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エボニック、新たな成長分野開拓に向けNext Markets Programを始動

2ヶ月 1週 ago
エボニック、新たな成長分野開拓に向けNext Markets Programを始動kat 2025年10日06日(月) in

 独エボニック インダストリーズ(エボニック)は、「Next Markets Program(ネクスト・マーケッツ・プログラム)」を始動し、さらなる成長を推進する。本プログラムは、エボニックの中核事業と密接に関連する新たな市場の開拓を目指していて、既存の技術や製品に関する組織全体の専門知識を結集することで、新興市場における地位を確立し、顧客へ包括的なソリューションを提供する。

 同社取締役兼カスタム・ソリューション(Custom Solutions)の責任者を務めるローレン・ケルセン氏は、「地政学的・社会的な変化が急速に進む中、市場環境が変化し、新たな顧客ニーズが生まれている。こうした変化を早期に捉え、適切なソリューションを提供したいと考えている。そのために立ち上げるのがNext Markets Programで、複雑なバリューチェーンから新たな切り口を見出し、成長機会を捉えることを目指す」と述べている。

 パトリック・グロックナー氏が本プログラムを主導し、以前、統括していたグローバル循環型経済プログラムは、新たな主導体制のもとで継続される。グロックナー氏は、「Next Markets Programは、幅広い市場と顧客セグメントにおいてプレゼンスを持つという、エボニックの中核的な強みを基盤としている。このネットワークを活用し、当社の製品と技術を専門家の部門横断的な連携と組み合わせることで、新たな顧客ニーズに対して迅速かつ革新的なソリューシを提供する」と語る。

 初期の重点分野としては、循環型パッケージ、プラスチックリサイクル、防衛・航空宇宙などを設定している。グロックナー氏は「これらの分野では変化が急速に進んでおり、革新的なソリューションが強く求められている」と説明する。

 パイロットプロジェクトは既に進行中で、ある部門横断的なチームは循環型経済の一分野として、ポリオレフィンをベースにした混合プラスチック廃棄物から熱分解により高付加価値化学物質を回収する技術を探求している。多くの企業がこうしたプロセスの収率と効率向上を目指しているが、熱分解油には不純物が含まれやすく、貯蔵安定性に欠けるという課題がある。エボニックの各事業部門で生まれたイノベーションは、これらの課題に対応しており、汚染物質の除去、貯蔵安定性の向上、流動性の確保などを実現している。こうしたソリューションをパッケージ化しパートナーシップを構築して新たなビジネス機会を創出することが、本プログラムの重要な使命となっている。

また、自動車製造に使用される塗装済みプラスチック部品はリサイクルが困難で、エボニックは、ドイツ連邦経済・気候保護省(BMWK)の資金提供を受けたBMWとのコンソーシアムプロジェクトにおいて、業界および学術界の主要パートナーと連携し、この課題をはじめとするさまざまな課題の解決に取り組んできた。同社の技術により、塗料をプラスチックから迅速かつ効果的に取り除くことが可能となり、ここから得られる再生プラスチックは高品質なため、自動車の新たなアドオン部品などの製造に使用できる。Next Markets Programの専門家チームは現在、このソリューションの商業化とさらなる用途の特定に取り組んでいる。

 防衛、航空宇宙、航空分野においても、Next Markets Programが対象とするシステムソリューションへの需要が高まっている。例えば、エボニックの高機能プラスチック、発泡体、特殊添加剤は、耐熱性や耐久性の向上、軽量化を実現する。本プログラムは、ロケットエンジンの推進剤の分野におけるエボニックの幅広い製品群にもフォーカスしている。

 本プログラムのチームは、本年10月8日から15日までドイツ・デュッセルドルフで開催される、プラスチック・ゴム産業の主要国際見本市「K 2025」に参加を予定している。

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THK、部品予兆検知AIソリューションがスピンドルへの対応を開始

2ヶ月 1週 ago
THK、部品予兆検知AIソリューションがスピンドルへの対応を開始kat 2025年10日06日(月) in in

 THKは、OEE(設備総合効率)最大化プラットフォーム「OMNIedge(オムニエッジ)」の「部品予兆検知AIソリューション」の診断対象を追加し、すでにサービスを展開しているLMガイド、ボールねじ、アクチュエータに続いて、製造現場で広く利用されているスピンドル(主軸)への対応を開始する。ラインナップ拡充でメンテナンス業務の効率化を加速していく。

