栗本鐵工所は、炭素繊維強化樹脂材料(CFRP)の開発拠点としてクリモトコンポジットセンターを2016年3月、湖東工場(滋賀県東近江市)内に開設する。
CFRPは、自動車業界をはじめ、ロボット、工作機械といった産業機械分野において先進材料として軽量で高強度な材質として実用化されている。 同センターに設置する、開発・試作ならびにデモンストレーションプラントについては、CFRP部品の量産プロセスであるCarbon-LFTDシステムおよびハイサイクルRTMシステムの製造プラントを設置する。
システムの主要機器には、同社製「二軸連続式混練機KRCニーダー」を採用し、両システムの共通機器として欧州で実績のある独国Wickert社製「油圧プレス」を採用している。これらの成形システムのデモンストレーションプラントの設置は、国内企業では同社が初めてだという。
同社は、従来よりガラス繊維と熱硬化性樹脂によるFRP製品を製造・販売しており、新たな材料領域としてCFRP製の部材供給を目指し研究開発を進めている。