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bmt2024年11月号「特集1:半導体製造プロセス」、「特集2:3D造形などロボット新技術」発行!

1日 23時間 ago
bmt2024年11月号「特集1:半導体製造プロセス」、「特集2:3D造形などロボット新技術」発行! admin 2024年11日20日(水) in in

 ベアリング&モーション技術の総合情報誌「bmt(ベアリング&モーション・テック)」の第51号となる2024年11月号が11月25日に小社より発行される。

 今号は「特集1:半導体製造プロセス」、「特集2:3D造形などロボット新技術」で構成。特集1:半導体製造プロセスでは、半導体製造プロセスにおいて、低発塵や高速・高加減速、高精度といった要求性能を実現するベアリング&モーション技術を紹介する。
 
 また、特集2「3D造形などロボット新技術」では、可動部の消費電力抑制につながる軽量化から活用されてきている樹脂3Dプリンティングや、ロボット減速機の潤滑を補完するダイヤモンドライクカーボン(DLC)コーティング、さらにはJIMTOF2024に見る工作機械の高効率化を支援するロボットシステムまで、ロボット関連の新技術について紹介する。

特集1:半導体製造プロセス

◇半導体製造装置の市場・技術動向と新たな取り組み・・・日本半導体製造装置協会 小林 章秀 氏に聞く

◇SEMICON Japan 2024開催「半導体の未来がここにある。」半導体技術と産業の最前線を、見て、聞いて、感じる3日間 ・・・SEMIジャパン 佐藤 秀一

◇超薄型ボールベアリングの特長と半導体分野における適用・・・木村洋行 足立 健太 氏に聞く

◇半導体製造装置向け真空フッ素グリースの開発と適用・・・ニッペコ 西村 寛 氏、白畑 実生 氏に聞く

特集2:3D造形などロボット新技術

◇ロボットなど工業標準の実用部品を作る材料×機械の共創による樹脂3D造形技術 ・・・大塚化学 稲田 幸輔 氏、グーテンベルク 梶 貴裕 氏に聞く

◇産業用ロボット向け減速機のトライボロジー課題に対応するDLCコーティング技術・・・編集部

◇JIMTOF2024に見る、工作機械の高生産性を支援するロボットシステム・・・JIMTOF2024出展各社

連載

あるコスモポリタンの区区之心 第21回 大連、旅順、安重根・・・紺野 大介

トピックス

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admin

ニッペコ、第1回トライボロジー技術セミナーを開催

2日 2時間 ago
ニッペコ、第1回トライボロジー技術セミナーを開催kat 2024年11日20日(水) in

 ニッペコは11月7日、東京都千代田区の東京商工会議所で、「トライボロジー技術セミナー〜トライボロジーで未来をつなぐ〜」を開催、ユーザーやサプライヤーなど約50人が参加した。
 

会場のようす

 

 当日はまず開会にあたって同社 山口芳基社長が、「今回初開催となる本セミナーのコンセプトは、①グリース・潤滑技術とトライボロジー技術のさらなる発展につなげる場、②多くの業種のユーザーとの交流・技術創出の場、③長年にわたりお世話になっているユーザー・サプライヤーへの感謝・お礼を込めての情報発信の場とすること。開催にあたりインスパイア・気づきを頂戴したユーザーの方々や、開催と講演への賛同をいただいた講師の皆様に深く感謝したい。今後100年の大きな課題と製造業としての使命をアルファベット3文字と三つのAで常日頃頭に刻んでいるが、大きな課題はCSB、つまりカーボンニュートラル(Carbon neutral)、サステナビリティ(Sustainability)、BCP(Business Continuity Plan)。製造業の使命は、安全操業、安心品質の維持、(ユーザーへの製品の)安定供給の三つのAだ。我々の関わるトライボロジー業界も新たな課題への対応が必要で、時代に即した製品開発と、諸々の規制に対応するスピード感ある対応が急務となっている。本日はこうした状況を反映したユーザー各位からの講演と、ニッペコの近年の新たな取り組みに関する発表がなされる。講演会に続く第二部として懇親の場も設けているので、最後までお付き合いいただきたい」と挨拶した。
 

開会挨拶を行う山口社長

 

 続いて、以下のとおり講演が行われた。

「建設機械のメンテナンス技術(高性能グリースとオイル監視技術)」秋田秀樹氏(日立建機)

