NTNは、水路の水をエネルギーに変える「NTNマイクロ水車」で、日本経済新聞社主催「2018年日経地球環境技術賞」優秀賞を受賞した。
NTNマイクロ水車
本賞は、地球環境の持続可能性を確立するための技術開発等の優れた成果を顕彰するもので、今回は、既存の水路に置くだけで発電し地産地消エネルギーの創出が可能な同マイクロ水車に関する技術が高く評価され、優秀賞を受賞したもの。
従来の小水力発電は水位の落差を作るための大掛かりな工事が必要で、そのための費用が膨大となることが課題だった。これに対し、「NTNマイクロ水車」では以下の特長によって課題を解決している。
(1) 水路に置くだけで、落差工事が不要。コストも手間も最小限に設置できる
(2) 水のエネルギーを逃さない高効率発電
(3) 並べて出力をアップ、直列・並列配置も自由自在
(4) 売電用の系統連系システムにも対応可能
(5) 一時的に水車翼を水流から引き上げることが可能な機構「イージーリフタ」により、安全な稼働と保守費用の低減が可能。定期的な保守の際にクレーンなどの設備を不要とし、増水時にゴミなどが増加した際にも活躍できる
近年、再生可能エネルギーの重要性が増す中、「NTNマイクロ水車」の技術は日常生活の環境下でエネルギーの地産地消を可能とし、地球環境の保全に大きく貢献できる。同社では本商品のさらなる性能向上と市場ニーズの取り込みを図るとともに、各種自然エネルギー商品の販売を通じて、地産地消エネルギーの提案を進め、低炭素社会の実現を目指していく考えだ。