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ポリプラ・エボニック、PEEK樹脂が切れ味の鋭い高枝電動バリカンのギヤに採用

1年 7ヶ月 ago
ポリプラ・エボニック、PEEK樹脂が切れ味の鋭い高枝電動バリカンのギヤに採用kat 2024年01日25日(木) in

 ポリプラ・エボニックのポリエーテルエーテルケトン(PEEK)樹脂「ベスタキープ®ーJ」が、アルスコーポレーションの高枝電動バリカンのギヤに採用された。

 アルスコーポレーションの高枝電動バリカンは、その切れ味の優秀さから、果樹農家や野菜農家、花農家、大工、クラフト作家、造園家、そしてガーデニング愛好家など、幅広い用途で利用されている。しかし、この製品の一部である電動バリカンの減速ユニットに使用されるエンプラ製樹脂ギヤの耐久性向上に課題があった。

 減速部分のギヤに必要な耐久性を確保するには全体を金属製ギヤに変更することが考えられるが、ギヤの金属化は作業者の感電や設計の変更、全体の重量増加が懸念される。また、金属製ギヤで長期間の安定した性能を維持するには、グリースの塗布などの定期的なメンテナンスが必要で、作業性を向上させるためにはノイズの低減や白蝋病(チェーンソーなどが生じる強い振動を作業者が長時間受け続けることで発症する可能性がある障害)を誘発する振動の抑制も求められる。

 こうした厳しい環境下で、ポリプラ・エボニックの耐疲労特性に優れた「ベスタキープ®ーJ 5000GB」を採用することで、従来のエンプラ製ギヤと比べて約5倍の耐久性を実現する上、金属インサートも不要となる一体型ギヤを採用することで大幅な軽量化や騒音対策も可能になった。

 ポリプラ・エボニックは、製品寿命の延長を通じて、パートナー企業とともに将来の持続可能な社会を築くため、今後も展開を広げ、顧客への緻密な技術サポートを引き続き提供していく。

ベスタキープーJ 5000GB製樹脂ギヤ

 

高枝電動バリカンDKRシリーズ チップレシーバー付き
(写真提供:アルスコーポレーション)
kat

BASF、湛江フェアブント拠点におけるTPU工場の竣工を発表

1年 7ヶ月 ago
BASF、湛江フェアブント拠点におけるTPU工場の竣工を発表kat 2024年01日25日(木) in

 BASFは、中国・湛江フェアブント(統合生産拠点)における熱可塑性ポリウレタン(TPU)工場の竣工を発表した。この新工場は、BASFにとって世界最大のTPU単一生産ラインとなり、スマート材料のためのスマートファクトリーとして、自動誘導車両や高度な制御システムなどの先進技術を備え、効率性の高い設計を特徴としている。

中国・湛江フェアブント拠点のTPUプラント

 

TPUプラント竣工式典の様子

 

 BASFのパフォーマンスマテリアルズ事業本部プレジデントであるマーティン・ユング氏は、「BASFの新工場は、アジア太平洋地域の、産業、e-モビリティ、新エネルギーの各分野におけるTPUの市場需要の高まりに応えるだけでなく、中国とアジア太平洋地域の主要な顧客産業により近い距離で対応ができるようになる。この工場で我々は、アジアにおける革新的でリサイクル可能なElastollan® (エラストラン) TPUソリューションの供給を強化し、よりサステナブルな未来に向けた 『プラスチックジャーニー』を今後も歩んでいく」と語っている。

 BASFは湛江フェアブント拠点における最初の工場として、エンジニアリングプラスチックのコンパウンド工場を2022年に竣工し、クリエーションセンターにおけるイノベーション能力、アジア太平洋地域における広範な研究開発(R&D)ネットワーク、革新的な材料 ソリューションで、この地域における顧客の需要の高まりに対応できる体制を整えていく。同社の研究開発ネットワークは、エンジニアリング、シミュレーション、製造のノウハウを提供し、市場の需要や、自動車の電動化、電子デバイスの小型化などのトレンドに合わせて、顧客のイノベーションや製品開発を後押ししていく。

 BASFのアジアにおけるメガプロジェクト担当プレジデントであるハリョーノ・リム氏は、「顧客のいる場所で生産することがBASFの戦略。中国政府、当社の従業員およびビジネス・パートナーからの強力な支援のおかげで、 湛江フェアブント拠点プロジェクトは計画通り着実に進行しており、現在、初期段階の建設は無事に終了した。同拠点では現在、スチームクラッカーや、石油化学品、中間体などを生産する複数の川下工場を含む、フェアブントの中核となる施設の建設に注力している。BASFは、湛江フェアブント拠点を持続可能でスマートな生産のロールモデルとして構築することに全力で取り組んでいる」と述べている。

 BASF グレーターチャイナ プレジデント兼会長のジェフリー・ロウ氏は、「世界最大の化学市場として、中国はBASFにとって重要かつ戦略的な役割を果たしている。湛江フェアブント拠点プロジェクトにおけるこのマイルストーンは、中国におけるBASFの力強い発展と、現地の顧客の近くで対応することへの我々の努力を示すもの。現地生産能力の向上とサステナビリティに対する強いコミットメントにより、我々は中国の顧客に、よりカーボンフットプリントの少ない革新的なソリュー ションを提供することができるようになった」と語る。

