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富士通、ファナック、NTT Com、製造業のDXを実現するクラウドサービスで新会社を設立

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 富士通、ファナック、NTTコミュニケ―ションズ(NTT Com)の3社は、工作機械業界をはじめとした製造業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援する場をクラウドサービスとして提供する新会社「DUCNET(ディーユーシーネット)」を本年11月に設立する。

 代表者には田中隆之氏(現 富士通株式会社 COLMINA事業本部 戦略企画統括部 シニアディレクター)が就任。資本金は2億5000万円で富士通40%、ファナックが30%、NTT Comが30%を出資する。

 インダストリー4.0やSociety5.0といった潮流に加え、新型コロナウイルス感染拡大によって不確実性が増大する状況において、製造業各社はグローバルでの競争力やレジリエンスの強化が急務となっており、デジタル技術を活用した社内業務効率化や、新たな価値の創出・顧客サービスの向上、モノからコトへの展開の実現が求められている。

 これに向け、3社は製造業のDXを実現するサービスプラットフォーム「デジタルユーティリティクラウド」構想を2019年9月に発表し、共同事業体としての事業運営開始に向けた準備をしてきた。

 新会社DUCNETは本年11月に事業を開始し、2021年4月からクラウドサービスの提供を開始する予定。今後、DUCNETは「デジタルユーティリティクラウド」を利用する各企業のさらなるものづくり力の強化に貢献することを目指していく。さらに、機械メーカーや機械ユーザー、商社、ITベンダーなどの参加各社が、サービス提供者でありサービス利用者になれるエコシステムの実現を目指す。