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住友電工、高能率加工において高精度で安定した加工の溝入れ加工用工具

住友電気工業「SEC-溝入れバイトGND型」 住友電気工業( http://www.sei.co.jp )は、独自の高剛性ボディと高精度刃先交換チップを採用したことによって高能率加工においても高精度かつ安定した加工を実現する刃先交換式溝入れ加工用工具「SEC-溝入れバイトGND型」を4月16日より発売する。

 溝入れ加工は、自動車部品をはじめとする各種部品加工に広く適用されているが、切削加工に比べて切り粉の排出が難しく詰まりや加工面の不良が発生しやすい。加えて、切り刃の幅全体を使って加工するので高負荷がかかり工具が振動しやすいといった課題がある。一方で、切削加工と同様に加工能率や精度の向上、コスト低減も求められている。新製品は、これら課題の解決を目指したもの。従来品に比べて高能率、高精度、長寿命の加工を実現しながら、コストも低減できるという。

 深溝加工用と、横送り加工にも対応する多機能加工用それぞれに、低送り領域向け、汎用領域向けの2種のブレーカをラインナップ。さらに、倣い加工用のフルRタイプブレーカを合わせた計5種類のチップブレーカにより、様々な用途で抜群の切りくず処理を実現。切りくず詰まりなどのトラブルの少ない、安定した加工を可能とする。

 ホルダ材質に高剛性の特殊鋼を採用。さらにチップ固定部からシャンクまでシンプルな一体構造とした上、形状を最適化させたことにより、ホルダ剛性を大幅に向上させた。これにより、加工中に発生する振動を、従来品比で最大30%低減する。高能率加工においても、異常欠損等のトラブルの少ない、安定した長寿命加工を実現する。

 専用の刃先交換チップは、最新の高精度焼結技術により、刃幅2㎜から6㎜に渡る全サイズで刃幅公差±0.03mmを実現。溝幅の大小にかかわらず、高精度の加工を可能とする。また、今後突切り専用ブレーカや内径加工用ホルダなど、順次ラインナップを拡大していく予定。