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エボニック、オーストリアでガス分離膜の新工場を稼働

2年 4ヶ月 ago
エボニック、オーストリアでガス分離膜の新工場を稼働kat 2023年03日19日(日) in

 エボニックは、持続可能なガス経済に向けてエネルギー部門の脱化石化をオーストリア、シェルフリングにて進めている。オーストリアのシェルフリング・アム・アターゼーにガス分離膜用の新しい中空糸製造工場を立ち上げた。新しい生産能力により、バイオガス、窒素、水素および天然ガス用途におけるSEPURAN®膜の力強い継続需要に応えることが可能。エボニックは新工場に数千万ユーロ台の投資を行い、シェルフリングで約30人の新規雇用を創出した。SEPURAN®膜は日本国内ではポリプラ・エボニックが販売している。

 スマートマテリアル部門の責任者であるローレン・ケルセン氏は、「メンブレン(分離膜)事業成長の道筋は、グループの新しいサステナビリティ戦略に明確に則している」と述べる。エボニックは2022年5月に、2030年までに持続可能性に優れた製品「次世代ソリューション」へ30億ユーロを投資する計画を発表した。次世代ソリューションの売上を現在の37%から2030年までに50%以上に増やすことを目指す。次世代ソリューションに対する急速な需要増は、エボニックに市場の平均を超える成長の可能性をもたらす。「当社のイノベーションによって顧客が自社製品をより持続可能なものにし、顧客のカーボンフットプリントの改善をサポートする。効率的なガス分離のための当社メンブレン技術は、当社の次世代ソリューションがすべての市場プレーヤーと緊密に協力し、持続可能な付加価値にどのように貢献しているかを示す生きた例」とケルセンは述べる。

 新しい生産工場では、高機能樹脂がいくつかのプロセス工程を経て微細な中空糸に加工される。これらは、エボニックのSEPURAN®メンブレン技術の心臓部で、同社では高分子化学における長年の専門知識を活用し、基材である高機能樹脂の開発段階ですでに主要な膜特性を調整、極めて高い圧力と温度に耐えガス分離性能に優れた堅牢な膜を製造している。

 「世界のガス市場は、当社のメンブレン技術に信頼を寄せている。シェルフリングの生産能力拡大というメッセージは、顧客とパートナーに対して、持続可能なガス経済へのエネルギー移行を加速させるというエボニックのコミットメントを示す重要なシグナルとして発信している。将来のエネルギーミックスは、バイオガス、グリーン水素、およびさらなる合成化学品になると考えている。当社はすでに、この変革期における市場成長のために、製品ポートフォリオと生産能力の拡大に取り組んでいる」と、エボニックのメンブレン イノベーション 成長分野部門の責任者であるゲッツ・バウムガルテン氏は語っている。

 エボニックはすでにシェルフリング・アム・アターゼーでの分離膜製造を完全なる再生可能エネルギーで賄っている。風力、水力、バイオマスからのグリーン電力は、長年にわたり生産施設の重要なエネルギー源となってきた。また、2022年初頭からは、製造に必要なガス需要を地産のバイオメタンで100%満たしている。環境にやさしいエネルギー供給に切り替えることで、エボニックはオーストリアでの直接的な年間CO2排出量を約4000t削減している。

 エボニックは、メンブレンを六つのイノベーション成長分野の一つに挙げている。開始10年で同社はガス分離膜の世界的な技術リーダーとなっている。SEPURAN®中空糸膜は、メタン、窒素、水素などのガスを混合ガスから分離するのに非常に効率的。エボニックのメンブレン技術は、より精密なガス分離とより高い生産性を得意としている。

 効率的な窒素生成のためのSEPURAN® N2膜は、例として飛行機の燃料タンク内の不活性化に使用されている。SEPURAN® Noble膜は、天然ガスパイプラインで輸送されるメタンと水素の混合ガスから特定のポイントで水素を抽出する。SEPURAN® NGは、CO2濃度の高い天然ガスからの効率的な分離を可能にする。SEPURAN® Greenは、有機および循環型供給源からの効率的なバイオガス分離 処理を可能にする。

バイオガス分離膜SEPURAN Green
バイオガスを高純度のバイオメタンとバイオCO2に効率的に分離するための中空糸分離膜

 

持続可能なガス経済についてのエボニックのビジョン:バイオガス精製とグリーン水素生産およびそれらの合成化学品をエネルギーキャリアとして用いた構想図

 

kat

イグス、可動ケーブルの輸送・保管コストとスペースを削減する出荷ソリューションを開発

2年 4ヶ月 ago
イグス、可動ケーブルの輸送・保管コストとスペースを削減する出荷ソリューションを開発kat 2023年03日18日(土) in

 イグスは、可動ケーブル「チェーンフレックス」の出荷・保管ソリューションであるケースを小型化した「チェーンフレックスケースS」(https://www.igus.co.jp/info/n22-cfcase-s)を開発した。従来のチェーンフレックスケースMに比べて50%の省スペース化を実現し、細径ケーブルに最適。小型化により、輸送・保管がさらに簡単になり、コストも低減されるほか、ケースから直接ケーブルを引き出して使用することができ、現場での持ち運びも簡単になる。

