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THK、工具監視AIソリューションがファナックCNCとのリアルタイム連携を開始

2週 2日 ago
THK、工具監視AIソリューションがファナックCNCとのリアルタイム連携を開始kat 2025年10日06日(月) in

 THKは、OEE(設備総合効率)最大化プラットフォーム「OMNIedge(オムニエッジ)」として2022年11月に販売を開始した「工具監視AIソリューション」の機能を強化すべく、ファナックが提供するCNC(コンピュータ数値制御)装置との連携を本年9月より開始する。今回の連携により、従来と比べて本ソリューションの導入や運用の工数を低減しつつ、工具の欠損・チッピングの検知による不良品の連続排出防止と刃具交換の最適化を実現する。

 工具監視AIソリューションは、工作機械のサーボアンプのケーブルに後付けした電流センサや、CNC装置のデジタル入力信号などから加工中の波形データを取得して、日々の生産で学習した正常モデルを基に工具の異常を検知するソリューション。これまで、旋盤やマシニングセンタ、自動盤などの幅広い工作機械に対して、多様な加工条件下(タップやドリル加工、外径/内径旋削用インサートによる旋盤加工)で導入しており、工具の微細なチッピング検知による加工不良品の排出防止や工具交換タイミングの最適化に寄与してきた。

 工具監視AIソリューションは今回、さらなる進化として、ファナックが提供するCNC装置とのデータ連携を開始した。従来はCNC装置からデジタル信号を入力するためのラダープログラムの編集や加工中の品種と波形データの紐づけ作業などが必要となる場合もあったが、今回の連携により、加工プログラムや工具番号といった情報をCNC装置からリアルタイムに直接取得できるようになり、運用や立ち上げがスムーズになる。また、混合生産や変種変量生産のように加工中の品種が変わる工程においても、品種ごとの正常モデルを自動で切り替えるため、より精緻な異常検知を実現する。

 THKでは、OMNIedgeについて、今後も既存ソリューションの機能強化を図り、ユーザーにとって最適なソリューションを提供することで、OEE最大化に貢献していく、としている。

 ファナックCNCとのリアルタイム連携を開始した工具監視AIソリューションの特長は以下のとおり。

・工具の異常検知:モータに設置した電流センサやCNC装置の入力信号からサイクルデータを抽出し、学習したモデルで工具の欠損やチッピングをリアルタイムに検知。不良品の連続排出を防止

・工具の摩耗度モニタリング:工具がワークに接触している際のサイクル波形を抽出して摩耗度を算出。最適な工具寿命を分析することで交換頻度を削減して工具コストをカットできる

・ワンパッケージでの提供:電流センサやAIコントローラなどのハードウェアや通信環境、ソフトウェアまでワンパッケージで提供。ユーザーによる選定が不要ですぐに始められる
 

 

kat

日本溶接協会、11月6日、12月8日に表面処理技術セミナーの基礎編と応用編を開催

2週 2日 ago
日本溶接協会、11月6日、12月8日に表面処理技術セミナーの基礎編と応用編を開催

 日本溶接協会の表面改質技術研究委員会は11 月 6 日および12 月 8 日の両日、日本溶接協会 溶接会館 2階ホール(東京都千代田区神田佐久間町4-20)での対面開催とオンライン開催からなるハイブリッド方式により、「表面処理技術セミナー~ドライプロセスを中心に基礎から応用まで」を開催する。

 後援団体は、溶接学会、日本溶射学会、レーザ加工学会、軽金属溶接協会、日本機械学会、粉体粉末冶金協会、日本鉄鋼協会、日本金属学会、日本鋳造工学会、表面技術協会、日本熱処理技術協会、日本セラミックス協会、日本鍛造協会、日本塗装技術協会、日本防錆技術協会、日本材料学会、自動車技術会、日本AM協会、日本AM学会、摩擦接合技術協会、日本3Dプリンティング産業技術協会。

 内容は,本委員会の主テーマであるプラズマ表面処理及び厚膜創製技術である溶射・コールドスプレーをはじめ、物理蒸着法(PVD)、化学蒸着法(CVD)、各種熱処理法(表面焼入れ、浸炭・浸炭窒化、窒化・軟窒化等)等を加えた表面処理技術全般を体系的に学ぶ基礎編を11月6日に、それら技術の発展的な応用展開を学ぶ応用編を12月8日に実施する。基礎編では、表面処理の理解に必要な基礎知識や代表的手法の比較整理を行う。応用編では基礎編の復習から始まり、DLC膜を含む各種表面処理技術の応用展開に関する知識を幅広く習得できる。

 表面処理を活用するものづくり技術者、金属系材料加工技術者、表面処理装置開発技術者などに最適。

 申込期限は、基礎編が10月16日で、応用編が11月17日。場合)で、以下のURLあるいはQRコードから申し込みができる。参加費はいずれも消費税込みで、表面改質委員会所属企業が8000円/日で、協会会員が13000円/日、後援団体会員が15000円/日、一般が18000円/日。

https://www-it.jwes.or.jp/seminar/

 基礎編、応用編の内容は、それぞれ以下のとおり。

11月6日 第1回 基礎編

・9:30~09:35「開会挨拶」日本溶接協会 表面改質技術研究委員会 委員長/信州大学 教授 榊 和彦氏

・9:35~10:25「表面処理とは(概論)・表面処理を理解するための基礎知識」仁平技術士事務所 仁平宣弘氏

・10:25~11:15「物理蒸着法(PVD)、化学蒸着法(CVD)」仁平技術士事務所 仁平宣弘氏

・11:25~12:15 「熱処理(表面焼入れ、浸炭および浸炭窒化、窒化および軟窒化)」仁平技術士事務所 仁平宣弘氏

・13:15~14:05「プラズマによる表面処理(基礎編)」大阪大学 節原裕一氏

・14:10~15:00「溶射(基礎編)」豊橋技術科学大学 福本昌宏氏

・15:10~16:00「コールドスプレー(基礎と応用)」信州大学 榊 和彦氏

・16:05-16:55 「主たる表面処理法の比較とまとめ」仁平技術士事務所 仁平宣弘氏

・16:55~17:00「閉会挨拶」日本溶接協会 表面改質技術研究委員会 幹事長/東京都立産業技術研究センター 理事 三尾 淳氏

 

12月8日 第2回 応用編

・9:30~9:35「開会挨拶」日本溶接協会 表面改質技術研究委員会 委員長/信州大学 教授 榊 和彦氏

・9:35~10:25「概論(主たる表面処理法の比較とまとめ(基礎編の復習を兼ねて)」仁平技術士事務所 仁平宣弘氏

・10:25~11:15「PVD、CVDによる硬質膜の摩擦摩耗特性と密着性評価法」仁平技術士事務所 仁平宣弘氏

・11:25~12:15「DLC 膜 応用編、PVD による Cr 系膜 応用編」ナノコート・ティーエス 熊谷 泰氏

・13:15~14:05 「プラズマ窒化 応用編、高周波焼入れ 応用編」日本電子工業 大沼一平氏

・14:10-15:00 「プラズマによる表面処理(応用編)」大阪大学 節原裕一氏

・15:10~16:00 「ガス窒化・ガス浸炭 応用編(複合処理など)、プラズマCVDによるTi系膜 応用編」オリエンタルエンヂニアリング 木立 徹氏

・16:05~16:55「溶射(応用編)」エリコンジャパン 和田哲義氏

・16:55~17:00「閉会挨拶」日本溶接協会 表面改質技術研究委員会 幹事長/東京都立産業技術研究センター 理事 三尾 淳氏

kat 2025年10月6日 (月曜日)
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