 BASFでは2025年までに湛江フェアブント拠点全体を100%再生可能エネルギーで稼働させる計画で、この新しいフェアブント拠点への投資は完成時には約100億ユーロとなるBASF最大規模のものとなる。この拠点はBASFの単独責任で運営され、ルートヴィッヒスハーフェン(ドイツ)、アントワープ(ベルギー)に次ぐ、同社にとって世界第3位のフェアブント拠点となる。

 Elastollan® TPUは、自動車、コンシューマー・エレクトロニクス製品、フットウェア、 スポーツ・レジャー、ヘルスケア、産業用ケーブル・電線など、様々な産業で幅広く使用されている汎用性の高い材料。e-モビリティ分野では、Elastollan® TPUが高い屈曲性と長期耐久性に優れることからケーブルシース(外部被覆)に採用されている。

 TPUは高い強度、柔軟性、耐摩耗性などの優れた特性により、幅広い用途に最適な材料で、とりわけハイエンドのTPU市場の成長は、規制の増加や、サステナビリティに対する顧客の期待の高まりなど、複数の要因によって需要の成長が期待される。

kat

NTN、軸受診断エッジアプリケーションの販売を開始

1年 7ヶ月 ago
NTN、軸受診断エッジアプリケーションの販売を開始 kat 2024年01日25日(木) in

 NTNは、Edgecrossコンソーシアム(ECC)が提供する産業用IoTプラットフォーム「Edgecross®」に対応した軸受診断エッジアプリケーション「Bearing Inspector for Edgecross」を本年1月から販売する。リアルタイム診断・分析により生産現場のメンテナンス性や生産性の向上に貢献できる。

 Bearing Inspector for Edgecrossは、軸受近傍に設置された振動センサからデータを収集し、簡単かつ迅速に軸受異常を診断できるソフトウェア。軸受情報や設備の運転情報などの詳細な設定は不要で、NTN製以外の軸受の診断も可能で、運転や停止、回転速度など設備の稼働状況も収集できるため、生産現場でデータをリアルタイムに収集・分析することで設備の不具合や故障をいち早く検知し、適切なメンテナンスの実現につなげることが可能となる。

 主な特長は以下のとおり。

1.軸受のリアルタイム診断:軸受の診断結果を3~10秒ごとに更新。わずかな時間に現れる変化も捉えることができる

2.軸受情報の設定不要:診断対象の軸受情報や運転状況の設定が不要。NTN製以外の軸受の診断も可能

3.シンプルな出力:軸受の診断結果を、正常な状態から警告までの4段階で出力。最大16カ所で収集したデータを同時に診断処理して、画面表示できる

4.インターネット接続不要:導入、運用にあたり、インターネット接続は不要。データを外部に出したくない場合や、ネットワーク環境が整っていない場合でも利用できる

 近年、省人化や生産性向上を背景とする生産現場のIoT化に伴い、生産設備の予知保全へのニーズが高まっている。エッジコンピューティングは、生産現場側でリアルタイムにデータの収集・分析からフィードバックまでを行う情報処理の方法で、その処理スピードや優れた応答性により、生産現場のニーズに対応するソリューションとして注目を集めている。

 NTNはこうしたニーズに対応する商品として本商品を2021年に開発し、販売に向けた準備を進めてきた。体験版の提供を通じて寄せられた要望に基づき、運転や停止、回転速度など設備の稼働状況を収集し、設備が安定している稼働条件で診断ができる仕様に改良することで、稼働状況が変化する場合でも、より精度良く診断することが可能となった。

 NTNは、新たな事業領域の一つとしてサービス・ソリューション分野の取り組みを進めている。販売を開始する本商品をはじめ、国内トップの採用実績を誇る大型風力発電装置向けの状態監視サービス、高度な状態監視が可能なセンサ内蔵転がり軸受「しゃべる軸受®」など、デジタル技術を活用した商品・サービスの開発・提供を通じて各産業の生産性の向上に貢献していく。

システム構成例

 

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大同メタル工業、2/14にオンラインセミナー「誰でも分かる軸受の基礎講座」を開催

1年 7ヶ月 ago
大同メタル工業、2/14にオンラインセミナー「誰でも分かる軸受の基礎講座」を開催kat 2024年01日25日(木) in

 大同メタル工業は、2月14日 15~16時に、無料オンラインセミナー「誰でも分かる軸受の基礎講座」を開催する。登壇者は同社 技術ユニット 設計センター 平山雅浩氏が務める。参加費は無料で、配信形式はZoomウェビナー。以下の画像をクリックすると、詳細が確認でき、申し込みができる。


 今回のオンラインセミナーでは、あらゆる産業分野のすべり軸受を手がける総合すべり軸受メーカーである大同メタル工業が、メタル、ブシュなどとも呼ばれるすべり軸受は、転がり軸受とどう違うのか、すべり軸受はどのような場所に使われるのか、すべり軸受はそもそもどうして必要なのかなどについて、わかりやすく解説する。

  本セミナーは、設計・購買業務に携わっている人や、すべり軸受とは何かを知りたい人、同社に興味を持っている人などに最適。

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