VR型レゾルバ ミネベア( http://www.minebea.co.jp )は、日産自動車の電気自動車(EV)「日産リーフ」走行モーター向けに「高性能VR型レゾルバ(回転角センサー)」を開発し、このほど日産自動車横浜工場に納入を開始した。
VR型レゾルバは、走行モーターの回転を正確に制御するために欠かせない角度センサーで、EVやハイブリッド自動車(HEV)の電力消費率や走行性能に大きな影響を与える部品。モーターの磁極位置を検出し常に最適なトルクを出力するために用いられる高精度で高分解能な位置検出が可能な角度センサー。ステーター(入力コイル、2相の出力コイル)と、積層鋼板のみのローターで構成されているシンプルな構造で、耐熱性・耐油性に優れている点が特長。近年、モーターの動きを細かく制御する必要があるEVやHEV向けに需要が急拡大していいる。
ミネベアは、「日産リーフ」向けに最も適したVR型レゾルバの開発を目指し、様々な磁場解析技術を駆使したシミュレーションおよび改良を重ねたという。その結果、理想的な巻き線仕様とローター・ステーター形状を持つ高性能VR型レゾルバの開発に成功した。
ミネベアでは、タイ・バンパイン工場に「日産リーフ」向け専用生産ラインを新設しており、今後も順次生産ラインの増設を計画している
VR型レゾルバの構成部品