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日本分析機器工業会ら、「分析機器・科学機器遺産」の募集を4月1日から開始

 日本分析機器工業会と日本科学機器協会は、日本で創出された分析技術・分析機器や科学機器および生活・経済・教育・文化に貢献した分析技術・分析機器や科学機器を文化的遺産として後世に伝えることを目的に創設した「分析機器・科学機器遺産」の認定制度の募集を4月1日から開始する。

 2012年度から始まった同認定制度は、今回で第4回目となる。今回の認定数は10件程度で、一般からも広く募集を行う。募集期間は、4月1日から5月21日まで。認定された遺産の保存については、要望があれば1件当たり10万円を限度に保存助成金を支給する予定。

 認定基準としては、下記のいずれか一つ以上の基準を満たすもの。原則として国内に現存するものとしている。


  1. 分析計測技術・機器(以下 分析機器)ならびに科学技術・機器(以下 科学機器)の発展史上重要で、次世代に継承していく大きな意義を持つもので、次の基準を満たすもの

  2. ・対象とする分析機器又は科学機器の発展過程において重要な要素または段階
    を示すもの
    ・国際的に見て分析機器又は科学機器の独自性を示すもの
    ・新たな分析機器又は科学機器の創造に寄与したもの
  3. 国民生活、産業、経済、社会、文化の発展と在り方に顕著な影響を与えたもので、次の基準を満たすもの

  4. ・国民生活の発展に顕著な役割を果したもの
    ・日本の産業・経済の発展と国際的地位の向上に貢献のあったもの
    ・社会、文化と科学技術及び機器の関わりで重要な貢献を示すもの

 認定対象の分類は原則、使用後も保存されている機器または収集されて保存されている機器、技術や機器に関連する文書および資料類。申請資格は原則として認定対象品の所有者とする。

 認定品は、2015年9月2日から幕張メッセにおいて開催されるアジア最大級の分析機器・科学機器専門展示会「JASIS2015」で展示(実物もしくはパネル展示)および認証式を行う予定。詳細は日本分析機器工業会ホームページ( http://www.jaima.or.jp )から。