神戸製鋼、三井物産、豊田通商と合弁で設立した、中国における自動車サスペンション用アルミ鍛造部品の製造・販売拠点である「神鋼汽車鋁部件(蘇州)有限公司」(以下、神鋼汽車)は、2011年12月より能力増強工事を進めてきたが、このほど工事が完了し、量産稼動を開始した。これにより、神鋼汽車は生産能力が25万本/月と従来比で倍増し、また、上工程である溶解鋳造設備も併せて導入した事で、溶解鋳造から鍛造までの一貫生産体制を確立した。能力増強に伴う総投資額は45億円。
神鋼汽車はメカニカルプレス1台と熱処理設備1ラインで2012年8月に稼動を開始した。また、需要の増加が見込まれたことから、稼動開始前の2011年12月に能力増強を意思決定した。今回の能力増強でメカニカルプレス1台と熱処理設備1ラインを新たに導入し、メカニカルプレス2台、熱処理設備2ラインとなり生産能力は倍増となった。さらに、上工程である溶解鋳造設備も併せて導入した事で、ビレットの現地生産が可能となり、コスト競争力が大幅に向上するという。