ホンダのインドネシアにおける四輪車生産販売合弁会社であるピー・ティ・ホンダプロスペクトモーター(HPM)は6月4日、新四輪車工場(ジャカルタ近郊・カラワン工業団地内)のくわ入れ式を実施した。
新工場の年間生産能力は12万台で、急速に拡大するインドネシア市場に対応するため、2014年中の稼働開始を予定している。生産機種は、アジア市場向けに開発された「BRIO(ブリオ)」に加え、BRIOをベースとした多人数乗りMulti Purpose Vehicle(MPV)を計画しており、インドネシア乗用車市場の大半を占めるMPV市場に向けた商品を拡充する。投資額は約3兆1000億ルピア(約270億円)で、立ち上げ時の従業員数は約2000名を予定している。これにより、年間生産能力6万台の既存工場と合わせたHPMの年間生産能力は18万台となる。
また、現地での開発力を高め、高効率な生産体制を構築し、現在約50%であるインドネシアにおける部品の現地調達率を約80%まで高める。
インドネシアでのBRIOの発売は、タイからの完成車輸入により、2012年中を予定している。2013年よりインドネシア向けBRIOの生産を既存工場で開始し、2014年からは新工場に移管する予定。