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イグス、衛生的で静かな引き出し構造を実現する伸縮型レールを開発
イグスは、衛生的、軽量、洗浄可能なソリューションが求められる環境向けに伸縮型レール「ドライリンNT-60」を開発した。スライド部には高性能樹脂イグリデュール材質を使用しているため、無潤滑・メンテナンスフリー・軽量化と静音な動作を実現する。
ドライリンNT-60伸縮型レール
伸縮型レールは小さなスペースで物体を動かすことができるため、あらゆる場所で使用されている。同社ではこのほど、高荷重用で軽量かつ無潤滑なソリューションとして、ドライリンNT伸縮型レールシリーズを拡充。新開発のドライリンNT-60は、幅が60mm、高さが24mmで、長さは用途に合わせて最大2000mmまで無段階で自由に拡張できる。
開発品には硬質アルマイト処理アルミニウム製レールおよび高性能樹脂イグリデュールJ製スライドパーツを採用。イグリデュール材質には固体潤滑剤が配合されており、静音でスムースな動作が可能なだけでなく、グリースが不要なためレールに汚れや埃が付着せずメンテナンスフリーで使用でき、長寿命化を実現する。簡単・スピーディに高圧・薬品洗浄できるため、医療現場や実験施設などで使用できる。
開発品は、曲げ応力を受ける部分がアルミニウム製のため、優れた剛性を備える。ドイツ本社の試験施設で行った引き出し試験で、400mm拡張した2本のドライリンNT-60がハンドル付近で最大180Nの静荷重に耐えられることが実証されている。引き出しのように2本を水平に取り付けたり、個々に、または平行に取り付けたりすることも可能。耐食性も備えており、屋内・屋外両方の用途にも対応している。
ドライリンNT 伸縮型レールシリーズにはこのほか、幅35 mm、高さ19 mm、最長1,200mmまで拡張可能なドライリンNT-35も容易。本製品ではラッチ機能付きも用意、コンパクトサイズのため自動車や航空機の内装部品などの狭いスペースへの用途に適している。
ハイウィン、ロボット事業拡大へ
ハイウィンは、日本国内でのロボットの導入提案を強化している。
同社では先ごろ、繰返し位置決め精度±0.02mmの高精度と12インチウエハまで対応できる高剛性のウエハ搬送ロボット「RWS/RWDシリーズ」を開発、市場に投入した。
同ウエハ搬送ロボットでは、高価なDD(ダイレクトドライブ)モータをはじめACサーボモータ、ボールねじ、リニアガイドウェイといった主要コンポーネンツがすべて自社製のため、高性能ながらリーズナブルな価格を実現している。
中でも、減速機構を必要としないダイレクトドライブ方式を採用したDDモータは、モータと荷重とをクロスローラーベアリングを介して高剛性で結合、サーボドライバ制御により高い加速度と運動の安定性を実現する。中空軸を通してケーブルおよび関連アクセサリをつなげるため、自動化タスクなど幅広い用途を持つ。
同ウエハ搬送ロボットでは、この高精度・高剛性の自社製DDモータ採用による繰返し位置決め精度±0.02mmの実現により、その後の工程においてアライメントがスムーズになり、タクトタイム短縮につなげることができる。
さらに、ギヤがなくバックラッシュなしのダイレクトドライブ方式という非接触で経年劣化が少ない設計に加え、部品点数も少ないことから、メンテナンス工数も軽減できる。
エンドエフェクタはオプションで真空吸着、把持、反転と方式を選択できる。マッピングセンサは、スイープ機能を搭載し、オプションのマッピングセンサ使用時にはピックアンドプレースの前に、カセット内のウエハや基板の重なり、傾斜を検出する。小型で持ち運びやすいデザインのティーチングペンダントは、分かりやすいアイコンで簡単に操作できるほか、安全スイッチ付きで、ロボットの誤動作を防止する。
同社では同ウエハ搬送ロボットについて、シングルアーム、ダブルアームをラインアップしているほか、ウエハ搬送用途にとどまらず、PCB(プリント基板)搬送用途やガラス基板搬送用途のカスタム対応や、ロボット自体の搬送軸も仕様に合わせて提案しており、用途、数量は明かしていないものの、すでに数件の受注を得ているという。
同社ではこのほか、並列リンク機構の採用により自由度の高い運動を実現するDeltaロボット(パラレルロボット)「RD401」を提案。0.3sという短いサイクルタイムと繰り返し精度±0.05mmの高精度を実現。エンドエフェクタの交換により、高精度で迅速な移載作業や組立作業、整列作業、包装作業などに対応できる。
さらに、自社開発部品を用い、敏捷・高精度で自由度の高い運動を実現するスカラロボット「RS406」も提案。エンドエフェクタ交換により、プラスチック産業、自動車産業、電子産業、製薬産業、食品産業など幅広い分野における、平面作業環境での高速搬送・組み立てを実現する。
生産自動化に向けた各種ロボットの導入・応用が進む中、同社は直動案内機器やメカトロ機器のメーカーであるとともにロボット導入のシステムインテグレータとして、エンドユーザーのSI(システムインテグレーション)のニーズに対し、自社製の直動案内機器、モータ、ロボットのそれぞれを完全にマッチングさせた最適なトータルソリューションとして迅速に提供できるという強みをアピールしながら、ロボット事業の拡大に努めていく考えだ。
