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三菱レイヨン、CFRP部品メーカーに資本参加

 三菱レイヨンは、自動車用途における炭素繊維・複合材料事業の強化拡大を図るため、自動車用の炭素繊維強化プラスチック(CFRP)製部品メーカーであるAction Composites International Ltd.(以下AC社)に資本参加することを決定、このほど同社株式の35%を取得した。

 自動車分野において、軽量化素材として炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を採用する動きが加速するなか、高級スポーツ車を中心にCFRP製部品の需要が急増しているため、量産供給体制の構築が急務となっている。三菱レイヨンは、グループ会社であるチャレンヂにおいて、ハイサイクル成形技術であるPCM(プリプレグ・コンプレッション・モールディング)工法を導入し、「NISSAN GT-R」2014年モデルのトランクリッドをはじめとする自動車向け部材の量産供給を開始している。

 三菱レイヨンが資本参加するAC社は、自動車メーカーへの提案力と中国の製造拠点を活用した供給能力を併せもつ、自動車用炭素繊維強化プラスチック(CFRP)製部品の数少ない専業サプライヤー。欧州の高級量産車を中心に採用拡大を図っており、従来工法に加えてPCM工法によるCFRP製部品の製造販売を開始している。CFRP部品の需要が増大するなか、三菱レイヨンの資本参加と技術ノウハウを得て、短期間に事業を拡大させる計画。

 三菱レイヨンは、炭素繊維・複合材料事業において、産業用途の拡大に向け材料から成形品に至るバリューチェーンのグローバルな展開を計画している。今後、AC社を、チャレンヂに続く第二の自動車用部品の成形拠点として位置付け、量産性に優れるPCM工法を導入して製造能力を増強し、自動車向け炭素繊維強化プラスチック(CFRP)製部品のサプライチェーンを強化していく。