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日本ゼオン、敦賀に光学フィルム新設備 世界最大級2500mm幅
SIer最前線/ジーネット 中国製協働ロボを一括提供
経営ひと言/中部電力・佐藤裕紀専務執行役員「地熱利用に情熱」
材料相場表/PDFで公開
日本製鉄、高耐食めっき鋼板が脱炭素型外装システムに採用
日本製鉄の高耐食めっき鋼板「ZAM」が、日建設計と瀬尾製作所が共同で開発した脱炭素型外装システム「Envilope01」に採用され、その第一号物件として神保町SF Iビルに適用された。
「Envi-lope01」は、中小ビルを想定し、簡易な鋼板製パーツをすだれ状に編んだ外皮(外壁の外側)として設置するもので、建物に差す日射の屋内への熱負荷を約65%低減している。また、周辺の建物形状から太陽の動きとともに建物に当たる日差しがどのように変化するのかを解析し、2種類ある鋼板製パーツ(底の形状が異なるリング状のプレス金物)を組み合わせることで、約20%の日射を空に向けて再帰反射させている。さらに、開口率は約70%あり、室内からの視界を阻害するものではない。結果として、空調利用等に伴う温暖化ガス排出量の削減を図ることができ、建物(ビル)の運用時でのCO2排出(SCOPE1,2)を低減することができる仕様となっている。
日本製鉄のZAMは、高耐食性能を有し長期間の使用に耐えること、また素材製造時のCO2排出量が他素材(アルミ等)に比べて低いことから、Envi-lope01に採用された。また、鋼板製パーツの製造では、瀬尾製作所が有する仏具製造で実績のあるプレス技術をベースに日本製鉄の鋼板の深絞り加工技術の知見を融合することにより、設計者の意図した意匠を実現した。
神保町SF Iビルadmin 2023年8月8日 (火曜日)
富士キメラ総研、高機能コート剤とその使用製品の市場調査の結果を発表
富士キメラ総研は、ある基材に表面処理を施すことによって耐候性、撥水撥油性、導電性など高い機能性を付与するコート剤と、それらを使用した注目使用製品の市場を調査した。その結果を「2023年 高機能コーティングの現状と将来展望」にまとめた。
この調査では、センシング技術やEV・PHVの電池向けなどに使用され、脱プラスチックによる環境対応などを背景に需要が高まる高機能コート剤29品目の市場の現状を明らかにするとともに、将来を展望した。また、コート剤を使用した製品の市場についても調査を行った。
調査内容を見ると、規模の大きい黒色分散液が塗料やインキ分野に加え、EV・PHVの電池に使用される導電助剤向けで伸びている。生分解性コート剤など環境に配慮した製品も伸長、自動運転を目的としたセンシング技術に関わる赤外線透過インキや赤外線カットコート剤、電磁波シールドコート剤が伸びるため、2023年の市場は前年比6.1%増が見込まれるという。
今後も、自動車のEV化進展によって黒色分散液が堅調に推移するほか、脱プラスチックの流れに伴い生分解性コート剤が大きく伸長する。また、センシング技術の普及などを背景に、低誘電接着剤などエレクトロニクス分野の高機能化に寄与するコート剤も伸びることなどから、2026年の市場は拡大が予想される、としている。
admin 2023年8月8日 (火曜日)新東工業、工場改修で磨き床を顧客自身が施工するサービスを開始
新東工業( https://www.sinto.co.jp/ )は、工場や倉庫に対して平坦で剥がれにくい床面を提供する「磨き床」について、新しい施工サービスとして、顧客自身で磨き床施工を可能にする新プログラムの提供を開始する。
コンクリート床面を磨き上げて施工する「磨き床」は、現場の床状況に合わせて適切な施工プロセスを踏む必要がある。同社ではこれまで、施工機材の購入・運搬や事前の施工トレーニングの必要性などの観点から、磨き床施工は請負工事として同社の協力会社のみが行っていた。
今回新しく提供するプログラムでは、施工機材と同社技術員の派遣対応を行うことで、顧客や顧客の協力会社の手で、工場の床改修・磨き床施工を行うことが可能になる。特に中・小規模の既設床の改修や、改善作業において活用できるプログラムとなる。
磨き床は、コンクリート床面を磨き上げてつくる床。素地の上に塗料を重ねる塗床と異なり、コンクリート素地がそのまま床面となるため、床の剥がれが起きにくい頑丈な床になる。施工の過程で使用する無機系薬剤の効果によって汚れが付きにくくなるほか、鏡面のような光沢をもつ美しい床になることも特徴だ。既設の床にも施工が可能となる。
従来、工場や倉庫は塗床が主流だったが、経年劣化による剥がれやひび割れの発生でメンテナンス面に難があるため、欧米では市場を伸ばしている。日本においてもAGV導入等に合わせて採用が増加しつつあるという。
admin 2023年8月8日 (火曜日)