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ジェイテクト、低トルク円すいころ軸受が東海道新幹線N700Sに採用

2年 11ヶ月 ago
ジェイテクト、低トルク円すいころ軸受が東海道新幹線N700Sに採用kat 2021年12日02日(木) in in

 ジェイテクトの低トルク円すいころ軸受が、2020年7月に“最高の性能を有した新幹線”を目指してフルモデルチェンジしたJR東海の新型車両N700Sの車軸に採用、N700Sの安全な走行と乗客の快適な乗り心地に貢献している。

採用された車軸用低トルク円すいころ軸受:外観(左)と構成(右)

 

N700S車両(写真提供:JR東海)

 

 高速で長時間走行する新幹線は、安全で安定した輸送を維持し続けることが最大の使命。車両に使用される多数の部品の中でも車軸軸受は、乗客を乗せた車体を高速回転しながら支えるもので、安全に直結する重要な部品に位置付けられる。 ジェイテクトの車軸軸受は、初代0系新幹線以降、歴代の新幹線で採用され続け、高速化に伴う到達時間短縮への貢献や高い信頼性が評価されている。

 今回の東海道新幹線の最新車両N700S系においては、同社が開発し進化を続けている円すいころ軸受の低トルク化技術「LFT」をはじめとする様々な技術が盛り込まれており、JR東海の目指す“世界最高レベルでの安全性と快適性”への要求に応える性能を有している。

 具体的には、車軸軸受の容量を前モデルN700比で10%増強。骨太の軸受が設計最高速度の向上に伴い増加する振動や動的(ダイナミックな)荷重を支え、安心・安全性を確保している。

 また、ローラ形状の検討を重ね軸受の一層の低トルク化を実現。新幹線1編成には128個の車軸軸受が搭載されており、その一つひとつの軸受が、新幹線を駆動するモータの消費電力の軽減=カーボンニュートラルに貢献している。

 さらに、軸受内部の形状を改善し潤滑油の流量をコントロールすることで発熱を抑制する独自技術によって、軸受に使用する潤滑油の劣化を軽減。潤滑油の交換頻度を減らし、車両のメンテナンスコスト削減、ライフサイクルコスト(LCC)削減に貢献する。

軸受温度(発熱)の比較

 

 同社では大型軸受技術開発センター内に高速鉄道車両軸受試験機を有し、新幹線の実走行条件を再現した試験評価により車軸軸受の信頼性を確認している。車両設計速度330km/h相当の回転速度で車両メンテナンスサイクルの2倍(120万km)に相当する長期耐久試験を実施。同設備は防音/耐震仕様の専用試験室に設置され、昼夜を問わず連続評価ができるため、実車では2年を要する走行距離を半年で評価でき、顧客の開発期間短縮にも貢献している。

大型軸受技術開発センター内に高速鉄道車両軸受試験機軸箱

 

 同社ではまた、N700Sの次の新幹線を見据え、一層の高速化への対応を進めている。軸受だけでなく潤滑油を保持する軸箱内部の構造も含めた「潤滑油の流れの可視化」や「コンピュータによる流れ解析シミュレーション」を合わせた取組みと、高速鉄道車両軸受試験機による検証によって、さらなる低昇温な車軸軸受の開発のスピードアップを図っていく。

潤滑油の流れの可視化用軸箱(左)と流れ解析シミュレーション(右)

 

kat

イグス、ケーブル保護管の拡張モジュールでコスト削減と長寿命化を実現

2年 11ヶ月 ago
イグス、ケーブル保護管の拡張モジュールでコスト削減と長寿命化を実現kat 2021年11日30日(火) in

 イグスは、あらゆる用途のスライド走行で採用されているケーブル保護管「エナジーチェーンE4.1」のアップグレード向けに、新たにスライドシューとローラーチェーンリンクを開発した。

 

スライドシュー(右)、ローラーチェーンリンク(中央)を取り付けたエナジーチェーンE4.1

 

 エナジーチェーンE4.1に後付けが可能なため買い替えの必要がなく、素早い組付けで簡単にアップグレードできる。これにより、摩耗が進みやすい環境や、高速動作や長い走行距離のアプリケーションでも、エネルギー供給システムの寿命を効率的に伸ばすことができる。

 エネルギーを供給するケーブルやホースを安全にガイドするのに適しているイグスのケーブル保護管「エナジーチェーン」は、STSクレーン、自動倉庫、リニアロボットなどに搭載され、長距離を走行している。これらすべての分野で世界中のユーザーから信頼を得ているエナジーチェーンE4.1は、スライド走行の9割の用途で使用できる汎用的なソリューションで、アンダーカット設計を採用しているため高いねじれ剛性を備えているほか、静音性に優れ、高さや幅を自由に選択できる。

 今回、特に摩耗が進展しやすい環境でエナジーチェーンE4.1の寿命を延ばすために開発されたのがスライドシューで、耐摩耗性に優れたイグミッドポリマー製のスライドシューを内周側のチェーンリンクに取り付けることで、エナジーチェーンE4.1を素早く簡単にアップグレードできる。推奨走行速度は1~3m/sで、従来比約2倍の寿命を実現する。

 今回はまた、エナジーチェーンE4.1用に最適化されたローラーチェーンリンクも新たに開発された。ローラーチェーンリンクを使用することで、スライド走行をローラー仕様の「ロールeチェーン」に変更でき、耐久性を高めエナジーチェーンの長寿命化を実現できる。10m/sまでの高速走行や、500mまでの非常に長いスライド走行に適しており、駆動力を最大37%低減しエネルギーの節約に貢献する。

 将来的には、オンライン設計ツールのエナジーチェーン エキスパートにこれらの製品が加わる予定で、イグスではユーザーの使用環境や条件に応じて最適なエナジーチェーンE4.1をガイドチャンネル付きで、または特殊なケースではスライドシューやローラーチェーンリンク付きで提案していく。

kat

ダイベア、超高精度軸受に低NRROシリーズを追加

2年 11ヶ月 ago
ダイベア、超高精度軸受に低NRROシリーズを追加kat 2021年11日30日(火) in in

 ジェイテクトのグループ会社であるダイベアは、NRRO(回転に同期しない振れ)の低減と低昇温を実現した低NRROシリーズを開発し、超高精度軸受「PRECILENCE®」のラインナップに追加した。開発品は、超精密加工機など工作機械の主軸用に適している。本年11月からダイベア和泉工場で量産を開始、2025年に1億円の売上を目指す。

PRECILENCE

 

 近年、工作機械はより高い加工精度や加工効率が求められており、主軸回転の高速化とともに、微細加工機などの超高精度加工領域の機械では加工面の品位が重要視されている。それらを満たすため、主軸用軸受には、加工面の品位に影響するNRROの低減と、高速回転時における主軸の熱変位の抑制について、工作機械のメーカーとユーザーから強いニーズがあり、今回の開発に至ったもの。

 開発品では軸受構成部品の設計を最適化するとともに、構成部品(内輪、外輪、玉、保持器)加工の高精度化を図り、低速から高速回転領域までの広い範囲で低NRROを実現するとともに、外輪昇温を30%低減した。また、dmn(軸受ピッチ円直径(mm)×回転速度(min-1))300万までの対応を可能としている。 

NRROの比較

 

外輪昇温比較

 

 

 加工機の主軸に搭載することでの期待される効果としては、以下が挙げられる。
 
1.工作物に対する工具の刃当りのばらつきが小さくなることにより、高精度での加工が可能なほか、加工面の品位が向上(小径工具を高速回転で使用の場合は大きな効果が期待できる)

