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カーボンニュートラル実現に向けた歯車システムとトライボロジー

 

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島津製作所、従来機種と比べて10分の1で物性情報を取得できる走査型プローブ顕微鏡

2ヶ月 2週 ago
島津製作所、従来機種と比べて10分の1で物性情報を取得できる走査型プローブ顕微鏡

 島津製作所( https://www.an.shimadzu.co.jp )は、従来機種と比べて10分の1の時間で局所的な物性情報を取得できる走査型プローブ顕微鏡「SPM-9700HT Plus」の販売を開始した。操作性と効率性を兼ね備えた走査型プローブ顕微鏡(SPM=Scanning Probe Microscope)の汎用モデルとして、ナノ材料の評価・研究に寄与する。

SPM-9700HT Plus

 同品は、信号処理速度の向上と制御方法の最適化で、物性画像取得速度の高速化を実現した。従来機種では6時間程度かかっていた物性観察結果のマッピング画像が、専用ソフトウェア「ナノ3DマッピングFast」(オプション)を利用することで30分以下で取得できる。また、観察条件を自動で設定して安定的な画像取得を支援する「NanoAssist」機能をソフトウェアに搭載した。スピーディーに試料を交換できる「ヘッドスライドメカニズム」、消耗品である探針の取り付けが容易な「カンチレバーマスター」(オプション)など操作性を高める機構も備えている。

 走査型プローブ顕微鏡は、先端が10nm程度の探針(プローブ)を試料に近づけて、試料と探針間の力学的・電磁気的な相互作用力を検出しながら走査し、試料表面の三次元形状や物性情報を取得する。原子間力顕微鏡(AFM=Atomic Force Microscope)とも呼ばれる。電子線を使う電子顕微鏡は真空中での観察が必要だが、SPMは大気や溶液中の観察・測定ができる。高分子材料や電池材料、生体などの形状観察や物性評価といった用途で、ナノテクノロジー・ナノサイエンスの研究に必須の手法として利用されている。

admin 2025年1月15日 (水曜日)
admin

東大など、ダイヤモンド表面を原子レベルで観察する技術を開発

2ヶ月 2週 ago
東大など、ダイヤモンド表面を原子レベルで観察する技術を開発

 東京大学大学院新領域創成科学研究科の杉本宜昭教授らの研究グループは、東京大学物性研究所の尾崎泰助教授らの研究グループと産業技術総合研究所(以下、産総研)先進パワーエレクトロニクス研究センターの小倉政彦主任研究員らの研究グループと共同で、ダイヤモンド表面を原子レベルで観察する技術を開発しました。

 ダイヤモンドは究極の半導体として、パワーデバイスや量子デバイスの材料として注目されている。デバイスの製作過程において、微細加工技術で作製される微小なデバイスであるほど、原子レベルの欠陥がデバイス性能へ及ぼす影響が無視できなくなる。デバイスの性能を向上させるためには、ダイヤモンド表面を原子スケールで評価することが必要だという。

 本研究グループは、原子間力顕微鏡を用いることでダイヤモンド表面の個々の炭素原子の可視化に世界で初めて成功した。本手法によって原子スケールのダイヤモンドの分析への道が開けたため、今後ダイヤモンド薄膜の成長機構の解明や、ダイヤモンドデバイスの性能向上に大きく貢献することが期待できる。

プローブ先端の原子の元素識別の模式図。赤い球と青い球は基板上の既知の原子を表す。その既知原子にプローブ先端の原子を近づけて、化学結合エネルギーを計測して元素識別する

 

admin 2025年1月15日 (水曜日)
admin

日本製鉄、自社の新規・更新制御盤に着色高耐食めっき鋼板を適用

2ヶ月 2週 ago
日本製鉄、自社の新規・更新制御盤に着色高耐食めっき鋼板を適用

 日本製鉄( https://www.nipponsteel.com/ )は、生産設備の新設・更新時のCO2排出量削減を目的として、制御盤筐体の仕様標準に、塗装工程を省略できる着色高耐食めっき鋼板「スーパーダイマ®GB」を追加した。