 

 部品予兆検知AIソリューションは、設備に実装されているLMガイドやボールねじ、アクチュエータといった直動部品にセンサを後付けすることで、従来は五感で判断していた部品の状態を見える化し、部品の異常を捉えて担当者に通知するサービス。これまで、工作機械やプレス機、搬送機などの幅広い設備向けに導入され、保全業務の脱属人化やオーバーメンテナンスの回避、突発的な設備故障によるドカ停発生防止に寄与してきた。

 今回、部品予兆検知AIソリューションの診断対象として新たにスピンドル(主軸)が追加された。スピンドルはマシニングセンタや旋盤などの工作機械に広く採用されているが、他の部品と比べて高価で大型なため、在庫を持たないケースが多くある。また、一部の加工機で生産負荷が集中することも要因となり、スピンドルが突発的に故障すると生産ラインが長時間停止してしまうといった問題が発生していた。今回の追加により、スピンドルを診断して破損状態を見える化することで、予期せぬ停止のリスクを最小限に抑えられるようになる。

 THKではOMNIedgeについて、今後も既存ソリューションの機能強化を図り、ユーザーに最適なソリューションを提供することで、OEE最大化に貢献していく、としている。

 スピンドルを診断対象に加えた部品予兆検知AIソリューションの特長は以下のとおり。

・センサ後付け可能でスピンドルの状態を見える化:独自技術「THK SENSING SYSTEM」を搭載したセンサを、すでに稼働している機械のスピンドル本体に後付け可能。設備の年式・メーカーなど対応機種に縛られず、スピンドルの状態を数値化する

・デジタルとアナログの融合:AI診断サービス「ADV」を活用することで、AIが異常度スコアを自動算出するためのしきい値設定が不要。加えて、THKのデータサイエンティストがデータを分析してメンテナンスレポートを作成・提出するため、導入後も安心して運用できる

・ワンパッケージでの提供:センサやAIコントローラなどのハードウェアや通信環境、ソフトウェアまでワンパッケージで提供。ユーザーによる選定が不要ですぐに始められまる
 

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THK、複雑形状にフィットする次世代マルチ吸着ハンドの受注を開始

2ヶ月 1週 ago
THK、複雑形状にフィットする次世代マルチ吸着ハンドの受注を開始kat 2025年10日06日(月) in in

 THKは、複雑な形状をしたワークの吸着に適した、自動車部品業界向け「次世代マルチ吸着ハンドTNH08-V09」の受注を開始する。可搬質量の向上により、自動車部品業界向けに用途を拡大していく。

 

 次世代マルチ吸着ハンドは、変種変量生産の課題である段取り時間を削減するためのロボットハンド。モジュール化したハンド本体には、吸着パッドが付いた9本の中空シャフトを備えており、ワークの形状にフィットしながら吸着できる。

 ハンド1本あたりの可搬質量は7kgで、複数のハンドを用いることで自動車部品の中でも、バンパーやランプ類といったワークを持ち上げることが可能。また、センサを搭載することで、ワークの検知や吸着状態の監視を実現する。

 近年、次世代型の自動車の普及に伴い、自動車部品の生産工程における変種変量のニーズの高まりや、自動車部品自体のデザイン性の向上が進んでいる。しかし、複雑な形状をしたさまざまな部品を生産ラインへ流すためには、ロボットハンドの段取り替え時のサイクルタイムを短縮しなければならないといった課題があった。

 次世代マルチ吸着ハンドは、独自のクイッククランパーエレメント技術により、複雑な形状にフィットして安定したワーク搬送が可能なほか、さまざまな種類のワークをハンド交換なく吸着可能なため、サイクルタイムの短縮にも貢献する。

 THKでは、「これからも独自の新製品開発を通して、あらゆる分野の自動化、省力化需要に応え、生産性向上や工程改善のためのソリューションを提案していく」とコメントしている。

