ホンダのメキシコにおける生産販売会社であるホンダ・デ・メキシコ・エス・エー・デ・シー・ブイ(HDM)は、現在四輪車工場を建設しているグアナファト州のセラヤ工場敷地内に、約4.7億USドル(約447億円:1USドル95円換算)を投資して、年間生産能力約70万台規模の四輪車向けトランスミッション工場を建設する。
新トランスミッション工場は、CVT製造において競争力を持つグローバル供給基地と位置づけ、新四輪車工場と同一敷地内に建設することでメキシコのインフラを最大限活用した高効率な生産体制を構築する。新トランスミッション工場は、2014年春の四輪車完成車ラインの稼働開始に続いて2015年後半に稼働を開始する予定で、初年度の年間生産能力は35万台規模の予定。2016年後半には70万台規模へと拡張し、従業員はフル生産時で約1500人を予定している。
メキシコ新工場はホンダにとって3番目の北米トランスミッション工場となり、これにより同社の北米におけるトランスミッションの年間生産能力は現在の137万5千台から2016年には200万台超へと増加する。
一方、HDMの現在の四輪生産能力は年間6万3千台となっており、2014年春予定のセラヤ新四輪車工場の稼働開始により、年間生産能力は26万3千台へと増加する。2012年のメキシコ国内での四輪車の販売実績は5万4千台(前年比150.6%)。