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プロテリアル、高い硬度と耐食性を兼備する高硬度高耐食刃物用鋼

17時間 11 分 ago
プロテリアル、高い硬度と耐食性を兼備する高硬度高耐食刃物用鋼

 プロテリアル( https://www.proterial.com/ )は、高い硬度と耐食性を兼備する高硬度高耐食刃物用鋼「YBSTM1」、「YBSTM2」を開発した。切れ味と錆びにくさが同時に要求される医療用メス、カミソリ用替刃、調理用刃物、アウトドアナイフなど幅広い用途が期待できるという。

高硬度高耐食刃物用鋼の用途

 同社は、強みである金属を中心とした組織・組成制御技術を駆使することで、硬さと耐食性を兼備する高硬度高耐食刃物用鋼を開発することに成功した。YBS1、YBS2 ともに適切な焼き入れを行うことで、プロ用高級包丁の材料として使用される高炭素鋼の青紙Ⓡ2号に匹敵する非常に高い堅さが得られたという。また、塩水噴霧試験において、YBS1はマルテンサイト系ステンレス鋼SUS420J2に相当する高い耐食性を示し、YBS2は耐食性が若干落ちるものの切れ味を重視した包丁に向くマルテンサイト系ステンレス鋼GIN3と同等の耐食性を示す。これらの結果により高い硬度と耐食性を兼備する YBS1、YBS2 は、切れ味と錆びにくさが同時に要求される医療用メスやカミソリ用替刃、調理用刃物、アウトドアナイフ等への幅広い用途が期待できる。


 切れ味に優れ、度重なる使用でも切れ味が落ちず、かつ錆びにくいといったメンテナンス性に優れる刃物へのニーズは時代を問わず不変のもの。刃物の切れ味は、主に硬さ、刃角度、表面粗さなどで決まるとされており、錆びにくさ、すなわち耐食性は主にクロムなどの合金元素量に依存する。一般的な刃物用鋼は、SK材や青紙2号に代表される高炭素鋼と、SUS420J2やGINⓇ3に代表される合金元素を多く含むマルテンサイト系ステンレス鋼に大別され、用途に応じて適切な硬さと耐久性を得るための鋼材が選ばれてきた。しかし、高炭素鋼は、焼入れ・焼戻しにより、800HVを超える高い硬さを示すものの、耐食性は著しく低いという課題があった。一方、マルテンサイト系ステンレス鋼は、高炭素鋼に比べて高い耐食性を示すものの、硬さが低いという課題があった。このため、従来の刃物用鋼では硬さと耐食性を高い次元で両立することは困難だったというう。

admin 2024年4月19日 (金曜日)
admin

花王、ゴムや樹脂製品を型枠からスムーズに取り外す離型剤

17時間 29 分 ago
花王、ゴムや樹脂製品を型枠からスムーズに取り外す離型剤

 花王( https://www.kao.com/jp/ )は、ゴムや樹脂製品の製造時に製品を型枠からスムーズに取り外すための離型剤「ルナフロー RA」の販売を5月に開始する。

 同品は、バイオマス素材のセルロースナノファイバー(CNF)を材料として活用し、優れた離型性と一度塗布すれば繰り返し使用できる持続性が特長。製造工程での作業性向上が期待でき、溶剤・フッ素フリーで環境と作業者の両方にやさしい製品設計となっている。

離型剤の役割

 離型に課題を抱える業界のニーズに応え、課題解決を後押しできる製品を提案するとともに、ゴム・樹脂だけでなく、幅広い素材に適応可能な製品の開発も目指す。また、将来的には、CNFを活用した“すべらせる技術”を応用して、汚れを付きにくくする製品への展開も視野に入れて、取り組んでいく予定だという。

 CNFは、木材などから得られる繊維をナノレベルまで微細化した最先端のバイオマス素材。鋼鉄の5分の1の軽さで5倍の強度を持つなどの優れた特長から、自動車や建築の材料などに活用されている。同社は、CNFを使いやすくコントロールする技術(疎水化技術)を保有しており、ユーザーの目的や用途ごとにカスタマイズしたCNFを販売してきた。また、2021年にはCNFと潤滑油を組み合わせることで、塗布した対象面をウツボカズラの袋内部のように“すべる表面”にする技術(滑液表面技術)を確立している。

admin 2024年4月19日 (金曜日)
admin

イグス、スカラロボット専用のクリーンルーム向けエネルギー供給システムを新発売

22時間 26 分 ago
イグス、スカラロボット専用のクリーンルーム向けエネルギー供給システムを新発売kat 2024年04日19日(金) in in

 イグスは、クリーンルーム向けの製品として、ISOクラス2に準拠するスカラロボット専用の新しいエネルギー供給システム「スカラケーブルソリューション(SCS)」を発売する。同社の高機能プラスチックを使用することで、高速動作する際の粒子の発生が極めて少なく、半導体など精密機器を製造するクリーンルームでの使用に適している。