5/29、トライボコーティング技術研究会 第1回研究会・総会とトライボコーティングシンポジウムが開催
トライボコーティング技術研究会(会長:大森 整 理化学研究所 主任研究員)は5月29日 9:50~11:45に、埼玉県和光市の理化学研究所 和光本所(http://www.riken.jp/access/wako-map/) 生物科学研究棟 鈴木梅太郎記念ホールで「令和2年度第1回研究会および総会」ならびに「第22回トライボコーティングの現状と将来シンポジウム̶ナノダイヤモンド応用技術、微細構造コーティング技術、AI援用加飾成形技術̶」を開催する。
なお、同研究会では、新型コロナウイルスの今後の感染状況などにより開催が延期・変更される場合もある、としている。
第1回研究会では、10:00-10:45に臨床分析分野で世界初の検査システムの開発に成功した理化学研究所 開拓研究本部 伊藤ナノ医工学研究室 主任研究員 伊藤 嘉浩氏が「マイクロアレイ・バイオチップを用いた検査システム」と題する特別講演を、10:45-11:15には英国PCS Instruments社の国内総代理店を務める島貿易の事業開発推進本部 事業推進部 藤田 浩史 氏が「英国PCS Instruments社製トライボロジー試験機」と題する講演を行う。
研究会に続いて総会が開催され、令和元年度 活動報告・会計報告がなされ、令和2年度 活動計画が報告される。
第1回研究会・総会に続いて12:45からは、同会場において「第22回トライボコーティングの現状と将来シンポジウム̶ナノダイヤモンド応用技術、微細構造コーティング技術、AI援用加飾成形技術̶」が開催される。まずは第12回岩木賞贈呈式が執り行われた後、同賞の受賞記念講演が以下のとおり3件行われる。
・13:30~14:20 大賞・事業賞 記念講演 ナノ炭素研究所 大澤映二氏(豊橋技術科学大学名誉教授)「2.6nm爆轟法ナノダイヤモンド分散粒子の生産技術の確立とナノダイヤモンドコロイドの事業化」
・14:20~15:05 特別賞 記念講演 コマツNTC 前花英一氏、東北大学大学院 水谷正義氏・厨川常元氏「微細ラティスコーティング技術の開発」
・15:05~15:50 事業賞 記念講演 IBUKI 松本晋一氏「加飾成形用金型の製造技術ならびにAI援用技術に基づくIOT化事業」
また、「ATF(Advanced Tribo-Fair)2020 技術展示会」(https://sites.google.com/site/atf2020b/home)が開催され、パネルやサンプル展示、ショートプレゼンテーションによって自社の技術をアピールするとともに、異分野への進出、医工連携、高付加価値な表面創製に向け共創していく。投票によって優秀な技術展示に対して「技術展示賞」が選ばれ、同日17:30から開催される「岩木賞記念パーティー・技術交流会」の場で贈呈される。
技術展示・記念パーティーの司会は、技術を科学する「テクニストガール」こと、声優の明里 瞳さんが務める。
明里 瞳さん
同研究会会員の出欠は5月22日(金)までに下記E-mail宛てに連絡を、また、非会員で講演に参加を希望する方は下記まで問い合わせをしていただきたい。
理化学研究所 大森素形材工学研究室内
トライボコーティング技術研究会 事務局 E-mail:tribo@tribocoati.st
日本テクノセンター、5/21に「熱処理技術の基礎と効率的なトラブル対策と未然防止および実例」を開催
日本テクノセンター( https://www.j-techno.co.jp/ )は5月21日、東京都新宿区の同社研修室で、熱処理技術の基礎とトラブル対策技術を修得し、機械部品の耐摩耗性、耐疲労特性、強靭性の向上に活かすためのセミナー「熱処理技術の基礎と効率的なトラブル対策と未然防止および実例」を開催する。講師は第一部が河田一喜氏(オリエンタルエンヂニアリング 代表取締役社長)、第二部は武本慎一氏(DOWAサーモテック 技術管理部 部長)、第三部は三阪佳孝氏(高周波熱錬 研究開発本部 取締役 本部長)、第四部は川嵜一博氏(応用科学研究所 理事・研究員)が務める。料金は49500円、同時複数申し込みの場合が44000円。
セミナーの概要は以下のとおり。
第一部:窒化の基礎とトラブル事例と対策
窒化・軟窒化についての基礎的内容、処理特性、方式種類について解説する。また、酸窒化、浸硫窒化についてもその原理、方式種類、処理特性について紹介する。さらに、各種センサを使っての窒化、軟窒化の雰囲気制御について原理、応用について紹介する。最後に、窒化のトラブル事例と対策について紹介する。
第二部:浸炭焼入れの基礎とトラブル事例 その傾向と対策
鋼材料の基礎、熱処理技術の基礎を学ぶとともに実際の浸炭焼入工程で経験する具体的なトラブル事例とその問題解決へのアプローチを通して効率的な事後対策の方法と未然防止に役立つポイントを紹介する。
第三部:高周波熱処理の基礎とトラブル事例と対策
熱処理条件、部品の形状、素材の生まれ等が原因で変形や焼割れ等の品質トラブルが発生するなどの高周波熱処理時の品質問題について、その発生メカニズム、要因解析例および具体的対策実例を報告する。
第四部:熱処理技術の最近の話題
主に「熱処理技術(学会・協会・業界)の最近の情報」から注目される話題、また今後注目すべき話題について、熱処理技術要素の傾向分析も併せて述べる。
admin 2020年3月27日 (金曜日)