2.軸受の低昇温化により主軸の熱変位を抑制し加工精度が向上

3.金型加工においては、加工面の粗さが小さくなるため、加工後の手仕上げ時間短縮が期待できる。

 また、今回の開発品を通じて貢献可能なSDGsの目標としてジェイテクトでは、「9.強靭なインフラを整備し、包摂的で持続可能な産業化を推進するとともに、技術革新の拡大を図る」と「12.持続可能な消費と生産のパターンを確保する」を挙げている。
 

kat

ジェイテクト、軸受寿命を倍増した耐食ステンレス軸受を開発

2年 11ヶ月 ago
ジェイテクト、軸受寿命を倍増した耐食ステンレス軸受を開発kat 2021年11日30日(火) in in

 ジェイテクトは、高機能フィルム製造装置などで使用する耐食ステンレス軸受として、従来品から耐摩耗性を向上させ軸受寿命を約2倍延長させた特殊環境用軸受EXSEV®軸受シリーズ製品「コロガードプロベアリング®-LS」を開発した。これによりユーザーの装置メンテナンス周期の延長に貢献する。

コロガードプロベアリング-LS

 

 高機能フィルム・FPD(液晶、有機EL)メーカーやそれらの製造装置メーカーに提案を進め、1億円/年の販売を目指す。同社四国工場(徳島)および亀山工場、グループ会社のダイベアでの製造を予定している。

 一般的に防錆油の使用できない環境では、錆を防止するためにマルテンサイト系ステンレス軸受が使用されるが、水や溶液など腐食性がより高い環境では析出硬化系ステンレス鋼を用いた軸受が使用される(同社従来品「コロガードプロベアリング®-MD」が該当)。

 しかしながら、析出硬化系ステンレス鋼は通常の軸受用ステンレス鋼と比べ耐食性は高い一方で、硬度が低く耐摩耗性に劣る部分があり、使用条件によってはユーザーにおいて短い周期で軸受交換を実施していた。

 これに対しジェイテクトは、ユーザーの装置メンテナンス周期の延長(交換頻度の低減)に貢献すべく、「コロガードプロベアリング®-LS」を開発したもの。

 開発品の主な特徴と効果は以下のとおり。

1.軌道輪(内、外輪)に高耐食ステンレス鋼を採用することにより、従来品と比べ以下の特徴や効果が期待される

・軸受の寿命が約2倍に向上(摩耗深さは従来品比約75%低減)

・軸受の交換回数削減によりお客様のランニングコストを低減

2.通常のステンレス軸受では対応できない腐食環境には寿命の長い開発品を適用し、開発品でも対応できない一部酸環境には従来品を適用

耐食軸受の性能イメージ

 

 今回の開発品を通じて貢献可能なSDGsの目標として同社は、「9.強靭なインフラを整備し、包摂的で持続可能な産業化を推進するとともに、技術革新の拡大を図る」と「12.持続可能な消費と生産のパターンを確保する」を挙げている。
 

kat

ベアリング&モーション技術の総合情報誌「bmt」2021年11月号「特集1:半導体製造装置」「特集2:工作機械」発行!

2年 11ヶ月 ago
ベアリング&モーション技術の総合情報誌「bmt」2021年11月号「特集1:半導体製造装置」「特集2:工作機械」発行!admin 2021年11日22日(月) in in

 ベアリング&モーション技術の総合情報誌「bmt(ベアリング&モーション・テック)」の第33号となる2021年11月号が11月25日に小社より発行される。

 今号は、特集1「半導体製造装置」、特集2「工作機械」で構成。

 特集1「半導体製造装置」では、微細化や高集積化の進む半導体製造プロセスにおいて、低発塵や高速・高加減速、高精度といった要求性能を実現するベアリング&モーション技術を広く紹介する。

 特集2「工作機械」では、多種多様な加工ニーズに柔軟・合理的に対応しつつ高い生産性を実現する工作機械の技術や、機械を滑らかに高い耐久性をもって稼働させるスピンドルや直動案内の技術について広く紹介する。

特集1:半導体製造装置

◇半導体製造装置の市場・技術動向とベアリング&モーション技術・・・日本半導体製造装置協会 小林 章秀 氏、星野 栄一 氏に聞く
◇半導体分野における超薄型ボールベアリング、加工分野における電動アクチュエータおよびローラースクリューの適用・・・木村洋行 木村 光正 氏、小塚 真治 氏、北澤 潤 氏、足立 健太 氏に聞く
◇ウェハー搬送ロボットおよび機械要素技術・・・ハイウィンに聞く

特集2:工作機械

◇MECT2021に見る工作機械の最新技術とベアリング&モーション技術・・・工作機械メーカー各社に聞く
◇工作機械におけるスピンドルユニットおよび直動案内の最近の動向・・・日本ベアリング 米山 浩一 氏、西方  均 氏、細貝 大祐 氏に聞く
◇MECT2021に見る最新の工作機械向けベアリング&モーション技術・・・編集部

連載

注目技術:第29回 ブロードバンド加工技術の確立と展開・・・九州大学大学院 黒河研究室、理化学研究所 大森素形材工学研究室など
トップインタビュー・・・吉田 剛 氏(イグス)
あるコスモポリタンの区区之心 第3回 自動車・日独の生真面目と非真面目・・・紺野 大介
Q&A「浄油技術」の基礎知識 第3回 オイル交換の適正時期・・・RMFジャパン テクニカルサポートDiv

トピックス

JAST、トライボロジー会議 2021 松江をオンライン開催
日本粉末冶金工業会、2021年度工業会賞を発表

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欧州展示会主催4社、ニッポン企業応援企画合同シンポジウムを開催

2年 11ヶ月 ago
欧州展示会主催4社、ニッポン企業応援企画合同シンポジウムを開催kat 2021年11日22日(月) in

 インフォーマ マーケッツジャパン、 ドイツメッセ日本代表部、フランス見本市協会日本事務所、メッセ・デュッセルドルフ・ジャパンは11月9日、ニッポン企業応援企画の合同シンポジウム「グローバルビジネス再開の波に乗り遅れるな!」をハイブリッド開催した。世界の展示会業界をリードする4社が日本企業向けに合同で情報発信を行うのは、今回が初めて。

開催のようす

 

 当日はまず以下のとおり2件の講演が行われ、欧州においてリアル展開催がすでに再開されている現状や、リアル展に参加して実感した現場の雰囲気やリアル展への思いなどが報告された。

1.「欧州(ドイツ)のリアル展の現状と2022年の見通し」ジェトロ・デュッセルドルフ事務所次長 木場 亮氏…欧州経済は回復基調にあり、特にドイツでは製造業が早期に回復している状況を報告。こうした中で、自動車のEV拡大・材料の軽量化・燃料電池の材料開発や、IoT・5G・AIの製造プロセスへの応用、再生可能エネルギーの普及拡大といった産業のホットトピックスは、欧州企業に限らず日本企業にもビジネスチャンスをもたらすだろう、と考察した。また、ドイツでは3Gルール(ワクチン接種完了証明、回復証明または陰性証明の提示)などコロナ感染防止対策を講じて、すでに本年9月からリアル展が開催。12 月までに合計110 の見本市が開催され、2022年は国際見本市170を含む390の見本市のリアル開催が予定されていることを報告した。「ジェトロもリアル展示に積極的に出展していくので、日本企業にもぜひ参加してほしい」と呼びかけた。

