“やわらかい物質”と計測・評価の技術情報誌「月刊ソフトマター」の創刊号が4月5日に小社より発行された。
セラミックスや金属など高硬度の「ハードマター」に対して、柔らかい物質の総称である「ソフトマター」は、ゴム、プラスチックなどから、ゲル、コロイド、界面活性剤といった形態で、すでに工業製品として、身のまわりのあらゆるところで活躍している。樹脂の金属代替による自動車の燃費向上(軽量化)から、3Dプリンターを活用したものづくり革命など、ソフトマターの秘める可能性の大きさから、米国では政府を挙げて研究に取り組んでいる。
「月刊Soft Matter」では、技術者がアプリケーションに適したソフトマターを機械部品として組み込み、高性能化や長寿命化、省エネルギー化など、機械の付加価値向上につなげられるよう、産業界で適用可能なソフトマターの情報をその計測・分析・評価技術をまじえて広く、かつ分かりやすく紹介する。
創刊号では、「特集:ソフトマター研究開発の最先端」と題し、ソフトマターの技術の概要から、高強度ゲル/ダブルネットワークゲル(DNゲル)、ポリマーコンポジット溶融体など高分子系材料、セルロースナノファイバー(CNF)といった各種ソフトマターの研究開発の動向まで、それらの医療やディスプレイ、自動車など各種産業への適用などをまじえて、幅広く紹介している。
創刊号 特集:ソフトマター研究開発の最先端
◇高強度ゲルから医療用ゲルまで・・・東京大学・柴山充弘
◇ポリマーコンポジット溶融体のレオロジー特性・・・工学院大学・西谷要介
◇高分子ゲルの新たな機能と医療への応用・・・北海道大学・黒川孝幸
◇セルロースナノファイバーの技術と適用・・・王子ホールディングス 横山 勝氏、白尾剛之氏、西本謙介氏 に聞く
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