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川崎重工業、人共存型の双腕スカラロボットの販売を開始

川崎重工業「duAro」 川崎重工業は、人共存型の双腕スカラロボット「duAro(デュアロ)」の販売を開始した。

 これまで産業用ロボットは、ライフサイクルの長い量産分野の製品を中心に導入が図られてきた。その一方で、電気・電子業界など、製品ライフサイクルが短く、数ヶ月単位でのモデルチェンジを繰り返す分野では、ロボットを必要としながらも、準備期間や費用対効果の面で自動化が難しいと考えられてきたという。今回、同社はこのような分野に導入可能なロボットとして同品を販売する。

 同品は、人の動作に必要な領域や両手の動き、それぞれの腕の独立した動きなどをそのまま再現できる新たな双腕構成のロボット。使い易さを徹底的に追求した結果、水平方向に動作するシンプルな動きの水平多関節ロボットを双腕にし、さらにダイレクトティーチ機能を搭載することで、教示が簡単で実用性の高いロボットとした。また、ロボット本体とコントローラを台車一体のパッケージ構造にすることで、設置や移設が極めて容易だという。

 ロボット本体は、胴体から水平に伸びた2本のアームが対になって動くことで、人が両腕で行っている作業を、人一人分のスペースで簡単に置き換えることが可能。また、衝突検知機能や人の近くでは低速で動作する安全機能を装備しており、作業者のすぐ横に設置しても安心して共存作業をさせることができる。