2.「直近の出展日本企業が語る:ヨーロッパの現場で感じた熱」中村留精密工業 常務取締役 紙野清一氏…複合工作機械を主力とする同社が舞台を全世界ととらえて、積極的に世界に進出してマーケットを作ってきたことを紹介。91ヵ国から6万人超の来場者があったEMOミラノ 2021でのリアル出展を振り返って、「コロナでマイナスになった分を取り戻そう、需要拡大の波に乗り遅れないぞ、というスピード感ある意気込みを感じた」と述べ、コロナ禍でデジタル展が進んだものの、対面で顧客の悩みを聞く=個々に合った提案をその場で出せるリアル展が見直されている。“展示会は、出展社が見せる場であると同時に顧客が見たい物を見に来る場でもある。そこに顧客と出展社とのつながりがある。”と考察し、「コロナを心配するときは終わった。前に進もう!のろのろしていると乗り遅れるぞ!」と日本企業を鼓舞するメッセージを送った。

 講演に続いて、英国インフォーマ マーケッツ ジャパン 代表取締役社長 クリストファー・イブ氏、フランス見本市協会 日本代表 井田絵里佳氏、独メッセ・デュッセルドルフ・ジャパン 代表取締役社長 小原暁子氏、ドイツメッセ 日本代表部 代表 竹生学史氏をパネリストに、「日本に知ってほしい―コロナで変わった欧州展示会ビジネス」と題するパネルディスカッションが行われ、ドイツ、フランス、英国で入国条件が緩和されている状況や各国での展示会運営の在り方などについて報告がなされた後、以下のような各テーマで、各パネリストから意見が述べられた。

世界の展示会業界をリードする4社の概要

 

デジタル展、リアル展それぞれの位置付けは?

・井田氏…フランスではデジタルプラットフォームがすでに完成しているものの、リアル展を希望する割合が8割に上る「リアルファースト」が現状。

・イブ氏(英国)…成功しているデジタル展もあるが、リアル展で得られるセレンディピティが欠如している。新製品のランダムな出会いとランダムな発見があるリアル展を求める声は多い。

イブ氏「リアル展では思いがけない出会い、セレンディピティが得られる」

 

リアル展で日本企業は出遅れているのではないか?

・イブ氏…英国ではほぼ普通どおりにリアル展が開催されており、欧州からの来場者は多いのに対して、日本からの来場者が少ない。

・竹生氏…2022年4月に開催されるハノーバーメッセへの動員活動を進めているが、ハノーバーメッセに限らず多くの主催、多くの展示会で、アジアでも中国・韓国企業が出展する以上に、日本企業の出展の様子見がより顕著である。

・小原氏…MEDICA2021では日本と渡航条件が変わらない韓国企業からの出展が増え、日本企業からの出展が激減した。2022年10月開催のプラスチック展K(国際プラスチック・ゴム産業展) 2022でも、日本企業の出展は前回の半数という状況。欧州での日本企業のプロモーション活動は後塵を拝している。

竹生氏「日本企業の出展の様子見が顕著」

 

日本企業への応援メッセージ

・井田氏…日本人には悲観論者が多いように思われるが、複合材展JEC COMPOSITES CONNECTでトヨタ自動車の燃料電池車MIRAIに採用された多種の複合材が注目されるなど、日本の技術なくして複合材の産業は成り立たない。世界の開発動向や日本企業の立ち位置、自社製品の技術レベルなど、見本市で分かることは多い。ぜひ積極的に打って出てほしい。

・イブ氏…日本で開催する展示会への海外からの参加意欲は高い。日本企業も海外での展示会に積極的に参加してほしい。

・竹生氏…ワクチン接種率が高く有利な立場にある日本の企業の海外展示会出展の落ち込み率は、海外の企業に比べ大きい。引き続き、日本企業が打って出やすい環境を作っていきたい。

・小原氏…日本企業に立ち止まってほしくない。ジェトロにも協力してもらい最新情報を発信しながら、日本企業の海外でのプロモーション活動を促していきたい。日本企業にはぜひとも、明るい気持ちで新しい年に臨んでほしい。

井田氏「日本の技術なくして成り立たない産業分野は少なくない」

 

総論

・ビジネスにおけるリアル展の重要性が揺らぐことはない

・帰国後隔離の緩和(3日間)は追い風だが、世界はそれ以上に早く動いている

・日本企業は国内市場を攻略してから海外市場へと展開するのに対し、海外の企業は国内市場・海外市場を同時に展開している。このコロナ以前からの違いがスピード差をつけている

・日本の技術・製品は期待されている

小原氏「ビジネスにおけるリアル展の重要性は揺らぐことはない」


 

kat

NTN、車いす陸上競技選手に軸受と技術サポートを提供

3年 ago
NTN、車いす陸上競技選手に軸受と技術サポートを提供kat 2021年11日18日(木) in

 NTNは、車いす陸上競技の伊藤智也選手(バイエル薬品所属)と上與那原寛和選手(SMBC日興証券所属)に、競技用車いすに使用する軽量・低トルクのホイール軸受と技術サポートを提供する。

提供する競技用車いすホイール軸受

 

 今回提供した軸受は、セラミック転動体と油潤滑により低トルクを実現した深溝玉軸受。両選手が使用する競技用車いすのホイールに合わせて、軸受の強度、トルク、剛性などを最適なバランスで調整している。各選手と試走や議論を繰り返し、選手の戦略・フィーリングなどに基づき、何度も細かく調整しながら最適な軸受仕様とすることで、なめらかで安定した走行を実現している。

 NTNでは、「軸受の提供と技術サポートを通じて、国際大会などで輝かしい記録を持つ両選手のさらなる活躍をサポートしていく。また、これまで培ってきた軸受に関する技術や実績、さらには本活動を通じて得た知見を活用することで、健康・福祉分野の事業化の検討を進め、エネルギーロスの低減や安全・快適な商品の提供を通じて、持続可能な「なめらかな社会」の実現に貢献していく」としている。

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日本粉末冶金工業会、2021年度工業会賞を発表

3年 ago
日本粉末冶金工業会、2021年度工業会賞を発表 in kat 2021年11日17日(水) in

 日本粉末冶金工業会はこのほど、2021年度工業会賞を発表した。工業会賞は、1979年度に粉末冶金工業普及事業の一環として創設され、2021年度で43回目になる。

 工業会賞は、工業会事業に貢献した人を表彰する「業界功労賞」と優れた粉末冶金製品を表彰する「新製品賞」、優れた原料粉末を表彰する「原料賞」、優れた製造設備を表彰する「設備開発賞」に分かれている。「新製品賞」は、さらに「デザイン部門」、「材質部門」、「製法開発部門」に分けて審査され、2003年度から、選考委員会で特に優れた受賞案件とされたものに「工業会大賞」を授与している。また、賞の対象にならなかった応募の中から、特徴のあるものを「奨励賞」として表彰している。

 今回の表彰内容は以下のとおり。

 

■新製品賞・デザイン部門

・住友電気工業「PHEV用トランスミッションのパーキング部品の開発」…成形方向の見直しを含む大胆なデザイン変更による大幅な加工コスト削減はデザイン部門に相応しく、技術的に高く評価された。このような設計発想は今後の設計者に大いに参考になるところであり、業界として啓蒙すべき好例であるとともに、自動車電動化による類似のパーキング部品の需要拡大も期待される点が評価された。
 

住友電気工業「PHEV用トランスミッションのパーキング部品の開発」

 

・住友電気工業「アキシャルギャップモータ用圧粉磁心の開発」…アキシャルギャップモータ用の圧粉磁心の量産化を実現し、技術の新規性、業界への貢献度がともに高く評価された。成形、ボルト穴加工、絶縁塗装のそれぞれの要素技術に工夫が見られ、それらの総合的な技術力の高さによりエポックメイキングな量産化を可能にした開発。今後、車載を含めたモータへの展開が期待される。
 

住友電気工業「アキシャルギャップモータ用圧粉磁心の開発」

 

