ジェイテクトは、オートマチックトランスミッションの効率向上を図る「超薄肉スラスト針状ころ軸受」を開発した。自動車メーカーおよび変速機メーカー向けに、自動車の低燃費化、高効率化に貢献する商品として提案する。
同品は、外径φ1mm×長さ2.5mmの小径ころを使用し、レース2枚付きで厚さ2mmの中で使用可能な、世界最小クラスのスラスト針状ころ軸受(ニードルベアリング)。
オートマチックトランスミッションのプラネタリギアにおいて通常、滑り摺動部である箇所の転がり化を実現し、ユニット単位での効率向上に貢献。軸受単体の比較では、現行品の銅ワッシャに対して80%以上のフリクション低減効果があるという。プラネタリギヤの精度やキャリア剛性の影響により、大きなスキュー力が発生する場合に効果が期待できる。