポジッション(AD)法では、透明かつ導電性を持つセラミックの微細粉末を常温で固体のままデバイスの表面に衝突させることで、均一にセラミックの膜を形成する。そのためにはセラミック粉体の組成やサイズ、噴射条件などが非常に重要となるが、同社はその条件を制御することに成功した。

 また、独自の電荷輸送性中間層を事前に塗布することで、デバイス表面を保護しつつセラミック粉体の密着性を高め、デバイス機能を保ったままセラミック層を厚膜化することにも成功した。これにより、同社の開発したセラミックコーティングは、DLC(Diamond like Carbon)コーティングと同等以上の強度を実現しているという。

セラミックコーティング断面の模式図

 この技術をリコーのMFP等で使われる電子写真用感光体に適用して摩耗試験を行ったところ、一般的な有機感光体の約35倍、高耐久樹脂膜を利用した感光体の約10倍の強度向上を確認した。この電荷輸送性中間層と透明導電性セラミック粉体は、目的に応じて調合を変えることにより、さまざまな有機デバイスに対応が可能だという。

 この技術はリコーグループが長年培った半導体材料技術と薄膜生産技術を生かしたもので、常温で有機デバイス上にセラミック膜を生成することができる。この技術を応用することにより、有機EL、電子ペーパー、有機薄膜センサー、有機太陽電池など、さまざまな有機デバイスの耐久性強化と低コスト化に寄与できる、としている。

admin 2020年12月3日 (木曜日)
admin

新東工業、X線応力測定器用の応力基準片を販売開始

1ヶ月 3週 ago
新東工業、X線応力測定器用の応力基準片を販売開始

 新東工業( https://www.sinto.co.jp/ )は、X線を使用した応力測定の正確性を維持するための残留応力基準片「CMRSシリーズ」の販売を開始した。

 同シリーズは、製品の残留応力を測定する際の基準となる金属片で、製品の測定前に行う測定器のチェックに使用する。同シリーズを活用することで、難解な測定の原理を理解することなく、また作業者の熟練度や測定器の種類・方式に関係なく、正確な測定を簡単に行うことが可能になる。

CMRSの活用で正確な応力測定が可能になる

 同シリーズの特長は、かたまり状(バルク)の基準片である点。一般的に0MPaの基準片については、粉末状のものを使用するが、同シリーズは実際に応力を測定する製品と同じかたまりの形態である。

 また、同シリーズのラインナップは、応力測定を実施する顧客へヒアリングを行い、材質や加工状態(熱処理やピーニングなど)を組み合わせて決定しているため、実際に測定する製品に近い状態の基準片を提供することが可能である。さらに、同シリーズは測定条件などを記載した検査成績書と併せて納品するため、使用の測定器との器差や測定方式を比較し、測定結果の信頼性を確認できる。

 同社では、同シリーズに関する問い合わせをした顧客を対象に、期間限定で無料の応力測定を実施する。詳細は、同社のCMRSの製品WEBサイト( https://www.sinto.co.jp/product/surface/lineup/lp-cmrs.html )を参照のこと。

仕様(特許出願済)

 自動車のエンジンやブレーキの部品、航空機のタービンブレードや翼など、人の安全に関わる部品には耐久性や硬さ向上の観点から、熱処理やピーニング工程の後にX線を使用した応力測定が行われている。応力測定は一般的な測定と異なり、高度で難解な原理を理解するための見識や繊細な測定技能が必要となるため、知識や技能を持たない作業者が測定を行う場合は正確な測定値を出力できないという課題がある。近年では、操作性が向上した測定器の登場などによって簡単に測定結果を出力できるようになったものの、測定値の正確性を確認するには専門知識が必要となるため、誰でも簡単に測定結果の正確性を確認する同シリーズのような製品のニーズが高まっていたという。

admin 2020年11月30日 (月曜日)
admin

SEAVAC、2020年“超”モノづくり部品大賞で機械・ロボット部品賞

2ヶ月 1週 ago
SEAVAC、2020年“超”モノづくり部品大賞で機械・ロボット部品賞

 SEAVAC( https://www.seavac.co.jp )は、モノづくり日本会議と日刊工業新聞社が主催の2020年“超”モノづくり部品大賞において、金型用工具鋼超耐久表面処理「下地強化処理ZERO-Ⅰコーティング」で「機械・ロボット部品賞」を受賞した。

