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NTN、工作機械主軸用軸受向け高速・長寿命グリースを開発

5日 12時間 ago
NTN、工作機械主軸用軸受向け高速・長寿命グリースを開発kat 2026年10日26日(月) in in

 NTNは、工作機械主軸用軸受向け高速・長寿命グリース「SP-1」の量産を本年11月より開始する。量産化により、顧客による実機評価に必要な数量を安定的に供給できる体制を構築し、正式採用に向けた評価・提案活動を進める。

 本商品は、高速回転時にも安定した潤滑性能を維持し、工作機械主軸用軸受の高速回転と長寿命化を両立する。SP-1を封入した軸受は、実機を想定した当社試験において、dmn値230万という業界最速の高速回転領域での運転を実現した。また、実際の使用環境を上回る厳しい条件で行ったdmn値140万の高速回転耐久試験では、18000時間を超える運転を継続しており、高速回転環境における優れた耐久性を確認。これにより、高速加工による生産性向上や設備の安定稼働、保守工数の削減に貢献する。さらに、高速回転領域におけるグリース潤滑の適用拡大を通じて、潤滑システムの簡素化や省エネルギー化にも貢献する。

 近年、EV や半導体、航空宇宙分野を中心に、高精度部品の加工需要が拡大しており、工作機械にはさらなる高速化や高精度化が求められている。また、人手不足を背景に、設備の安定稼働や保守工数の削減へのニーズも高まっている。工作機械主軸用軸受の高速回転領域では、エアオイル潤滑が広く採用されているが、給油装置などの付帯設備が必要となることから、設備構成の簡素化や省エネルギー化につながるグリース潤滑への期待が高まっている。一方、高速回転時には、グリースの劣化や潤滑油不足による寿命の低下が課題となっていた。

 こうした課題に対し、NTNは長年培ってきた潤滑技術を活用し、高速回転下でも安定した潤滑性能を実現するグリース「SP-1」を開発した。基油、増ちょう剤および添加剤の組み合わせを最適化することで潤滑油の供給性能を向上させ、高速回転下でも安定した潤滑状態を維持する。これにより、工作機械主軸用軸受の高速回転と長寿命化を実現している。

 2024 年の開発発表以降、国内外の工作機械メーカーを中心に引き合いがあり、一部のユーザーと実機評価に向けた準備を進めている。こうした市場ニーズを踏まえ、SP-1 を封入した軸受をユーザーに提供する準備を整えた。SP-1 は本年11月より量産を開始する。今後はJIMTOF2026 への出展を通じて提案活動を強化し、中国をはじめとするアジア地域を重点市場として展開していく。

左:SP-1 ラベル、中央:高速・長寿命グリース、右:工作機械主軸用軸受


 

kat

NTN、工作機械主軸用センサー内蔵軸受ユニットの受注活動を開始

5日 12時間 ago
NTN、工作機械主軸用センサー内蔵軸受ユニットの受注活動を開始kat 2026年10日26日(月) in in

 NTNは、工作機械の主軸内部で温度や振動・荷重を計測できる「工作機械主軸用センサー内蔵軸受ユニット」の受注活動を、本年10月26日から開催される「第33回日本国際工作機械見本市(JIMTOF2026)」への出展を機に開始する。

 本商品は、工作機械主軸軸受に隣接する間座に温度・振動・荷重センサーを組み込んだもので、主軸の外部にセンサーを設ける従来の方法よりも高精度に主軸軸受や加工状態を監視できるソリューション。設備の予知保全に加え、加工状態の見える化による品質・生産性向上や、設備・加工状態のデータ活用を通じて、スマートファクトリー化を支援する。

工作機械主軸用センサー内蔵軸受ユニット


 近年、製造現場においてはスマートファクトリー化の進展を背景に、設備状態や加工状態をリアルタイムに把握し、生産性や品質の向上につなげるニーズが高まっている。

 一方で、従来の状態監視用センサーは工作機械の主軸外部に取り付けられるため、主軸軸受の異常予兆や加工状態を正確に把握することが難しいという課題があった。

 NTNは、こうした課題に対応するため、2018 年に本商品の初期モデルを開発し、ワイヤレス化や荷重センサーの追加、高感度化などの改良を重ねてきた。

 開発当初は設備異常の検知や予知保全への活用が主な目的だったが、試験を重ねる中で、主軸軸受部で計測した温度・振動・荷重のデータが加工状態の把握にも活用できる可能性があることを確認した。そこで、今回は荷重センサーの高感度化を図り、従来は捉えにくかった軽切削時の荷重変化も検出できるようにすることで、軸受の状態監視に加え、加工状態の高精度な監視も可能となった。