スーパーダイマGBを適用した制御盤

 スーパーダイマGBは高耐食めっき鋼板スーパーダイマの後処理において顔料を用いて、一般的な電設資材に用いられる色調マンセル値「5Y7/1」近似色を着色した鋼板。制御盤などの電設資材は、その防錆機能を塗装により担保していたが、同社が提供する高耐食めっき鋼板(スーパーダイマ、ZAM)を適用することにより、製造(塗装)工程でのCO2排出量を削減することが可能。

 今回、同社に電機制御システムの納入実績があるTMEIC、同社の制御盤を製造するティエスイーと共同で、溶接以外の接合方法などの諸課題を解決したことから、同社名古屋製鉄所の制御盤91面(鋼材ベースで約45t)、東日本製鉄所君津地区の制御盤4面(同2t)での適用を決定し、既に制御盤の製造、その設置を開始している。

admin 2025年1月15日 (水曜日)
admin

日本金属、高い表面絶縁抵抗を有するステンレス鋼

2ヶ月 2週 ago
日本金属、高い表面絶縁抵抗を有するステンレス鋼

 日本金属は、高い表面絶縁抵抗を有するステンレス鋼「FI(Fine Insulation)仕上」を開発した。

 近年、スマートフォンやゲーム機などに代表される電子機器においては小型化、低背化が顕著になっている。これまでは導通部に触れる箇所へ絶縁テープや樹脂との複合体を設けることにより、短絡を回避する対策が取られてきたが、コスト高や小型化、低背化の妨げとなっていた。

FI仕上のイメージ図

 そうした課題を背景に、同社はステンレス表面に絶縁抵抗を有する無機皮膜(膜厚1μm程度)をプレコートした、FI仕上を独自開発した。FI仕上は後加工で表面処理を実施する必要がないため、省スペース化にも対応した製品で、顧客の工程省略や生産性向上、コスト低減などにも貢献する。

 同品は新たなニーズに対応した製品で、電子機器や二次電池用途での今後の販売拡大を目指す。

admin 2025年1月15日 (水曜日)
admin

エボニック、経営のスリム化・差別化を図るため、グループの新体制導入へ

2ヶ月 2週 ago
エボニック、経営のスリム化・差別化を図るため、グループの新体制導入へkat 2025年01日15日(水) in

 エボニック インダストリーズは、新たな組織体制を導入し、大幅にスリム化されたマネジメントモデルに移行する。これまで四つの事業部門内に設置されていたビジネスラインについては、取締役会が直接指揮を執ることになる。今後は、「カスタム・ソリューション(Custom Solutions)」、および「アドバンスド・テクノロジー(Advanced Technologies)」という二つのセグメント体制で事業経営を行い、差別化を図る。

 エボニックは近年、成長性とレジリエンス(強靭性)、そして地政戦略的バランスに重点を置いたポートフォリオを展開してきたが、今回の大規模な組織再編を経て、新たなステップに踏み出そうとしている。

 取締役会長(CEO)のクリスチャン・クルマン氏は、「当社は近年、ポートフォリオの質を大幅に向上させてきた。しかし現在は、スペシャルティケミカルにのみ注力するだけでは会社を前進させるには十分でなくなってきた。その言葉自体、曖昧な意味しか持たなくなり、顧客や資本市場の視点から見ても十分に差別化を行えなくなってしまった。そのため、今後はソリューションとイノベーション主導型ビジネス、およびテクノロジーと効率主導型ビジネスを2本柱に据え、それぞれの強みを生かして経営の差別化を図る。新しいマネジメントモデルは、このアプローチを考慮したものとなっている」と述べている。

 現在、エボニックは、スペシャルティアディティブス、ニュートリション&ケア、スマートマテリアルズ部門として化学事業を運営している。エボニック グループは、2025年4月1日から施行する新体制で、「カスタム・ソリューション」、および「アドバンスド・テクノロジー」という二つのセグメントに組織を再編する予定で、これにより、より明確な戦略的集中と資源配分が可能となり、各ビジネスモデルに応じた事業経営を行い、さらなる差別化を図ることができる。両セグメントは、それぞれ年間約60億ユーロの売上高を計上している。

