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エボニック、再生可能原料由来のイソホロン製品群を発表
エボニックはアセトンの新たな再利用方法を模索する中でイソホロン化学を発明して以来、世界中の工場でさまざまなイソホロンを出発原料とした製品を開発してきたが、このほど100%再生可能なアセトンを原料とする世界初の持続可能なイソホロン製品を開発した。
100%再生可能なアセトンを原料とするイソホロン
同社では再生可能なアセトンを使用することで、イソホロンの製造プロセスにおいて、CO2排出量を大幅に削減したイソホロンベースのeCOシリーズ製品を提供。イソホロン「VESTASOL® IP eCO」(ベスタゾル IP eCO)、イソホロンジアミン「VESTAMIN® IPD eCO」(ベスタミン IPD eCO)、イソホロンジイソシアネート「VESTANAT® IPDI eCO」(ベスタナートIPDI eCO) のブランド名で発売される。
同社クロスリンカーズ部の責任者を務めるクリスチャン・シュミット氏は、「このeCOシリーズは、サステナビリティと環境規制の課題に取り組む顧客に貢献するとともに、エボニックは新しいビジネスチャンスを広げる」とコメントしている。
eCOシリーズ製品は化石由来の製品と化学的に同じ組成を持ち、加工、配合、性能の面で同じ特性を有する。従来のイソホロン製品と比べeCO製品は、地球温暖化係数(GWP)やCO2 排出量を大幅に削減できる。例えば、VESTANAT® IPDI eCOは、マスバランス方式によると75%の再生可能炭素から構成される。
シュミット氏はまた、「新しいVESTA eCOシリーズは気候中立に向けた第一段階で、次のステップとしては、2022年中に当社のI-Chain製品群の全製品に関するライフサイクル分析を更新し、顧客に信頼性の高いカーボンフットプリントに関する情報を提供、明確な削減オプションを示す予定だ」と語る。
マスバランス方式とは生産工程におけるインプットとアウトプットのバランスを管理する手法で、この手法を用いることにより再生可能なアセトンの購入量と持続可能な最終製品の一致が保証される。全工程が、国際的に認められたISCC(国際持続可能性カーボン認証)とREDCert規格(欧州再生可能エネルギー指令“RED”に基づく品質認証スキーム)という独立した機関による監査と認証を受け、生産の全段階における再生可能資源の利用を実証する。
同社は厳格な帳簿の管理と外部監査に基づくマスバランス方式により、使用された再生可能な原料を追跡しながら、大規模生産を行い、顧客に費用対効果の高いソリューションを提供できる。
VESTA eCOグレードはその機械的強度、耐久性、耐薬品性、優れた接着性、低CO2排出量により、最新のコーティングシステムの塗料、ラッカー、バインダーなどの生産において、持続可能な原材料として使用できるよう設計されている。また、風力発電のブレードや高品質なダッシュボードやトリムの製造に使用する自動車内装用の高性能複合材料、さらには最新の化学合成技術にも適している。
ハイウィン、状態可視化システム搭載ボールねじの特設ウェブページを公開
ハイウィンは、モノづくり現場のスマート化を後押しする状態可視化システム搭載ボールね「i4.0BS®」を紹介する特設ウェブページ「スマートマニュファクチャリングにコネクトする」(http://www.hiwin.co.jp/lp/i40bs/)を2月下旬に公開した。
「i4.0BS®」を紹介する特設ウェブページ
i4.0BS®は、ボールねじに取り付けたセンサーからの信号をECM(Edge Computing Module)で収集し、独自の診断アルゴリズムでインテリジェント診断を行う。診断結果はEthernet通信を経由してユーザーの端末に表示。これにより、ボールねじの状態を可視化し、メンテナンスの予定を立てたり、故障の予兆をとらえることが可能になる。また、インテリジェント診断機能のほか、ログの自動保存、複数の端末による遠隔監視ができることにより、生産ラインの性能を維持する予知保全や環境に配慮したクリーンなものづくりといったニーズも満たす。
i4.0BS®の特設ウェブページでは、装置メーカーでのi4.0BS®採用によりスマートものづくりを実現するワンランク上の装置開発に役立てられることや、エンドユーザーでのi4.0BS®搭載装置の導入により装置のメンテナンス時期の予測や加工精度低下を防ぐなど生産効率の向上や給油量の削減といったメリットを、以下の構成で紹介している。
・状態可視化システム搭載i4.0BS®とは
・i4.0BS®導入に適する産業
・i4.0BS®の機能 -インテリジェント診断-
・i4.0BS®の構成
・よくある質問
THKとリバネス、教育現場向け体験型教材を新開発
THKとリバネスは、 “課題解決型のものづくり”をキーワードに、学校教員が授業等で活用できる体験型教材「THKものづくり探究教材」を独自に開発、全国の中学校・高等学校を対象に本教材を使用してもらう無償トライアル校を30校募集する。
少子高齢化が進む中、工学部出身者の減少傾向は年々進んでおり、製造業を生業とする企業は危機感を募らせている。世界で戦っていくためには、できるだけ早い段階からしっかりとした基礎を身につけるとともに、情熱をもって、いろいろなものづくりに挑戦した人材が少しでも増えていくことが望まれている。一方、教育現場では、学習指導要領の改訂に伴い、「主体的・対話的で深い学び」に重きが置かれ、答えのない課題に対して向き合う力を育成する方法が模索されている。