 次世代マルチ吸着ハンドの特長は以下のとおり。

・複雑な形状にフィット:独自の特許技術「クイッククランパーエレメント」により、安定した姿勢でワークを吸着。シャフトが固定されワークの姿勢を維持

クイッククランパーエレメント

 

・段取りレス:9本のシャフトがさまざまな形状にフィットすることでハンド交換が不要なため、段取りロスの削減に貢献

 

・装置構成のシンプル化:特許技術を生かすことで、コンパクトかつ軽量な構成を実現。モジュール化により、設計工数を削減
 

 

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THK、工具監視AIソリューションがファナックCNCとのリアルタイム連携を開始

2ヶ月 1週 ago
THK、工具監視AIソリューションがファナックCNCとのリアルタイム連携を開始kat 2025年10日06日(月) in

 THKは、OEE(設備総合効率)最大化プラットフォーム「OMNIedge(オムニエッジ)」として2022年11月に販売を開始した「工具監視AIソリューション」の機能を強化すべく、ファナックが提供するCNC(コンピュータ数値制御)装置との連携を本年9月より開始する。今回の連携により、従来と比べて本ソリューションの導入や運用の工数を低減しつつ、工具の欠損・チッピングの検知による不良品の連続排出防止と刃具交換の最適化を実現する。

 工具監視AIソリューションは、工作機械のサーボアンプのケーブルに後付けした電流センサや、CNC装置のデジタル入力信号などから加工中の波形データを取得して、日々の生産で学習した正常モデルを基に工具の異常を検知するソリューション。これまで、旋盤やマシニングセンタ、自動盤などの幅広い工作機械に対して、多様な加工条件下(タップやドリル加工、外径/内径旋削用インサートによる旋盤加工)で導入しており、工具の微細なチッピング検知による加工不良品の排出防止や工具交換タイミングの最適化に寄与してきた。

 工具監視AIソリューションは今回、さらなる進化として、ファナックが提供するCNC装置とのデータ連携を開始した。従来はCNC装置からデジタル信号を入力するためのラダープログラムの編集や加工中の品種と波形データの紐づけ作業などが必要となる場合もあったが、今回の連携により、加工プログラムや工具番号といった情報をCNC装置からリアルタイムに直接取得できるようになり、運用や立ち上げがスムーズになる。また、混合生産や変種変量生産のように加工中の品種が変わる工程においても、品種ごとの正常モデルを自動で切り替えるため、より精緻な異常検知を実現する。

 THKでは、OMNIedgeについて、今後も既存ソリューションの機能強化を図り、ユーザーにとって最適なソリューションを提供することで、OEE最大化に貢献していく、としている。

 ファナックCNCとのリアルタイム連携を開始した工具監視AIソリューションの特長は以下のとおり。

・工具の異常検知:モータに設置した電流センサやCNC装置の入力信号からサイクルデータを抽出し、学習したモデルで工具の欠損やチッピングをリアルタイムに検知。不良品の連続排出を防止

・工具の摩耗度モニタリング:工具がワークに接触している際のサイクル波形を抽出して摩耗度を算出。最適な工具寿命を分析することで交換頻度を削減して工具コストをカットできる

・ワンパッケージでの提供:電流センサやAIコントローラなどのハードウェアや通信環境、ソフトウェアまでワンパッケージで提供。ユーザーによる選定が不要ですぐに始められる
 

 

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日本溶接協会、11月6日、12月8日に表面処理技術セミナーの基礎編と応用編を開催

2ヶ月 1週 ago
日本溶接協会、11月6日、12月8日に表面処理技術セミナーの基礎編と応用編を開催

 日本溶接協会の表面改質技術研究委員会は11 月 6 日および12 月 8 日の両日、日本溶接協会 溶接会館 2階ホール(東京都千代田区神田佐久間町4-20)での対面開催とオンライン開催からなるハイブリッド方式により、「表面処理技術セミナー~ドライプロセスを中心に基礎から応用まで」を開催する。

