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日立金属、被削性・靭性に優れた冷間ダイス鋼を開発

4年 3ヶ月 ago
日立金属、被削性・靭性に優れた冷間ダイス鋼を開発

 日立金属( https://www.hitachi-metals.co.jp )は、被削性・靭性に優れた冷間ダイス鋼「SLD®-f」を開発、量産を開始した。昨今の自動車骨格部品における金型へのニーズが多様化する中で同品は、金型の寿命向上や製作リードタイム(LT)の短縮など、金型に関わるトータルコスト低減へのソリューションを提供する。

SLD®-f

 同社は、冷間ダイス鋼をはじめとするさまざまな用途に応じた金型用工具鋼を製造・販売している。自動車骨格部品(プレス部品)においては衝突安全性の向上や軽量化のため、ハイテン化が進んでいる。ハイテン鋼板は、より高強度・高硬度化していることから、加工時に金型へ与えるダメージが深刻な問題となっている。また、サプライチェーン全体のLT短縮が求められる中、開発・生産における準備期間への短縮化のニーズも高まっている。

 同社では、これらニーズの高まりに応じて同品を開発した。同品は、ベラーグ(切削中に工具のすくい面に形成される酸化物系溶着物)を発生させる成分構成と粗大炭化物の微細化によってSKD11の標準切削条件の約3.5倍の高効率被削性を実現しており、これにより切削加工速度の向上および金型加工時間の短縮に寄与する。また、高い靭性を持ち合わせていることからも、耐久性や、加工の際の耐チッピング性にも優れている。さらに、高温焼き戻しを施す場合でも安定した硬さを得られるため、PVDコーティング時の変寸低減にも有効である。

 また、60HRC級に熱処理済みの型彫り可能なプリハードン金型材として、併せて「SLD®-f60」もラインアップ。同品は、被削性の良好な新冷間ダイス鋼SLD®-fを素材として、同社グループ特約店でプリハードンプレートに仕上げた企画商品で、煩雑な熱処理のハンドリングや、ひずみ修正の工程も省けることから、顧客の加工において、さらなる工数短縮を可能する。

admin 2021年8月31日 (火曜日)
admin

日本製鉄、従来より耐食性高めためっき鋼板を開発

4年 3ヶ月 ago
日本製鉄、従来より耐食性高めためっき鋼板を開発

 日本製鉄( https://www.nipponsteel.com/ )は、新高耐食めっき鋼板「ZEXEEDTM」を開発、10月より販売を開始する。


 同社では、2000年から高耐食めっき鋼板「SuperDyma®」と「ZAM®」を販売してきた。両製品はすでに建材や自動車、家電・産業機械など、幅広い分野で採用されており、国内外累計販売量は約1500万tにのぼる。その一方で、マーケットからはさらなる高耐食性のニーズが寄せられていたことから、ZEXEEDを開発した。

 同品は、土木・社会インフラ分野で一般的に使用されている後めっきや、従来の高耐食めっきを大幅に上回る優れた耐食性能を有している。同社が行った試験では、平面部の耐食性が高耐食めっき鋼板の約2倍、溶融亜鉛めっき鋼板GIの約10倍向上することを確認しているという。

 同社は、ZEXEEDの優れた耐食性を活かし、製品の長寿命化によるライフサイクルコスト削減や、喫緊の課題となっている国土強靱化や社会インフラ老朽化対策、労働人口の減少に伴う省工程・省力化などのニーズに応えていく。また、同品は、世界的に急増している再生可能エネルギー関連需要の中で、特に厳しい環境下に設置されるプロジェクトや、沿岸部および高温多湿なエリアで使用される様々な用途に適した材料と同社では考えている。

ZEXEEDのロゴ&ネーミングコンセプト

 

admin 2021年8月31日 (火曜日)
admin