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BASF、中国・金山で合成エステル系基油の生産能力を増強

5年 2ヶ月 ago
BASF、中国・金山で合成エステル系基油の生産能力を増強kat 2020年10日15日(木) in

 BASF(本社:ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン)は、中国の金山サイトで、合成エステル系基油の生産能力を約2倍に増強する。今回の投資は、アジア太平洋地域における高性能潤滑油に対する需要の高まりに対応するもので、同地域の顧客の成長を強力に支援すべく、信頼に応えるサプライヤーとしてのBASFのポジションをさらに強化する狙い。増産体制は、2022年下期までに完了する予定だ。

 合成エステル系基油は、高性能な潤滑剤のフォーミュレーションにおいて不可欠な成分で、サステナビリティの面でもメリットをもたらす。合成エステル系基油の適用分野としては、環境に配慮した冷凍機油やその他工業用潤滑油、自動車用潤滑油などが挙げられる。

 BASFのアジア太平洋地域ビジネスマネージメント燃料・潤滑油ソリューションおよび、 グレーターチャイナのパフォーマンスケミカルズ事業担当、バイス・プレジデントを務めるマティアス・ラング氏は、「今回、合成エステル系基油の製造能力が拡大することにより、特にアジア太平洋地域のユーザーへの供給体制をより強化することができる。BASFは主要な原材料を川上から統合しており、業界をリードし、信頼のおける潤滑剤コンポーネントサプライヤーとして、その強みを最大限に活用していく。ユーザーに対し、より良いサービスを提供し、共に成長していくことを楽しみにしている」と語っている。

kat

イグス、2種の材質を使用した3Dプリントサービスを開始

5年 2ヶ月 ago
イグス、2種の材質を使用した3Dプリントサービスを開始kat 2020年10日15日(木) in

 イグスは、異なる2種類の材質を一つの3Dプリントパーツとして接合させるソリューションを開発し、3Dプリントサービスを拡充した。異なる材質特性を活かし、設計自由度を高め、製造工程のスピードアップを実現する。

 

 今や3Dプリント技術は、産業界において旋盤や切削等の機械加工プロセスと並ぶ有力な手段となっている。3Dプリント技術を利用する企業は年々増加傾向にあり、ユーザーの要求もますます高度になっている。複数の樹脂材質を組み合わせ、独自の特性を持たせた3Dプリントパーツを作れないか、とのユーザーからの要望を受け、イグスではこのほど、2種類の材質を一つのパーツで組み合わせるソリューションを開発した。

 2種類の材質を使用した3Dプリントは、熱溶解積層方式(FDM)で造形を行う。溶解した2種類の樹脂材質が別々のノズルから押し出されるため、プリント中に材質を切り替えることができ、切替部分で材質同士が接合される。幾何学的な観点からの制約はほとんどなく、一つの材質でもう一つの材質自体を囲んだり、絡み合わせたり、交互に異なる層を繰り返すことが可能。 例外となるのは、材質の融解温度が大幅に異なり、接合が不可能な場合に限られる。この場合は、蟻継ぎのように形状を互いにフィットさせるための接続部を作成して結合する。

 3Dプリント材質には難燃性、耐薬品性、食品接触用、ESD対策用など様々な種類があり、それぞれ個別の特性を備えている。二つの特性を組み合わせる場合、これまでは各材質パーツを3Dプリントした後に組み合わせることしかできなかった。今回、2種類の材質を同時に使用できる3Dプリント技術を開発したことによって、両方の特性を一つのパーツに備えることが可能になり、設計自由度の向上とプロセスの迅速化を実現できる。

kat