・住友電気工業「HEVクラッチ係合(高圧)用途の高効率電動オイルポンプ部品」…成形金型のクリアランス半減や均一給粉技術の適用により、ロータの大幅な高精度化を達成した点が評価された。熱膨張差に着目してアルミダイカスト製が主流だった本ポンプ部品の焼結化は、粉末冶金の用途拡大に寄与する点が評価された。
 

住友電気工業「HEVクラッチ係合(高圧)用途の高効率電動オイルポンプ部品」

 

・ファインシンター「1モータハイブリッド用スプロケットドライブの焼結化」…CAE解析を駆使した成形工程および1コイル1ショット高周波焼入れ条件の最適化、フレージング加工の導入等、要素技術を結集させた総合力の高さが評価された。鍛造に対して大幅なコスト削減を達成しており、HV用途での横展開も期待される。
 

ファインシンター「1モータハイブリッド用スプロケットドライブの焼結化」

 

・ポーライト「シェールガス掘削ツール用button部品の開発」…シェールガス開発という焼結部品には馴染みのない分野を開拓した点や、焼結体の弱点である低靭性を被破壊性の良さと捉えた発想が高く評価された。これまでに例のない用途への適用であり、顧客と連携し商品化した好例として評価された。
 

ポーライト「シェールガス掘削ツール用button部品の開発」

 

・ポーライト「ロボット掃除機吸引モータ用軸受の焼結化」…形状、材質、含浸油それぞれにおける要素技術を上手に組み合わせることで、静音性と25000rpmという高速回転への対応を実現し、ボールベアリングからの置き換えを実現した点や、今後ますますの普及が見込まれるロボット掃除機や、静音性を求められるその他の家電への展開も期待される点が評価された。
 

ポーライト「ロボット掃除機吸引モータ用軸受の焼結化」

 

■新製品賞・材質部門

・ファインシンター「低トロリ線摩耗を実現した銅系焼結合金すり板の開発」…硬質粒子、固体潤滑剤、母材それぞれに工夫を凝らし、すり板自体の耐摩耗性とトロリ線攻撃性というトレードオフ関係にある要求特性のバランスを実現させた材料開発が高く評価された。顧客での現車試験での効果は大きく、今後も拡販が期待される。
 
 

ファインシンター「低トロリ線摩耗を実現した銅系焼結合金すり板の開発」
■奨励賞

・ファインシンター「大型車EPBユニットへの焼結部品の採用」…組み合わせ技術により製品化に至った点が評価されるとともに、強度を求められる大型車用EPB用途が、焼結品の優位性が示される好例である点が評価された。
 
 

ファインシンター「大型車EPBユニットへの焼結部品の採用」

 

kat

イグス、ESD対策、食品接触・高温環境向けの耐摩耗すべり軸受材質を新開発

3年 ago
イグス、ESD対策、食品接触・高温環境向けの耐摩耗すべり軸受材質を新開発 in kat 2021年11日17日(水) in in

 イグスは、導電性を備えた新しい耐摩耗性高機能ポリマー「イグリデュールAX500」を開発した。イグリデュールAX500は、イグリデュールA500をさらに進化させた材質として、250℃までの高温環境で使用できる。無潤滑・メンテナンスフリーで耐薬品性に優れ、FDAおよびEU10/2011に準拠しているため、食品・包装機械での使用に適している。

イグリデュールAX500製すべり軸受

 

 例えば、グミを袋に入れる作業には、高感度のメカニズムを備えた計量システムが使用されており、数千個の袋が一瞬の間に充填・包装され、その後様々な機構によってグミの入った袋が箱に入れられていく。このような機械の高速動作ではあらゆる部品に負荷がかかり、特に軸受が摩耗しやすくなる。

 今回開発したイグリデュールAX500製すべり軸受は、軸受部のメンテナンスフリーと耐久性向上を実現。静電気散逸性を備えているため、袋同士がくっつかず、作業員が静電気ショックを受けることもない。機械の可動部にESD対策を講じていない場合、アーク放電が発生することがあるほか、小麦粉加工のように粉塵の多い環境では粉塵爆発を引き起こす可能性もあるが、開発材はESD対策が施されているため、こうした事故を防止できる。

 イグリデュールAX500はまた、高温環境に対応しており、オーブンやボトル洗浄などの用途に使用できる。耐薬品性に優れているため、強力な洗浄剤によってダメージを受けることもない。FDAおよび欧州委員会規則(EU) No. 10/2011 に準拠しているため、食品接触の環境にも適している。また、トライボロジー的に最適化されたポリマーに固体潤滑剤が埋め込まれているため、潤滑剤が要らない。

 イグリデュールAX500 製すべり軸受は食品分野で多用されるステンレス製軸受とは異なり、無潤滑・メンテナンスフリーに加え、コスト削減に貢献し、かつ軽量化が図れる。

 イグリデュールAX500は、食品と接触する用途向けのイグリデュールA500に比べ、はるかに優れた耐摩耗性を持つ。ドイツ・ケルンにあるイグスの社内試験施設で、イグリデュールA500製すべり軸受とイグリデュールAX500製すべり軸受について、ステンレス軸上で摩耗試験を行ったところ、イグリデュールAX500はイグリデュールA500に比べて摩耗量が最大1/3という結果が得られた。

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JAST、トライボロジー会議 2021 松江をオンライン開催

3年 ago
JAST、トライボロジー会議 2021 松江をオンライン開催kat 2021年11日16日(火) in

 日本トライボロジー学会(JAST)は10月27日~29日、「トライボロジー会議 2021 松江」をオンライン開催した。

 今回は、機械要素や潤滑剤、固体潤滑、表面処理・コーティング、分析・評価・試験方法などに関わる研究227件が、一般セッションとシンポジウムセッションで発表された。シンポジウムセッションは「トライボケミストリーの最前線」、「固体潤滑:省エネルギーに対応する技術・材料の動向」、「スペーストライボロジー」、「複合化による高分子材料の改質」、「シールにおけるトライボロジー技術」、「トライボロジーの分子シミュレーションとその周辺」、「トライボロジー教育を中心とした教育のオンライン化について考える」、「ヤングトライボロジスト シンポジウム~奨励賞受賞者の研究や若手研究者の研究環境~」のテーマで開催された。

 また、28日には特別講演会が開催され、島根県立大学名誉教授・小泉八雲記念館館長の小泉 凡氏が「小泉八雲がみた、「神々の国」出雲」と題して、ツィンバロン奏者の斉藤 浩氏が「妙なる響き ~中欧の打弦楽器ツィンバロン~」と題して講演を行った。

 特別講演後のオンライン交歓会で挨拶に立った松岡広成・実行委員長(鳥取大学)は、「コロナウイルスの感染状況が先行き不透明なことから、参加者の安全保障の点からオンラインとはなったものの、今回はポータルサイトを開設し松江の名所の写真をアップするなどして現地感を出す試みを行っている。オンラインながら、講演数は一般講演・シンポジウムで約227件、参加登録者数も現時点で695名と盛況に実施されていると感じている。今回初めて、実行委員会を現地にこだわらない委員構成とし、東北から九州に至る日本各地の方々に協力をいただいた。この試みは、今後のトライボロジー会議の開催地の自由度を拡げることにつながるものと期待している。本オンライン交歓会の第二部にはブレイクアウトルーム機能を使用した歓談の場を用意しているので、是非とも参加いただき、自由に歓談を楽しんでほしい」と述べた。
 

挨拶する松岡実行委員長

 

