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TECHNO-FRONTIER 2014開催、軸受やシールなど機械要素技術を展示

TECHNO-FRONTIER 2014のもようTECHNO-FRONTIER 2014のもよう 「モータ」、「電源」など電子部品や要素技術の10分野を集めた専門技術展「TECHNO-FRONTIER 2014」が7月23日~25日の三日間、東京・有明の東京ビッグサイトで開催された。今回は、504社・1037小間の規模で開催、28698人が来場した。主催は日本能率協会。

 今回の10の専門展示会は、「第32回モータ技術展、「第23回モーション・エンジニアリング展」、「第7回 メカトロニクス制御技術展」、第23回組込みコンピュータ展」、「第29回 電源システム展」、「第6回バッテリー技術展」、「第5回エネルギー・ハーべスティング技術展」、「第27回EMC・ノイズ対策技術展」、「第16回熱設計・対策技術展」、「第9回設計支援システム展」。

ジェイテクトのブースジェイテクトのブース 機械要素関連では、ジェイテクトが従来型の軸受を使用することが困難な用途に対応する「EXSEVシリーズ」を出品。同シリーズのセラミック軸受は非磁性、絶縁体など通常の軸受にはない物性を有しており、主に窒化ケイ素(Si3N4)、ジルコニア(ZrO2)、炭化ケイ素(SiC)が材料として用いられる。外輪、内輪、転動体のすべてがセラミックのものと、転動体のみがセラミックのものに大別され、使用環境によって使い分けているという。用途としては、風力発電で電食による損傷防止や太陽電池セル生産工程における表面処理の高温環境対応、液晶生産時の酸・アルカリなどの腐食環境対応などで使用されている。

 シールメーカーのNOKは、各種シール・ゴム製品を展示。硬磁性・導電性・熱導電性ゴムの紹介を行ったほか、人工関節の衝撃吸収用途で多層ウレタンゴムを提案した。また、Oリング専用の薄膜表面処理として「SP処理」を紹介。ゴム材料との化学反応によりシリコーン被膜を数μmの厚さでコーティングすることで摩擦係数が0.1に低減、相手面との非粘着性が向上するとした。

 武蔵エンジニアリングは、高粘度放熱グリースの均一薄膜塗布システムや異素材接合用の接着剤塗布に対応した粘度変化対応ディスペンサー、その他、ソルダーペーストの非接触塗布や基板コーティングシステム、さらに非接触ディスペンサー搭載多軸ロボットシステムなど「最新のディスペンスシステム」を提案した。全自動の卓上型基板コーティング装置は、近年のスマートフォンの普及や自動車の電装化伴い、防湿用途での需要が急激に増加しているという。