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イグス、FastConnect対応可動ケーブルを開発、ハーネス作業時間を短縮
イグスは、コネクタを迅速に取り付けるため耐屈曲性の高い可動ケーブル「チェーンフレックスPROFINETケーブル」用のFastConnect技術を開発、本技術を採用した「チェーンフレックスCF898.061.FC」を市場投入した。FastConnect技術の採用により、わずか数ステップで簡単にケーブル被覆を剥ぎ取ることができ、ハーネス作業時間を最大46%短縮可能。
新開発FastConnect技術を採用したチェーンフレックスPROFINETケーブルCF898.061.FC
また、これまでの可動ケーブル製品と同様にドイツ本社の3800m2の試験施設で耐久試験が実施され、ケーブル保護管「エナジーチェーン」内での可動用途において長寿命を実証済みで、試験結果に基づき同社は、最大36ヵ月の無償交換保証のサービスを実施している。
世界で最も普及しているイーサネットベースの産業用ネットワークであるPROFINETにより、大容量のデータでもイーサネットプロトコルに基づいて最大100Mbit/sで伝送できる。PROFINETケーブルは、工作機械や包装機械、マテリアルハンドリングの業界でRJ45コネクタと組み合わせて多用されている。
FastConnect対応ケーブルのハーネス加工に必要なものはケーブル、コネクタ、ストリッピングツールのみ。ケーブルの内被、シールド、外被の構造はイグスが独自設計しており、ストリッピングツールにケーブルをセットしてケーブル外被を剥ぎ取り、コネクタを挿入するだけで加工が完了する。これにより、ケーブルをペンチやナイフで剥ぐ従来の方法に比べ、加工時間を最大46%短縮できる。
不二越、デジタルコントロールアンプにEthernet/IP対応のラインナップを拡充
不二越は、デジタルコントロールアンプ「ERD-20」シリーズに産業用ネットワーク Ethernet/IP に対応した新ラインナップを拡充、ユーザーの生産性向上に貢献する。Ethernet/IP 対応ERD-20は本年11月から発売を開始する。工作機械・鍛圧機械などの産業機械への提案を進め、2023年度までに標準品、Ethernet/IP 対応品を合わせて2400台/年の販売を目指す。
Ethernet/IP 対応ERD-20
デジタルネットワーク技術の急速な進歩により、様々な産業分野・機器でIT化やIoT対応が進んでいる。油圧機器においてもデジタル化がなされ、ネットワークへつながるIoT機器としての対応が求められている。
同社は、1960年代のソレノイドバルブ販売開始後、電磁比例弁やそれをコントロールするアンプも併せて自社で開発・販売し、ユーザーの多様なニーズに対応。
デジタルコントロールアンプについては2019年に「ERD-10」を、2021年6月には「ERD-20」を市場投入している。今回、ERD-20シリーズに産業用ネットワーク Ethernet/IP に対応した新ラインナップを拡充したことで、電流・電圧値の指令やセンサ情報、アンプの各種ステータスなどが油圧機器に高速通信で伝達可能となり、工場のIoT化によるユーザーの生産性向上に貢献するほか、イーサネットケーブル1本で工程管理のPLCとの接続が可能となり、配線にかかる工数が同社従来品比で約1/2に短縮するなど、作業時間の短縮に寄与できる。
また、圧力センサで油圧力を測定し、電磁比例弁の駆動電流を自動調整する圧力センサフィードバック制御を搭載。作動油の温度変化やバルブのオーバーライド特性による圧力の変化を大きく低減させ、指令通りの圧力で制御可能としている。さらに、海外安全規格のCE(欧州)に対応している。
IFPEX2021が開催、モーション技術・潤滑技術・シール技術が披露