 続いて杉村丈一JAST会長(九州大学)が、「リアル開催からオンライン開催への変更など計画変更がありながら、トライボロジーのアクティビティーがますます高まっていることが感じられる良いトライボロジー会議となっていると思う。今回は現地・山陰の実行委員は数名という委員構成を決定し、松岡実行委員長は全国から集結した委員の役割分担に腐心しオンライン開催としての成功に導いた。今後は、沖縄や北海道などトライボロジー関係者の少ないエリアでも、今回のノウハウを使って開催がスムーズに行えるものと思う。英断された松岡実行委員長の勇気を讃えたい。本音を言えば皆様と実際にお会いして雑談レベルでも交流がしたかった。リアル開催であれば空いた時間に気兼ねなく歓談や情報交換ができる。ぜひとも次回は会場で皆様とお会いしたい。とはいえ今回もオンライン開催ながら、ブレイクアウトルームの設置など人との触れ合いが作れるような工夫をしていただいている。セッション、交歓会を満喫してほしい」と語った。

挨拶する杉村JAST会長

 

 そのほか次回以降のJAST主催イベントの案内として、2022年5月23日~25日に開催予定の「トライボロジー会議 2022 春 東京」について実行委員長の田川 一生氏(ENEOS)が、2022年11月9日~11日に開催予定の「トライボロジー会議 2022 秋 福井」について実行委員長の本田知己氏(福井大学)が、2023年9月25日~30日に開催予定の「国際トライボロジー会議(ITC)福岡 2023」(実行委員長:九州大学・杉村丈一氏)について副実行委員長の澤江義則氏がそれぞれ、開催概要と見どころなどについて紹介した。

 会期中は「企業技術、製品展示コーナー」が設けられたほか、出展企業数社による製品PRやサービスについてのオンライン企業プレゼンテーションが実施された。
 
 

企業プレゼンテーションのようす

 

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空スペース、自律分散式転がり軸受で、シール・潤滑付きアンギュラ玉軸受を受注開始

3年 ago
空スペース、自律分散式転がり軸受で、シール・潤滑付きアンギュラ玉軸受を受注開始kat 2021年11日08日(月) in

 空スペースは、保持器を使用せずに玉同士を非接触にする技術、ADB(Autonomous Decentralized Bearing/自律分散式転がり軸受)について、シールおよび潤滑付きアンギュラ玉軸受を開発、サンプル受注を開始する。

 空スペースはこれまで、少量生産に適した市販玉軸受の追加工によってADBを提供してきたが、今回、受託製造先との合意により、量産が可能な素材からの一貫製造設備による生産を立ち上げた。

 今回の開発品では特に、高性能ニーズの高いアンギュラ玉軸受について、従来軸受の互換寸法のまま利便性の改善を目的に、シールと、潤滑性を担うナノダイヤコート付きとしたもの。

 従来、過酷な性能が求められるこのタイプでは、内部空間を最大限保持器スペースに割り当てているためにシールを内蔵できないことが一般的だったが、ADBは過酷な仕様でも保持器が不要なことから、そのスペースに非接触ゴムシールを組み込むことが可能になっている。

 さらに、従来使用者に任されていた潤滑面についても、低摩擦、長寿命のナノダイヤコートを施すことで、一般的な用途では追加の潤滑を不要としている。ナノダイヤコートの潤滑性については、ADBとの組み合わせにおいて熱水浴洗浄機や海水浴の過酷環境でも優位性が確認されている。

 アンギュラ玉軸受は軸方向荷重が受けることができる方向が決まっていることから、誤組み付けを防ぐため、シールは表裏の外径を変えて表裏の判別を容易にしている。

 サンプル品は軸径15mmのADB-7202VVND(窒化ケイ素ボールを使用、シール、ナノダイヤコート付き)だが、一般的なアンギュラ玉軸受(呼び番号7200~7206 等)で同じ仕様の低価格ADBを1000 個~/ロットで提供する。

シールの裏表の判別が容易なADBシール・潤滑付きアンギュラ玉軸受

 

kat

DMM.com、11/17からものづくりのオンライン展示会

3年 ago
DMM.com、11/17からものづくりのオンライン展示会admin 2021年11日05日(金) in

 DMM.comは11月17日~19日、オンライン展示会「設計製造技術・ものづくり EXPO ONLINE 」を開催する。展示会では、オンライン上で出展社の最新情報を集めたり、商談をすることが可能となっている。また、「名刺を渡す」機能もあるため、当日都合の悪い場合も気になる出展社へアプローチをかけることができる。来場環境としてGoogle Chromeの最新版を推奨している。

 来場登録は以下のURLより。

 https://exhibition.showbooth.dmm.com/events/manufacturing2111/ 

 

admin

イグス、FastConnect対応可動ケーブルを開発、ハーネス作業時間を短縮

3年 ago
イグス、FastConnect対応可動ケーブルを開発、ハーネス作業時間を短縮kat 2021年10日29日(金) in

 イグスは、コネクタを迅速に取り付けるため耐屈曲性の高い可動ケーブル「チェーンフレックスPROFINETケーブル」用のFastConnect技術を開発、本技術を採用した「チェーンフレックスCF898.061.FC」を市場投入した。FastConnect技術の採用により、わずか数ステップで簡単にケーブル被覆を剥ぎ取ることができ、ハーネス作業時間を最大46%短縮可能。

新開発FastConnect技術を採用した
チェーンフレックスPROFINETケーブルCF898.061.FC

 

 また、これまでの可動ケーブル製品と同様にドイツ本社の3800m2の試験施設で耐久試験が実施され、ケーブル保護管「エナジーチェーン」内での可動用途において長寿命を実証済みで、試験結果に基づき同社は、最大36ヵ月の無償交換保証のサービスを実施している。

 世界で最も普及しているイーサネットベースの産業用ネットワークであるPROFINETにより、大容量のデータでもイーサネットプロトコルに基づいて最大100Mbit/sで伝送できる。PROFINETケーブルは、工作機械や包装機械、マテリアルハンドリングの業界でRJ45コネクタと組み合わせて多用されている。

 FastConnect対応ケーブルのハーネス加工に必要なものはケーブル、コネクタ、ストリッピングツールのみ。ケーブルの内被、シールド、外被の構造はイグスが独自設計しており、ストリッピングツールにケーブルをセットしてケーブル外被を剥ぎ取り、コネクタを挿入するだけで加工が完了する。これにより、ケーブルをペンチやナイフで剥ぐ従来の方法に比べ、加工時間を最大46%短縮できる。

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不二越、デジタルコントロールアンプにEthernet/IP対応のラインナップを拡充

3年 ago
不二越、デジタルコントロールアンプにEthernet/IP対応のラインナップを拡充kat 2021年10日29日(金) in in

 不二越は、デジタルコントロールアンプ「ERD-20」シリーズに産業用ネットワーク Ethernet/IP に対応した新ラインナップを拡充、ユーザーの生産性向上に貢献する。Ethernet/IP 対応ERD-20は本年11月から発売を開始する。工作機械・鍛圧機械などの産業機械への提案を進め、2023年度までに標準品、Ethernet/IP 対応品を合わせて2400台/年の販売を目指す。

Ethernet/IP 対応ERD-20

 

 デジタルネットワーク技術の急速な進歩により、様々な産業分野・機器でIT化やIoT対応が進んでいる。油圧機器においてもデジタル化がなされ、ネットワークへつながるIoT機器としての対応が求められている。

 同社は、1960年代のソレノイドバルブ販売開始後、電磁比例弁やそれをコントロールするアンプも併せて自社で開発・販売し、ユーザーの多様なニーズに対応。

 デジタルコントロールアンプについては2019年に「ERD-10」を、2021年6月には「ERD-20」を市場投入している。今回、ERD-20シリーズに産業用ネットワーク Ethernet/IP に対応した新ラインナップを拡充したことで、電流・電圧値の指令やセンサ情報、アンプの各種ステータスなどが油圧機器に高速通信で伝達可能となり、工場のIoT化によるユーザーの生産性向上に貢献するほか、イーサネットケーブル1本で工程管理のPLCとの接続が可能となり、配線にかかる工数が同社従来品比で約1/2に短縮するなど、作業時間の短縮に寄与できる。

