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不二越、製品紹介特設Webサイト「NACHI TECHNOLOGY PARK」を公開、オンラインセミナーも実施
不二越は、11月16日~27日に初めてのオンライン開催となる「JIMTOF2020 Online(第30回 日本国際工作機械見本市)」での出展に合わせて、11月11日から、工具・工作機械・ロボット・特殊鋼・ベアリング・油圧機器・コーティング・洗浄装置・カーハイドロリクスという同社製品を紹介する特設Webサイト「NACHI TECHNOLOGY PARK」(https://www.nachi-technologypark.jp/)を開設した。
NACHI TECHNOLOGY PARK
特に、11月16日~27日のJIMTOF2020 Online 会期中には毎日、工具・工作機械・ロボット・特殊鋼の4事業から、8テーマでオンラインセミナー(要事前予約)を実施する。
オンラインセミナーの事業ごとのテーマは以下のとおり。
1.工具:アクアREVOミル/ドリルシリーズ、Hyper Zタップシリーズ
2.工作機械:歯車の高精度化に応える最新加工技術(歯車スカイビング加工技術と複合加工機)、精密仕上加工機(研削盤・フイルムラップ加工機)
3.ロボット:ロボットIoTソリューション(NR:Connect)、小型ロボットMZシリーズ
4.特殊鋼:新しいマルテンサイト系ステンレス鋼(高強度高耐食EXEO-CR20)
THK、製造業向けIoTサービスの予兆検知対象にボールねじを追加
THKは、本年1月に直動案内(同社商品名:LMガイド)の予兆検知を対象に販売を開始した製造業向けIoTサービス「OMNIedge」(オムニエッジ)の第二弾として、ボールねじの予兆検知サービスを開始した。さらに、2021年1月には第三弾として回転部品の予兆検知サービスを開始する目的で、30社を対象とした無償トライアルを実施する。
OMNIedgeは、2019年に輸送部品や電子部品、半導体、オプトエレクトロニクス、食品、医療、材料系(ガラス、プラスチック、ゴム)、鉄道、工作機械など、様々な業界の企業51社による無償トライアルを経て、本年1月に第一弾としてLMガイドに対応するサービスの正式販売を開始した。
OMNIedgeは、LMガイドなどの機械要素部品にセンサを取り付け、収集したデータを数値化、状態を可視化する独自技術「THK SENSING SYSTEM」を活用し、独自のアルゴリズムによって収集したデータを、安全な通信網を介して数値化、解析することで状態診断、予兆検知を実現するシステム。センサ、アンプ、通信機器一式を通信費込で提供するパッケージ型サービスで、「簡単」「安全」「初期コストゼロ」を実現した。
OMNIedgeイメージ図
今回第二弾として、LMガイドとセットで使用されることが多く予兆検知のニーズが高かったボールねじを予兆検知サービスのラインナップに加えた。利用料金は1装置あたり月額8000円~(2年契約)。
「THK SENSING SYSTEM」によりボールねじの異音、異常振動を数値化して検知。部品の状態を数値化する「OMNIedge」を用いることで、従来、現場作業員の経験と感覚による確認・判断に頼っていた装置の保全作業に計画性を持たせることが可能となる。これにより、作業員の経験やスキルに左右されることなく保全作業を効率化でき、予備在庫の管理コスト削減が図れるほか、保全の形態をこれまでの時間管理から状態管理に移行させることで部品交換時期を適正化し、設備稼働率を高め、現場の生産効率を全体として向上させることができる。
また、国内の製造業では、製造設備の保全作業に際し熟練工の感覚に頼らざるを得ない場面がある一方、熟練工の高齢化や人手不足により技能継承が難しくなってきているが、THKはこの課題を解決すべく、装置の保全作業の一端を担うOMNIedgeをパッケージ化。ハードルが高いとされてきた製造業におけるIoTをリーズナブルな価格で簡単に導入できる仕組みを取り入れている。
THKでは今後、「OMNIedge」の適用範囲を回転部品やアクチュエータなどにも拡げる予定で、機械要素部品の予兆検知を基盤とした装置全体の健康管理へと進展させていく考えで、回転部品に対応したサービスの本格展開に先立ち11月16日から、トライアル導入を希望する企業30社に対して無償トライアルを実施する。対象部品はポンプ、モータ、コンベア、ファンなどの回転部品。使用するセンサは無線振動センサ(バッテリ内蔵タイプ、電源供給タイプの2種類を準備)で、収集できるデータは振動、温度、音。無償トライアルは、申込みフォームから応募できる。
奥野製薬工業など、「アルミニウム合金の表面処理方法」で発明協会会長賞受賞
アサヒメッキ( https://asahimekki.jp/ )と奥野製薬工業( https://www.okuno.co.jp/ )、鳥取県産業技術センター( https://tiit.or.jp/ )は、発明協会が行っている「令和2年度中国地方発明表彰」において「アルミニウム合金の表面処理方法(特許第5998314号)」で発明協会会長賞を受賞した。
本発明は、アルミ鋳物における陽極酸化前処理工程の技術的改善と、高コスト要因である工程複雑化による生産性低下等の課題を克服し、あらゆるアルミ材料に適応、環境に配慮し、低コスト化に繋がる表面処理技術に関するものである。
従来アルミ鋳物は、材料にケイ素を含有し、皮膜を生成しづらいため、陽極酸化が困難とされてきた。そのためアルミ展伸材の陽極酸化処理工程に比べて複雑で生産性も悪い等、高コスト化の要因となっていた。さらに一部工程の使用薬品は、高濃度フッ化水素酸による毒物を用い、環境負荷が大きいという問題もあった。本発明により、活性化工程でフッ化水素酸を含まない新たな組成設計と、マイクロバブル及び散気プロセス等の物理的手法を複合化させ、陽極酸化処理性を大きく改善させた環境対応表面処理方法を実現させた。
活性化工程の新組成確立とマイクロバブル、散気プロセス等の複合化により、ケイ素系スマット除去効果が向上、陽極酸化処理性を大きく改善させることができた。また従来のアルミ鋳物陽極酸化工程に比べ、20%以上工程数を削減し、低コスト化にも寄与することができた。
アルミ鋳造材ADC12テストピースにて、洗浄効果を確認発明協会会長賞:アルミニウム合金の表面処理方法(特許第5998314号)発明者
川見和嘉(アサヒメッキ 技術部 部長)
原 健二(奥野製薬工業 総合技術研究部 第四研究室 室長)
福田順成(奥野製薬工業 国際部)
今岡睦明(鳥取県産業技術センター 機械素材研究所 上席研究員)
玉井博康(鳥取県産業技術センター 機械素材研究所 副所長)
松田知子(鳥取県産業技術センター 機械素材研究所 主任研究員)
田中俊行(鳥取県産業技術センター 機械素材研究所 研究員)
admin 2020年11月18日 (水曜日)