ジヤトコは、エンジン搭載車の燃費を向上させる新開発の環境技術である、小型FF車用のCVT「Jatco CVT7 W/R(ジヤトコCVT7ワイドレンジ)」を日産自動車と共同開発した。
ジヤトコが2009年に世界初の副変速機付CVTとして発売した「Jatco CVT7」は、優れた動力性能と燃費性能からベストセラーとなり、今も需要が拡大している。今回開発したJatco CVT7 W/Rは、Jatco CVT7をベースに、発進時のエンジンの過剰な吹け上がりを防止する発進スリップ制御やスポーティな走行を楽しめるDステップ制御といった技術を採用することで運転性を向上させた。
また、新開発のベルトの採用とプーリーの改良により変速比幅をCVTとして世界最大となる8.7に拡大するとともに、改良型小型オイルポンプの採用によるフリクション低減で燃費性能向上も実現した。Jatco CVT7 W/Rは、今年8月にジヤトコの中国の生産工場であるジヤトコ(広州)自動変速機で生産を開始し、10月より中国市場で発売される日産の新型車「LANNIA(ラニア、中国名:藍鳥)」に搭載される予定。