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DLC工業会、令和2年定時社員総会と功労賞授賞式を開催
DLC工業会( http://dlck.org/ )は6月26日、Web会議システムを利用したリモート方式により「令和2年定時社員総会」を開催した。当日は、中森秀樹会長(ナノテック 代表取締役社長)を議長に選出して議事が進行された。
DLC工業会 令和2年定時社員総会のもよう議事においては令和元年度事業報告、決算報告が行われた後、令和2年度事業計画(案)、同予算(案)について審議、満場一致で可決された。事業計画では、同工業会とニューダイヤモンドフォーラム(NDF)が共同して、経済産業省のDLC国際標準化に関わる委託事業を受託し必要な業務を実施すること、Web会議方式を用いて講演会・セミナー等を開催すること、新規会員獲得のための活動を行うこと、DLCおよび関連分野の情報収集を行うほか、会員交流の検討を行うことなどを確認した。
引き続き、理事・監事について審議が行われ、会長に中森氏、理事・副会長に真田博幸氏(リックス 事業企画部部長)、竹内 巧氏(アルテクス 代表取締役社長)、理事・技術委員長に平塚傑工氏(ナノテック 取締役)、監事・標準化委員会委員長にシュピンドラー千恵子氏(ナノテックシュピンドラー 代表取締役社長)が選任された。
また、当日の席上では一昨年より創設された「DLC工業会功労賞」の授賞式が行われ、シュピンドラー 千恵子氏が受賞。DLCの国際規格において他国との調整や交渉を中心的に担い、これまでにISO登録されているISO18535(DLCの摩擦摩耗試験法)やISO20523(DLC膜の分類)などに関して大きな貢献をしたことや、今後ISO登録を目指しているDLC膜の光学特性評価と密着性評価の標準化などに関しても精力的に活動していることなどが認められた。シュピンドラー氏は「第3回目の表彰ということで、1回目が斎藤秀俊先生(長岡技術科学大学)、2回目が大竹尚登先生(東京工業大学)と偉大な方々に続いて名誉ある賞をいただき、身に余る光栄だ。皆様と一緒にここまでやってこれたと思っている。今後とも微力ながらお手伝いをさせていただきたい」と謝辞を述べた。
DLC工業会功労賞を受賞したシュピンドラー氏(左)と中森会長同工業会の現時点での正会員は、ナノテック、リックス、アルテクス、トッケン、平和電機、ナノテックシュピンドラー、フロロコート、大塚電子、ウエキコーポレーション、レスカ、ウォルツの11社。特別会員は大竹尚登氏(東京工業大学)、大花継頼氏(産業技術総合研究所)、平栗健二氏(東京電機大学)、平田 敦氏(東京工業大学)の4名となっている。
admin 2020年7月2日 (木曜日)魁半導体、フッ素樹脂を使用したプラズマ撥水コーティング装置
魁半導体( https://sakigakes.co.jp/ )は、PFCガス(温室効果ガス)の代わりにフッ素樹脂を使って撥水加工ができる技術を開発、同技術を使用したプラズマコーティング装置「CFC-550」を販売する。
撥水コーティングはものづくりの現場では部品や基板の防水、防湿、防錆等に使用され、加工法は液剤を塗布後に乾燥・硬化させる、ウエットコーティング(湿式法)が多く利用されている。
同品は真空プラズマ技術によるドライコーティングで、プラズマ処理により1度でコーティング・乾燥・硬化でき、ウエットよりも短時間で処理できる。さらに、部品実装された基板のように凹凸のある複雑な形状でも、隙間に回り込んだ加工がウエットコーティングよりも均一に施すことができ、また耐久性はウエットコーティングと同等の効果が得られるという。
同社はプラズマ装置での環境負荷低減の技術開発を進める中で、今年4月に温室効果ガスの一種、PFCガスの代替としてフッ素樹脂を使用しエッチング加工をするプラズマ装置を開発した。さらにこの技術を基盤とし電極や放電条件、樹脂の配置などの構造条件を研究し、今回新たに撥水コーティング技術を確立した。
CFC-550admin 2020年7月2日 (木曜日)
NEDOプロジェクト、銅を高速・精密にコーティングできるハイブリッド複合加工機を開発
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、大阪大学、ヤマザキマザック、島津製作所と共同で、高輝度青色半導体レーザーを活用し、銅を高速・精密にコーティングできるハイブリッド複合加工機を開発した。