「IFPEX2021 第26回フルードパワー国際見本市」(主催:日本フルードパワー工業会、産経新聞社)が10月6日~8日、東京都江東区の東京ビッグサイトで開催された。モーション技術や潤滑技術、シール技術では、以下のような展示がなされた。
会場のようす
フルードパワー技術として、油圧機器では不二越が、高精度と大流量を兼ね備えた「パワーマイスター大流量型ユニットUPS-2A」や省エネ性能をさらに追求した省エネソレノイドバルブ「SS/SA-G01-40」などを紹介した。UPS-2Aは最大70L/minの大流量でサイクルタイムを大幅に短縮、位置・速度・圧力の高精度な制御を容易に実現できる。ACサーボモータで油圧ポンプの回転速度と方向を制御、再校圧力30MPaの強力パワー、サーボコントローラーでμmオーダーの位置決めも可能、コンパクト・一体化で省スペースを実現、などの特徴を持つ。また、SS/SA-G01-40は35MPa、100L/minの高圧・大流量はそのままに設備の省エネ化に貢献する。コイルの消費電力を19.8Wに低減(従来比25%減、DC24Vの場合)、コイル表面温度を約30℃低減(連続通電後、同社比)、配線のワンタッチ接続が可能(M12-4ピンコネクター対応の端子箱をオプション化)、海外安全認証を取得:CE、UL、cULなどの特徴を持つ。今回さらに、Ethernet/IP対応デジタルコントロールアンプ「ERD-20」を参考出品した。
パワーマイスター大流量型ユニットUPS-2Aと省エネソレノイドバルブSS/SA-G01-40のデモの様子
空気圧機器ではCKDが、長寿命で廃棄物の削減に貢献する高耐久機器「HPシリーズ」を展示した。HPシリーズは、しゅう動部の最適化により高頻度でも、また粉塵環境下でも独自機構により長寿命を実現。特に劣悪な環境下での動作試験を繰り返しクリアし、今までにない長寿命化を達成しているため、メンテナンスによる廃棄物を削減し、さらに高い生産性の実現に貢献する。シリーズの一つで、高頻度で使用するため耐久性が求められる測長機能付きリニアスライドハンドは、リニアガイドの合成をアップし長寿命化。つかむと同時に測長が可能。ワークの計測だけでなく治具の摩耗、ガタツキなどの検知への利用により、エラー品の低減や歩留まり向上を実現する。
高耐久空気圧機器HPシリーズ
潤滑技術ではダイキン潤滑機設が、「風力用グリースポンプユニット」や「残量削減形電動ペール缶ポンプLPP-Rシリーズ」などを紹介した。風力用グリースポンプユニットは、コンバーター・電動ポンプ・コントローラー・分配弁が一体型のオールインワン給脂装置で、電源はAC100V~400V対応。グリース供給方法が選択可能(カートリッジ式(400g、500g、1000g)グリース対応、フォロアプレート式(800g、1600g)で、単管進行ルビエースシステム(2~12口吐出分配弁の組み合わせ(約40口まで対応)、最高使用圧力:17MPa)と単管並列ルブマックスシステム(1~7口吐出分分配弁の組み合わせ(約50口まで対応)、最高使用圧力:24MPa)のシステムから選択が可能。LPP-Rシリーズはグリース残量を従来同社製品比で最大80%削減することで、ペール缶交換時のトラブル防止が可能になるほか、ペール缶に残ったグリースの新品ペール缶への入れ替えを不要としている。ペール缶交換が容易なガススプリング昇降装置を採用、エアを供給してボタンを引っ張るだけで上昇する。
残量削減形電動ペール缶ポンプLPP-Rシリーズ
シール技術では阪上製作所が、ポリエステル樹脂繊維をゴム弾性体で三次元融合させた繊維複合体「ソフトワイパ」を紹介した。ソフトワイパは、シリンダーのピストン部/ロッド部および軸受部などにおいて、従来のゴム製およびプラスチック製ダストシール/コンタミシールでは除去が困難だった、髪の毛や繊維くず、微細鉄粉、粉体・紙粉など付着製ダストの侵入を防止する繊維複合体ダストワイパ。一般フェルトに比べ、しゅう動に伴う繊維のほつれが極めて少ない、ダストをからめ取る・拭い取る効果(フィルター効果)が高い、スティックスリップ減少を低減する、併用パッキンの耐久性を向上させるとともにしゅう動面の黒ズミ汚れを低減する、などの特徴を有する。展示ブースではソフトワイパの適用による、しゅう動面の黒ズミ汚れ低減や粉体等のダスト侵入防止のデモンストレーションが実施された。