 受賞部品は、同社が開発したパルスプラズマ電子ビームを用いたプラズマ窒化処理を金型工具鋼に応用し表層から深さ30μm程度までを硬化させ、硬度と耐熱性を高めるPVDコーティング膜を高密着で成膜する技術。窒化の際に最表面に膜との密着性に悪影響を与える化合物層が発生しにくくすることで高密着を実現した。また、高荷重・高摩擦が発生する箇所には、基材の変形抑制の効果が期待できるという。

 冷間プレス金型や鍛造金型は、製品形状の高精度化・複雑化や加工能率の一層の向上に伴い、より過酷な環境下で使用されている。同社が開発したZERO-Iコーティングは硬さ、耐熱性を高めたPVDコーティングで、金型のメンテナンス頻度を抑え加工コストの削減に貢献してきた。しかし、工業製品の精密化や複雑形状化が進み、被加工材の変形応力増加などにより、局所的に応力が集中し、摩耗や損傷により金型寿命が短くなるケースが見られるようになってきた。このため、従来よりも高負荷で局所的に金型が損傷するケースなどに対応する目的で、PVDコーティングに加えて前処理としてプラズマ窒化を処理する「下地強化処理ZERO-Ⅰコーティング」を開発した。

 

admin 2020年11月19日 (木曜日)
admin

奥野製薬工業など、「アルミニウム合金の表面処理方法」で発明協会会長賞受賞

2ヶ月 1週 ago
奥野製薬工業など、「アルミニウム合金の表面処理方法」で発明協会会長賞受賞

 アサヒメッキ( https://asahimekki.jp/ )と奥野製薬工業( https://www.okuno.co.jp/ )、鳥取県産業技術センター( https://tiit.or.jp/ )は、発明協会が行っている「令和2年度中国地方発明表彰」において「アルミニウム合金の表面処理方法(特許第5998314号)」で発明協会会長賞を受賞した。

 本発明は、アルミ鋳物における陽極酸化前処理工程の技術的改善と、高コスト要因である工程複雑化による生産性低下等の課題を克服し、あらゆるアルミ材料に適応、環境に配慮し、低コスト化に繋がる表面処理技術に関するものである。


 従来アルミ鋳物は、材料にケイ素を含有し、皮膜を生成しづらいため、陽極酸化が困難とされてきた。そのためアルミ展伸材の陽極酸化処理工程に比べて複雑で生産性も悪い等、高コスト化の要因となっていた。さらに一部工程の使用薬品は、高濃度フッ化水素酸による毒物を用い、環境負荷が大きいという問題もあった。本発明により、活性化工程でフッ化水素酸を含まない新たな組成設計と、マイクロバブル及び散気プロセス等の物理的手法を複合化させ、陽極酸化処理性を大きく改善させた環境対応表面処理方法を実現させた。

 活性化工程の新組成確立とマイクロバブル、散気プロセス等の複合化により、ケイ素系スマット除去効果が向上、陽極酸化処理性を大きく改善させることができた。また従来のアルミ鋳物陽極酸化工程に比べ、20%以上工程数を削減し、低コスト化にも寄与することができた。

アルミ鋳造材ADC12テストピースにて、洗浄効果を確認発明協会会長賞:アルミニウム合金の表面処理方法(特許第5998314号)

発明者

川見和嘉(アサヒメッキ 技術部 部長)

原 健二(奥野製薬工業 総合技術研究部 第四研究室 室長)

福田順成(奥野製薬工業 国際部)

今岡睦明(鳥取県産業技術センター 機械素材研究所 上席研究員)

玉井博康(鳥取県産業技術センター 機械素材研究所 副所長)

松田知子(鳥取県産業技術センター 機械素材研究所 主任研究員)

