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NTN、回転フリクションを半減するハブベアリングを開発

 NTNは、年々強化が進む温暖化ガスの排出規制に貢献する、回転フリクションを50%低減し車両燃費を約0.42%改善する「低フリクションハブベアリングII」を開発した。
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 日本や米州、欧州、新興国でも環境規制の導入や強化が進む中で、ハイブリッド車や電気自動車(EV)など低燃費車の需要がますます高まっている。それに伴い、車両走行時のエネルギー削減も重視され、車軸を支えるハブベアリングに対しても、燃費効率や電費効率をより高めるために、一層の回転フリクションの低減が求められている。

 同社は、これまで低フリクショングリース、シールのしゅう動面改良、シール専用低粘度グリースなどの採用により、回転フリクションを従来品比で大幅に低減したハブベアリングを開発し、市場で展開してきたが、今回シール構造を新たに設計し、形状を工夫することで、耐泥水性を損なうことなく回転フリクションを従来品比で50%低減し、車両燃費も約0.42%改善する「低フリクションハブベアリングII」を開発したもの。

 シールの先端リップは耐泥水性を確保するため、リップを3枚接触させる構造が一般的だが、本開発品は一層の低フリクション化のため、接触する枚数を削減した。接触枚数を減らすことで生じる耐泥水性の低下に対しては、シール部にラビリンス構造(すきま)を設けるとともにシール形状を工夫することで、高い耐泥水性を確保した。

 また、グリースについても、配合成分と粘度を見直し、トルク低減に寄与する低フリクション仕様を適用した。