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材料相場表/有料会員のみPDFで公開
三洋貿易、高速振動摩擦試験機の販売を開始
三洋貿易( https://www.sanyo-si.com/ )は米・Rtec-instruments製で、最大500Hzの高速往復振動でもボイスコイルストロークをリアルタイムに監視して制御が行える高速振動摩擦試験機「FFT-1」の販売を開始した。
同試験機は、仕様によりボイスコイルをミニ(0.05~10N)、シングル(10N~1000N)、ダブル(1000~2500N)から選択できるため最大摩擦力2500N、最大荷重5000Nで試験が可能。また、~180℃、~500℃、~1000℃と幅広い温度コントロールが可能であり、必要な範囲のヒーターを選択できる。さらに、最速200000Hzでデータ収集が可能なため試験データの波形がはっきりと確認できる。試験はレシピが作成可能なため保存後は誰でも同じ試験を繰り返すことができる。
筐体はフロアスタンドフレームを採用しており低重心・鉄骨構造によりテストの振動を低減する。またコントローラー、データ収集ボックス、電気制御ボックスは筐体下部に取り付けられており、将来のアップグレードが容易となっている。
東レリサーチセンター、示差走査型熱量測定とラマン分光測定を接続した新規手法を開発
東レリサーチセンター( https://www.toray-research.co.jp/ )は、示差走査型熱量測定とラマン分光測定が可能な新規手法(DSC-Raman)を堀場製作所と共同で開発、同手法の受託分析サービスを開始した。
示差走査型熱量測定法(DSC)は、試料を加熱した際の熱の出入りを調べることでガラス転移や融解・結晶化等の相転移についての情報を得る分析手法。東レリサーチセンターの前身である東レ 中央研究は、1965年に他社に先駆けていち早く同装置を導入し、高分子材料を中心に熱分析技術の開発を続けてきた。
東レリサーチセンターは1978年の設立以降、各種材料で熱分析技術の開発を継続してきたが、今回DSC装置内に光学系を導入することで、DSC曲線とラマンスペクトルを同時に取得することが可能となった。DSC-Ramanの装置はすでに分析装置メーカーから販売されているが、同社では光学系に偏光測定機能を付加することで、高分子の加熱時配向変化の解析を実現した。この技術により、熱処理中の高分子材料の熱的特性と分子構造の変化を追跡することが可能となった。
神戸製鋼所、高機能抗菌めっき技術のサブライセンス権を高秋化学に供与
神戸製鋼所は、2001年に開発した高機能抗菌めっき技術「KENIFINE(ケニファイン)」について、ライセンシーの1社である高秋化学に、4月よりサブライセンス権(第三者にケニファインの再実施を許諾する権利)を供与した。気相方式を用いた加工は除外する。
今回供与した背景として、高秋化学は2002年にライセンシーとなって以来、ケニファインの技術を用いて、2015年には抗菌力を強化した新たな柔道畳用抗菌粉末や、昨年には水耕栽培用資材の開発など本分野における豊富な知識・経験を有しており、供与により同技術のさらなる発展が期待されること。また、他社から神戸製鋼所へケニファイン技術導入のニーズが多く寄せられており、供与元を2社とすることで、より円滑に対応していくことを目的としたもの。
ケニファインは、他の抗菌技術(抗菌塗装・抗菌ステンレスなど)と比較し、10倍以上の滅菌スピードとその後の菌の増殖を抑制する効果があり、また、かびの生育を抑制する作用は銀系抗菌剤の50倍以上の効果を有する神戸製鋼所独自の高機能ニッケル系合金めっき技術。2001年に開発して以来、抗菌への関心の高まりもあり、食品や医療、家電などの産業分野、台所用品やグルーミンググッズなどの民生分野、さらに最近では粉末も開発し、塗装・スプレー、印刷分野など適用分野を大きく広げている。それに伴いライセンシーも14社まで拡大している。