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東芝、二次電池の開発と量産製造を柏崎工場に集約

 東芝は、二次電池「SCiB」の開発と量産製造を柏崎工場に集約する。従来は、新潟県柏崎市と長野県佐久市の2拠点で進めていたが、一極集中することで開発の効率化とスピードアップおよび量産製造体制の強化を図る。

 「SCiB」は、高い安全性を有し、長寿命、急速充電性能、低温動作等の優れた特性を持つ二次電池。2007年12月に事業化し、翌年3月に佐久工場で生産を開始した。2011年2月には新規建設した柏崎工場での量産開始に伴い、佐久工場は開発試作と一部製造を担ってきた。これまで電気自動車向けをはじめ、電動バイク等に提供しているほか、店舗・オフィス向け蓄電池などを展開してきた。

 佐久工場における「SCiB」の量産製造に関しては、2012年上期から順次柏崎工場に移管してきており、今回の体制変更により2012年11月で生産を終了する。また、開発部門についても、2013年3月までに柏崎工場に移管することで、柏崎工場において開発から量産製造までの一貫体制を構築する。

 同社は、今回の施策により、今後、電気自動車向けや家庭用・産業用の蓄電池向けだけでなく、スマートグリッドなどで利用される大型の電力貯蔵システム向けも視野に入れ、開発の効率化を図るとともに、需要急増にも迅速に対応できる体制を確立し、事業の拡大を目指す。