 後援団体は、溶接学会、日本溶射学会、レーザ加工学会、軽金属溶接協会、日本機械学会、粉体粉末冶金協会、日本鉄鋼協会、日本金属学会、日本鋳造工学会、表面技術協会、日本熱処理技術協会、日本セラミックス協会、日本鍛造協会、日本塗装技術協会、日本防錆技術協会、日本材料学会、自動車技術会、日本AM協会、日本AM学会、摩擦接合技術協会、日本3Dプリンティング産業技術協会。

 内容は,本委員会の主テーマであるプラズマ表面処理及び厚膜創製技術である溶射・コールドスプレーをはじめ、物理蒸着法(PVD)、化学蒸着法(CVD)、各種熱処理法(表面焼入れ、浸炭・浸炭窒化、窒化・軟窒化等)等を加えた表面処理技術全般を体系的に学ぶ基礎編を11月6日に、それら技術の発展的な応用展開を学ぶ応用編を12月8日に実施する。基礎編では、表面処理の理解に必要な基礎知識や代表的手法の比較整理を行う。応用編では基礎編の復習から始まり、DLC膜を含む各種表面処理技術の応用展開に関する知識を幅広く習得できる。

 表面処理を活用するものづくり技術者、金属系材料加工技術者、表面処理装置開発技術者などに最適。

 申込期限は、基礎編が10月16日で、応用編が11月17日。場合)で、以下のURLあるいはQRコードから申し込みができる。参加費はいずれも消費税込みで、表面改質委員会所属企業が8000円/日で、協会会員が13000円/日、後援団体会員が15000円/日、一般が18000円/日。

https://www-it.jwes.or.jp/seminar/

 基礎編、応用編の内容は、それぞれ以下のとおり。

11月6日 第1回 基礎編

・9:30~09:35「開会挨拶」日本溶接協会 表面改質技術研究委員会 委員長/信州大学 教授 榊 和彦氏

・9:35~10:25「表面処理とは(概論)・表面処理を理解するための基礎知識」仁平技術士事務所 仁平宣弘氏

・10:25~11:15「物理蒸着法(PVD)、化学蒸着法(CVD)」仁平技術士事務所 仁平宣弘氏

・11:25~12:15 「熱処理(表面焼入れ、浸炭および浸炭窒化、窒化および軟窒化)」仁平技術士事務所 仁平宣弘氏

・13:15~14:05「プラズマによる表面処理(基礎編)」大阪大学 節原裕一氏

・14:10~15:00「溶射(基礎編)」豊橋技術科学大学 福本昌宏氏

・15:10~16:00「コールドスプレー(基礎と応用)」信州大学 榊 和彦氏

・16:05-16:55 「主たる表面処理法の比較とまとめ」仁平技術士事務所 仁平宣弘氏

・16:55~17:00「閉会挨拶」日本溶接協会 表面改質技術研究委員会 幹事長/東京都立産業技術研究センター 理事 三尾 淳氏

 

12月8日 第2回 応用編

・9:30~9:35「開会挨拶」日本溶接協会 表面改質技術研究委員会 委員長/信州大学 教授 榊 和彦氏

・9:35~10:25「概論(主たる表面処理法の比較とまとめ(基礎編の復習を兼ねて)」仁平技術士事務所 仁平宣弘氏

・10:25~11:15「PVD、CVDによる硬質膜の摩擦摩耗特性と密着性評価法」仁平技術士事務所 仁平宣弘氏

・11:25~12:15「DLC 膜 応用編、PVD による Cr 系膜 応用編」ナノコート・ティーエス 熊谷 泰氏

・13:15~14:05 「プラズマ窒化 応用編、高周波焼入れ 応用編」日本電子工業 大沼一平氏

・14:10-15:00 「プラズマによる表面処理(応用編)」大阪大学 節原裕一氏

・15:10~16:00 「ガス窒化・ガス浸炭 応用編(複合処理など)、プラズマCVDによるTi系膜 応用編」オリエンタルエンヂニアリング 木立 徹氏

・16:05~16:55「溶射(応用編)」エリコンジャパン 和田哲義氏

・16:55~17:00「閉会挨拶」日本溶接協会 表面改質技術研究委員会 幹事長/東京都立産業技術研究センター 理事 三尾 淳氏

kat 2025年10月6日 (月曜日)
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