 監査役会会長のベルント・テニェス氏は、「監査役会は取締役会が打ち出した新たな戦略とグループの構造改革を全面的に支持している。新体制により、エボニックは高い収益性を確保した成長を遂げる可能性を最大限に引き出せると確信している」と述べる。

 カスタム・ソリューションセグメントは、イノベーション主導型のビジネスモデルを特徴としている。特定のニッチ市場で事業を行い、顧客との距離が近く、カスタマイズされたソリューションを展開することで、価格設定の主導権を担っていく。従業員約7000人を擁するこのセグメントは、買収も重要な目標としている。塗料・コーティング用添加剤、化粧品・医薬品業界向けの製品が含まれる。

 アドバンスド・テクノロジーセグメントは効率主導型で、高度な技術的専門知識と卓越したオペレーションを特徴とするため、世界的にも非常に高いコスト競争力を持つことができる。約8000人の従業員を擁する同セグメントには、高機能ポリマーや過酸化水素製品の製造などが含まれる。

 この二つのセグメントは相互に補完し合い、エボニック グループが価値創造を行う上で、どちらも極めて重要な役割を果たします。カスタム・ソリューションセグメントは、成長ドライバーとしての役割を担い、調整後EBITDA(支払利息・税金・減価償却費控除前利益)の成長において、大きな貢献を果たす。アドバンスド・テクノロジーセグメントはまた、より資金供給的な役割を果たし、キャッシュフローを生み出す。またROCE(使用資本利益率)を全事業の主要指標とする。両部門が牽引力となり、エボニックはグループレベルで資金を獲得する。

 同時に、両セグメントを通して、サステナビリティを推進していく。エボニックは、持続可能性に優れた製品、いわゆる次世代ソリューションの占める割合を、2030年までに50%以上に拡大することを目指している。

 エボニックグループの中核をなす事業部は、企業活動の中心となっている。2026年末まで組織構造の改善に取り組む「エボニック・テーラーメイド」プログラムは、長期的に大幅なコスト削減を実現するもので、この原則に則っている。計画段階を経て、今年すでに最初の構造的措置が実施された。これにより、意思決定とプロセスが迅速化され、管理職も大幅に削減される。プログラムの終了時までに、エボニックはグループ全体のマネジメントレベルの階層数を平均10段階から最大6段階までに削減すると同時に、3000以上の組織単位の廃止も行う。

 この取り組みは、新たな組織体制で実施されるスリム化を図ったマネジメントモデルに反映されている。2025年4月1日時点で事業部門(Division)は廃止になり、それに伴う管理業務が完全に撤廃される。新たなセグメント内にそれぞれ集約されるビジネスラインは、取締役会の担当役員によって直接運営が行われることとなる。

 カスタム・ソリューションセグメントは、アメリカ国籍を持ち、現在スマートマテリアルズ部門の責任者を務めるローレン・ケルセン氏が指揮を執り、アドバンスド・テクノロジーセグメントは、フランス国籍で現在スペシャルティアディティブス部門の責任者であるクローディン・モレンコフ氏が統括する。両氏は2025年4月1日付で取締役に就任する予定。

 クルマン氏は、「当社の取締役会はさらに国際色豊かになり、女性の占める割合も高くなる。ローレンとクローディンはリーダーとして既に大きな功績を築いており、取締役会で一緒に仕事ができることを楽しみにしている。力を合わせてより良いエボニックにしていく」と語る。ケルセン氏は、各セグメントの他、イノベーションおよび南北アメリカ地域を、モレンコフは、アジア太平洋地域およびオペレーショナル・エクセレンス(製造拠点の継続的なプロセス改善)を担当する。

 最高人事責任者兼労務担当取締役のトーマス・ヴェッセル氏は、新年度から、パフォーマンスインターミディエイツ事業を含むインフラストラクチャー部門と、技術面でサステナビリティを推進する新たな次世代テクノロジー部門の責任者も兼務する。