 実証実験では「これまで把握できなかった工具と加工物の接触状態を検知できる」「加工対象物の異常を検知できる」といった評価を得ており、加工異常の早期検知や加工条件の最適化に活用できる可能性を確認している。

 開発品の特長は以下のとおり。

1. 主軸内部で直接センシングし、高精度な状態監視を実現:温度・振動・荷重センサーを軸受間の間座に内蔵。軸受付近の状態を計測できるため、従来よりも高精度な状態監視が可能

2. 軸受異常の予兆を早期に検知:軸受の予圧荷重の変化を高感度に検出。焼付きなどの未然防止に貢献

3. 加工品質向上と生産性向上を支援:主軸の状態や加工状態を監視することで、加工異常を早期に把握。不良品の流出防止に加え、工具交換時期の最適化などを通じて、コスト削減と生産性向上に貢献

4. 配線不要のワイヤレス設計:主軸の回転を利用した自己発電技術と無線通信技術を採用し、設計自由度の向上に貢献

 用途は、工作機械主軸(マシニングセンタ、旋盤、複合加工機)など。

kat

日本精工、びびり振動抑制で重切削加工の効率を高めるMC向け新型スピンドルを開発

5日 13時間 ago
日本精工、びびり振動抑制で重切削加工の効率を高めるMC向け新型スピンドルを開発kat 2026年10日26日(月) in in

 日本精工(NSK)は、マシニングセンタ(MC)向け新型スピンドルを開発した。開発品は、「高速ビルトインモータスピンドルシリーズ 高剛性・高出力タイプ」をもとに開発、切削時に発生する異常な振動「びびり振動」を抑制することで、重切削加工における加工効率の向上に貢献する。 

左:開発品、右:マシニングセンタにおける本開発品の搭載箇所

 

 マシニングセンタは工具を自動で交換しながら金属などの材料を削る工作機械で、自動車部品や航空機部品、産業機械部品等を製造する際に広く使用されている。近年、製造業では人手不足や生産コスト上昇を背景に、生産性向上への要求が高まっているほか、航空機や自動車などの分野では、燃費向上や環境負荷低減を目的としてチタン合金など加工が難しい高機能材料の使用が増えている。そのため、マシニングセンタに対して、これらの材料を高効率に加工する性能の向上が求められている。
 高効率に加工するためには、一度に多くの材料を削る重切削加工が有効だが、加工中の異常な振動「びびり振動」が発生しやすくなる。びびり振動の発生は、加工面品質の劣化や工具寿命の低下を招くため、高効率加工を実現させる上で大きな課題となっている。
 スピンドルはマシニングセンタの工具を高速回転させる主軸で、その性能は加工効率や品質に大きく影響する。こうした背景から、スピンドルに対して、びびり振動を抑制し、安定した高効率加工を実現することが求められている。

こうした要求に対する開発品の特長は、以下のとおり。
1.びびり振動の抑制:同社従来品(高速ビルトインモータスピンドルシリーズ 高剛性・高出力タイプ)と同等の出力、最高回転数、静剛性を維持しつつ、減衰性能に優れた軸受を搭載することで、スピンドルの動剛性向上に寄与し、加工時に発生するびびり振動を抑制。これにより、安定した重切削加工に貢献

2.重切削加工への貢献:開発品は、びびり振動を抑制することで、重切削加工における①加工時間の短縮による生産性向上、②加工面品質の向上、③工具寿命の延長によるコスト低減、④加工の信頼性向上に貢献
 
3.びびり振動の抑制に貢献する軸受の採用:スピンドルは軸受を使用したユニット製品で、軸受は構成部品の中で最も大きな負荷を受ける、スピンドル性能を左右する重要部品のため、開発品では、同社従来軸受「ロバストベーシックシリーズ Hタイプ」に対し減衰性能が約30%向上し荷重負荷能力が15%向上した同社の工作機械主軸用軸受「ロバストダイナ™シリーズ Jタイプ」を採用。同軸受の優れた減衰性能により開発品の動剛性向上に寄与し、びびり振動を抑制
 

左:ロバストダイナ™シリーズ Jタイプ、
右:開発品における「ロバストダイナ™シリーズ Jタイプ」搭載箇所

 

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