 また、圧力センサで油圧力を測定し、電磁比例弁の駆動電流を自動調整する圧力センサフィードバック制御を搭載。作動油の温度変化やバルブのオーバーライド特性による圧力の変化を大きく低減させ、指令通りの圧力で制御可能としている。さらに、海外安全規格のCE(欧州)に対応している。

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IFPEX2021が開催、モーション技術・潤滑技術・シール技術が披露

3年 ago
IFPEX2021が開催、モーション技術・潤滑技術・シール技術が披露kat 2021年10日29日(金) in in

 「IFPEX2021 第26回フルードパワー国際見本市」(主催:日本フルードパワー工業会、産経新聞社)が10月6日~8日、東京都江東区の東京ビッグサイトで開催された。モーション技術や潤滑技術、シール技術では、以下のような展示がなされた。

 

会場のようす

 

 フルードパワー技術として、油圧機器では不二越が、高精度と大流量を兼ね備えた「パワーマイスター大流量型ユニットUPS-2A」や省エネ性能をさらに追求した省エネソレノイドバルブ「SS/SA-G01-40」などを紹介した。UPS-2Aは最大70L/minの大流量でサイクルタイムを大幅に短縮、位置・速度・圧力の高精度な制御を容易に実現できる。ACサーボモータで油圧ポンプの回転速度と方向を制御、再校圧力30MPaの強力パワー、サーボコントローラーでμmオーダーの位置決めも可能、コンパクト・一体化で省スペースを実現、などの特徴を持つ。また、SS/SA-G01-40は35MPa、100L/minの高圧・大流量はそのままに設備の省エネ化に貢献する。コイルの消費電力を19.8Wに低減(従来比25%減、DC24Vの場合)、コイル表面温度を約30℃低減(連続通電後、同社比)、配線のワンタッチ接続が可能(M12-4ピンコネクター対応の端子箱をオプション化)、海外安全認証を取得:CE、UL、cULなどの特徴を持つ。今回さらに、Ethernet/IP対応デジタルコントロールアンプ「ERD-20」を参考出品した。

パワーマイスター大流量型ユニットUPS-2Aと省エネソレノイドバルブSS/SA-G01-40
のデモの様子

 

 空気圧機器ではCKDが、長寿命で廃棄物の削減に貢献する高耐久機器「HPシリーズ」を展示した。HPシリーズは、しゅう動部の最適化により高頻度でも、また粉塵環境下でも独自機構により長寿命を実現。特に劣悪な環境下での動作試験を繰り返しクリアし、今までにない長寿命化を達成しているため、メンテナンスによる廃棄物を削減し、さらに高い生産性の実現に貢献する。シリーズの一つで、高頻度で使用するため耐久性が求められる測長機能付きリニアスライドハンドは、リニアガイドの合成をアップし長寿命化。つかむと同時に測長が可能。ワークの計測だけでなく治具の摩耗、ガタツキなどの検知への利用により、エラー品の低減や歩留まり向上を実現する。

高耐久空気圧機器HPシリーズ

 

 潤滑技術ではダイキン潤滑機設が、「風力用グリースポンプユニット」や「残量削減形電動ペール缶ポンプLPP-Rシリーズ」などを紹介した。風力用グリースポンプユニットは、コンバーター・電動ポンプ・コントローラー・分配弁が一体型のオールインワン給脂装置で、電源はAC100V~400V対応。グリース供給方法が選択可能(カートリッジ式(400g、500g、1000g)グリース対応、フォロアプレート式(800g、1600g)で、単管進行ルビエースシステム(2~12口吐出分配弁の組み合わせ(約40口まで対応)、最高使用圧力:17MPa)と単管並列ルブマックスシステム(1~7口吐出分分配弁の組み合わせ(約50口まで対応)、最高使用圧力:24MPa)のシステムから選択が可能。LPP-Rシリーズはグリース残量を従来同社製品比で最大80%削減することで、ペール缶交換時のトラブル防止が可能になるほか、ペール缶に残ったグリースの新品ペール缶への入れ替えを不要としている。ペール缶交換が容易なガススプリング昇降装置を採用、エアを供給してボタンを引っ張るだけで上昇する。

残量削減形電動ペール缶ポンプLPP-Rシリーズ

 

 シール技術では阪上製作所が、ポリエステル樹脂繊維をゴム弾性体で三次元融合させた繊維複合体「ソフトワイパ」を紹介した。ソフトワイパは、シリンダーのピストン部/ロッド部および軸受部などにおいて、従来のゴム製およびプラスチック製ダストシール/コンタミシールでは除去が困難だった、髪の毛や繊維くず、微細鉄粉、粉体・紙粉など付着製ダストの侵入を防止する繊維複合体ダストワイパ。一般フェルトに比べ、しゅう動に伴う繊維のほつれが極めて少ない、ダストをからめ取る・拭い取る効果(フィルター効果)が高い、スティックスリップ減少を低減する、併用パッキンの耐久性を向上させるとともにしゅう動面の黒ズミ汚れを低減する、などの特徴を有する。展示ブースではソフトワイパの適用による、しゅう動面の黒ズミ汚れ低減や粉体等のダスト侵入防止のデモンストレーションが実施された。

 

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NTN、絶縁軸受シリーズに鉄道車両車軸用セラミック軸受を追加

3年 1ヶ月 ago
NTN、絶縁軸受シリーズに鉄道車両車軸用セラミック軸受を追加kat 2021年10日20日(水) in in

 NTNは、電食(スパークが生じた部位が局所的に高温になり金属組織が溶融する現象で、軌道面や転動面の剝離などの損傷につながる)を防止する絶縁軸受「メガオームTMシリーズ」に、新たに鉄道車両車軸用軸受「セラミック絶縁軸受」(複列円すいころ軸受)を追加した。同社がすでに供給している鉄道車両の主電動機用軸受とともに、今後需要の増加が予想される鉄道車両用軸受の電食防止ニーズに対応し、車両のメンテナンスコストの低減に貢献していく。

鉄道車両車軸用「セラミック絶縁軸受」

 

 モータや発電機などに用いられる軸受には漏洩電流による電食が発生することがあり、軸受の寿命を縮める原因となる。同社の絶縁軸受「メガオームTMシリーズ」は、外輪の外径から幅面に設けたセラミックまたはレジン(樹脂)の絶縁層により、軸受内部への電流の通過を妨げ、電食を防止する(絶縁性能:100MΩ以上(DC500V))。絶縁層の材質や仕様などのバリエーションの中から、耐電圧、耐衝撃性など用途に応じた最適な商品を選択することが可能で、これまでに鉄道車両の主電動機用軸受として多数の採用実績を持つ。

 鉄道車両の車軸用に使用される複列円すいころ軸受は、主電動機用に使用される深溝玉軸受や円筒ころ軸受よりも外輪外径面積が大きいため、絶縁対策を施すにあたって、硬く加工が困難とされるセラミック層を均一かつ広範囲に形成することが課題となっていた。

 同社では今回、長年にわたる絶縁軸受の開発・製造で培ったセラミック層の溶射・研磨技術を活用することで、鉄道車両車軸用「セラミック絶縁軸受」(複列円すいころ軸受)の製造を可能したもの。