田中俊行(鳥取県産業技術センター 機械素材研究所 研究員)

admin 2020年11月18日 (水曜日)
admin

ニッセイ、本社工場敷地内に熱処理新工場を建設

2ヶ月 2週 ago
ニッセイ、本社工場敷地内に熱処理新工場を建設

 減速器や歯車のメーカーであるニッセイ( https://www.nissei-gtr.co.jp )は、愛知県安城市にある本社工場敷地内に熱処理新工場を建設することを決定した。

 拡大する精密歯車市場に向けて熱処理新工場の建設を決めた。これにより、従来の熱処理設備を刷新し環境負荷を低減するとともに生産性および品質の向上を目指す。また、歪みの少ない高精度な歯車の製造を実現するため、新熱処理加工技術を導入する。さらに、将来の多様な熱処理加工ニーズへ対応するため、工場内に拡張スペースを確保する。投資金額は約17億円(生産設備費用含む)で 2022年1月に稼働開始を予定している。

 

admin 2020年11月10日 (火曜日)
admin

朝日ラバー、シリコーンゴムの超親水性処理技術を開発

2ヶ月 2週 ago
朝日ラバー、シリコーンゴムの超親水性処理技術を開発

 朝日ラバー( https://www.asahi-rubber.co.jp )は、独自の配合技術と表面改質およびマイクロ加工技術を活かして、シリコーンゴムに親水性に優れた処理を施す技術を開発した。

 シリコーンゴムは素材性質上、親水性が少なく、ゴムの表面に水分を接触させると水分の接触角が100°以上となる。物質の表面に水溶液をなじませて、その効果を付与させたい場合は、通常、乾式処理、湿式処理、蒸着という方法が用いられるが、シリコーンゴムに対してはいずれの方法も親水効果が一過性であり、長期間親水性を保持することができなかったという。

 今回、同社が開発した親水化技術は、ゴムの表面に水分を接触させた場合の接触角が10°以下にすることができる。また、親水化効果を長期間保持できること、耐滅菌性があること、簡便なものづくりができることが特長だという。

 親水化技術には、配合と表面改質の二つの方法がある。

1.配合による親水化

 シリコーンゴムに独自の配合技術により、親水化付与剤を配合させることで表面を親水化する。従来の配合技術では、最初は撥水性を持っており徐々に親水化することしかできなかったが、同社技術ではすぐに親水化の効果を得ることができる。

2.表面改質による親水化処理

 独自の配合技術による親水化のあと、表面修飾剤を塗布することで表面を親水化し、配合による親水化処理より耐熱性に優れている。

 同社ではシリコーンゴムの特徴を活かした分子接着・接合技術によりマイクロ流体デバイスをライフサイエンス分野に展開しているが、今回開発した超親水性処理技術をマイクロ流体デバイスに応用することで、マイクロ流路内の送液性をこれまで以上に向上させることができる。また、細胞培養器材に使用することで、細胞の取り出しやすさや蛍光観察を可能にすることができる。

admin 2020年11月10日 (火曜日)
admin

ジュリアン・ベイショア氏(マクダーミッド・パフォーマンス・ソリューションズ・ジャパン社長)が、大統領選についてTVでコメント

2ヶ月 2週 ago
ジュリアン・ベイショア氏(マクダーミッド・パフォーマンス・ソリューションズ・ジャパン社長)が、大統領選についてTVでコメント

 マクダーミッド・パフォーマンス・ソリューションズ・ジャパン社長のJulian Bashore(ジュリアン・ベイショア)氏は11月4日に放映された TBSテレビ『ひるおび!』の「米国運命の日・国民の判断は・投票を終えた有権者生直撃」のコーナーで、激戦州となるペンシルベニア州の有権者を代表してコメントした。

 

TBSのインタビューに答えるジュリアン・ベイショア氏

 

 ドナルド・トランプ氏の支持派として出演したベイショア氏は2007年に日本の永住権を取得しているが、5歳から22歳までをペンシルベニア州で過ごし、トランプ氏と同じペンシルベニア大学 ウォートンスクール経営学部を卒業している。

