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日立金属、アモルファスコアの生産・提供を開始

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日立金属「アモルファスコア」 日立金属は、アモルファス変圧器向けにアモルファスコアの生産・提供を開始する。これまでコア材料となるアモルファス金属を素材として提供してきたが、新たにアモルファスコアとして提供を開始することで、アモルファス変圧器を生産していなかったメーカーでのアモルファス変圧器の生産が容易となる。サンプル提供を2013年8月に開始、2013年10月に量産を開始する予定。

 アモルファス金属は、結晶構造組織を持たない金属で、溶解した金属を結晶構造組織となる前に急速に冷やすことで生産する。優れた磁気特性や高い機械強度を持つことから、電力配電用変圧器用コア、電子・電気回路用磁気コア、金属接合用材料として採用されている。

 アモルファス金属をコアに用いるアモルファス変圧器は、電磁鋼板をコアに用いた変圧器と比較して待機電流の損失を約1/3に抑えることが可能で、米国、中国、インド、日本などで採用が進んでいる。同社によると、日本国内の変圧器がすべてアモルファス変圧器に転換されると、その省エネルギー効果は100万KWの発電所約2基分に相当するという。

 しかし、アモルファス金属は、電磁鋼板と比べて薄く、機械強度も高いため、アモルファスコアの生産には、専用の設備が必要。そのため、変圧器メーカーがアモルファス変圧器の生産を開始するためには生産設備への投資が必要で、それが普及の課題にもなっていた。