そこでTHKとリバネスでは、持続的な『創造開発型人財』の育成を目的に、2017年より「THK共育プロジェクト」を進めてきた。本プロジェクトでは、ものづくりに取り組む小中高生への研究助成と研究サポートを行う「サイエンスキャッスル研究費THKものづくり0.賞」を通じて、50校の小中高生のものづくりを後押ししてきた。また、THK社員自らがものづくりの楽しさを伝える「ものづくり出前授業」の実施を通じて、延べ720名の中学生にものづくりの魅力を届けてきた。
さらに、持続的に次世代のエンジニアの仲間を増やしていくため“課題解決型のものづくり”をキーワードとして、学校教員が授業等で活用できる体験型教材「THKものづくり探究教材」を開発した。
本教材は、設計・組立て・プログラミングを通して本格的なものづくりを学び、チームで協力しながら試行錯誤を繰り返して課題を解決していく楽しさ・難しさを実感できるオリジナル教材となっている。本年3月2日~4月28日にウェブサイト「ものづくり0.(ゼロドット)」(https://www.monozukuri-zero.com/monozukuri-training-kit/)で、本教材を授業や部活動などで活用できる無償トライアル校の募集を行っている。
THKものづくり探究教材の特徴は以下のとおり。
・学習指導要領に沿った教材内容:授業のカリキュラムに沿って、主体的・対話的で深い学びを体験できる
・身近な事例を用いた課題解決型ものづくりを実体験;生徒同士がチームワークを発揮しながら身近な事例の課題解決に取り組み、授業を通してものづくりの楽しさも体験できる
・プロのエンジニア集団が開発:エンジニアが議論し合いながら、開発した教材であり、ものづくりの醍醐味を実感できる
教材のポイントは以下のとおり。
・機械部品を使った本格的な探究教材:ロボット用サーボモータ/近接センサ/micro:bitなどの本格的な機械部品に触れられる
・学校の授業や部活動で活用しやすい: 2コマ100分の授業で組み立てからプログラミングによる試行錯誤までができるほか、生徒の自由な発想で教材を改良することができる
・課題解決型ものづくり体験:チーム一丸となって課題の発見、試行錯誤を繰り返して課題解決に取り組むことができる
主な対象と活用方法は、中学校技術科の授業/中学校・高等学校の部活動/高等学校の理数探究の授業など。
THKでは、「リバネスとともにTHKものづくり探究教材を全国の中学校・高等学校へ広げ、ものづくりの楽しさを伝えていく。そして、中高生たちが自分なりのものづくりに、たとえ0.1歩でも踏み出していく機会を増やしていきたい」とコメントしている。
ジェイテクト、高耐熱リチウムイオンキャパシタが水素燃料電池ドローンの補助電源に採用
ジェイテクトが2019年10月より量産開始した高耐熱リチウムイオンキャパシタと補助電源システムが、ロボデックスが開発中の水素燃料電池ドローンの次世代機へ搭載される。
ロボデックス製 水素燃料電池ドローン
物流やインフラ点検などでの利用に期待される産業用ドローンの長時間飛行の実現に向け、水素燃料電池の搭載・実用化が期待されている。ロボデックスは、国内でいち早く水素燃料電池ドローンに関する経産大臣特認、国土交通省航空局の水素燃料電池の飛行許可を取得し、国内外の企業と協力して水素燃料電池ドローンの実用化に取り組んでいる。
キャパシタとは、二次電池に分類される蓄電デバイスで、電気の出入り(放電・充電)が非常に早く、出力密度に優れており、繰り返し充放電による性能劣化が少なく、寿命が長いといった特徴がある。特にジェイテクトのキャパシタは、従来のキャパシタの動作温度範囲を凌ぐ-40~85℃を実現するほか、耐熱性向上により高負荷連続使用時の自己発熱(ジュール発熱)に伴う劣化を大幅に抑制、正極に活性炭を用いることで発火を抑制するなどの特徴を持ち、水素燃料電池が苦手とする大出力供給、電力変動吸収を担い、ドローンの運動性能を飛躍的に高めることが期待されている。
ジェイテクトでは、12V系電源を搭載する大型車両へのEPS搭載を支援することを目的として、キャパシタと充放電コントローラーを従前のEPSに付加するシステムを開発。12Vの車両電源に対しキャパシタからの6Vの電圧を付加し18Vの高出力化を実現し、大型車両で必要な操舵アシスト力を確保している。乗用車向けのキャパシタの活用は補助電源用途に留まらず、車両電源失陥時にはバックアップ電源として作動するなど自動運転車両の信頼性向上に貢献。自動車向けに培った電源システムをドローン用48V電源に改造し搭載。ドローン電源電圧を最大65Vまで昇圧することを実現し、最大電力を最大出力2400Wから3250Wまで引き上げている。
水素燃料電池ドローンでのキャパシタの役割としては、以下が挙げられる。
・目標高度までのドローンの急上昇、ドローン加速時における電力アシスト。水素燃料電池の劣化抑制
・キャパシタ高耐熱化により高負荷電力供給時のキャパシタ劣化も抑制、システム長寿命化に貢献
・高温、低温下で優れた入出力性能を発揮し、過酷な飛行条件にも対応
・強風時におけるドローンの姿勢安定化にも貢献し、水素燃料電池ドローンの信頼性向上
・ドローン電源失陥時には不時着用のバックアップ電源として動作(機能開発中)