三菱マテリアルツールズは、難削材の加工に特化したヘッド交換式エンドミル「iMXエンドミルシリーズ」の販売を開始した。
近年、航空機や医療機器、自動車部品などの加工現場では、多品種・少量生産への対応、短納期化、コスト削減が常に求められている。これら分野の切削工具には、さまざまな加工に対応できる汎用性、突発的なトラブルを引き起こさない安定性、生産コストを低減できる経済性が求められている。ヘッド交換式エンドミルは、ヘッドとホルダの多彩な組み合わせにより、鋼からチタン合金、耐熱合金といった難削材まで、ヘリカル加工、側面加工、倣い加工など多様な加工に対応でき、さらには生産コストを低減できる工具として用途を拡げている。
新製品は、ジェットエンジン、発電機のタービンブレード、航空機機体の補強部等で使用されるステンレス鋼、チタン合金、耐熱合金といった難削材加工に特化したものとなっている。主な特長は以下のとおり。
- 加工形態に応じて、ヘッドとホルダの多彩な組み合わせにより多様な切削加工を実現し、またヘッドのみが消耗品となるためランニングコストを削減。
- 工具をチャックに取り付けた状態でヘッド部のみの交換が可能。工具交換の時間を大幅に短縮。
- 超硬一体ホルダを採用したことにより超硬ソリッドエンドミルに近い高剛性・高強度を実現。
- ヘッドとホルダは、テーパ部分と端面部分の二面拘束により高精度・高剛性な締結機構を実現。
- 外径 10,12,16,20,25mm 刃長1.0×Dを標準化。