青色半導体レーザーは、金属に対する吸収効率が高く、従来の近赤外線レーザーでは困難だった金や銅などの加工に適しているため、金属向け次世代加工機の光源への応用が期待されている。特に、銅素材は、高熱伝導性や高電気伝導性を持つことから、高い精度が要求される航空・宇宙・電気自動車など多くの産業からの活用が期待されている。また、銅あるいは銅合金は、古くから細菌に対して殺菌・抗菌作用、ウイルスに対しては不活化作用があることから細菌やウイルスによるリスクを低減させる有効な方法の一つとして知られており、病院、介護施設、学校、電車などのあらゆる施設で手すりやドアノブなどへの利用が期待され、すでに一部の施設では利用されている。手すりなどの銅製品は、バルク材(素材)からの削り出しや鋳造などで製作されているが、銅材料の使用量が多く、価格も高くつくことから普及には課題があった。
これらを解決する方法として、表面や必要な部分だけに銅をコーティングする技術が有効となる。NEDOのプロジェクトでは、金属の精密レーザーコーティングを可能とするマルチビーム加工ヘッドを開発したが、青色半導体レーザーの出力は当初20W程度で総出力も100W程度だったため充分なコーティング機能はなかった。
今回、研究グループは200W高輝度青色半導体レーザーを3台装着した600W級マルチビーム加工ヘッドを搭載することで、レーザー集光スポットにおける高いパワー密度が達成でき、ステンレスやアルミニウムなどの金属材料への銅のコーティング速度が従来に比べて6倍以上に向上した。これにより人が接触する金属製の手すり、取っ手やドアノブなどに銅をコーティングすることで、細菌・ウイルスによるリスクを低減する公衆衛生環境の実現や、航空・宇宙・電気自動車などの産業で必要とされる高精度な部品加工への活用も期待できる。
高輝度青色半導体レーザーマルチビーム加工ヘッドを搭載したハイブリッド複合加工機admin 2020年7月2日 (木曜日)
パテント・リザルト、鉄鋼・非鉄金属・金属製品業界の他社牽制力ランキング2019
パテント・リザルトは、鉄鋼・非鉄金属・金属製品業界を対象に、2019年の特許審査過程において他社特許への拒絶理由として引用された特許件数を企業別に集計した「鉄鋼・非鉄金属・金属製品業界 他社牽制力ランキング2019」をまとめた。この集計により、直近の技術開発において競合他社が権利化する上で、阻害要因となる先行技術を多数保有している先進的な企業が明らかになるという。その結果、2019年に最も引用された企業は、住友電気工業、次いで日本製鉄、日立金属となった。
1位 住友電気工業の最も引用された特許は「自動車用制御装置」に関する技術で、矢崎総業の計6件の審査過程で引用されている。このほかには「電気絶縁ケーブル」に関する技術などが引用された件数の多い特許として挙げられる。2019年に住友電気工業の特許によって影響を受けた件数が最も多い企業は矢崎総業(115件)、次いでデンソー(64件)、トヨタ自動車(52件)となっている。
2位 日本製鉄の最も引用された特許は「耐食性に優れたZn−Al−Mg−Si合金めっき鋼材およびその製造方法」に関する技術で、JFEスチールなどの計5件の審査過程において引用されている。このほかには「点検支援装置、点検支援システム、点検支援方法、及び点検支援プログラム」に関する技術や「成形部材の製造方法」に関する技術などが引用された件数の多い特許として挙げられる。2019年に、日本製鉄の特許によって影響を受けた件数が最も多い企業は、JFEスチール(149件)、次いでPOSCO(65件)、神戸製鋼所(35件)となっている。
3位 日立金属の最も引用された特許は「金属微粒子の製造方法、金属微粒子を含む金属ペースト、並びに金属ペーストから形成される金属被膜」に関する技術で、バンドー化学の「接合用組成物及びそれを用いた金属接合体」関連特許など、計5件の審査過程において拒絶理由として引用されている。2019年に、日立金属の特許によって影響を受けた件数が最も多い企業は、住友電気工業(39件)で、古河電気工業(29件)、三菱電機(23件)となっている。
そのほか、4位 JFEスチールは「熱間プレス成形用めっき鋼板の製造方法」、5位 古河電気工業は「半導体チップの製造方法およびそれに用いる薄膜研削用表面保護テープ」が、最も引用された特許として挙げられる。
鉄鋼・非鉄金属・金属製品業界 他社牽制力ランキング201admin 2020年7月2日 (木曜日)