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三菱マテリアル、電子デバイス事業のサーミスタセンサ増産でラオスに製造子会社

 三菱マテリアルの電子材料事業カンパニーは、電子デバイス事業の主力製品であるサーミスタセンサの増産体制を構築するため、ラオス人民民主共和国に製造子会社「MMCエレクトロニクス ラオス」を設立したと発表した。

 同社サーミスタセンサ事業は、大規模な市場である中国において、主にエアコン・冷蔵庫をはじめとした白物家電向けの販売が好調に推移しており、今後も同市場での需要拡大を見込んでいる。

 特に、インバータ式エアコンの普及に伴うエアコン向けサーミスタセンサ市場拡大に加え、高性能素子の使用により高い信頼性を有している同社サーミスタ製品が、高温多湿の環境下で使用される室外機向けセンサの要求性能に適していることから、同社は中国を今後一層の拡大が見込める市場として注視している。また、将来的には東南アジア地域おいて、オートバイ向けなどへの新製品販売数量拡大も見込んでいる。

 同社の電子デバイス事業は、2012年から海外への製造シフトを進め、現在はタイとマレーシアに製造拠点を有している。しかしながら、両国では労務コストが上昇傾向にあることから、今後の増産体制を構築するにあたりインドシナ・東南アジア地域における進出先を検討したところ、①労務コストが比較的低廉で、勤勉な国民性であること②政府の投資奨励策により、インフラコスト・税制面で優位性があること③タイ語と言語上の類似性があり、タイにある当社製造拠点のノウハウ導入が容易であること、などの理由から、ラオスにおける製造子会社設立が最適であると判断した。