DLC工業会、令和3年度講演会を開催
DLC工業会は10月15日、オンライン会議システムを利用したリモート方式により「一般社団法人DLC工業会 令和3年度講演会」を開催した。今回は、「省エネルギーに役立つDLC膜の応用と信頼性評価―国際標準化とその活用に向けて―」をテーマに実施した。
会の冒頭、挨拶に立った中森秀樹会長は当日の講演の紹介を行った後、「本講演を通じ、DLC膜の応用とISO規格活用に関して、皆様にとって良い知見を得られる機会になればと思う」と述べた。引き続き、以下の講演が行われた。
挨拶する中森会長・「DLC膜のエンジンしゅう動部品への適用技術の進展と将来展望」加納 眞氏(KANO Consulting Office)…地球環境の悪化が加速している状況からSDGs(持続可能な開発目標)やESG(Environment(環境)、Social(社会)、Governance(ガバナンス))が求められており、トライボロジー分野においても環境と人にやさしいグリーントライボロジー技術の開発が必要になっている。これに対し、自身が自動車メーカー勤務時代にガソリンエンジンにDLCの量産技術を適用した経緯や、最近の話題として潤滑状態の良好なEHL潤滑下でのDLCの低摩擦効果について様々な論文を紹介しながら解説した。結びとして、これまでは、主に性能を上げコストを下げることを主眼に厳しい環境下でDLCが適用されていたのに対し、これからは環境を観点に良好な潤滑下でのDLC適用が拡大するのではないか、と述べた。
加納氏の講演のもよう・「摩擦・摩耗・臨界荷重・耐荷重能試験方法とDLC膜の評価例報告」宝泉俊寛氏(レスカ)…ISO 23216(分光エリプソメトリーによるDLC膜の光学特性)とISO 20523(DLC膜の分類)により明らかにしたDLC膜について、①ナノインデンテーション試験(硬さ)、②ISO 18535(ボールオンディスク法によるDLCの摩擦摩耗評価)に準拠した摩擦摩耗試験(滑り性・凝着摩耗)、③マイクロスクラッチ試験(密着性・臨界荷重)、④DLC膜のはく離荷重能試験(密着性・疲労摩耗)について報告した。HiPIMS法により成膜したa-C膜とイオン化蒸着法により成膜したa-C:H膜の2種類を測定した結果、a-C:H膜の方が硬く低摩擦係数で摩耗が少ない結果が得られたと解説。また、密着性・臨界荷重と密着性・疲労摩耗についてもa-C:H膜が高かったと報告した。さらに、各試験における湿度環境下での結果を示し、自身の考察を述べた。なお、③と④は、同工業会がDLC膜の信頼性および特性試験に関する国際標準化とDLC膜の信頼性および特性試験に関する国際標準化として、ISO規格の登録を進めている。
宝泉氏の講演のもよう・「DLC工業会確認マーク発行制度について」平塚傑工氏(DLC工業会)…企業および団体などが①ISO 18535:2016(DLC膜のボールオンディスク摩擦摩耗試験法)②ISO 23216:2021(分光エリプソメトリーによるアモルファスカーボン膜の光学特性評価法)③ISO 20502:2005(スクラッチ試験)を実施し、その結果が適正であることを同工業会が確認し、「DLC工業会確認マーク」を発行する制度を創設したことを紹介。申請者は①試験結果報告書、②トレーサビリティ体系図(校正証明書など)③DLC工業会確認マーク発行申請書④申請チェックシート⑤口座登録用紙を提出する。確認マークは同工業会確認マーク発行検討委員会に諮り、委員会の検討に基いて同工業会が発行する。確認マークを広く利用してもらうことで信頼できるDLCの普及拡大を図る。申込みの受付けは12月中旬頃の予定だという。
平塚氏の講演のもようadmin 2021年10月29日 (金曜日)