 2017年から取締役会副会長を務めてきたハラルド・シュヴァーガー氏は退任する。また、ニュートリション&ケア部門代表のヨハン・カスパー・ガメリン氏、およびパフォーマンスマテリアルズ部門代表のヨアヒム・ダム氏も退任する予定。

kat

BASF PETRONAS Chemicals、マレーシアのクアンタンに2-エチルヘキサン酸の新プラントを竣工

2ヶ月 2週 ago
BASF PETRONAS Chemicals、マレーシアのクアンタンに2-エチルヘキサン酸の新プラントを竣工kat 2025年01日15日(水) in

 BASF PETRONAS Chemicals (BASFペトロナス・ケミカルズ、BPC)は、マレーシアのクアンタンにあるフェアブント拠点(統合生産拠点)おいて、二つ目となる2-エチルヘキサン酸(2-EHAcid)の生産ラインの稼働を開始した。今回の増設は、高品質な2-エチルヘキサン酸に対する需要の急増に直接対応するもので、BPCの重要な地域の顧客に対するコミットメントを改めて示すもの。

 2016年の稼働以来、2-エチルヘキサン酸生産プラントは東南アジア地域の成長を支える重要な役割を担ってきた。第2生産ラインの起工式は2023年第1四半期に行われた。2024年第3四半期現在、この新しい生産ラインはフル稼働しており、年間生産能力を60000tに倍増し、イノベーションを促進して世界中の顧客のニーズの進化に応えるというBPCの姿勢を一層強化している。クアンタンのフェアブント拠点での生産能力増強を祝う落成式には多くの顧客も参加、顧客を第一に考える組織の継続的な取り組みが改めて強調された。

 2-エチルヘキサン酸(2-EHAcid)は合成潤滑剤やオイル添加剤の製造に複合体として使用される化学中間体で、自動車用冷却液などの機能性液剤、塗料乾燥剤用金属塩、可塑剤、安定剤、触媒などの用途で、さまざまな産業で使用されている。BASFはマレーシアのクアンタンにある生産拠点に加え、ドイツのルートヴィッヒスハーフェンにあるフェアブント拠点(統合生産拠点)でも2-エチルヘキサン酸を生産している。

 BASFの取締役会メンバーで最高技術責任者(CTO)のステファン・コートラーデ氏は、「今回の拡張は、利益ある成長と価値創造への我々のコミットメントにおける重要な一歩。新たな戦略の一環として、我々は高成長を遂げるアジア市場におけるコア事業拠点の拡張に取り組んでおり、高品質な製品で顧客のニーズの増大に確実に応えていく」と語っている。

 また、BASFのアジア太平洋地域化学品中間体事業本部のシニアバイスプレジデントであるマイケル・ベッカー氏は、「今回の拡張によって、我々はアジア太平洋地域における高品質な2-エチルヘキサン酸への急速な需要増加に対応できるようになる。生産能力を増強することで、我々は顧客のニーズへの対応力を強化し、市場をリードするサプライヤーとしての地位を確固たるものにしていく。持続可能な中間体を生産するメーカーとして選ばれるパートナーになるというビジョンの実現に全力を尽くす」と述べる。

 さらに、BPCの会長でPETRONAS Chemicals Group Berhadのマネージング・ディレクター兼最高経営責任者であるマズウィーン・イスマイル氏は、「今回の拡張の成功は、我々のパートナーシップが強固なものであり続け、成長と協力に対するコミットメントを共有していることを示すもの。生産能力の増強により、BPCはこの地域の成長機会を戦略的に生かすことができるようになり、我々は工場の将来に大きな期待を寄せている。当社の製品に対する需要が増加の一途をたどるなか、我々は需要に効率的かつ効果的に応えるための十分な設備を整え、顧客に最高品質の製品を迅速に提供できるようにする」と言う。

 BPCのマネージング・ディレクターであるタン・エイク・ミーム氏はまた、「親会社であるPETRONASとBASFとの強力なパートナーシップに感謝する。このプロジェクトを成功させる上で、両社の支援は計り知れないものであり、また、この重要な生産能力増強を実現したプロジェクトチームのすばらしい仕事を讃えたいと思う」と述べている。

クアンタンのフェアブント拠点の第2生産ラインの落成式のようす

 

落成式には多くの顧客も参加

 

kat