 建設機械の予防保全の観点からは適切な油脂の選定・管理が必要と説明した上で、油膜に頼らず高荷重まで耐えるグリースとして、ニッペコのラストバリア、DXバリアなどを紹介した。また、建設機械のオイルの状態を見える化し部品が重大な損傷を受ける可能性を事前に知らせる、オイル状態監視システム「ConSite OIL」などを紹介した。

 

「グリースの増ちょう剤トレンド」富松幸亮氏(日本ルーブリゾール)

 グリースのトレンドとして、二次電池などグリース以外でのリチウムの需要が大きく占め、また水酸化リチウムの価格上昇から、世界全体でカルシウムスルフォネートグリースの需要が増えていることを紹介。カルシウムスルフォネートグリースは耐摩耗・極圧性、腐食防錆性、高温安定性に優れるグリースで、今後も用途の拡大が見込まれる、と総括した。

 

「フッ素化合物PFAS規制の世界的動向と今後の展開について」橋本宗典氏(喜多村)

 PFASは、①ストックホルム条約(POPs条約)で規制対象とされた特定PFAS(PFOA、PFOS、PFHxSの3物質群)、②POPs条約で規制の議論がされている物質(例:長鎖PFCA(2025年のCOP12で採択予定))、③POPs条約で規制対象外のその他PFAS(1万種類以上)に分類でき、欧州が予防原則に則り製造・使用を広範囲に規定する提案をしているが、日本国内ではPFAS一括で規制の動きがない現状などを説明。同社の400℃高耐熱・PFOA法規制適合のPTFE潤滑用添加剤KT/KTLシリーズを紹介した。

 

「筆記具の新しいカテゴリー創出への挑戦~ペンの常識を変えたフリクションシリーズ~」千賀邦行氏(パイロットインキ)

 ボールペンの筆跡を消したいという潜在的需要に対し、温度変化で変色する「メタモカラー」の継続的改良(マイクロカプセルの微粒子化や、簡単に消えず簡単に戻らない組成の探索など)によって、消しゴムと同じ擦るという動作で筆跡が消せ、想定を超える消え味と消しカスが出ず、1本のペンで何度でも書き消しができる「フリクションボール」を製品化、2023年の累計販売数44億本達成に至った開発譚を語った。潤滑と摩擦を活用しているフリクションボールとトライボロジーの関わりを述べて、総括とした。

 続いて、ニッペコの原 規公氏、夫馬猛志氏、井上予志人氏よりそれぞれ、「バイオマスグリース BIOLUB® GSのご紹介」、「環境、人にやさしい水希釈型潤滑剤<HYDLUBTER®>シリーズ」、「カルシウムスルフォネートグリース(CSCG)と極圧剤の相乗効果」と題して、同社製品・技術の紹介がなされた。

 植物由来オイルの基油とリチウム石けん増ちょう剤からなるBIOLUB® GSについては、バイオマスマークを取得済みの、PAO基油/リチウム石けん増ちょう剤グリースと同等の性能を有するバイオマスグリースで、同グリースに比べCO2排出量を約70%削減できると報告。

 また、潤滑成分をフッ素系溶剤などではなく水で希釈した潤滑剤HYDLUBTER®については、樹脂の潤滑用途では摩擦低減と擦れ音防止を実現し、ゴムの一次的挿入助剤用途では塗布後に挿入しやすく作業時間を短縮できる上、乾燥後は抜けにくいという理想的な性質を提示した。

 さらに、優れた極圧性を有するCSCGにさらなる極圧性を付与するための各種極圧剤の添加効果の検証では、MoDTC(モリブデンジチオカーバメート)の添加で融着荷重と最終非焼付き荷重の向上が認められた。最後に、その有機モリブデンをCSCGに添加し、さらなる長寿命と高耐久を実現した「カルフォレックスAP-112」を紹介し、総括した。
 

ニッペコの発表後の質疑応答のようす

 

 講演終了後に挨拶に立った営業本部 部長の沢田 茂氏は「今回のセミナーは我が社初の試みとなるが、すべての話題が日常生活に関わる内容で、大変興味深く有意義な時間を過ごせた。参加された皆様においても、学ばれたことを持ち帰っていただき明日からの仕事に生かしていただきたい」と述べ、閉会した。
 

閉会の挨拶を行う沢田氏

 

kat