カネカ、北海道に医療用カテーテルの新プラントを新設
カネカは、本年8月に竣工した血液浄化器プラントに次いで、北海道の苫東工場内にカテーテルの新プラントを建設することを決定した。グループ会社であるカネカメディックスが約を出資、2027年3月の稼働を予定している。
カネカは、心臓・末梢血管疾患および脳血管疾患の治療デバイスである血管内治療用カテーテルや、がんをはじめとする消化管疾患の治療に用いる消化器用医療機器、不整脈治療に用いる検査・治療用の医療機器など、幅広い診療分野でカテーテル事業をグローバルに展開している。
今回のカテーテルプラントの新設により、生産能力は現状の約2倍になる。
先進国を中心に高齢化が世界的に進行し、三大疾病(心疾患、脳疾患、がん)の患者数が増加している。医療用カテーテルを用いた手術は、患者への負担が少ない低侵襲な治療法であることから、グローバルに市場規模が拡大している。これらの旺盛な需要に対し、陸・海・空のアクセスが良好な北海道の苫東地域から競争力のある製品をグローバルに提供することで事業を拡大し、2030年にHealth Care Solutions Unitで3000億円の売上を目指す。
新プラントはIoTやAI、ロボットなどの先端技術やビッグデータを活用した「スマートファクトリー」で、ラインを自動化したフィールドオペレーションゼロの無人工場を実現する。
また、鐘かの太陽電池を用いて、工場建物の一次エネルギー消費量をゼロにする「ゼロエネルギーファクトリー」を実現する計画で、サステナブルなものづくりを推進していく考えだ。
バルーンカテーテル製品例
kat
2024年11月14日 (木曜日)