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トヨタ、中国で効率化見据えたラインを見直し

 トヨタ自動車は、中国の第一汽車集団との生産合弁会社である天津一汽トヨタ自動車(TFTM)に新ラインを建設し、2018年年央から、新型車の生産を開始する。新ラインは、天津市経済技術開発区に建設し、生産能力は10万台/年、投資額は約590億円を予定。一方、既存老朽ラインでの生産を2017年末までに打ち切る予定であり、TFTM全体の生産能力台数は、現状並みとなる予定。

 トヨタ自動車は、「量を求めた工場づくり」から「競争力のある新しい工場づくり」に発想を大きく転換しており、すでに、中国においては、今年4月に、広汽トヨタ自動車が、2017年末までに既存ラインの再構築と新ライン建設を発表している。

 TFTMでも、既存ラインの一部工程の見直しや自働化を推進し、また、新ラインでは、車種や量の変更に柔軟に対応できる伸縮自在ラインを導入し、競争力のある工場を目指す。また、TNGA(Toyota New Global Architecture)を前提とした新しい工場として、TFTM全体の生産性を向上させ、生産体制を強化していく。

 第一一汽集団ならびにトヨタは、1970年代より、双方への訪問や視察等を通じて友好関係にあり、2002年には、自動車事業に関し、戦略的かつ長期的な協力関係を樹立。以来、長きに渡り、合弁パートナーとして関係を維持している。