三菱ガス化学と三菱商事は、トリニダード・トバゴ共和国において同国政府と、同国企業のニール・アンド・マッシーとともに、メタノール年産能力100万t、ジメチルエーテル年産能力10万tの製造事業を検討することに合意した。 本年度中に最終投資判断の上、2016年度中の生産開始を目指す。
三菱ガス化学の新潟工場内にあるジメチルエーテルプラント メタノールは主に天然ガスから生産され、接着剤、農薬、塗料、合成樹脂、合成繊維の原料等幅広い用途に使用されている。また、ジメチルエーテルは、LPG代替、自動車および発電向けディーゼル燃料代替として大変注目されている次世代クリーンエネルギー。三菱ガス化学、三菱商事、ニール・アンド・マッシーの 3社は、同プロジェクトにおいて生産されるメタノールを世界中で販売するとともに、トリニダード・トバゴ共和国政府と協力し、同国並びに周辺カリブ諸国において、ジメチルエーテルのディーゼル燃料代替促進に向けたプロモーションを行う。
メタノールの世界需要は年間約6千万tであり、今後も年率4-5%の成長が見込まれている。そのような状況下、同国の天然ガスを主原料として、基礎化学品であるメタノールや液化ガスであるジメチルエーテルを製造することは、同国並びに周辺カリブ諸国の経済成長を支えるとともに、世界的に伸長するメタノール需要を満たすことに貢献するとしている。