 本開発品は、車軸軸受特有の走行による振動や衝撃が伴う使用条件に対応しており、すでに一部のユーザーに納入を開始している。

 同社では、「CO2排出量が少ない移動手段として注目を集める鉄道車両は、世界中で車両の電化が進められており、内燃機関(ディーゼル)に電動機や蓄電池を組み合わせたハイブリッド車両も増加している。また、新興国の都市部では、渋滞緩和を目的に鉄道網の整備も進められており、鉄道車両用軸受に発生する電食へのさらなる対応が求められる。NTNでは、本開発品を含む「メガオームTMシリーズ」をグローバルに提案し、電食に起因する鉄道車両のメンテナンスコストの低減と、電食対策が求められる機器の安心・安全に貢献していく」とコメントしている。

 

適用箇所(鉄道車両)

 

鉄道車両車軸用「セラミック絶縁軸受」の構造

 

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ジェイテクト、2022年4月に宇都宮機器など3社を合併し新会社を発足

3年 1ヶ月 ago
ジェイテクト、2022年4月に宇都宮機器など3社を合併し新会社を発足kat 2021年10日18日(月) in

 ジェイテクトは、同社子会社の宇都宮機器、日本ニードルローラー製造、トキオ精工の3社を合併し、2022年4月1日付で、新たに「株式会社ジェイテクトファインテック」を発足する。本店・本社所在地は、現在の宇都宮機器の本社所在地である栃木県宇都宮市雀宮町585。

 今回の3社合併により、精密プレス、旋削、熱処理、研磨、射出成型、金型加工といった保有技術を結集し、各種針状ころおよび軸受のほか、非軸受製品の製造~販売を一貫で対応することで、高付加価値な製品で社会に貢献していくことを目指す。

 ファインテック(FINETECH)は精密技術(Fine technology)から引用、精密な生産と加工技術を強みとするグローバル企業としてジェイテクトグループをけん引し、より付加価値の高い製品を創出することで社会に貢献していくという願いを込めて、ジェイテクトファインテック(JTEKT FINETECH)という社名が命名された。
 

合併するジェイテクト子会社3社の概要

 

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International Linkage、国際展示会への積極参加による海外ビジネス促進を呼びかけ

3年 1ヶ月 ago
International Linkage、国際展示会への積極参加による海外ビジネス促進を呼びかけkat 2021年10日13日(水) in

 2020年初頭からのコロナ禍において、ビジネス拡大の最重要手段の一つと位置づけられている専門展示会の開催が国内外で縮小されてきたが、欧州ではすでに国際的な専門展示会がリアルで再開され始めるなど、様子見・自粛ムードの日本に先行してグローバルビジネス再開に向けた動きを活発化させてきている。

 ここでは、世界最大規模の産業見本市「ハノーバーメッセ」などを主催するドイツメッセ(ドイツ・ハノーバー)の日本代表部を今春から引き継いでいるInternational Linkage代表の竹生学史氏に、すでに動き始めている欧州国際展示会の概況や、グローバルビジネス再開の波に乗るための国際展示会への出展の必要性などについて話を聞いた。
 

竹生 学史 氏

 

オンライン開催はリアル展示会の補完

 ドイツメッセが主催する世界最大級の産業技術の展示会「ハノーバーメッセ」が本年4月12日~17日、「ハノーバーメッセ2021デジタルエディション」としてオンライン開催された。約1800の出展者が7000の新製品を出展(うち1700がハノーバーメッセでの初披露)し、出展者は700本を超えるライブストリーミング、750本の製品紹介動画などで製品を紹介した。もともとが一方向の性格を持つレクチャーやセミナーであればオンラインでも十分成立し、アクセスしやすいというメリットもあるが、展示会のオンライン開催では、ライブストリーミング、製品紹介動画などのメニューが用意されたがリアルな展示会がもたらす情報量には及ばない。「オンラインチャットのシステムはあっても簡単な質問をしにくい」といった参加者の声も少なくなく、細かなものからボリュームのある案件まで種々のタイプの情報が得られるのはリアルな展示会ならでは。

 こうした状況もあり、コロナウイルスのワクチン接種が進む中で、欧州ではすでにビジネス拡大の最重要手段の一つと位置づけられている専門展示会がリアルで再開され始めている。一方で、デジタル展示会の効果が限定的あっても日本企業は慎重な様子見の態度を保っているが、座しているだけではビジネスチャンスは獲得できない。ドイツメッセでも2022年4月25日~29日、ハノーバー国際見本市会場で「ハノーバーメッセ2022」をリアル開催する(デジタル版も併せて活用できる)。ぜひ共会場に足を運んでいただき、リアル展示で得られる生きた情報や各種機械・機器の動きを体感していただきたい。

 

リアル開催するHannover Messe2022の概要

 今回のテーマは「Digitalization & Decarbonization(デジタル化と脱炭素化)」で、AI&マシーンラーニング、カーボンフリー・プロダクション、デジタル化、インダスリー4.0、ITセキュリティー、ロジスティクスなどの最新トレンドとトピックスすべてに光を当てる。
展示構成は以下のとおり。

・Automation, Motion & Drive
◇製造・工程・物流・エネルギー自動化のための製品・ソリューション
◇ロボット ◇ドライブテクノロジー ◇フルードパワー
◇ライナーテクノロジー ◇ハンドリング&組立て
◇プロセスオートメーション

・Energy Solutions
◇設備・インフラ・ITソリューション
◇水素・燃料電池
◇電気自動車・充電技術Future Hub
◇R&D ◇スタートアップ、新規企業 ◇未来の技術

・Engineered Parts&Solutions
◇新素材
◇ライトウェイトソリューション、軽量化対策
◇金属部品・部材・ソリューション
◇付加製造(3Dプリンター等)

・Logistics
◇マテリアルハンドリング
◇物流の自動化に関する技術、サービス
・Digital Ecosystems
◇クラウド&インフラ ◇ソフトウェア・データ管理
◇プラットフォーム ◇AI ◇5G ◇予知保全
◇セキュリティー ◇VR&AR

・Global Business & Markets
◇貿易&投資促進

 デジタル開催された2021年の実績としては、来場者(視聴者)数が95000人(51%がドイツ以外から参加)で出展者数が1800社(60%がドイツ以外から出展)。2020年は開催中止だったためリアル開催された2019年の実績をみると、来場者数が215000人(40%以上 の来場者がドイツ国外から来場)で出展者数は6500社(75ヵ国・地域、約60%がドイツ 国外から出展)であり、日本からの出展者(海外現地法人を含む)は84社だった。

 2019年のレベルを目標としたいものの、商品をアピールしたい出展社はさておき、来場者からはリアル開催への参加はまだハードルが高いという声も聞こえてくる。そこで2021年のデジタル開催での反省なども踏まえて、デジタル開催への参加でもリアル開催に参加したような情報収集が可能となるよう、オンライン上でのツアーや出展社へのインタビューなども計画している。コロナ禍での出展および来場におけるサービス向上を目的に現在、多数の協力会社とともに企画を進めているところだ。

 リアル出展はするが現地には行けない企業向けには、リアルなブースを会場に設置するとともに代理スタッフ(独語・英語)を配置し、ブースへの集客やカタログ配布、出展製品の説明をブースで行えるプランも用意している。また、端末を通じて、会場にいる来場者と日本にいる出展者とのオンラインミーティングのセッティングも行うほか、問い合わせやトラブル対応の日本人スタッフも会場に常駐させるプランとなっている。

 ハノーバーメッセ2022出展の詳細に関する問い合わせは、以下のとおり。
Email:masahito.takeo@intl-linkage.co.jp ウェブサイト:https://intl-linkage.co.jp/dm/

 

ハノーバー国際見本市会場

 