チェーンフレックスケースS

 

 イグスは、ユーザーがケーブルの輸送・保管コストを節約できるよう、2020年にチェーンフレックスケーブル用の出荷ソリューションとしてチェーンフレックスケースを開発した。これは再利用可能な材料で作られた段ボール箱で、パレットなしで配送が可能なため輸送コストを大幅に削減できる。また、保管システムとしても機能し、ケースからケーブルを直接取り出し、希望の長さに切断できる。

 細径ケーブルや短いケーブル長に対応する小型化のニーズに応えて、開発されたコンパクトなケースSでは、最大収納長200mのケースMと比較して、短いケーブル長向けに低価格を実現。小型化により、持ち運びや車両での運搬もさらに簡単になったほか、建設現場などで直接ケーブルを引き出して使用できる。

 チェーンフレックスケースは、修理・メンテナンスの分野などですでに多用されていおり、ケーブルをまっすぐ引き出してケーブル保護管「エナジーチェーン」にねじれのない状態で収納できるため、可動部での長寿命化にも大きく貢献する。チェーンフレックスケースは、850種類以上のチェーンフレックスケーブルに対応している。

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NTN、4/3と4/5にリニア・鉄道館で「NTN回る学校」を開催

2年 4ヶ月 ago
NTN、4/3と4/5にリニア・鉄道館で「NTN回る学校」を開催kat 2023年03日18日(土) in

 NTNは4月3日と5日に名古屋市港区のリニア・鉄道館で、親子向けの特別イベント「NTN回る学校」を開催する。新幹線にも使われているベアリングの組み立てなどを通じて仕組みやその役割について楽しみながら学べる。なお、同館では「ベアリングの“わざ”~国産ベアリングの進化と役割~」と題し、ベアリングの歴史や生活との関わりなどに関する技術展示も開催している。

 

 NTN回る学校のプログラム内容は以下のとおり。

・ベアリングの組み立て体験

 外輪、内輪、保持器、ボールを組み合わせてベアリングの組み立てに挑戦。初めてベアリングを見る方も、ベアリングの構造や仕組みについて学ぶことができる。

ベアリングの組み立て体験のイメージ

 

・回る楽器職人

 ベアリングを使って、なめらかに回る回転台に鉄琴を組み合わせて、オリジナルのメロディとリズムを作ることができる。

回る楽器職人のイメージ  ・まさつ低減体験

 “ころ”を床に敷いた場合と敷かない場合では、人を運ぶ力はどれほど変わるのか。ベアリングが減らす摩擦について学ぶことができる。

まさつ低減体験のイメージ


 

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NTN、健康経営優良法人2023 大規模法人部門(ホワイト500)に3年連続で認定

2年 4ヶ月 ago
NTN、健康経営優良法人2023 大規模法人部門(ホワイト500)に3年連続で認定kat 2023年03日18日(土) in

 NTNは、優れた健康経営を実践している企業として、経済産業省と日本健康会議より「健康経営優良法人2023 大規模法人部門」の上位500法人である「ホワイト500」に認定された。同社の認定は3年連続となる。

 本調査は、企業の健康経営の取組みを、「経営理念・方針」や「制度・施策実行」、「組織体制」などの観点から評価する。同社は今回、経営層の健康課題に対する姿勢や会社の推進体制などを評価する「組織体制」の項目では、機械業種の企業の中でトップクラスの評価を受けた。

 同社では、これからも健康経営の推進に経営層と従業員が一体になって取り組み、健康面から生産性やモチベーションの向上を図り、すべての従業員がその能力を最大限発揮できる職場環境づくりを進めていく。

 同社は、従業員とその家族の健康が同社グループの持続的成長の基盤であるとして、取締役会や経営会議などの経営層による重要会議においても健康経営を議題に挙げるなど、積極的に諸施策を実施している。近年は従業員の喫煙率を2023年度までに20%以下にすることを目標に禁煙に関する取組みを強化、従業員が禁煙に挑戦しやすいよう、ニコチンパッチの費用を会社が一部負担する禁煙チャレンジ制度を整備している。2022年は、各事業所の安全衛生担当者が5月31日の禁煙デーと10月の全国労働衛生週間に合わせて、全国の事業所で「禁煙呼びかけ活動」を実施し、喫煙リスクに関する情報を掲載したビラ「禁煙エクスプレス」を配布し、喫煙しない従業員も含めた全従業員へ禁煙に関する啓発活動を実施した。

 このほか、同社では国内の全従業員を対象に運動習慣や禁煙への関心度、健康への満足度などに関する「ライフスタイル調査」を定期的に実施。2022年は従業員が出勤しているにもかかわらず心身の不調により完全な業務パフォーマンスが出せない状態である「プレゼンティーイズム」やワークエンゲージメントに関する質問項目を設け、従業員の生産性や組織の活性度についても新たに調査した。本調査で収集されたデータを活用し、より効果的な健康経営施策の立案に役立てていく。

禁煙呼びかけ運動

 

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