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川崎重工、はやぶさ2搭載予定のH-ⅡAロケット用衛星フェアリング出荷

H-ⅡAロケット用衛星フェアリングH-ⅡAロケット用衛星フェアリング 川崎重工業は、H-ⅡAロケット用衛星フェアリング(衛星を格納する部分)を岐阜工場での設計・部品製造を経て、播磨工場で組み立て後、種子島宇宙センターに向けて出荷した。

 出荷した衛星フェアリングは、直径4mのシングル・タイプ(4S型)で、種子島宇宙センターで打ち上げを行う三菱重工業に納入され、同社のH-ⅡAロケットに組み込まれる。なお、同ロケットにはJAXAの小惑星探査機「はやぶさ2」が搭載される予定で、2014年度内の打ち上げを予定している。

 川崎重工業は、1993年に納入したH-ⅡAロケット向けの衛星フェアリングを皮切りに、各種衛星フェアリングの開発・製造に携ってきた。H-Ⅱロケット向け7機に加え、H-ⅡAロケットでは、4m・シングル・タイプ、4m・デュアル・タイプ(4/4D型)、5m・シングル・タイプ(5S型)の各種衛星フェアリングを開発し、計25機分を製造・納入するなど、豊富な実績を持っている。

 また、同社は、宇宙ステーション補給機(HTV:H-Ⅱ Transfer Vehicle)を打ち上げるためのH-ⅡBロケット向けに4機、さらには2013年にJAXAが打ち上げた固体燃料ロケット・イプシロンロケット向けにも納入するなど、現在は国内で唯一の衛星フェアリングの製造企業として各種衛星需要に対応している。