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日本トムソン、超薄形クロスローラベアリングを発売
日本トムソンは、軸受内径10mm、外径21mm、幅5mmという極限の薄さと小ささを実現した超薄形クロスローラベアリング「CRBT105A」を発売した。装置のさらなるコンパクト化に貢献する。
超薄形クロスローラベアリング「CRBT105A」
超薄形クロスローラベアリングは、得意とする極小サイズの軸受の製造ノウハウによって、軸受内径10mm、外径21mm、幅5mmという極薄・小径を実現。
また、クロスローラベアリングは、ローラの直交配列によって接触角45゜の単列ローラベアリングやボールベアリングの背面取付け2個分を1個分の断面積に抑えたコンパクトな構造だが、剛性は複列のアンギュラタイプボールベアリングと比べ3〜4倍向上する。
クロスローラベアリングは高い回転精度と変位の少ない高剛性を併せ持つことから、正確な位置決め動作が求められる小型ハンドロボットの旋回部に最適で、また、あらゆる方向の複雑な荷重を受け止めることができることから、24時間休むことなく稼働し続ける小型監視カメラを支えるベアリングとして最適。
日本精工、富山に熱処理の新工場を竣工
日本精工(NSK)は、神奈川県藤沢市の藤沢工場から熱処理工程の一部をグループ会社であるNSK富山に移管する。これに伴い、富山県高岡市にあるNSK富山 高岡工場に新工場「NSK富山 熱処理棟」を増設した。投資金額は約30億円で、建築面積は3641m2。
竣工したNSK富山 熱処理棟
同社藤沢工場は1937年以来、産業機械軸受の旋削、熱処理、研削、組立まで一貫生産を行う一方、NSK富山は1966年の創業以来、風力発電や鉄鋼向けなどの大形軸受の鍛造や旋削を行っている。
今回、地震や洪水などの災害時のリスク回避と大形軸受の生産強化を目的に、藤沢工場で行っている一部の熱処理をグループ会社のNSK富山に移管することを決定。これに伴い、NSK富山では新工場を新設し、好調な風力向けを中心に軸受の鍛造、旋削から熱処理までを担う。本工場では、既存の鍛造や旋削工程の設備を整流化し活用・拡充しつつ最新の熱処理加工技術を導入し、環境に優しく、品質の向上を実現しするほか、既存の鍛造や旋削工程を整流化し、搬送自動化することによって高効率で安全な工場を目指す。
日本精工では今後、グループ全体で品質や生産効率の向上を進め、産業機械事業のさらなる体質強化を目指していく。
kat 2020年8月14日 (金曜日)日本精工、新型新幹線N700Sに高機能軸受が採用
日本精工(NSK)の高機能軸受が本年7月1日に営業運転を開始した東海道・山陽新幹線N700Sに採用された。
13年ぶりにフルモデルチェンジされた N700S は、東海旅客鉄道が開発した安全性や安定性、快適性や環境性能などあらゆるの面で最高レベルの性能を備えた新幹線車両。
NSKの軸受は、このN700Sの駆動歯車装置、車軸、主電動機の全ての部位に採用されており、安全性、快適性、信頼性に加え、環境負荷低減に貢献している。
同高機能軸受の採用部位と製品の特長は以下のとおり。
1. 駆動装置用軸受
N700Sには、さらなる高信頼性と低騒音を実現するため営業用の新幹線として初めて、やまば歯車が採用された。NSKでは、従来からのはすば歯車用円すいころ軸受で培った豊富な実績や知見をもとに、以下の優れた特長を有するつば付き円筒ころ軸受を専用設計し、線路からの大きな振動、衝撃を受ける歯車装置用軸受の長寿命化・低発熱・省メンテナンスに貢献する。
① つば面ところとの接触部の最適設計による耐焼付き性を向上。
② 高強度銅合金もみ抜き保持器を採用し、ポケット隅R形状の最適化とリング案内による保持器発生応力を低減。
駆動装置用軸受
2. 車軸用軸受
高速回転に対応するための長寿命化や低発熱化など、従来型車両のN700やN700Aで豊富な実績を重ねてきた複列円すいころ軸受の設計をさらに改良し、信頼性を高め、メンテナンスコスト低減にも貢献する。
3. 主電動機用軸受
電食(電流が流れることで軸受が損傷する現象)の防止対策として豊富な実績があるセラミック被膜を円筒ころ軸受と深溝玉軸受の外輪に溶射することで、電流が軸受内を通過することで発生する電食を予防して、信頼性向上に貢献する。
ISC、精密ベアリング技術で滑らかに回転するコマを開発
日本精工のグループ会社であるNSKマイクロプレシジョン(ISC)は、スムーズに回転する精密ベアリングを搭載したコマ「Yen Spin」の企画、設計、開発に参画した。本製品は、コロナ禍で停滞する運気や金運を滑らかに回し、少しでも社会を明るく楽しくしたいとの願いを込めて開発したもので、本年9月に一般販売を予定している(販売サイト:ヨーヨーショップ スピンギア、価格(税込)2,750円
コマは、その回転する様子から様々な「回り」を良くする縁起が良いものとされ、「縁」、「円」、「¥」に因んで「Yen Spin」と命名
滑らかな回転を目的に、コマ「Yen Spin」には、5Gのデータセンターの冷却ファンモーターでも使用される高品質なベアリングが搭載されている。
また、コマが回転する軸の先端部には、地球で最も真球に近いとされる天辻鋼球製作所の鋼球を使用、さらには外周部が軸から独立してジャイロ効果で回転するため、凹凸のある場所でも滑らかに回り、最長8分間の回転を実現している。
第13回MIRAI会議が8/7に盛岡市で開催
MIRAI(Manufacturing institute for Research on Advanced Initiatives)とNPS(未来生産システム学協会)は8月7日、岩手県盛岡市のマリオス (盛岡地域交流センター)で「第13回MIRAI会議(The 13th MIRAI Conference on Microfabrication and Green Technology)」( http://2020.e-mirai.xyz )を開催した。コロナ禍で開催が危ぶまれたが、岩手大学・西川尚宏 助教の助力もあり実現したもの。
開催のもよう
MIRAI会議は、微細加工とグリーンテクノロジーを主たる分野とした国際会議で、環太平洋地域の国々としては主に日本、韓国、台湾、中国、米国、シンガポールの各国から第一線の研究者等が参加し、継続的に開催している。
開催場所は2007年のカリフォルニア大学バークレー校(UCバークレー)での第1回開催を皮切りに毎年移動しており、近年では2017年に韓国慶州で韓国精密工学会(KSPE)の国際会議ISGMA2017と同時開催され、2018年に札幌市でPRESM2018(ISGMAが2018年から改称)と同時開催、2019年には福岡市で開催されている。
MIRAIのトピックスは、マイクロファブリケーションと精密加工、アディティブ・マニュファクチャリング、塑性加工/射出成形加工、研削加工、物理・化学プロセス、グリーンテクノロジー、グリーンイノベーション/ライフイノベーション、光学および医療機器、環境配慮型テクノロジー、など。
今回、メインテーマである微細加工についてはダイラタンシーによる新しい加工原理などが、またグリーンテクノロジーについては西川尚宏氏の開発した加工液に水のみを使用する電気防錆加工法について活発に議論されたほか、ナノ粒子や表面テクスチャーのトライボロジー効果についてのディスカッションも活発に行われた。
講演する大森 整・理化学研究所 主任研究員講演するNathan Hagen・宇都宮大学 助教
kat 2020年8月14日 (金曜日)