 今回の大統領選については、9月29日に在日米国大使館に郵送で投票した。

 神奈川県平塚市のマクダーミッド・パフォーマンス・ソリューションズ・ジャパン本社からの中継で、インタビューに答えたベイショア氏は、「経済を早期に回復させるうえでも、トランプ氏の再任に期待している。子供のころから共和党を支持しており、“アメリカの不動産王”と呼ばれたトランプ氏のことは、経営者として以前からとても尊敬していた。大統領としてのトランプ氏は、新型コロナ対策に関しても非常に迅速な行動力と強い決断力で政策を推し進め、非常に良いと思う」と述べた。

 トランプ氏が再選した際に期待することについては、「まずは悪化している経済の回復に期待したい。トランプ氏の政治手腕によって、一日も早く米国経済が好景気に戻るよう、祈っている」とコメントした。

kat 2020年11月6日 (金曜日)
kat

エリコンバルザース、スウェーデンにコーティング前処理・後処理向けの新拠点

2ヶ月 2週 ago
エリコンバルザース、スウェーデンにコーティング前処理・後処理向けの新拠点

 リヒテンシュタイン・エリコンバルザースはスウェーデン ウプサラに、自動車産業向け歯切り工具のコーティング前処理・後処理向けのアプリケーションサポートセンターを新設した。同センターは、顧客の課題解決などを行うとともに、エリコンバルザースの新入社員や研修員のコーティング前処理・後処理技術の習得を行うトレーニングセンターとしても使用する。

 歯切り工具のコーティングや、コーティングにおけるコンサルティング、プロセスの最適化を行う同社の「primeGear」は、商用車用パワートレインに適用される歯切り工具においてグローバルで採用されている。これにより、工具寿命の延長や加工性能の向上を実現している。

 今回の新拠点はグローバルのコンピテンスセンターとして機能する。エリコンバルザースの「できる限りお客様の近くに」という戦略から、以前のウプサラの拠点(旧Primateria社)で提供されていた表面処理サービスはスウェーデンのそれぞれのカスタマーセンターに分散された。これによりエリコンバルザースは、よりスウェーデンの顧客との距離を縮め迅速なサポートを行うとともに、輸送ルートを短縮することで二酸化炭素の排出量を低減する。

 バルザース・インダストリアルソリューションズの責任者であるマーク・デラヨー氏は「新しいグローバル・アプリケーションサポートセンターは、歯切り工具のリコンディショニングプロセスのさらなる発展のために、私たちの商用パートナー、顧客との協力によって設立された。また、それにより世界中の従業員が最新の前処理・後処理技術を習得できる。現在、primeGearサービスは、それぞれのカスタマーセンターで提供しており、より顧客の身近な存在となることで、物流プロセスを加速化し、二酸化炭素の排出を削減している」と話している。

 なお、日本国内では日本エリコンバルザース( https://www.oerlikon.com/balzers/jp/ja/ )がprimeGearの提供を行っている。

スウェーデンのアプリケーションサポートセンター

 

admin 2020年11月6日 (金曜日)
admin

第13回岩木賞が発表、優秀賞に富山県立大学・日本工業大学

2ヶ月 4週 ago
第13回岩木賞が発表、優秀賞に富山県立大学・日本工業大学

 トライボコーティング技術研究会、未来生産システム学協会(NPS)などからなる岩木賞審査委員会は、「第13回岩木トライボコーティングネットワークアワード(岩木賞)」を発表した。岩木賞は、表面改質、トライボコーティング分野で著しい業績を上げた個人、法人、団体を顕彰するもので、当該分野で多くの功績を残した故 岩木正哉博士(理化学研究所 元主任研究員、トライボコーティング技術研究会 前会長)の偉業をたたえ、2008年度より創設されたもの。

 13回目となる今回は、富山県立大学・岩井 学氏ならびに日本工業大学・二ノ宮 進一氏が業績名「導電性ダイヤモンドを利用した精密加工工具の開発」により優秀賞に、また、プラズマ総合研究所が業績名「光輝窒化を可能とするアトム窒化法の開発」により特別賞に輝いた。さらに、池上金型工業が業績名「虹色加工を施した金型製作と射出成形品の製作」により事業賞を受賞した。