 電子部品や半導体、ディスプレイを製造するような環境では、機械が動作する際の摩耗から生まれる微細な粒子が製品破損の原因になり得る。特にスカラロボットを使用する場合は、4軸でサイクルタイムが1秒以下の高速作業を行うため、材質に応力がかかり粒子のはく離が起きやすくなる。そのため同社では、スカラロボットに取り付けるケーブルやホースをガイドするエネルギー供給システムとして、クリーンルーム専用タイプのSCSを追加した。

 SCSの核となる製品はe-skin softというモジュラー式のエナジーチェーン(ケーブル保護管)。ロボットの垂直アームからエンドエフェクターまで、ケーブルとホースを円弧状にガイドする。耐摩耗性に優れた高機能プラスチック素材と、上下に分離可能で密閉状態の防塵チューブを形成するコルゲートチューブ形状が、ケーブルやホースの粒子を内部から出さない仕組みを実現している。

 動作中に空気中で検出される粒子は1m3に最大100個(大きさ0.1μmの粒子)というレベルで、SCSはドイツのフラウンホーファー研究機構においてISOクラス2準拠の認証を受けている。

スカラケーブルソリューション(SCS):e-skin soft + 移動端(ボールねじ接続部)+ 固定端で構成

 

 同社は、従来スカラロボットに使用されてきたコルゲートチューブに代わるソリューションとして、SCSを提供する。コルゲートチューブと比較した場合のSCSの主要な利点として以下2点が挙げられる。

・ホースのねじれが発生しにくい:コルゲートチューブは細く剛性に欠くため、ねじれが発生しやすく、ねじれを吸収するベアリングもないことから、チューブの寿命が短くなるケースがある。SCSではケーブルに対する応力を軽減し、耐久性を高めるために、e-skin softの移動端と固定端の接続部に旋回型のベアリングを設置している。ベアリングが回転することにより最短の長さでe-skin softを設置でき、激しく動作する作業には最適。このベアリングもまた、激しい動作の中でも粒子がほとんど発生しないように設計されている

・ホースの開閉が容易でケーブルの挿入が簡便:e-skin softはジッパーの原理を利用しているため、ケーブルやホースの出し入れが容易。コルゲートチューブと比べてケーブルの挿入が素早く行える
要望により、イグスのチェーンフレックス(ケーブル)をSCSに内蔵し、すぐに接続できるレディーチェーンの状態で提供することも可能。SCSには、イグスのIPAクラス1で柔軟性の高いケーブルが900本以上利用できる。

kat

パーク・システムズ・ジャパン、自動化AFM用コントローラを発売開始

22時間 49 分 ago
パーク・システムズ・ジャパン、自動化AFM用コントローラを発売開始

 パーク・システムズ・ジャパンは、は、人工知能搭載によりセットアップからスキャンまで一連の流れを自動制御する原子間力顕微鏡(AFM)「FX40」のパフォーマンスを強化するために特別に設計された新しいコントローラ「Park FXコントローラ」の発売を開始した。追加のハードウエアを必要とすることなく、接触共振圧電応答顕微鏡(CR-PFM)などの最先端のアプリケーションが可能となる。

「FX40」とそのパフォーマンスを強化するために特別に設計された「Park FXコントローラ」

 

 新しいFXコントローラには、前機種と比較して以下の大幅な機能強化が導入されている。

•  最大八つのロックインアンプをサポート:ロックインアンプのチャンネル数を最大8チャンネルまで拡張することで、従来の四つ以上のチャンネルを必要とする新しいアプリケーションに対応できるようになる

• チップバイアス変調帯域幅の拡張(最大5MHz):帯域幅を最大5MHzまで拡張することで、接触共振PFM(CR-PFM)に対応可能となる。これは材料特性の研究を進める上で重要

• より高速なイーサネット接続による迅速なデータ・画像処理:1Gbpsのイーサネット接続にアップグレードすることで、素早いスペクトロスコピーアプリケーションのデータ処理と迅速な画像の更新が実現

• 安全性と利便性の向上:AFMヘッドの衝突防止機能によって、サンプルを保護。電動ステージを手動で動かしている場合でもFXコントローラのDSPがAFMヘッドの衝突原因となる異常信号を認識し、全ステージを停止させることによって衝突を防ぐ

 本年3月以降に製造されるFX40には新しいFX コントローラが搭載されている。

kat 2024年4月19日 (金曜日)
kat