本年11月9日、英・仏・独の国際展主催4社がアフターコロナの欧州グローバルビジネス最新動向を日本企業に発信

 海外ビジネス促進に向けた国際展示会の開催が始まる中、インフォーマ マーケッツ ジャパン、ドイツメッセ日本代表部、フランス見本市協会日本事務所、メッセ・デュッセルドルフ・ジャパンは本年11月9日、「グローバルビジネス再開の波に乗り遅れるな!」と題したカンファレンスをハイブリッド形式で開催する。世界の展示会業界をリードする4社が日本企業向けに合同で情報発信を行うのは今回が初めてとなる。カンファレンスでは、専門展示会を中心に、コロナ後の国際ビジネスの再開に向けた各国の最新動向を緊急報告する。

 欧州ではすでに9月から専門展示会がリアルで再開され始めており、2年ぶりのリアル開催となる世界最大の医療機器の展示会「MEDICA」(2021年11月15日〜18日、ドイツ・デュッセルドルフ)では、全体の展示規模は約3700 社とコロナ以前の6割ではあるが、出展国数は70ヵ国となり、2019 年の66ヵ国を上回っている。韓国の266社など、コロナ前を上回る規模で出展する国もあり、アジア各国も積極的に欧州展示会への参加を表明している。しかしながら一方で、日本からの出展は64社とコロナ前の3割にとどまっており、世界的に経済回復に向けた動きが加速する中、日本にはいまだ「様子見」「自粛」のムードが重くのしかかっていることがうかがえる。

 イギリス、フランス、ドイツの展示会主催4 社は、こういった様子見が日本のグローバル経済活動の立ち遅れにつながる可能性を危惧し、日本企業に海外ビジネス促進に有益な判断材料を提供することを目的に、今回、合同カンファレンス開催を決定したもの。具体的には、各国の展示会政策や緩和措置、コロナに配慮した開催・運営方針、オンラインイベントとの差別化ポイントなどの最新情報を発信し「今、欧州で何が起こっているのか」を伝えるとともに、日本にとってのビジネスチャンスを提示し、日本企業への応援メッセ―ジを送る場としたいと考えている。

 参加は無料なので、グローバルビジネス再開に意欲的な日本の企業・団体・自治体等の海外事業 担当者の方に、ぜひ参加いただきたい。

【開催概要】

日時: 2021年 11月9日(火)15 00~16 00
主催: インフォーマ マーケッツジャパン、 ドイツメッセ日本代表部、フランス見本市協会日本事務所、メッセ・デュッセルドルフ・ジャパン
参加費:無料
申込ウェブサイトhttps://cheer-upnippon.peatix.com
使用言語:日本語
プログラム
1.「 欧州 ドイツのリアル展の現状と2022年の展望」ジェトロ・デュッセルドルフ事務所次長 木場 亮氏
2.「直近の出展 日本企業が語る:ヨーロッパの現場で感じた熱」 発表企業選定中
3.パネルディスカッション「日本に知ってほしいコロナで変わった欧州展示会ビジネス」
パネリスト:
英:インフォーマ マーケッツ ジャパン 代表取締役社長 クリストファー・イブ氏
仏:フランス見本市協会 日本代表 井田絵里佳氏
独:メッセ・デュッセルドルフ・ジャパン 代表取締役社長 小原暁子氏
ドイツメッセ 日本代表部 代表 竹生学史氏
4.Q&A
 
 

左からパネリストのクリストファー・イブ氏、井田絵里佳氏、小原暁子氏、竹生学史氏

 

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ラスカム、電解マーキングのウェブページをリニューアル

3年 1ヶ月 ago
ラスカム、電解マーキングのウェブページをリニューアルkat 2021年10日13日(水) in

 ラスカムはこのほど、電解マーキングの特徴や適用事例について、幅広い分野に向けて視覚的にアプローチし分かりやすく紹介する目的で、同社のウェブページ「SHOWROOM」(https://www.luscombe.co.jp/showroom/)をリニューアルした。

リニューアルしたウェブページ「SHOWROOM」

 

 同社の扱う電解マーキングシステム「オストリングマーキングシステム」は、通電性のある金属面に専用の電解液を使って通電させ、表面に化学変化を起こすことにより、マーク・文字を定着させる方式。黒色マーキングの場合は、金属表面に酸化被膜を形成。母材と一体化しているためマークは消えたり剥がれたりしない。マーク面には優れた耐久性があり、変色・腐食しない、錆びないなど、高い耐久性、耐食性を有する。

 同電解マーキングシステムは大手ベアリングメーカーの製造番号表示などに導入されている。同ベアリングメーカーでは多品種かつ大小様々な生産ロットのベアリングやリニアガイド、ブッシュなどの製品に製品番号、サイズ、原産地をマーキングしているが、従来は鋳造段階に金型でマークを成形できるようにしておく、レーザーマーキングで行うといった方法が取られていた。しかし、鋳造では毎回金型を作る必要があり、レーザーマーキングでは製品に傷をつけるため、小さい製品の場合ひずみや微妙な変形を生じさせる恐れがあるなど、いずれのマーキング手法も問題を抱えていた。同社の電解マーキングでは、鋳造時の金型製造の手間やコストがかからず、製品の表面層に優しいマーキングのため、ひずみが生じないこと、さらに中性の専用電解液を使用するため、さびることもないというメリットが高評価を得て、導入に至っている。

 ラスカムでは今回、ウェブページ「SHOWROOM」に三つの新しいルームを追加し、今まで以上に電解マーキングシステム「オストリングマーキングシステム」を分かりやすく紹介している。新しいルームの一つ「バーチャル展示会」では、実際の展示会場を再現し、マーキングサンプルやマーキングのデモンストレーションの様子を画像や動画でより詳しく伝える。また、「システムを構成する」ルームでは、マーキングに必要な製品をピックアップしシステム構成ができるほか、「導入事例」ルームでは、様々な業種のユーザーの声からマーキングの導入事例が紹介されている。

 商談・打ち合わせはオンラインでスピーディーに対応。製品や操作方法は対話的に分かりやすく説明し、用途に応じた提案を行っている。

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イグス、10月1日付で吉田 剛氏が新社長に就任

3年 1ヶ月 ago
イグス、10月1日付で吉田 剛氏が新社長に就任kat 2021年10日05日(火) in

 イグスは、10月1日付で吉田 剛氏が代表取締役に就任したと発表した。

 吉田 剛新社長は、「イグスの代表取締役に就任することを大変光栄に思っている。日本の産業界は、労働人口の減少、国際的競争環境の変化、サステナビリティ、デジタル化など、まさに大きな変革期を迎えている。イグスは、このような時代を支えるモーションプラスチックのエキスパートとして、革新的かつユニークで付加価値の高い製品を提供することにより、日本の顧客の課題解決に大きな貢献ができると確信している。今後とも、イグスの使命である“Tech up, Cost down(技術を上げてコストを下げる)”を実現することにより、顧客に大きな付加価値を提供するとともに、日本の産業界のさらなる発展を全力でサポートすべく、社員一丸となって邁進していく」とコメントしている。

 

吉田 剛 氏

 

吉田 剛(よしだ・つよし)氏

1993年4月日立製作所 入社、2003年7月 IBMビジネスコンサルティングサービス入社、2006年11月 シュナイダーエレクトリックホールディングス入社。

2008年11月 ABB入社、2009年12月 同社 バイスプレジデント 低電圧機器事業本部長、2016年12月 同社 取締役バイスプレジデント ロボティクス&モーション事業本部長、2019年4月 同社 取締役バイスプレジデント モーション事業本部長。

2021年10月 イグス代表取締役(現職)。

kat
Checked
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