 優秀賞の業績「導電性ダイヤモンドを利用した精密加工工具の開発」は、高濃度のボロンをドープした導電性ダイヤモンドの持つ特性を活用して、ダイヤモンド素材の微細放電加工、微細放電加工を可能とする極低消耗放電加工用ダイヤモンド電極、導電性ダイヤモンド切刃砥石、三次元骨格構造を有する多孔質ダイヤモンド砥石、多結晶ダイヤモンド焼結体(PCD)を利用する砥石など、種々の分野に適用する新しい技術を確立したことが評価された。たとえば近年、金型や工業製品の難加工材化、微細化、高精度化に伴い,微細・精密放電加工の要求が高まっているが、微細形状の放電加工ではパルスオンタイムが短い放電条件が使用されるため、工具となる電極材の消耗が著しく、形状精度の確保が難しいという課題があった。特に超硬合金に対する電極消耗は既存の銅電極では電極消耗率を5%以下にすることが困難であるのに対して、本業績では世界で初めて導電性ダイヤモンドを電極素材として活用する方法を開発。金型鋼の放電加工において電極消耗量がほぼゼロであるとともに、超硬合金に対しても電極消耗量が0.5%以下と極めて少なく、精密放電加工を行う上で有効な電極材と見られる。

 特別賞の業績「光輝窒化を可能とするアトム窒化法の開発」では、窒素分子を容易に解離できる40V~100Vの加速電圧範囲を持つ大電流電子ビーム源を励起源として用いる窒化処理装置を独自開発、イオン窒化の動作ガス圧の約1/1000である0.2Paという低いガス圧でも運転できるほか、イオン窒化と同程度の窒化特性を得るのに充分な高密度の窒素原子を生成できる窒化技術「アトム窒化」を開発。高濃度の窒素原子雰囲気の中でイオン衝撃なしに行われる窒化のため、化合物層の形成や表面荒れを生じないことから光輝性が精密金型にも窒化できるようになることや、アトム窒化したワークの上にそのまま硬質被膜を成膜すること(複合効果処理)が可能で、基材と硬質膜の密着性が従来法よりも優れていることなどが評価された。ワークの窒化時に負バイアス電圧を印加する必要がないため、これまで窒化処理が適用できなかった工具・刃物の鋭利な刃先の窒化処理を可能とした上、工具・刃物の使用寿命を大幅に改善できること、さらに今後需要拡大が見込まれる先進運転支援システム(ADAS)用光学部品向け超精密金型の製作が切削加工のみで可能になり、製造コストの低減につながるとしている。

 事業賞の業績「虹色加工を施した金型製作と射出成形品の製作」は、製品の金型表面に虹色加工を施すことで射出成形のみで樹脂成形製品に加飾を行うことができることや、発色させたい部分の制限も少なく、後処理が必要なくなり工程削減やコスト削減、また、環境に配慮した製品を市販に供給できること、さらには虹色加工を施した独自の製品化により製品アピールにもつなげることが可能なことなどが評価された。虹色を発色させる金型表面のパターンは波長に近い数百nmレベルのことが多く、金型表面にnmオーダーの切削加工が必要となる。100nm変化すると色の強度も変わってしまうことから、それ以下の誤差にしなくてはならず、本技術では4軸超精密油圧駆動システム加工機を用いた独自の加工方法を考案し加工を試みている。すでに自動車では内装品(メーターパネル・スイッチ類)のデザイン性が重視されるパーツに活用されているほか、飲料水メーカーが本技術を活用した加飾による容器の差別化を目指して製品を開発中で、さらには加飾用途だけでなく、回折を利用したミラーやレンズの光学分野にも適用可能など、用途は多岐にわたると見られている。

 第13回岩木賞の贈呈式と受賞業績の記念講演は、2021年2月26日に埼玉県和光市の理化学研究所 和光本所で開催される「理研シンポジウム:第23回トライボコーティングの現状と将来」で行われる予定。

 

第12回岩木賞受賞式のもよう

 

kat 2020年10月29日 (木曜日)
kat
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23 分 38 秒 ago
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